Taitol


TOP/ 怖い話を家でひっそりと聴いてみないか? (電車の中でも聞いてみないか)

23 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/13 03:19

富士山に登ったときのこと、
下山が遅れて5合目駐車場についたときにはあたりは真っ暗だった。
食堂がまだやってたので入ると、店の人は
「下山中に後ろに人の気配しなかった?」と聞く。

私は何も感じなかったけど、店の人は登山客から色々な話を聞いているんだろうな。


 

27 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/13 17:51

漏れは週末よく筑波山にいくのだが、峠道走ってると
やたら小さな獣道があるのが目につくんだよ
まあ大抵そうゆう道は森林伐採のための通路だったりするんだけど
知り合いの話だと、そのうちのどれかは昔の防空壕に続いてるらしくて
そいつは中に入ろうとしたらしいんだが、何かとてつもない気配を感じて
逃げ帰ってきたとガクブルしながら話してますた


 

36 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 02/12/19 11:17

これは随分前に書いた話で、読んだ人もいるかもな。
読んでない人のために書いておこう。
長文だ。

ある時、3人で沢登りに行ったが、15メートル
ほどの滝が、状態が悪くどうにも直登できなかった。
やむを得ず、滝の左側の斜面を大きく回りこみ
滝の頂上に出ようとした時、先頭を行く友人(A)が
突然落下した。
滝つぼには岩が突き出ており、Aはその岩に顔面を
ぶつけたように見えた。
苦労してよじ登った斜面を別の友人Bとふたりで
転がるように駆け下りたが、その時、俺の耳に
甲高い笑い声が響いた。
そして眼前に哄笑する男性の顔。
その顔に構わず突っ込んだ刹那、足がもつれて
俺は転んでしまった。


37 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/19 11:18

つづき
とにかく、そんな事は気にせず起き上がり、下まで
降りると、先に下りたBがAを滝つぼから引き摺り
揚げている所だった。
Aの顔は腫れ、膨れ、鼻と目から出血していた。
鼻といっても完全に潰れて顔の中に埋まっている。
のっぺらぼうというのは、あのような顔の事を
言うのかもしれん。

麓のキャンプ場で救急車を呼び、救急隊員が滝に
到着し、Aを担架に固定した。
滝までは獣道があるだけなので、救急隊員と俺とBの
4人が交替で担架を持ったが、顔面からの出血が
ひどく、その血が流れてくるので、担架を持つ手が
何度も滑り、その都度担架は大きく揺れ、Aは
痛みを訴え続けた。


38 名前: 全裸隊 02/12/19 11:20

つづき(>>37は名前が消えてしまった)
ようやく救急車にAを乗せ、Bは病院まで同行する
事になった。
俺はもう一度滝まで引き返し、散乱している荷物を
回収し、麓まで戻った。

Aの車で出かけた為、仕方なくヒッチハイクしたが
あちこちに血をつけた俺を良く乗せてくれたもんだと
妙な感心をしている。


39 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 02/12/19 11:22

つづき(今度はトリップ付け忘れ)

退院後、Aは落ちる直前に滝の上に赤い服を着た
釣り人の姿を見たと言い、それから後の事は
良く覚えていないらしかった。
病院に担ぎ込まれた直後、赤い服を着た人が居るとか
その人を滝で見たとか、大騒ぎしたらしいが、それも
本人にすればうわごとで、一切覚えていないとの事。

Aはかなりの手術の末に一命を取り止め、結婚し
子供にも恵まれた。

そして2年ほど前

仕事中の事故で高所から落下し、死亡した。


45 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 02/12/20 08:40

>>42
見えたのはほとんど肩から上だけで、服装までは
良く覚えてないんだが、Aが赤い服の釣り人・・・と
言い出した時、同じだ、とぎょっとした事は覚えている。


 

47 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 02/12/20 11:38

オカルトでも何でもない話だが、一応怖かったという事で。

雪山で、まっ平らな平原のような所へ出た。
その日に泊る避難小屋が遠くに見えた。
近道をしようとルートを変え、平原を横切り始め
しばらく進むと突然、身体が宙に浮き、視界が
真っ白になり、足に強い衝撃。

大穴が開き、俺はその中に落ちこんでいた。
見上げると、上から落ちる雪が顔にかかり、青い空。
そして、足が踏んでいるのは地面ではなく、木の枝。

同じ位の高さの、枝を張った木が繁る林に雪が積もったんだが
枝から枝に雪が積もり、張った枝の下は空洞になっている。
そこへ俺の体重がかかり、大穴が開いたようだった。
上からザイルを垂らしてもらうが、下の様子が分かった皆は
1ヶ所に固まってザイルを引けば自分達も落ちるので
危なっかしくて及び腰だ。

俺は俺で、穴の中でもがけば周りの雪がさらさらと下に落ち、
いつ地面まで落下するかと、そればかりが気になっていた。

どうにかこうにか引き上げてもらったが、元のルートに
引き返すにも、相当の距離を戻らなければならない。
戻るのも進むのも危険は同じと判断し、そのまま
非難小屋に向かった。
いきなり腰までもぐる奴は続出したが、俺のように
完全に落ち込む奴は出なかったので、無事、避難小屋まで
たどり着いた。

今では笑い話だが。


 

52 名前: こぴ1 02/12/23 16:34

初日は土合駅から徒歩でマチガ沢出合の幕営地で一泊。
翌日は尾根伝いに谷川の双耳峰、一ノ倉岳も無事に越え、
宿泊予定地の茂倉岳の避難小屋に着いたのは確か昼前でした。
梅雨時には珍しく天気もよく、爽やかな風が時折吹いてきます。
私はこの山が七百人近い人の命を呑み込んだ山と言うことさえ
すっかり忘れていました。
小屋の中は大人四人が寝て荷物を置くと、ほぼ一杯の広さです。
小屋に入る時に二枚の扉の内扉が壊れて、開きにくくなっていました。
しかし、雪の季節でもないし、雨風をしのぐには十分でした。
翌日は下山予定でした。
夜半過ぎに天気が崩れ、私の頭の上にある小さな窓が風に吹かれて
バタバタと音を立てていました。昼の疲れが出たのか、
その音も気にならなくなり、私はすーっと眠りに引き込まれていきました。
私はいつも山に入ると大体一時間置きに目が覚め、このときもそうでした。
何度目かに目を覚ましたのは、起床予定の三時五分前でした。
この日は私が起床係でしたので、ちらちらと時計を眺めては時の経つのを
待っていました。相変わらず窓枠は雨風に叩かれ、大きな音を立てています。
しかし、重い扉はびくともせず、音一つしませんでした。
その時です。突然それまでシーンとしていた室内の静寂を破るように
外の扉が『ドンドンドンドンドン!ドンドンドンドンドン!』と
規則正しく二回叩かれたのです。
それは私が起床の声を掛けるのとほぼ同時でした。


53 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/23 16:35

真っ先によぎったのは、『遭難者が救助を求めているんだ』ということでした。
それにしては誰も反応しないのです。明らかに他の三人は起床の声を
待っていると言った様子でした。
風の音にしては......と考えながら時計を見ると、三時を一分ほどまわっています。
『やべっ』と思い、起床の声と共にガバッと起き上がると食当の準備に
取り掛かりました  が、何かいつもと様子が違いました。
普段ならうるさいほど指示を出す四年生がじっと黙っています。
手をとめる訳にも行かず、黙々と作業をしていると、しばらくしてS先輩が
『○島、今の聞いたか?』と聞いてきたんです。
やっぱり他の人も全員が聞いたそうです。
明らかに人為的に叩いた音であると皆口々に言っています。
S先輩に『お前、外見て来い』と言われ、恐る恐る扉に手を掛けました。
本当にこのとき程怖かったことはありませんでした。
扉の向こうには誰一人おらず、ただ私の懐中電灯の明かりの中を雨と霧が
サーッと流れていくだけでした。結局なんだったか分からないまま、
何も見えなかったと言うと一気に緊張が解け、皆急に饒舌に話し出しました。
その時先輩の一人が言った言葉に私は背筋がぞーっとしたことを今でも覚えています
『ここの避難小屋って結構やばいんじゃないの?だってさあ、
この山なら冬に遭難した人の遺体とかってずっと安置されてるだろうし。』
そうです。夏こそ穏やかですか、冬の谷川岳といえば、
豪雪地帯として有名で数多くの登山者の命を奪ってきた場所なのです。
あれから十五年近く経ちましたが、現在は避難小屋も改装され、
今も多くの登山者を迎え入れています。


 

56 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/23 17:46

富士山、御殿場側の5合目にて。
ある家族が車で5合目まで遊びに来た。別に登山するつもりじゃなくて、
単に遊びに来てみただけなんで準備もなにもなし。
その日は天気がすごく良くて、その場所から頂上がよく見えたそうだ。
頂上まですぐ行けそうなくらい。
そこで父親が「ちょっと行ってみてくる」と家族から離れて山を登りはじめた。
家族は止めたが「大丈夫だから」と行ってしまった。
すると、それから5分も経たないのにあれだけよかった天気が崩れ、山を
登る父親の姿はみるみるうちに湧いてきた霧に呑まれて見えなくなっていった。
家族は慌てたが悪天候の為追いかける事もできず付近の山小屋で、父親の帰りを
待っていたが…。
父親はそれっきり帰ってこなかった。天気が回復した後、捜索が行われたが
遺体も見つからなかったそうだ。




 

62 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/23 21:53

3泊4日4人でスキーに行った帰りの出来事です。
帰り道の山道を走っていると後ろの2人の様子が変らしいのです。
後ろの右側に座ってる人が「早く言ってくれ!」と急かすし、左
側の人は「早く!早く!」と叫んでるそうなんです
前の2人は当然分けが分からないし、後ろの二人にむかついてき
たらしいんですが、そうしてるうちに後ろの右側に座ってる人が
「うわーー!」と叫んだ途端左側の人が「おい!**」とその人
の名前を叫びだしました。
前の助手席に座ってた友達のお兄さんが振り返ると後ろの右側の
人がスーっと消えていったらしいのです。
信じられない話です。

しかし実際にこの事は新聞にも載りましたし、8年たった今でも
その人の消息は不明のままです。
一体何が起こったんでしょうか?



