1012の年末に神風が吹いた。個別に見ていこう。
@民主党のいきなりの解散。
「どうせ民主党のことだから、どんなに支持率が下がっても期限いっぱいまで続けるだろう。
少なくても来年春までは続けるだろう…」と思っているところで、
野田総理のいきなりの解散宣言。
どうせだめになる民主党左翼を捨てて、民主党右派（を標榜する）として
生き残る為の強行策が発動した。
A自民党総裁選での安倍氏、奇跡的な勝利
5人出馬し安倍氏の予想は3番手。かつ負けたら二度と総理に
挑戦できないであろう戦いに見事勝ってしまった。
本人の頑張り、国民や自民党員の意識もあるが、外的要因が大き買ったと思う。
石破氏が本当の本命だったにもかかわらず、マスコミが
石原伸晃氏を押したせいで、石破氏が過半数を取れず決選投票へ。
（マスコミが伸晃を押したり、ノブテルが出馬しなければ石破氏が過半数を取り、安倍氏の政治生命は終わっていた）
伸晃に投票した議員票が安倍氏にながれ軌跡の逆転勝利。
B自民党の衆院選圧勝＋安倍派（郵政解体反対派）の復帰＋α
選挙前の大方の流れは「民主は糞！ だけど自民もなぁ・・・」という
思想が大部分を占めていた。
素直に流れれば維新で100議席とれたはず。
しかし石原氏と組んだことにより発言の不一致が多くなり橋下維新は大分票を
落とした。挙げ句の果て、未来の党が割り込んできてマスコミが猛プッシュ＋橋下批判。
票が割れて自民有利に。
さらにさらに、中国の領海侵犯によりナショナリズムが刺激され
安倍自民の追い風に。
結果は自民が約300議席獲得。さらに自民の中の朝鮮・中国新派が
落選（加藤紘一氏など）。小泉選挙で殺された安倍派の復活。
安倍派解体機関である維新は旧立ち上がれ日本の
議員という爆弾を抱え込んだ。
…という具合に、外国の動き＋おバカなマスコミにより
ほぼパーフェクトに近い形で保守派に風が吹いた。
神風としか思えません。
神風…とは元寇の時に強風が吹き、
元の戦艦が次々と沈み日本は侵略を免れたと、教科書には書いてありますが、
実際には闇夜に乗じて小舟で近づき戦艦に火をかける等、日本側の奮闘もあったことが
近年分かって来ました。
今回も同じように「神風だ。風が吹いたもう大丈夫だ」ではいけません。
神風に乗じなければいけません。
さて、安倍政権発足後、早速マスコミの猛攻撃に合う中、
これまたパーフェクトな動きをしているようです。
チャンネル桜勢の意見を多分に取り入れ「とにかく経済再生。
参院選までは経済一点突破」でいく姿勢を見せています。
海部内閣のように、株価さえ高ければ支持率は持つのです。
また上半期は基本的に株価が上がるので、
株価が上がりきった時期の選挙というのもタイミングが良いでしょう。
人事に関しても党内の最大の敵対派閥である石原伸晃氏を
有名無実な大臣職につけ、マスコミ対策に飯島秘書官を採用し、
日銀白河氏に言うことを利かせるため、白河氏の先輩である
濱田紘一教授をつれてくるなど、「とりあえず経済第一,今回は粘り強く」
という姿勢があからさまに見えます。
出だしは文句なしですね。
今後、安倍政権がやっていかなければならないことは…・
@身内の保守派の暴走を抑える（説得）
A党内左翼議員達を黙らせる（選挙結果を見せつける）
B維新・みんなの党にきっちり是々非々で法案に賛成してもらう
（マスコミアピール）
C国民に短期的な結果を見せる（株価）
「安倍が勝った！ 後は阿部ちゃんがしっかりやってね！」
ではいけません。マスコミの猛攻撃、
親中,新朝,親米派議員の工作、日銀,官僚の妨害。
いろいろやってきます。
我々一般人ができることは、安倍晋三の支持率を下げないことだけです。
こう書くと「なるほど周りや家族を説得すればいいんだな！」
と思うでしょう。そのとおりなんですが、もっと大事なことがあります。
中国,朝鮮に弱腰な発言をしても叩かないことです。
安倍政権に対して怒りを覚えたら、次のように自問してみてください。
「安倍以外にもっと良い人はいるのか？
総理が思っていることをそのまま発言していいのか？
弱腰発言になっちゃうのは誰の責任なの？」
ここ数ヶ月、チャンネル桜はコアな保守層に対して
「身内から打つな」と徹底して教育しているように見えます。
安倍政権は半ばチャンネル桜政権のようであります。
ほとんどチャンネル桜の意見を踏襲しています。
まるでチャンネル桜が安倍政権のシンクタンクみたいです。
思想だけでなく、戦略（参院選までは経済一点突破）、人事（藤井聡教授、飯島秘書官）
とかなり意見を取り入れているようです。
また一方で、保守派の国民にも「身内から打つな」と言っており、安倍内閣を支える
気まんまんです。
見方を変えれば、チャンネル桜は「保守派議員の教育」と「保守派一般人の教育」
をしています。まるで私塾ですね。
チャンネル桜がなければ間違い無くまた、安倍政権を身内から打っていたでしょう。
継続的なデモ活動もなかったでしょう。代表選での安倍氏勝利もまずなかったでしょう。
そもそも安倍氏が再び立ち上がる力を得れなかったかもしれません。
チャンネル桜がなかったらと思うと…ゾッとします。