そして海外へ

退職前から、しばらくバックパッカーをやるか英語を勉強しようと思い準備をしていた。
そして退職後、さっそくフィリピンの英語学校へ行った。 なぜフィリピンかといえば、安くてそこそこ評判が良い学校が多い。 人件費の安さと英語圏という理由から、語学学校の乱立地≒競争が激しい地域になっているのだろう。
フィリピンに4ヶ月おり、それなりに色々あったが、あまり細かく書くと大変なので大雑把に書いていく。

・フィリピンの生活
気候は暑い、が湿度が低いのか日陰にいればそれなりに涼しい。
貧富の差が激しく、ショッピングモールは日本など比較にならないほど豪華だが、 ちょっと外を歩けばシンナーを吸っている子供が歩いていたりする。 道路には電線が垂れ下がっていたり、汚水があふれていたりして汚く臭い。
大通りは車の交通量がかなり多い。そして信号も少ない。 人々は車が途切れなくても強引に渡っていく。 交通インフラは全体的に安く、タクシーに30分乗っても300円ぐらいだったと記憶している。 バイク(後部にのる)や乗合バスはもっと安い(どこで降りても20円ぐらい)。 あとバイクの横にサイドカーらしきものを付けたトライクというのがある。これに客を7人ぐらい乗せて走る。
スポーツはボクシングが人気のようだ。普通のジムもボクシングジムも結構あった。 小生は普通のジム似通っていた。設備は日本と比べれば劣るが、そもそもジムになんか金持ちしか来ないのでとても空いていて快適だった。
マッサージが格安である。ちんこマッサージじゃなくて普通のマッサージの話だ。 2時間半のコースを受けても1000円以下だったと記憶している。コレはお得なので、体がおかしい小生は毎週のように行った。
本屋がとても少ない。本を読むという習慣が殆ど無いようだった。
殆どがキリスト教。9割がカソリック、1割がプロテスタント。 プロテスタントの教師は皆姿勢がよく上品に振舞い教え方も良い。 彼女らは酒を飲まず他人の悪口を避け、政治的な話題をこなすことができる。 最終的に私の個人レッスンの相手はほとんどプロテスタントになっていた。 そして話題として政治や経済、更には陰謀論といったことを話していた。 カソリックは、正直良くわからない。特に特徴があるわけでもなく、規則もないようだ。 ただ総じて楽天的で、社会に興味がなく政治経済の話はまったくできなかった。 つまりは典型的なフィリピン人たちであった。
観光には力を入れている。 自然は美く水も綺麗だが、あちこちにゴミがポイ捨てしてある。 ハイヤーを1日1000円ちょっとでドライバー込で借りられる。
ビールが安い。1杯100円もしなかったと思う。 食べ物も何もかも安い。
みんなダラダラ働いている。 客がきても店員同士の雑談をやめない。 平日日中にも道路をふらふらしているいい年をした大人が結構いる。 仕事が無いのかもしれない。
・学校について
生徒は日本人半分、朝鮮人半分といったところ。 8割大学生で残りが小生のようなよくわからない社会人脱落者。 滞在期間は2ヶ月ぐらいが多く、長くて6ヶ月だ。 GWには中学生や高校生が1周間だけ来ていたりした。
1日6〜7コマの個人レッスン+1コマのグループレッスン。 個人レッスンは2uぐらいの狭い部屋でやる。エアコンは効いているが、それでも半袖短パンでないと厳しい。 レッスンの種類は自分で決められるし、教師もチェンジできる。 教師の質は、デキる人とそうでない人の差が激しい。 良い教師はだいたい他の職業(公務員かシンガポールに出稼ぎ)を目指していて、短期間でいなくなる。
個室はボロいがそこそこ快適。 社会人はだいたい一人部屋、 学生は4人部屋を選ぶ。

英語オンチ

自分で言うのも何だが、小生は結構勉強した。 休日でも半日、平日でも2時間ぐらいは勉強していただろう。 しかし悲しいかな、全くと言っていいほど英語が伸びなかった。 年がら年中遊び歩いている大学生は愚か、毎晩酒を飲んでいる社会人組にも 遥かに劣る伸びしろだった。 本当に自分でビックリするほど伸びなかった。 だって4ヶ月やってTOEIC400点いかないんですよ。異常でしょう。