 

64 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/23 22:19

実家の裏にある無名な山ですが、奥深くに古ぼけた井戸があります。
子供の頃に井戸の中を覗いたことがあり、その時に不思議な現象が
起こったという記憶があります。
真昼間に井戸に首を入れ、奥深くを覗いたのですが特に何も無く、
それから、井戸から首を出し、周りを見廻すと、真夜中に変わっていたのです。
今、思い出すと、そのような記憶しか残っていませんが、その後、
最近になって、その井戸のことについて調べてみたのですが、
その井戸は古くから、「丑光井戸」として祭られており、夜になっても
井戸の中は昼間の様に明るくなるという言い伝えがあり、それに
関係があるのかもと思った次第です。


 

65 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/23 22:31

湯檜曽のキャンプ場でAさんと数人の仲間が焚き火を囲んで、静かな夜をビールなぞ飲みながら
楽しんだ、そのうち夜も遅くなってきたので、そろそろ焚き火を消してお開きにしようと言うこ
とになったのですが、Aさんは小さな焚き火の炎に照らされてうつらうつらするのが心地よく、
一人残る事にしました。
まわりを見渡しても小さな女の子が一人ボール遊びをしているだけでとても静かな夜でした。
でも、良く考えるとキャンプ場だとはいえ夜遅く女の子が一人で遊んでいるなんて少し妙な気が
して良く見てみると、暗くて遠いためかゆがんだシルエットではありますが、間違い無く5〜6
歳の女の子がボールを放り投げたり、蹴飛ばしたりして遊んでいます。
Aさんはさほど気にもせず、また目を閉じてつらうつらしていたそうです。
しばらくして自分の横の草むらがガサッと音を立てました。
すると小さな声で”ボール・・”と言う女の子の声が聞こえましたが、Aさんはそのまま目をと
じていました。
すると今度は足音がAさんに近づいてきて”おじちゃん、ボール・・”といっています。
Aさんは「ああ、ボールを取ってくれと言っているのか」と理解しうつむいたままそっと目をあけ
ると焚き火に照らされた女の子の靴が見えて、大きな声で”おじちゃん!ボール!”と声をかけ
れました。Aさんはハッとしました、大きな声をかけられたからではありません。
その声がAさんの横の草むら、ボールが落ちたと思われる場所から聞こえてきたのです。
Aさんはハッとして顔を上げると、そこには頭が無く体の形が歪むほどキズだらけの女の子が立
っていました。そうです、女の子が遊んでいたのはボールではなく自分の頭だったのです。
なんでもこのキャンプ場の近くで幼女のバラバラの遺体が見つかったことがあるということで、
今でもこの場所には無邪気に自分の頭でボール遊びをする女の子が現れるそうです。
「おじちゃん!ボール!!」


 

69 名前: 甘木 ◆In4ZUEi552 02/12/26 02:10

N県S村に牛ヶ首という場所があります。私の祖母がその近郷出身です。
小学生の頃に、その祖母から聞いた、牛ヶ首近辺であった昔々の話です。
祖母の曽祖母の弟にあたる人が、金貸しをやっていました。(江戸時代らしいです)
私にとっては、ご先祖さまなんですが、残念ながら名前はわかりませんので、仮に
太郎さんとします。太郎さんは、高利貸しであったらしく、あまり、評判は良くな
かったようです。
ある夏の日、太郎さんは小僧さん一人をお供につれ、貸した金を取り立てるため、
山中の集落に出向きました。
集落の人たちに貸していたお金の取り立てがどのように行われたかは、はっきりと
は伝わっていません。ただ、山の集落の人たちは酒席を用意しかなりお酒を勧めた
そうです。
そして、太郎さんは、酔っ払ってお供の小僧さんと一緒に夜の山道を帰ったという
ことです。
で結局、太郎さんと小僧さん、二人とも家にもどることはありませんでした。その
まま行方知れずとなりました。山の集落の人たちに尋ねても、お金を返し酒を飲ん
で別れた後のことはわからないと、皆が答えたそうです。
残された家族は、山の集落の人たちではなく、ふもとの村人たちにお願いして、
山の中を捜してもらいました。そして帰り道とは逆方向の崖の下で太郎さんの遺体
をようやく見つけることができたそうです。遺体はすさまじい形相をしていました。

最終的には、夜の山道で酔っ払って落ちたんだろうとされましたが、帰るべき家と
は逆方向にある崖から落ちたなんて妙な話だと、噂になったそうです。
さらに、取り立てた(山の集落の人々が払ったといってる)お金は、結局どこから
もでてきませんでした。また、お供の小僧さんがずっと見つからないのは、神隠し
だとか、主人を殺して金を奪い逐電したんだとかいろいろと、噂になったそうです。

わたしは、この話を初めて聞いた小学生の時から、きっと小僧さんも
×のXXの人たち
に殺されたんだと思っています。

山の集落は、過疎のため昭和40年代中ごろに廃村となっています。



 

71 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/26 23:51

恐山

その時にイタコで有名な恐山に行った。
旅行の写真をあとで見せてもらったのですが、その時に写真にとても奇妙な、気味の悪い写真
が数枚ありました。といっても別に霊が写っているというのではありません。
それは小石を積んだ賽の河原の様な所で彼女を撮った写真なのですが、少しソフトフォーカス
がかかっているというか、ピントがぼけているというかちょっとボヤッとしたした写真で、
見た瞬間に気持ち悪いというか、ぞっとするというか何とも気味が悪いものでした。
すべてを見終わると、友人と目が合いました。 
「色々なところに行ったな。」と言うと、「何か変じゃなかったか?」と聞いてきます。
そこで思ったままの感想をいうと、
「実は、旅行に行く前に彼女が子供を堕したんだよ。 ちょと大きくなり過ぎていてな!」
そう言えば聞いたことがあります。
賽の河原では成仏出来ない子供の霊が、小石を積んで成仏しようとしている。
でも最後の一つを積み上げようとすると、鬼がやってきて積み上げた石を崩すので永遠に
成仏出来ないと!!!!


 

73 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/27 02:41

持ち主のいないラジオ
あれは確か1977年の7月下旬から8月上旬でしたから,もう20年ほど前のことでした。
私は友人と3人で北アルプスの裏銀座コースという3000m級の尾根を縦走していました。
縦走というのは山の頂上を巡り歩く山登りのことです。
第2泊目,野口五郎小屋という所に泊まったのですが,割合すいていて,自家発電
による電灯,TVもあり,食事も良く快適でした。それでも登山者は早朝に出発する
ものですから夜9時前には消灯して寝るのが普通です。寝るところはセンベイ布団は
ありますが,いわゆるザコ寝です。
皆が寝入って静かになった頃,ラジオを聴いているヤツがいるのです。小さな音で
したが,静かなだけに気になりました。皆が疲れているのに迷惑だな,と思いながら
もそのうちスイッチを切ってくれるだろうと待っていました。しかし,だんだん腹が
立って,起きあがって小屋の従業員に,注意してくれるように言いに行きました。
しかし,誰もラジオなど聴いている客などいなかったのです。他の客も起き出して
調べたところ,あるリュックの中のラジオが鳴っていたことがわかりそのスイッチを
切って事は収まるはずでした・・・
従業員がぽつりと漏らしました。そのリュックの持ち主は今夜の客の中にいないん
です。恐らく本人の荷物を置いたまま,身軽で下山したのではないか,と言うのです。
野口五郎岳から一日で麓に下山できるコースはありません。夏場とはいえ装備無しで
下山するなど自殺行為とも言えます。ラジオのスイッチはずーと入りっぱなしだった
のかもしれないし,荷物を動かした際に入ってしまったのかもしれません。
静けさの暗闇の山頂で聞こえたラジオは,電波状況のため音量にウエーブがかかって
いて,断片的に番組提供者名が聞こえていました「・・・霊友会です・・」




 

78 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/31 00:17

とある、南からの下山中、長い林道をとぼとぼ歩いていると、下から上がってくる親子?が向こうに見えた。
もう夕方で暗くなってくるのに?と思っていたら、カーブの死角で見えなくなった。
すれ違う距離まできたが、見当たらない。(人里まで2時間の距離)やっぱ遅いから、戻ったかな、とも思うが、けっこう健脚の私が
追いついてもいいのにとも思う。脇道は無い状況。
不思議に思って歩いていると、頭上で枝の折れる音が。
山側の斜面を見上げると、かなり上の大木に、その親子が枝に腰掛けて、無言で遠くを見ていた。
なんか、この世の者で無い感じがして、心臓がドキドキ、走ってその場から離れました。
まあ、物理的には可能だけど、不自然な体験でした。




 

90 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 20:29

俺は霊体験も無いが、ただ一つ不思議な話を親父から聞いた。
親父は真面目で嘘をつく様な人間ではない。
毎朝、山仕事で家の近くにある山に行くのが日課になっており、
その日も山で作業をしていた。
人の声が聞こえるから、声のする方に向かったが、声のする方
との距離は縮まらず姿形は全く見えないが、聞こえる声は、
“今日は三人の客が来るから大急ぎで支度をしなきゃならない”
と言っている。一体何事なのかと訝しんでドンドン山奥に入って
いくと、突然声は聞こえなくなり辺りはシーンと静まり返り、
今いる所が何処か全く分からない。

ふと、川の流れる音が聞こえ、その方向に進んでいくと、
小川の向こう岸に蛇・蛙・鼠・鳥など色々な動物の屍骸が、
三つこんもりとした山の形に積まれている光景が現れた。
それを見た親父はどこをどう走ったか、もう無我夢中で駆け、
蒼白の顔をして家に辿り着いた。
それ以来、親父はその光景を見た山に入ろうとはしなかったんだ。



 

91 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 21:03

うちの実家の田圃行く時に山の中の細い道を通って行くんだけど
でね、途中に昔のうちの集落内での火葬場が見える所があるんだ
今ではもう朽ち果てた小屋にコンクリ製のかまどと大き目の煙突があるだけなんだが
(それも子供の頃に祖父に近くまで連れて行って貰ったきりだから現在は崩れて何も残ってないと思われる)
なんだかその付近だけ雰囲気や空気が違うんだ
山のすぐ横に県道走ってて車の音とかも聞こえるのになんかしーーーんっとしてる
空気がきーーーんとしててぼやーっとしてる
すぐ側で2,3人の人がこっちをじーっと見てる感じ
俺はまったく霊感とか信じないし幽霊?そんなもんいるかよ?って人なんだが
なんとなく感じるんだよな、あそこ行くと・・・

昔母親にその事言うと「お前の祖先が見守ってくれてんだよ、私もなんか感じる事あるし」って言われた
親父は婿入りしてきた人だから何も感じないらしい
だから全然怖がらずに一人で真っ暗になるまで田圃仕事してるけど俺は怖くて出来ねえ

まあ多分ただの勘違いだろうけどさ


 

92 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/07 22:04

>>90
怖い
山中の声って怖いな

子供のころ読んだ昔話
ある猟師が山に入った。
猪を待って身を潜めていると、目の前に一匹の蜘蛛がいた。
そこへ蛙がやってきて蜘蛛を食べた。
蛙は跳ねていった。
そこへ蛇がやってきて蛙を呑んだ。
蛇は這っていった。
すると、どこからか大きな猪がやってきて蛇を喰った。
猟師はしめたと思い、猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ここでふと考えた。
「蜘蛛は蛙に喰われ、蛙は蛇に喰われ、蛇は猪に喰われた。
その猪を撃ったら、俺はどうなるんだろう。」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたるような大きな声がした。
「撃たなくてよかったな!」


 

103 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/08 18:50

伊藤正一氏が書いた「黒部の山賊」に載っている実話(抜粋)
>1963年、金沢大学医学部の3人・A、B、C君は夕方雲ノ平山荘についたが一人が
 疲れていたためにザックを小屋の手前10分程度のところにデポした。
>小屋に到着後一番元気のいいA君がザックをとりに戻ったが、ここから消息不明となる。
>暮れるには十分時間があるし、天気は晴れ、万一の場合は声をあげれば十分に
 聞こえる位置であった。
>A君がいなくなったといって騒ぎ出したのは暗くなってからで、営林署4名、小屋の者10名
 その他40名ちかくで捜索したが手がかりは皆無であった。
>翌日も未明から捜索しヘリも飛びビラをまいたまた、他の小屋へも連絡を取り
 捜索のネットワークを強化したが手がかりは得られなかった。
>不思議な出来事であった。天気は晴れ、シーズン中で人も多くいた中で忽然と姿を消したのである。
 伊藤氏は自殺も考えたが二人の仲間はそれを否定した。
>四日目、A君は突然帰ってきた。
 どこにいたのか訊ねると「小屋にいたんだ」という返事がかえってくる。
 また、「おい、ガソリンはないか」「オレのズボンはどこへいった」などと口にするものだから、
 とりあえず伊藤氏はA君を休ませることにした。
>半日眠ったA君は正気な人間に戻り語り始めた。
>ザックをおいたところまでいくと急にガスがかかって方角が分からなくなった。
 それから後はただ小屋に帰ろうとヤブの中を歩き続けたことしか記憶に無いという。
>当日はガスなどかかってはいなかったのだが、A君の言うヤブの中を歩いて出たのは
 カベッケであった。そこでキャンプをしてた人たちの中に入れてもらって最後の夜を
 過ごし、翌朝雲ノ平山荘に戻ってきたということであった。
>A君の言葉→「今となっては不思議です。昼も夜も、いつも四人で、話し合ったり僕の
 持っていたカンパンを食べたりしながら歩いていたので少しも寂しくありませんでした」
>この話の中の3人とは一体誰なのか? 色々な憶測が飛び交った。



 

118 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/13 22:16

今日、トライアルバイクで静岡の登山道を登ってきた。
先頭が俺、10メートル後ろにT、その後ろにMの3人。
道が無くなるところから林に入ってどんどん登り尾根まで出た。
しばらくうろうろ走って、帰ろうとしたら登ってきたところが分からない。
あたりは日が差さない林の奥の奥で、タイヤの跡を探すが見つからない。
迷ってしまった。そのときMが「行き止まりだよ・・」って言われたとき帰ればよかったね。
と言い出した。「??いつ」「下の獣道で」
Mは下の獣道でおばさんにそういわれたという。
先頭の俺はそんな人影は見ていない。後続のTも知らないという。
わずか10メートルおきに3台つながって走っていたのに、3台目のMだけが目撃したおばさん。
いった言葉が「行き止まりだよ・・」ぞっとした。来なければよかった。でも手遅れだ。
GPS携帯持ってたけど場所がでない。時間は午後、暗くなりそう。
3人とも目がまじ。
「とにかく登ってきた来たルートを探そう」
それからずいぶん探し回って、なんとか暗くなる前に山を降りてきた。
Mが見たというおばさんて・・なんだったんだろう




 

119 名前: turumi ◆zVfPN.zVC. 03/01/13 22:47

大学のワンゲル時代の話1 谷川岳の救難無線

部室で無線機をチェック中にどうしてもそそSOSとしか聞こえない
電波がFMに入るんだけどどお?と部員が聞いてきた、その場に行くと確か
に長点・短点を連続3回クリックする音が聞こえる。「間違い無いな!」
とアンテナを振りその方向は上越国境、信号強度は高い、即座に顧問に連絡
し車をだしてもらう、警察には確信も無いのでとりあえず報告は後にする。
電波の位置を特定する事をFXといい、われわれは車3台で渋川・沼田へ入り
方向を確認。3時間ほどかけてほぼ特定できたのが谷川岳方向だった、天神平
駐車場へ車をいれると平日の夕方ということもあり止まっている車は少なかった。
小型の無線機をポケットにいれて再度方向確認、もうアンテナが無くても信号強度
は強く3方向に分けて移動すると先輩のbさんの無線機が飽和状態でハウリングを
起こした、通常こんなことは無いので一同で驚く、bさんに続いて登山道を入りほん
の20m位でザックを発見した、さらに見回したところ男性の死体を見つけた。
すぐに自分は取って返して警察に連絡した。「こんなこともあるのかと」一同興奮し
ながらも警察がくるのを待った、その時は誰も気がつかなかったがもう無線機は音声
を出していなかった、当然登山者が持っているものと誰もが疑がわなかった。
でもどうして?死体が電波を出すんだ?、警察も当然その事情を聞き無線機を探した
が登山者はもっていなかった、そしてその方は死後2日はたっているといわれた、
こんな駐車場のすぐ近くで誰にも見つからずいたのかと思うとふしぎだった。
さらに捜索すると沢の水の中からそれは出てきた。
もちろん水没して使い物にならない、ではいったい誰が電波を出したのだろうか?
もしやと思い人数を動員して付近を捜索したかが誰もいなかった。

駐車場に残った車もなくなった本人のものと確認され登山カードも他にはなかった
いったいだれが無線機で俺たちをよんだのだろうと同窓会の度に話題になる秋の日
の思いでです。




 

122 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/01/14 15:37

穂高の稜線を歩いていると、下の方に重たげな雲が湧いてきた。
俺達の所まで雲は届かず、雲の上に顔を出した稜線を歩いている格好だ。

何か聞こえる。
金属音、ピーン、とかキーンとか、ジジジ・・そんな音。
足元を見る、雲は厚みと密度を増している。
間違いなく雷が来る。
落雷は下にだけ行くとは限らない。
そして、手には金属のピッケルを握り、テントのポール、
ペグ(テント固定用の金具)、食器といった金属類がザックに
詰まっている。

先頭を歩いていた俺は、全員に身体から外せる限りの金属を外して
稜線に一まとめにするよう指示し、できるだけそこから離れた。
周りでも他の登山者があたふたしている。
しばらくするうち、雲を集めた気流が変わったのか、雲は薄くなり始め
俺達は再び荷物を身に着け、歩き始めた。

落雷事故もなく、これといった悲劇が起こったわけでもないが
なかなか怖かった。


 

134 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/16 15:23

うちの実家のほうにあった、名もない低い山の話。

幼稚園、小学校の裏手にあるその山は「裏山」って呼ばれていて、山頂に児童公園が
作られてた。昼休みなんかに、こぞって小学生が遊びにいくような場所。
でも、この山、山頂に続く道の途中に、戦争の慰霊碑、小学校とちょっと離れたところに
お寺、そしてまたちょっと離れたところに神社(しかも時々自殺する方がいる)があるという
ちょっと怖そうな場所。

その山での出来事。

・犬の散歩をするために、夕方(夏の6時ぐらい?)に漏れがその山を上っていたら、慰霊碑
の近くの斜面(道はなく、人が上れないところ)に、真っ青な炎が見えた。
数秒して消えたけれど、「あ、やべぇ」って思って、速攻引き換えした。
いつも散歩してると「もっと歩く」って感じで帰るのを拒否する犬も、この時はふもとまっしぐら。

・同じく犬の散歩をするために、おかんと兄貴が山を登っていた(やっぱ6時ぐらい?)。
すると、またその慰霊碑の近くに来た時、突然、自分達の目の前約10Mほど先に、白い
人の形をした煙が出現。勿論、焚き火の季節じゃないし、他に人もいない。
2人と1匹、やっぱりふもとまっしぐら。



135 名前: 134 03/01/16 15:23

・中学の時、「見ちゃう」友達、「すごく感じる」友達、「けっこう感じる」友達、「雰囲気を感じる」友達
「全然感じない」友達総勢10人程で、肝試しをかねて花火をすることになり、山頂へ。
すると、空気が違うんだ。生暖かい+ねばーーーっとした空気。んで、山の斜面のほうからは
とてつもなく冷たい空気。
とりあえず花火をしよう!と蝋燭やらバケツを準備したものの。
花火がつかない。
今日の昼に買ってきた花火ゼンブ、火がつかない。
そうこうするうちに、一番「見ちゃう」友達が、バケツの水をばしゃーーっと零して、広げてた花火を
ひっつかむと、「走らず、降りるぞ」と一言。
漏れ自身、見るってことは(上記の青い火以外)ないけど、今まで斜面から感じていた冷たい空気
が、山頂全体に満ち満ちてることに気付いて、一瞬で総毛だった。
みんな一目散に山を降り、結局小学校で花火を再開したんだが、今度はばっちり、火がつくんだよ。

やっぱり、そういう場所ってのは、何かしらあるんだってことを強く認識してからは
遊び半分で(肝試しとか)上るのはやめようって思った。

あんまり怖くないかな。


 

138 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/01/18 14:10

これはグロ系もすこし入った話だ
高校一年で山岳部に入り、初めての山行での事。
初日の行程を終わり、テントの中で靴下を脱ぐと足の甲、指とも
なかなか大きな靴擦れができている。これだけで充分過ぎるほど痛い。
そして踵は・・・

くるぶしより低い位置から、くるぶしの上端くらいまでの高さにかけ、
足の後ろ側にあたる部分の肉が露出している。
赤い肉からは出血もせず、透明な体液がじっとり貼り付いていて
流れるでも溢れるでもなく、てらてら光っている。
指で触れると塩をすりこまれたような痛み。
指で触れた場所をよく見ると、体液に指紋が残っていた。

消毒だけでもしておこうと傷薬を塗り、そのまま直に靴下を履いた。
傷を靴下にしっかり貼り付けてしまえば、明日歩く時も踵が直に
靴下とすれる事はないし、その方が楽だという顧問の言葉に従った。

翌日も1日中歩き、帰宅後に、顧問の言う通り踵の靴擦れに
しっかり貼りついた靴下を見ながら、この靴下どうやって
脱ごうかと泣きたい気持になった。
怖がってゆっくり脱げば、苦痛の時間が長引くだけだ。
踵ギリギリまで下ろした靴下をしっかり掴み、これ以上はないと
いう勢いで一気に靴下を剥ぎ取った。

部の練習で走ったりするため、この靴擦れは4月から、実に夏休み中の
8月初旬まで完治せず、多くの靴下の踵に不気味なシミを残した。

今書いていて、踵がズキズキ疼いている事に気付いた。

怖いというか・・・スレ違いかもしれんな
せっかくだから書きこんでしまうが。


 