勉強法は色々試したし、フィリピンに行く前も毎日勉強していた。 しかし周りと比べてちっとも伸びない。
これは持ち前の暗記力の悪さによるものだろう。
それと耳があまりよろしくないのが影響しているのかもしれない。 というのは、耳が良い=ヒアリングがトレーニングなしでできてしまう 人間は、どうも伸びしろがすごいようなのだ。 他の大学生に混ざって遊んでいても、そういう奴はグングン伸びていく。 英語に必要なのが暗記力+耳の感覚とすると、女性のほうが得意なのもわかる気がする。

英語のフィリピン人教師は前述のとおり、かなりレベルに差がある。 これは地頭の差だと思う。 生徒が何をわからないでいるのか、どうやって説明したらわかるだろうか、というのを 先回りして考えられる教師はわかりやすい教師となる。

英語教師から発音を学ぶことは難しい。 彼らは生徒の発音が正しいか間違っているかは判断してくれるし、 正しい発音を聞かせてはくれるが、 どうやったら正しい発音になるかを教えることはできない。 正しい発音の出し方がわからないから、例えばSの発音だと・・・
ハゲ「スー」
教師「No…」
ハゲ「スー」
教師「No…」
ハゲ「スー」
教師「オーノー」
てのが続くだけ。
発音は日本の教材で学んだほうが良いと思う。 一般的な舌や口の使い方だけではなく、 空気を当てる場所や息の使い方や呼吸の仕方まで、日本語と英語は違う。 しかし英語教師というのは日本語の発音の仕方など知らないから、 日本人がなんで英語を発音できないのか理解できないし、教えることもできない。

海外でのプライベート

基本的に周りが大学生ばかりだったので、あまりつるむことはなかった。 なので土日はジムとマッサージと勉強に殆ど費やした。
学校の教師が旅行を計画してくれることが何度かあり、それに付随した。 これに付随して何人かの他の社会人と話すようにはなった。 旅行地は前述のとおり、自然は綺麗だがゴミが目につく。 自然のなかでも、滝や海の綺麗さは特に目につく。 海水浴をすれば、底まで透き通った海水の中にサンゴと遊漁を見ることができる。
初めに一緒に来た大学生の内の一人が社交的なやつで、たまにではあるが小生を誘ってくれた。 大学生のくせにマッサージ好きという変わったやつで、マッサージ屋にはよく行った。 それからグループクラスで、高卒の若い子とも仲良くなった。 彼はど田舎に住んでおり、若いころからゲームの類には一切触れずに育ってきたそうだ。 アメリカの建築デザインの学校に行きたいらしく、留学しに来ていた。 彼とはよくジプニーに乗って買い物にでかけた。
そんな二人が二ヶ月目で帰ってしまって「さぁ話し相手もいなくなったし孤独に勉強するか」 と思っていたが、若い女の子二人が色々さそってくれるようになった。 これは小生が持てたわけではなく、例の大学生がさり際に「ハゲおっさんをよろしく」 と行っておいてくれたのを律儀に守ってくれたようだ。 何度かの教師企画の旅行で、社会人の友達ができると、彼女らは自然と遠づいていった。

留学の総評

総評として、小生の英語能力は殆ど伸びなかった。
留学自体を楽しめたかと言われれば微妙だ。 半年間車中泊旅行をしていたほうが楽しかったのではないかと思う。 ただフィリピン人の倫理観や労働観、プロテスタントとカソリックの違いなどをしれたことは良かった。 特にプロテスタント教師との会話が陰謀論まで及んだ時、 「私のおじいちゃんは

留学についていけることは
留学に行くべき人は最低でも2chで勧められている勉強法を十分にマスターしてから行くべきである。
ただし短期記憶力が強い人や、耳が良い(知らない英単語でも音としてはちゃんと捉えられる)人は留学にいけば あっという間に身につけられる可能性がある。
【2chで勧められている勉強法】
・DUOの暗記
・英語耳を100回
・ドンスラポン



TOP    著作:若ハゲ  このページは個人的な趣味で作ったページです。 内容、画像等に問題がある場合はメールください。