143 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/19 17:32

馬場島は北アルプス北部の名峰、剱岳の登山口である。冬山シーズンになると豪雪の剱岳を目指して
多くのアルピニストが訪れる。夏はオートキャンパーでにぎわう馬場島も雪が舞い始めると途中、
伊折部落から先で道は冬季通行止めとなる。剱岳を目指す登山者は重荷を背負って馬場島までの長い
道路を延々と歩かなければならない。馬場島の少し手前、ゾロメキ発電所の近くにトンネルがある。
(正確にはスノーシェード)延々と歩いてきた登山者が風雪を避けて最後の一本をいれるのに最適の場所だ。
3月初旬のことである。我々大学山岳部一行は早春の剱岳を目指していた。小雪こそ舞っているものの、
早月川添いの林道は風もなく、我々は重荷に汗を流していた。トンネルにつくと、リーダーのTさんの
「一本いれようか」の一言で休憩となった。くだらないことをしゃべりながら、行動食のチョコレートを
食べたり、たばこを吸ったりしていた。と、突然「ウォー」とも「おー」ともつかない、うなり声のよう
なものがトンネルの中に響いた。「何でしょう」と不思議に思って誰にともなく聞くと「動物かなんかの
声だろ」と先輩。あまりにもはっきりと聞こえるので恐怖を感じるほどではなかったのだ。


144 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/19 17:33

僕は休んでいる所と反対の出口まで音の源を探しに出かけたが、どこから聞こえてくるのか分からない。
場所を移動してもいつも同じ大きさで声は響いていた。「幽霊ですかね」「こんな昼間に出るもんか」
しばらくして声が止むと、不思議な気分を抱えつつ、馬場島を目指して出発した。馬場島の派出所には
県警のK隊長がいて、我々を迎えてくれた。富山県警の山岳警備隊がちょうど春山訓練で入山していると
ことだった。
山に入ると結構な雪でラッセルも深く、その晩は早月尾根でテントを張り翌日になって早月小屋に入った。
テントに入り、ラジオを聞いていると「今日、剱岳の早月尾根で訓練中の・・・」とやりだした。
どうも警備隊のKさんが獅子頭付近で雪崩に巻き込まれ、池の谷に落ちたらしい。山岳部の中にもKさんと
顔見知りの先輩がおり、どうすれば良いか、と悩む。結果的には当時の我々の実力では冬の剱で何もお手伝
いすることは出来なかった。
 Kさんの遺体は7月になって池の谷の中程で発見された。ビバークの体制をとってうずくまるような格好
だったという。あの日、我々がトンネルで聞いた声は何だったのだろう。その後土地の人に訊いても
「そんな声の動物はいない」という。僕は山の神様が何か伝えたくて叫んでいたのではないか、と思う。
 その後、早月小屋で「Kさんの落ちた日は結婚記念日、発見された日は誕生日だったんだ」と聞いた。
何ともやりきれないことだった。





 

145 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/19 20:06

3年前、先輩二人と山に登ったときの話です。A先輩は山に慣れていましたが、
B先輩と私はまだ初心者でした。最初は順調に登っていったのですが、途中で
雨が降りだしました。やむ気配がないようだったので、一度、中腹の無線小屋に
戻ることにしました。ところが、その下り道で地すべりが起き、しかも私が脚を
傷めてしまい、足止めを余儀なくされたのです。A先輩は一人で無線小屋へ行き、
助けを呼んで来ると言い、慎重に山を下り始めました。
その日はA先輩は戻りませんでした。
夜が明けると救助のヘリが見え、私とB先輩は無事に救助されました。A先輩から
3時間ほど前に救助の要請があったとの話でした。しかし、そのヘリにはA先輩の
姿はありません。自分はそのまま病院に行き、A先輩のことはB先輩に任せること
になったのですが、次の日に見舞いにきたB先輩は私にこう言いました。
「Aの奴、あの地すべりを越えた辺りで死んだんだってよ、野犬かなんかに襲われたって話だよ」
でもA先輩が死んだとされる時間は私たちと別れた直後。
救助を呼ぶ無線は助けられた3時間前のはず・・・
では誰が救助の要請を?私たちが避難していた場所をA先輩以外の誰かが
知ってるはずもない・・・それに無線の主はA先輩の姓名を名乗ったらしい。
私はきっと先輩が助けてくれたのだと信じています。
「必ず救助を呼んでくるから、俺を信じてここを動くなよ!」
別れる前に、先輩はそう約束していったのですから・・・


 

167 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/26 16:19

和歌山の山間部での伝承でしょうか、ネズミのてんぷらを作って河原で待ってい
ると狸狐が人間
に化けてそれをねだるそうです。(ねだるというよりは非常にほしがるそうで
す)
そこで「ほしければやるけど金を持って来い」というとしばらくして金を持って
くるそうです。
ただし最初は木の葉で作ったお金なのですぐにばれてしまいます。
「本当の金を持って来い!」などとやり取りが数回あるうちに最後は本当のお金
をもってくる
そうです。ただしこのやり取りの間は何故か非常に眠くなりうっかり寝込むと
「ネズてん」を持って
いかれてしまうそうです。
山本素石さんはこれを友人と二人で実験したそうですが、どうやら眠ってしまい
「ネズてん」は
取られてしまったそうです。



 

168 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/26 16:34

これはキャンプ好きのC君の話です。
ボーイスカウト活動で仲の良かった彼はよく仲間と共に
困難な場所でのキャンプをおこないました。
木の枝の上に足場を作って野営をしたり、
斜面でテントを貼って寝たりとか、なかなかハードな日々
を過ごしていました。
ある年の事、春になってある山に友人とキャンプにいった
時の事。山の渓谷のような場所でキャンプをしたそうです。
雪解けの水がつめたく、大変おいしい水だったそうです。
あまりおいしいので同行した女性が水でわってつくる濃縮のオレンジジュース
を沢の水でわってくれて、仲間で飲んだそうです。
その場所で、その夜はキャンプする事になったのですが、深夜の
事、テントの周りを歩く音がします。
「ぱさ ぱさ ぱさ」
枝をふみ 歩きまわる音が聞えます。
誰だこんな深夜に登山はないだろう。Cはゆっくりと起き上がると
仲間を起こしました。確かに足音は聞えます。
泥棒か。怖くなったCたちはそっとテントのふちを持ち上げました。
するとそこには、全身にうじ虫が湧いた腐乱死体のような男があるいて
いたのです。
「うわーっ」
全員が飛び上がり、絶叫すると男はすーっと消えていったのです。
翌日、cたちは渓谷の100mほどの上流で腐乱死体を見付け警察に届け出た
そうです。冬山で遭難し、雪に埋もれていた遺体が雪解けと共に渓谷に押し流されて
きたものだったそうです。
春になり雪も解け 一気に腐敗しうじが湧いた状態で発見されたそうです。
Cはそのあと付け加えました。
「あの遺体発見の前夜、うかつにも下流で水で割ったオレンジジュースを飲んだだろう。
おれだけつぶつぶが入っていたんで、濃縮ジュースでつぶつぶなんてあるんだって同行
した女の子に聞いたら、いや普通のオレンジだっていうんだ。おれのカップには確かに
つぶつぶが3、4粒入ってたんだよね。今思うとちょっと動いた気がするけど」



 

170 名前: t 03/01/26 17:17

1986,7年頃の夏である。当時、東京から谷川岳へのアプローチは、上野を23時頃発の越後湯沢行きの
普通列車にのって深夜に土合駅に着き、そのまま駅で野宿して翌朝歩き始めるのが一般的であったよう
に思う。まだ上越新幹線がメジャーでは無く、ガーラ湯沢駅もなかった。このあたりのリゾート開発が
始まる前のことで国鉄ものんびりしていた。上野から初乗料金で乗り込んでも、車内改札が土合駅まで
来なかったのである。
土合駅に列車が到着すると、同じような登山者が地上への階段へと急ぐ。土合駅は基本的に無人駅だった
ので出札口には列車到着時だけ駅員が来ると聞いていた。我々3人(私と登山仲間HとT)は意識的にもた
もたして登山者の列の最後尾を歩き、他の登山者の姿が見えなくなるとホームの中央にとって返した。
 学生の身分であった我々は上野からキセルを敢行するために、思い切って誰もいない下りホーム
(土合地下ホーム)で仮眠し、駅員がいなくなる早朝を見計らって出札口を出ようと計画したのであった。
 地下ホームはトンネル内なので薄暗く、ところどころ漏水があって、真夏でもひんやりしていた。
ホームの中央あたりに小さなプレハブ状の待合室が置かれており、その常夜灯で比較的そこだけぼんやり
明るかった様に記憶している。我々は待合室に入り、少し寒かったので万一の予備に持参してきたツェルト
にくるまって仮眠をとることにした。夜行発日帰りの計画だったため寝袋は持って来なかったのである。
待合室は我々の荷物と寝場所で、余りのスペースはさほど広くなかったように思う。



171 名前: t 03/01/26 17:23

深夜忘れた頃に数本の貨物列車が爆音をたてて通過し、その後はまたもとの異様な静けさに包まれるという
ことが何度かくり返され、そのたびに起こされてしまったが、いつしか3人とも眠りについたようだった。
何時頃だったか、私はふと一人の足音に気付いて目を覚した。耳をそばだてているとその足音はゆっくり
と待合室に近付いてくる。
(だれか来る。)そう感じてしばらく身を固くしていた。下りの列車はとっくに無くなっており、上から
寝場所を探しに降りてきたのかなと思いながら待っていたが、その足音はすぐ近くまで来て止まってしまった。
いつまで待っても待合室に入ってくる気配がなく、入口の外に目をやるが誰もいない。待合室はひやりと湿っ
ぽく、背筋に寒気を感じる程だった。
(そら耳だったかな。)おかしな寝汗をかいている。着替えないと風邪をひくかも知れない。でも面倒だ。
そう思って再度眠りについた。
しばらくすると、断続的に続く男の低い声と息苦しさで今度ははっきりと目がさめてしまった。何と言って
いるのかはっきりわからないが、あのー、すみません。××してください。あの、××をお願いしますとい
うような、何か頼んでいるような口調である。やはり、だれかが待合室に入れなくて何か言ってるのかと思い、
ワット数の低い蛍光灯の下で中腰になり、窓越しにあたりを見回すがホームには誰もいない。しかし、男の
低い話声はハッキリと耳に残っており、船酔いに似た不愉快な目眩が頭に残っている。
(夢かな・・・。)とぼんやり思っていた。(熟睡できなかったんだ。寝不足だと明日つらいだろうな)
と翌日のことを心配しながら考えていると、隣に寝ているHがしきりにピクン、ピクンと痙攣している。
放っとくにはあまりにも気の毒に思えたので揺り起こしてやった。
Hは起きるなり「金縛りにあってさ・・助かったよ。」と深く息を吐き出し、「もう、眠るのは嫌だ。起きよう」
という。結局、今なら駅員はいないだろうということで、軽い寝息をたててのんびり寝ているTを起こし、我々は
地上に向かうことにした。


172 名前: t 03/01/26 17:25

土合地下ホームから地上出札口へはコンクリートの五百段近いの階段を登ることになる。
普通に登っても20分かかり、荷物が重い時は大変なアルバイトである。お調子者のTが「知ってる? この階段を
数えると谷川で遭難するって噂が有るの。だからほら、数えなくても良い様にNo.が打ってある。」促されて見て
みると確かにペンキで階段の端に数字が書いてある。Hが珍しく「書いてあると余計数えちまうじゃないか。」
と冗談を言って笑った。
 階段をのぼるにしたがって、地上の生暖かい空気が混じってくる。やっとのことで階段を登り詰め出札口付近に
来ると、手前の通路のあちこちに同じような登山者が寝袋に入ったりして仮眠をとっている。日の出前の暗い
時分で、まだ始発列車も来ていない。我々は駅員のいない出札口を難なく通過し、駅舎の外の階段で用意して
きた朝食をとることにした。
コンロを取り出して湯を沸かしながら「夕べ寝れた?」と誰となく聞いた。お互いに寝られなかったともらし、
おかしな夢を見たという。私が寝苦しくて男の低い話声で目がさめたと言うと、Tが神妙な顔で変な足音を聞いた
といいはじめた。
「起こした時、良く寝てたじゃないか」と言うと、寝たふりをしていたのだと真顔で答える。夜中に急にひんやり
と寒くなって目がさめたら、待合室の周囲を誰かが歩いている足音がした。最初は駅員に見つかったと思って目を
つぶって寝たふりをしていたが、足音は待合室の前を何回も立ち止まっては往復する。薄目をあけてみると窓の外
にはだれもいない。よく聞くと駅員の革靴などではなく、ゴトン、ゴトンという重い登山靴をひきずるような足音
だったので怖くなり、早く遠くに行ってくれと目を閉じて念じていたらしい。そんなとき丁度私が起きあがって、
ごそごそし始めたので安心したのだという。
私とTが顔を見合わせているのを見て、金縛りにあっていたというHがぽつぽつと話し始めた。なんでも待合室の
入口の外に男が立っていて、こちらをジッと見ながらなにか訴えかけていたというのだ。入口のガラス越しに男
の上半身が覗いており、その服装ははっきりわからなかったが、こちらを向いている相手の顔と目が合ってしま
ったという。その顔の表情が必死な形相でゾッとしてしまい、見られている間中金縛りで声も出なかったと言う。



173 名前: t 03/01/26 17:27

Hは留年していたため私やTより年上で、仲間の信頼が厚いリーダー格であった。普段から正直で無口、決して
不真面目なつくり話をする人間ではないだけに、彼が金縛りにあって見たという男の顔の話は単なる夢や思い込み
と決めつける気にはなれなかった。3人ともしばらく黙って湯気の立つインスタントラーメンをすすっていたが、
早く陽が昇って周囲がはっきり明るくなるのが待ち遠しかった。
ラーメンの残り汁を飲み干しながらHが「遭難者の多い谷川だからなあ・・まだ見つからない人もいるかもしれ
ない」と呟いた。
とにかく次からは地上の改札口の手前で寝よう。お互い寝不足だから慎重に行動しよう。と気をとりなおし、
朝日の中を出発することにした。もちろん途中の遭難慰霊碑に手を合わせることを我々は忘れなかった。
私が今も理解できないのはこの体験が自分一人のものでないことである。仮にこの体験が自分ひとりであった
ならばただの幻聴であったかもしれない。我々の感じた所では、男か女かといえば男であり、登山者か駅員かど
ちらかといえば登山者。黙っていたかどうかといえば何か話していた。かといって、謎の男の登山者が話しかけ
てきたといえば嘘になってしまう。
しかし、ほぼ同時刻に3人が、ホームには我々以外だれもいないのに一人の男の存在感を感じたのは間違いない
のである。
この話はこれで終わりではない。下山して帰京した翌日のことである。同じ職場でバイトしていた私とHは、
虫に刺されたわけでもないのに、二人とも左の二の腕がパンパンに腫れ上がり、微熱を出してしまったのである。
筋肉痛のような痛みで、腫れは幸い2日ほどで何ごともなく引いてしまった。Tに同じことが起こったかどうかは
残念ながら確認していない。

あれ以来、谷川には何度か足を運んだが、誰も二度と地下ホームで野宿はしていない。



 

174 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/26 17:37

ある人に話を伺えたのでここに記す。

山の仕事が忙しいときに時々山の宿舎で
同僚数名と過ごす事がよくあった。

昼間の激務のため、みな夕食後ぐっくりと眠るのが
常であった。
でも時々 夜中に妙な音で目が醒めることがあった。
「ひょーひょー」と叫びながら何者かが歩いて
いっている。こんな山奥でのことである。
しかも夜間である。
だれがなんのために叫びながら歩いていくのか
不思議に思ったその人は何度かめに声の方に宿舎
を出て歩いていった。
すると、山中を白装束を頭からすっぽりかぶった
集団がうねうねと歩いている。手にはランタンを
もち 中のうちの一人が「ひょーひょー」と叫んでいる。
そのうち、彼が覗いているのに気がついたのか。一斉に
彼の方を見た。そしてそのうちの数名が彼をおってきたのだ。
彼は急いで宿舎に逃げ込んだ。
翌朝、おきて宿舎を出てみると、宿舎の入り口に獣の足跡
と毛がたくさんのこっていたという。



176 名前: t 03/01/26 17:47

わたしが大学の時に、群馬県の方に旅客機が墜落しました。
季節は巡り、悪友とツーリングに行こうという事になりコース関係上、墜落した付近の峠を走らねばなりませんでした。
悪友はいっさい、心霊や妖怪といったものは信じない人なので、「毎年、供養のために花とか関係者が上げているじゃ
ないか。出るわけないよ!」と、平気な顔をして言います。
わたしは彼に、「みんな(身体の部分)見つかっているわけじゃないだろ……あぶないって」
と、言ったのですが、聞くわけがありません。
だって、コースを変更すると、目的地へは4時間は余分にかかるのですから……。
しぶしぶ、そのコースを取ることとなりました。
果たして、問題の峠の入り口に着きました。路肩にバイクを止め、一休みしていると、悪友はわたしを尻目に、
「ひとっ走りしてくるわ」と言ってコースに入って行きました。
しかし、10分もしないうちに戻ってきます。戻ってきた友人に、「早かったな。何かあったのか?」
と聞くと、友人は何をあせっているのか、バイクのサイドスタンドさえ立てるのもおぼつきません。
平静を装おうとしますが、震える彼の手がすべてを物語っています。
ようやく、ヘルメットを外した彼の顔は、蒼白状態でした。「出た……。出たんだよ……」
「何言ってんだよ。いつもの担ぎだろう。お前に見えるわけないだろ……」
と言って、わたしはバイクのエンジンをかけようとしました。しかし、なかなかかかりません。
「あれっ、おかしいな……さっきガソリンを入れたのにな」
「やっぱり……、冷やかしに来た俺たちに来るなといってるんだ……」


177 名前: t 03/01/26 17:48

「冷やかしに来たのは、お前だろ……」再度キックするとエンジンはかかりました。
「じゃ、ひとっ走りして見てくるわ」走り出して、7〜8分位すると、なにやら山の雰囲気が違います。
いつもの生き生きした躍動感なく、時間が止まっている感じです。
「まずいな……やっぱり近くにいるぞ……」つぎのコーナーを曲がった時、それは的中しました。
肩のもげている者、足がへし折れている者、頭が潰れている者、全身ただれている者……。
上げたら切りが無い程の人たちが、ボロボロの状態で列を成し、奥へ奥へと歩いています。
「うわ…、これはまずい……、気付かれないうちに戻ろう」出来るだけ静かにバイクを停止し、Uターンをしました。
いや…気付かれてはいるのでしょうが、こちらへは近付こうという気配はありませんでした。
戻ると友人が心配そうに待ってました。
「な……」
「うん……」
わたしたちのやっと出来た会話はこれだけでした。言葉少なく、わたしたちはコースを変えました。
それ以来、この夏の時期はそこを通ることはしませんが、今も出るんでしょうか……。
自分の身体を求めて……。



 

178 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/26 18:59

近所に住むTさん一家が夏休みに車で旅行した.
初日に泊まった温泉から有料道路で山を越え,二日目は日光方面を観光して泊まる予定.
有料道路は木が生い茂る山裾を延々と続いており,途中で駐車できるスペースを見つけて小休止した.
休憩が終わってしばらく走っていると,どうも見覚えのある場所があった.
奥さんと子供たちは「ここはさっき通った場所だよ」と言い,Tさん自身もそんな気がする.
休憩した場所から逆走したのだと思って車をユーターンさせた.
走り続けてやっと有料道路が終わり,人家やホテルもチラホラ見えてきた.が,道路案内のカンバンを
見て一同唖然.
そこは今朝出発した温泉街だったそうだ.



 

185 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/30 03:11

私の実家は日本有数の豪雪地帯です。
冬は農閑期なのですが昔から男衆は出稼ぎには
行きませんでした。臨時収入があるからです。
その村の裏手は冬山登山のメッカで男衆は
案内役を買って出ます。ガイド料としての
収入もあるのですが実は更なる収入源があるのです。
ガイドはわざと難所に誘導し、連絡を事前に受けていた
別の男衆達が、なんと人工なだれを起こすのです。
そして警察に連絡、山狩りが召集され、ガイド料の
何倍の捜査協力手当てが舞い込むカラクリなのです。
全ての冬山登山観光地がそうであるとは言いませんが
登山される方は「死人に口無し」と言う言葉を
忘れないで下さい。


186 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/31 18:31

え、営業妨害!


 

187 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/02/02 01:31

学生時代、一人で山に行き、適当な場所で勝手にテントを張った。
近くにはキャンプ場があり、悪い事ながら、こそこそと水など
汲むには丁度良い。
ふと散歩を思い立ち、川にかかる橋を渡ると地面が締まった
平坦な場所に出たが、そこはかなり古い墓地だった。
鎌倉時代を思わせる石塔を眺めるうち、その墓地にテントを
張りたくなってしまった。
墓地での露営など考えたくもないし、気色悪いという思いは無論あった。

テントを張った場所に戻る頃には雨が降り始め、さきほどの
巨木に囲まれた、平坦な地面がどうにも恋しい。
テントを大雑把にたたみ、その墓地に向かおうとした瞬間、ふと思った。

なぜ墓地で一夜を明かしたいんだ?
なぜそんな気持になったんだ?

恐怖とは違う不思議な感情に捉えられ、下山を決意した。
すでにバスは無い。
夜の雨の中、麓まで歩けば3時間はかかるだろう。
それでも俺は麓を目指して歩き始め、最後はほとんど
走り出さんばかりになっていた。

なぜ、あの時に限って墓地で露営したくなったのか。
怖いというより不思議な感じだ。


>>185
それ、たまに見かけるな。


 

192 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/02 09:03

もう一つ、実体験ではないですが昔からよく聞く登山者の話です。

秋になると登山シーズンです。
よく墜落が登山シーズンには起きるそうです。
そのご遺体は頭が割れている為スイカと呼ばれるそうです。
しかし秋に墜落事故をして逝かれても、ご遺体は雪のため春まで放置されるようなのです。
中には発見されることなく、忘れ去られているご遺体もあるそうです。
万年雪の中にもあるときがときたまあるようなのですが・・・

その登山シーズンの秋、登山部では
「スイカを見たら振り向くな。振り向いたら自分もスイカになる。」
ということがよく言われるそうです。
そしてこれは実際に体験した方の話なのですが・・・
山の尾根を歩いていると向こうから数人の集団が歩いてきました。
先頭の人間が「スイカだ!」と叫んだそうで、皆がその集団に向かって会釈をしました。
大学のサークルの1年だったその方は訳も分からず会釈をしました。
会釈をし終わってその集団が横を通り抜けようとすると、頭がクシャクシャに潰れていたそうです。
驚いたその方は慌てて振り向こうとしましたが、後ろの先輩が
「振り向くな!」
と大声で怒鳴るので何かあると感じたその方は興味を抑えて無事に山頂の宿舎にたどり着けました。
その方はスイカのことについては後から聞いたようです。もしもあのまま振り返っていたら・・・

前後を登山経験者の長い方で真ん中を経験の浅い方という並び方で登るのは、スイカのためでもあるようです。
先頭の方がスイカであることを知らせ、最後尾の方が振り向かないように監視をする為に。


既出かも知れませんね(汗 結構スイカ自体は有名話なんで(w


 

193 名前: t 03/02/02 13:29

お断りしておきますが、この話は実際にあった山岳遭難事故ですので諸事情により、
地名・人名など固有名詞は全て省かせて戴きます。

文化の日と週末の三連休を利用して、前夜発日帰りの山行に出かけたました。
いい山行で天候は安定していて当分秋晴れが続きそうで、ちょうどその地方の低山
は紅葉が見頃になる時期で何とも華麗な眺望です。
手軽な山でしたから、親子連れも随分いました。
ところが昼過ぎになって、道を間違えたことに気がつきました。
慌てて地図を読みながら、もと来た所に帰ろうとしたのですが、どういうわけか、どうしても
尾根筋に戻れません。そうこうしているうちに日が暮れてきます。
その日のうちに下山するのはすっぱり諦め、風の当たらない場所でビヴァークの支度を整えて
夜をしのぐことにしました。
レスキューシートと細引き縄で夜露避けに簡単な天幕を張り、ありったけの防寒具を着込んで
寝るともなく、うつらうつらしていました。
夜半、はっと目を覚ました。
子供の声がします。半泣きで親を捜している様子で親子連れでハイキングに来て、はぐれたのかな?
マグライトを灯け、声のする方に光を向けて呼びかけました。「こっちだよ、おいで」
また別の声がしました。やっぱり半泣きで親に助けを求める声でした。
兄弟ではぐれたのかな?
もう一度呼びました。「おいで、こっちだよ。おいで」
またまた別の子供の声がした。
何か変じゃないか?うろたえている間にも、声はどんどん増えていき、しまいには何十人もの助けを
求める子供の声が、夜明けまでわんわんと、こだまし続け…。


194 名前: t 03/02/02 13:31

こんなパニック状態で動いたら本当に死ぬ、と白白明けまで必死で待ち、あれほど見つからなかった
のが嘘のようにあっさりと辿り着いた下山道を、逃げるように下った。
下山口近くの公衆電話でタクシーを呼び、ようやく人心地がついた。
運転手さんと四方山話をするついでに、夕べの怪異の事をちょっと尋ねてみました。
あの辺、何か因縁話でもあるのかい?
「あるどころじゃありませんよ、お客さん」
迷い込んだ斜面、そこで、かつて小学校のハイキング一行が天候の急変に遭い、まともな雨具の用意
もない状態で風雨にさらされた数十人の子供達が、疲労凍死するという痛ましい事故がおきたのは、
まさにその場所だった。

ご冥福をお祈りいたします。

* 追伸   山のスイカの話は聞いたことないなぁ


 

205 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/03 08:00

俺ワンゲルだったけど別に怖いこと無かったな
雨天の夜に稲妻が自分に向かってきたときは死ぬかと思ったけど。
テントになんか張り付いてる奴が要るって騒ぎになったこともあったけど
俺は見えない人だから平気だったし。
むしろ怖かったのはチャリで東京からきてそのまま南アルプス踏破して
またチャリで東京に帰っていった先輩の体力だな
人間じゃーねよ奴w


 

223 名前: 、 03/02/09 05:57

私の祖父が若かった頃の昭和初期の話。
当時祖父は静岡県の清水に住んでいて、ある時山の奥地に
山菜とかを取りにいった。
夢中になっている内に迷い込んでしまい、さんざん歩きまわり
帰り道を探しだした頃には暗くなっていたとか。
月明かりの下をタッタッとくだっていると
前方から白無垢の花嫁さんが一人で歩いてきて、
もう心臓が飛びだすほど驚いたらしい。
異様な光景ながら心配になり、声をかけたけれど全く無視された。
下山してから警察や村役場に通報したが行方不明者はいなかったとのこと。




 

228 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/09 11:53

大学生の頃、トレーニングを兼ねてよく冬の西穂高に登った。アプローチが楽なのと、小屋に通年人
がいるので単独行でも何となく安心だからである。何かあったらどうしようもないので本当に何とな
くだけど。独標の先、西穂までの稜線は岩と雪のミックスで冬山の爽快さといささかの緊張を楽しめ
る初心者向けのコースだ。とりあえず、今回はそんな雪山気分を味わう前、新穂高ロープウェイ山頂
駅から西穂園地を出てすぐでのお話である。
 2月の高曇りの日のことである。前日までの雪でトレースも消え、股まで埋まるラッセルに苦労し
ていた。そんな日に限って重装備で来てしまったことを少し後悔したりもしていた。すでに何度も通
い慣れた道なので地図もコンパスも出さず、遠く木々の間に見える西穂の小屋を目標に汗を流してい
た。どれぐらい歩いただろうか。身体が慣れていないせいもあって、早めの休憩を入れようとした時
である。小さな段差を乗りこえた所で一本のトレースに出会った。ラッセルの具合から見て今日の足
跡だ。下山してきた人のものだろうか。誰ともすれ違わなかったことに不思議な気がしつつも、トレ
ースに乗った。人の気配に少し安心し、荷物を下ろしてテルモスの紅茶を飲んだ。トレースは樹林帯
の中を小屋に向かって続いている。僕は方向を確認して再び歩き出した。ペースもあがり、そろそろ
最後の急坂にさしかかるころかな、と思った頃、目の前に小さな小屋が現れた。最初に通過した、
ロープウェイ駅すぐ近くの小屋だった。恐怖感はなかったが、頭から?マークをたくさん出して思わ
ず座り込んでしまった。西穂山荘に向かっていたつもりが、いつの間にか出発点まで戻ってきてしま
ったのだ。いわゆるリングワンデリングという奴だ。リングワンデリングは視界の効かない吹雪の中
とかで起こるものだとばかり思っていたので驚きであった。他人のトレースだと思っていたのは、実
は自分の足跡だったのだ。どおりで歩幅が合うと思った。
 このことがあっても冬の西穂通いは毎年行っていて、恥ずかしいのだが実はその後、2度同じ所で
リングワンデリングをしてしまった。いずれも2月の高曇りの日のことであった。何かあるような気
がするのは気のせいなのだろうか。


 

232 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:42

先月のことです。Aと俺は山へ測量に入りました。

山の測量に行く時は、最低3人で行くようにしていたんですけど
行くハズだった奴がインフルエンザで倒れて、他に手の空いてる人も居なかったんで
しょうがなく2人で行くことになったわけです。
でもやっぱり不安だったんで、境界を案内してくれる地元のおっさんに
ついでに測量も手伝ってくれるように頼みました。
おっさんは賃金くれればOKという事で、俺たちは3人で山に入りました。

前日からの雪で山は真っ白でした。
でも、ポールがよく見えるので、測量は意外にサクサク進みました。

午前中一杯かかって尾根の所まで測ったところで、おっさんの携帯が鳴りました。
おっさんはしばらく話をしていましたが、通話を終えると、急に用事ができたので下りると言い出したのです。

おいおいって思ったんですけど、あとは小径に沿って土地の境界やから、そこを測っていけばイイからって言われて
小径沿いだったら大丈夫かもな、まぁしゃーないか
みたいなムードで、結局Aと俺の二人で続きをやることになりました。

ところがおっさんと別れてすぐ、急に空が曇ってきて天候が怪しくなってきました。
このまま雪になるとヤバイよな、なんて言いながら、Aと俺は早く済まそうと思ってペースを上げました。



233 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:43

ところで、俺らの会社では山の測量するのに
ポケットコンパスって呼ばれている器具を使っています。
方位磁石の上に小さな望遠鏡が付いていて、
それを向けた方向の方位や高低角が判るようになっています。
軽くて丈夫で扱いが簡単なので、山の測量にはもってこいなんです。

俺はコンパスを水平に据え、ポールを持って立っているAの方に望遠鏡を向けて覗きました。
雪に覆われた地面と枝葉に雪をかかえた木立が見えますが、ポールもAの姿も見えません。
少し望遠鏡を動かすと、ロン毛の頭が見えたので、
次に、ポールを探して目盛りを読むためにピントを合わせました。

(あれ?)
ピントが合うと、俺はおかしなことに気付きました。
俺たちはヘルメットを被って測量をしていたのですが、
Aはなぜかメットを脱いでいて、後ろを向いています。
それにAの髪の毛は茶髪だったはずなのに、今見えているのは真っ黒な髪です。
(おかしいな)
望遠鏡から目を上げると、Aがメットを被り、こっちを向いて立っているのが見えました。
が、そのすぐ後ろの木立の隙間に人の姿が見えます。
もう一度望遠鏡を覗いて少し動かしてみました。



234 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:44

女がいました。

立木に寄りかかるように後ろ向きで立っています。
白っぽい服を着ていて、黒い髪が肩を覆っていました。
(こんな雪山に・・・なんで女?)
俺はゾッとして望遠鏡から目を離しました。
「おーい!」
Aが俺の方に声を掛けてきました。
すると、それが合図だったかのように、女は斜面を下って木立の中に消えてしまいました。

「なにやってんスかー。はよして下さいよー。」
Aのその声で、俺はわれに返りました。

コンパスを読んで野帳に記入した後、俺は小走りでAのそばに行って尋ねました。
「今、お前の後ろに女立っとったぞ、気ぃついてたか?」
「またそんなこと言うて、止めてくださいよー。」
笑いながら、そんなことを言っていたAも、俺が真剣だとわかると
「・・・マジっすか?イヤ、全然わかりませんでしたわ。」
と、表情が強ばりました。



235 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:44

Aと俺は、あらためて木立の方を探りましたが、木と雪が見えるばかりで女の姿はありません。
「登山してるヤツとちゃうんですか?」
「いや、そんな風には見えんかった・・」
そこで俺は気付きました。
あの女は、この雪山で一人で荷物も持たず、おまけに半袖の服を着ていたんです。
「それ、ほんまにヤバイじゃないっスか。気狂い女とか・・・」
Aはかなり怯えてました。
俺もビビってしまい、居ても立ってもいられない心持ちでした。

そんなことをしているうちに、周囲はだんだん暗くなって、とうとう雪が降ってきました。
「はよ終わらして山下ろ。こらヤバイわ。」
俺たちは慌てて測量作業を再開しました。

天候はドンドン悪化して、吹雪のようになってきました。
ポールを持って立っているAの姿も見にくいし
アッという間に降り積もる雪で、小径もわかりづらくなってきました。
携帯も圏外になっていました。
俺は焦ってきて、一刻も早く山を下りたい一心でコンパスを据え付けました。
レベルもろくに取らずに、Aの方に望遠鏡を向けようとしてそっちを見ました。

すると、さっきの女がAのすぐ後ろに立っていました。



236 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:45

今度は前を向いているようですが、吹雪のせいで良く見えません。
Aは気付いていないのかじっと立っていました。
「おーい!」
俺が声をかけてもAは動こうとしません。
すると、女のほうが動くのが見えました。
慌てて望遠鏡をそっちに向けてビビリながら覗くと
女は目を閉じてAの後ろ髪を掴み、後ろから耳元に口を寄せていました。
何事か囁いているような感じです。
Aは逃げようともしないで、じっと俯いていました。
女は、そんなAに囁き続けています。

俺は恐ろしくなって、ガクガク震えながらその場に立ち尽くしていました。
やがて、女はAの側を離れ、雪の斜面を下り始めました。
すると、Aもその後を追うように立木の中へ入って行きます。

「おーい!A!何してるんや!戻れー!はよ戻ってこい!」
しかし、Aはそんな俺の声を無視して、吹雪の中、女の後を追いかけて行きました。
俺は、測量の道具を放り出して後を追いました。
Aはヨロヨロと木立の中を進んでいます。

「ヤバイって!マジで遭難するぞ!」
このままでは、自分もヤバイ。
本気でそう思いました。
逃げ出したいっていう気持ちが爆発しそうでした。
周囲は吹雪で真っ白です。



237 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:45

それでも、何とかAに近づきました。

「A!A!しっかりせえ!死んでまうぞ!」
すると、Aがこっちを振り向きました。
Aは虚ろな目で、あらぬ方向を見ていました。
そして、全く意味のわからない言葉で叫びました。

「*******!***!」

口が見たこともないくらい思いっきり開いていました。
ホンキで下あごが胸に付くくらい。
舌が垂れ下がり、口の端が裂けて血が出ていました。
あれは、完全にアゴが外れていたと思います。
そんな格好で、今度は俺の方に向かってきました。

「・・・****!***!」

それが限界でした。
俺は、Aも測量の道具も、何もかも放り出して、無我夢中で山を下りました。
車の所まで戻ると、携帯の電波が届く所まで走って、会社と警察に電話しました。



238 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:46

やがて、捜索隊が山に入り、俺は事情聴取されました。
最初は、あの女のことを、どう説明したらよいのか悩みましたが
結局見たままのことを話しました。
警察は淡々と調書を取っていました。
ただ、Aに女が何かを囁いていた、というところは繰り返し質問されました。

翌々日、遺体が一つ見つかりました。
白い夏服に黒髪。
俺が見た、あの女の特徴に一致していました。

俺は警察に呼ばれて、あの時の状況についてまた説明させられました。
その時に、警察の人から、その遺体についていろいろと聞かされました。
女の身元はすぐにわかったそうです。
去年の夏に、何十キロも離れた町で行方不明になっていた女の人でした。
ただ、なぜあんな山の中に居たのかはわからない、と言うことでした。
俺は、あの時のことはもう忘れたい、と思っていたので
そんなことはどうでもエエ、と思って聞いていました。

けれど、一つ気になることがありました。
女の遺体を調べたところ、両眼に酷い損傷があったそうです。
俺は、Aのヤツそんなことをしたのか、と思いましたが
どうも違ったみたいで、その傷は随分古いものだったようです。
「目はぜんぜん見えんかったはずや。」
警察の人はそう言いました。



239 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/10 11:47

結局、Aの行方は、今でもわかっていません。
残された家族のことを考えると、Aには生きていて欲しい、とは思いますが、
あの時のことを思い出すと、正直なところ、もう俺はAに会いたくありません。

ただ、何となく嫌な予感がするので、先週、髪を切って坊主にしました。



240 名前: 232-239 03/02/10 11:48

以上、コピペです。
長文申し訳ない。


 

249 名前: こぴ 03/02/12 00:32

● “湯ノ岱温泉”での話。(北海道)

かなり山に入ったところにある温泉地で、宿も寂れたひなびた古い宿が2件しか無いという温泉場。
それでもその日の宿泊客はそこそこいたのだが、まだ10時過ぎという時間にも関わらず、温泉へ行
こうと階段を降りると、宿の人も客も一人もおらず階下はやけに暗くなっている。多少ひるんだもの
の、やはり温泉好き。入らないわけにはいかず、いそいそと浴場まで行き電気をつけて一人で気持ち
よく浸かっていた。そこの浴場は男女の浴室が壁で仕切られているのだが壁の上半分がすりガラスに
なっていて向こうに誰かが入っていたら影が見えて気配や音でわかようになっている。Sさんが入った
時は男湯に明かりがついてなかったので(ガラスで見える)Sさん一人しか入ってないのがわかってい
た。のんびり浸かってさて、そろそろ上がろうかなと思っていた時に、フイに隣の男湯のほうから
「あ゛〜っ…」という男の人の声とザブーンとお湯が流れる音が!そう、誰かが男湯に入ってたの
です。ガラガラと戸を開ける音もせず電気のついてない暗い男湯に誰かいたのです。そしてすりガラス
の向こうに肌色の人影も!不思議に思ったSさんはしばらくひそんで様子を伺いながら考えました。
「宿の人かな〜、それとも酔って電気つけるの面度くさくて女湯の明りたよりに入っているのだろう
か…痴漢?それとも…」と考えると怖くなって静かにいそいそと上がり浴衣をまとうのもそこそこに
浴室から出たのでした。廊下は相変わらず人気無しで暗く、立ち去るときに男湯を見たら脱衣場にも
明りがない!そのとき本当に怖くなったSさんは部屋へ一目散に上がり一人でいろいろ考えたそうです。
どう考えても不自然で不思議なのです。その夜Sさん、電気つけっ放し、テレビつけっ放しで寝たそうです。
(なんと100円のかかるテレビだったのに!)Sさんが見たのはお化けだったのか生身の人間だったのか
は不明です。一人で宿を利用するということはそんなことにも遭遇する覚悟が必要なのでしょうか・・・。



 

261 名前: 260 03/02/15 10:14

ってsageてんじゃん!
ただageるのもなんだから、俺の聞いた話を。

知り合いの森林組合のおっさんが、茶色のジャンバー着て山へ入った。
で、メシ喰おうと思って河原へ出たところを、後ろから銃で撃たれた。
イノシシと間違われたらしい。
おっさんは一旦起きあがって
「コラー何するんじゃー!」って叫んでから、バタンと倒れて死んだらしい。
それ以来、仕事で山入る時も、派手な服を着るようにしてる。
age




 

267 名前: , 03/02/15 21:04

某県に地蔵山という山があります。
山と言っても塚のようなもので 本当に小さいものです。
その山にはいやな伝承がありまして、
かつて江戸時代の初期に豪農が 金の力に物言わせて
黄金の地蔵をつくり、塚に埋めたという黄金伝説があるのです。
しかし、この地蔵を掘り起こした者には豪農の祟りがあり、
ことごとく死んでしまうと言います。
その埋めた場所を暗号で記した古文書がありまして、
明治時代に地元の若者5人組が地蔵の発掘にいどんで
3人が発狂 1人が自殺、1人が行方不明なったこともあったそうです。
大正時代にも発掘をした人がいて、この人も原因不明の病気
でうなされ「地蔵がくる。地蔵がくる」
とうわごとと言いながら、亡くなっていきました。

そして昭和の頃、またまた成金がこの地蔵の発掘に
挑みました。今度の成金は強引で、この山ごと崩してしまったのです。
しかし、地蔵は出で来なかったのです。
おさまらない成金のおやじはその土地に大型マンションを建設しはじめ
ました。地元では祟りがあるからやめろという声があったのですが、
工事は押し進められました。
しかし悲劇はおこったのです。現場の視察にきた成金親父はコンクリートの
打設工事を見学していました。
しかし、柱のコンクリート打設面をおさえていた型枠がはずれ、成金親父は
コンクリートの下敷きになってしまったのです。
5分後、救出された親父は既に窒息死していました。
そしてその体はコンクリートが全身につき、まるで「地蔵」のようになっていたそうです



 

269 名前: , 03/02/15 21:06

「ある時 Rさんは近所の山にキャンプに行った。
子供会の主催だったので同年代の仲間も多く大変楽しかったという。
キャンプ場の近くに寂れた墓場があったので肝試しにいくことになった。
Rさんは友人と組んで一番最後にチャレンジした。
朽ち果てた墓場は気味悪く、Rさんは友人と一緒にびびりながら歩いた。
ふと背後が気になって振りかえると、男がそこにいる。
全身地だらけの男である。
Rさんと友人は騒然となり、転がるようにキャンプ場に帰った。
翌朝 あれは多分同行した大学生のいたづらだという事になり
一応落ち着いたが何やらふざけたいたづらにRさんは大変立腹したという。
そして1年が過ぎた。
また子供会の主催で同じキャンプ場に行った。
そして例によって恒例の肝試しをやることになった。
そしてRさんはまた友人と組んで最後になった。
また今年もいたづらしてくるかな。
変な期待を持ってRさんは歩いていた。
また異様な生臭い気配を感じた。背後になにかいる。
あの大学生だな。
Rさんと友人は振り向いた。
そこには去年と同じように血だらけの男がうつむき加減
でたっている。
また去年と同じ手である。
「もう子供じゃないんだから、去年みたいにだまされないわよ」
「……」
「なんとか言ったらどうなの? 最低よ。あんたなんか死ねばいいのに」
「…もう死んでます…」
そういうと男は顔をあげてゆっくりと消えていった。
その顔は同行の大学生とは全然違うものであった。


 

271 名前: , 03/02/15 21:14

「螢だ〜。螢」というおじさんの声がする。。。「え?螢???」おいらはビックリ!

慌ててテントから出ると、テントの外はガスっていて、その中を3匹の螢がお尻を光らせているではないかっ!!!
「すげ〜!」
おいら思わず感動しちまいまいました♪その日はちょうど「七夕」。
天の川は残念ながら見えなかったけど、天の川にも負けない素晴らしい光景を見る事が出来ました。
すげ〜よ。テントでマタ〜リ  螢に感動したおいらはまたシェラフへ入りウトウト…。
おいらが寝ていると近くの山荘の犬がいきなり吠え出した。。。時間は11時過ぎ。
おいらはそれで目が覚めてしまった。うむむ。
そしてまた寝ようとすると…なんだかテントの外に人の気配が。。。
さらにその気配はおいらのテントの回りをウロウロとし、おいらのテントを時々揺する。
「誰だよ〜!こんな夜中に〜」
おいらはそう思ってテントからイキオイよく飛び出した…。「え?」
誰もテントの回りなどにはいない。。。それどころか、テントを張っているのはおいら一人。「???」
おいらは「?」と思いつつも、再びシェラフへ入り、寝ようとした。
するとまたその気配がテントの回りを。。。「もしかして、幽霊???」
山での恐い話でよくあるのが、テントの回りを霊が…ってな話。その気配は結局十分ぐらいして消えた。。。
「ひ〜!恐ぇぇぇ」おいらは耳栓をしてムリヤリ寝たのだった。
「結局アレは一体…」と思いつつ、月曜に会社の人(相当な山ヤ)に話すと、「プッ」と吹き出された。
「タヌキだよ、タヌキ!」(爆笑)。そっか、そ〜か、「タヌキねぇ(苦笑)」。


272 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/15 21:55

夏休みくらいに東京で一番高い山に登山に行ったんだけど
途中おじいさんに会って挨拶された。
登山初心者でもうクタクタだったし、
山の天気は変わりやすいのでその時はいきなり雷雨になって
人も全然いなくて気が気じゃなかったので、なんか安心できた。
その後無事に下山して、ふと掲示板を見た。
そこには遭難者の顔の載った写真が何枚か貼ってあったのだが
そこにはそのおじいさんもいました。


 

297 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/23 01:24

子供のとき、夏休みに泊まりにいった山陰の疎い親戚の家で。

村祭りの終わった夜、
真夜中すぎぐらいから、真っ暗な裏山の木々の間に無数の篝火が見え、
大勢の男女の怒号と悲鳴がこだまのように聞こえてきて、
すごく恐ろしかった。

翌日、親戚の婆さんにそれについて尋ねても、
はぐらかされて教えてもらえなかった。
どころか、余計な事聞くんじゃないよ、と怒られた。

「山の集落の儀式」だったんでしょうけど。
そういうことって、いろいろ差し障りがありそうなんで、
詳しい場所はいわないほうがいいんでしょうね、きっと。



 

299 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/23 06:48

>>265,266
サバゲやっていますが、不思議な体験をしたので書きます。
月2回富士のふもとの自衛隊演習地のとなりでゲームをしています。
今年の夏休みのことです。その日は夜戦をやるということで、夜間十時頃フィールド
に到着しました。20人程の人数です。
その場所は色々と噂がある場所で、井戸あり、廃校あり、貯水池ありのいかにもな
所でした。


301 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/23 06:53

で、ゲームを始める前にちょっとしたキャンプみたいな状態になり、
「おばけ写真取れるかな?」なんて写真をデジカメでバチバチ取り捲りました。
すると、なにやら玉みたいなものがたくさん写りました。腰抜けな連中はそれで
びびって寝たり帰ったりしました。俺と他5人は、「埃が写ったんだべ」と笑い
飛ばして夜戦突入です。


302 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/23 07:01

夜間は何事もなく過ぎ、夜は明けようと言う頃。
最後のゲームとなりました。計6人のゲームで、各自思い思いの場所に潜み、どんぱち
やり始めました。 
サバゲでは撃たれた人間は「ヒット」と叫び、フィールドの外に出ます。
俺自身は2人を撃ち、他にヒットコールが二度あったので、残りは一人だと思って
いました。
そのとき前方の茂みに人影を発見。茂みから出た上半身を完璧に視認しました。



303 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/23 07:09

相手はこちらにきずいておらず、絶対に外さない距離でした。
俺は猛射を加えました。相手は隠れました。俺は更に攻撃を加えます。
すると相手は茂みから出て外に向かいました。
俺は終わったと思い、無防備に歩き始めました。
そしたら後ろから撃たれました。出てきた奴に問いただすと、「自分
は生き残っていた」との返事、また他メンバーも、俺が猛射を加えた
所にはいなかったとの返事。結局あの人影は何なのか、今も不思議です。
午前4時頃の話です。


 

309 名前: 超党派笑いの鉄拳 ◆UXUJJUbRMk 03/02/24 18:27

>>297
似たような話。。
工房の時の先生が実家に帰ったときのこと。
実家が農家だったんで、段々畑を耕し作業が終わって
家に戻ろうとした。
そしたら山の向こうから「あーーーっはははははははははははは」
という様な女の高笑いが聞こえてきたそうだ。
不気味だったのですぐ帰ったそうだ。
その後は別に何にもなかったそうだが。。。
怖くないな。スマン。


 

314 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/03/02 08:25

すれ違う他の登山者と挨拶を交わしながら稜線を歩いていた。
印象に残る登山者もいれば、そうでない登山者もいる。
その中に、帽子、シャツ、ズボンからザックに至るまで
黒一色のいでたちの男がいた。これはかなり珍しい風体だった。
黒ずくめの男とは何度もすれ違った。
登山会や山岳会では、ユニフォームのようにそうした格好を
するところもある。

だが

顔形から声まで揃える山岳会などあるだろうか。
すれ違った後で俺を追い越し、再びすれ違う事を繰り返すのでない限り
一本しかない稜線で同じ男と一日に何度もすれ違う事などありえない。


 

318 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 00:36

怖い話っつーか、ちょと切なくなった工房時代の体験談。

樽前から風不死に縦走しようとしたときの事。
ガスがえらいことになって、親父とはぐれちまったんですわ。
コース外れて、何となくシャレにならん雰囲気。
「やば、こんなんで遭難なんてシャレにならん」って右往左往してる時に
「クッ」と袖が引っ張られる感触。
当然誰もいないんだけど、依然袖は引っ張られ続ける。
ついつい引っ張られる方向へ歩いていくと、親父殿発見。
ぶん殴られたけど「無事でよかった」と一安心。
結局その日は入り口まで戻って小屋に泊まりました。

で、寝ようと思ったときにふと思い出した。
無言で袖を引っ張るの、あれ山で死んだ祖母さんの癖だ。
危ないとこ行こうとしたり、なんか変なことやろうとしたら「クッ」。

「ちっこい頃とさ同じだべやな。祖母ちゃん」って思わず口走っちまった。
隣にいるみたいな感じがして。


書いてる最中に我が事ながら陳腐だなーと思ったけど、案外そんなもんなんかな
つーか普通に怖い体験とかストックあるのにこんなん書いてる時点で駄目ぽ


 

330 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 13:19

知人が2人で山に入ったときの話、
北アルプスの登山道の一部で手彫りのトンネル
みたいな箇所があって、途中曲がりながら進む
ため、真っ暗な箇所があるらしい
当然懐中電灯で中に進んでいくんだが、
その人の懐中電灯がフッと曲がり角のところで
消えた、むろん視界は聞かなくて真っ暗
な中、手探りでいくことになる
右手を岩肌に当てて、左手を障害物がないか
進む方向を模索しながら進む
すると「グニュ」と左手で何かを掴んだ
中央が突起していて両側がふくらんでいる
ただじめっとしているが、触感はゴムまりの
ようだった。するとそのゴムまりのような
ものは中央に寄って隆起してきた
「ぎゃーーーー!!」と絶叫して岩にぶつかり
ながらそいつは来た方向に走り出した
当然後を追うように仲間も走り出す

結構長いトンネルなんで必死で逃げた末、
アザだらけになって入り口まで戻った
 「・・おい!なんで急に逃げるんだよ!」
 「ひ、ひ、人の顔があったんだ!
  それが笑ったんだ!!」


 

338 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 18:25

318では単なる思い出話を書いてしまって恐縮なので今度こそ。
とは言え大して恐くもないけど、体験した本人(俺)は本気で恐かったという話。

 地元に、道内ではほんの少し有名な山菜スポットがある。
 発条やら何やら、中でも筍が大量に採れる事で地元の人間に人気が高い。
 俺は自衛隊員の親父の趣味に影響されて、毎年シーズンになると二人で連れ立って
 筍狩りに出向いていた。

 その日は朝からの快晴もあってか、妙に気分が高揚していた。
 親父は休日出勤と言う事で、今回は車での送り迎えだけを頼んだ。
 早朝、道脇の入り口に到着。親父に下山する時間を告げて山へ入る。
 小さくなっていくカローラを眺め、意地悪く手を振ってやったりした。
 本当に気分が良かった


339 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 18:26

 いつもの獣道に入る。道には雑草が茂っていて、まだ今季は人がほとんど
来ていない事がわかった。こいつはチャンスだ。
 生い茂る竹やぶを掻き分け、毎年お世話になってる群生地点に到着する。
 程よく成長した筍が俺を待っていた。案の定、ほとんど採られていない。
 俺は背中を汗にじっとり湿らせながら、意気揚々と筍をリュックへ詰めて行いった。

 どれほど経っただろうか。気がつけば、既に下山予定の時刻を過ぎている。
 気温が下がり、雲行きも怪しい。日は既に傾きつつあった。
 清涼な空気は何処へやら、どんよりと重たい閉塞感まで感じる始末。
 木々のざわめきも無く、川のせせらぎだけが響く薄暗い山中というのは
すぐ近くに車の通りがあるとはいえ、中々に不気味なものだ。不安すら感じた。


340 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 18:27

 俺はリュックを背負いなおすと、なるべく急いで山を降り始めた。
 背中に何故かほんのりと温もりを感じる。その重量に確かな満足感を覚えて
幾分気が楽になった俺は、軽快な足取りで山を下った。

 入り口に親父のカローラが停まっていた。
 少し遅れた事もあって、申し訳なく思いながら手を挙げる。
 親父も俺の方を確認して、クラクションを一回鳴らした。
 と、唐突に親父がクラクションを3〜4回叩いた。
 呆気に取られていると、親父が転がるように車から飛び出て来た。
 目をまん丸にに見開いて、俺の背中を指差して

「お前、リュックどうした!」
 俺は「はぁ?ここにあるだろ、ホラ」とリュックを降ろし、眼前に掲げた。

 目の前に、狐の死骸がぶら下がっていた


341 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 18:27


 
 胴体が千切れかけ、赤黒い断面から骨が見え隠れしていた。
 頭がひしゃげて――ここいらで限界。思い出したら喉に熱い物が……。
 
 つまり、筍狩りを切り上げて下山し始めた時から、約30分間。
 俺はずっと狐の腐乱死体を担ぎながら歩いていたらしい。
 翌日行ってみると、リュックは筍がぎっしり詰まったまま放置されていた。



342 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/04 18:28

 幽霊とかいった類いでも無し、聞いた人は大抵呆れ返るが、この体験は
 未だに俺のトラウマになっている。
 なんだったのかね。ホント

 (゚Д゚) 酸素欠乏症でリュックと取り違えたのか…?


 

363 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/03/06 22:25

普段使われていない小屋に泊まった時の事。
夜明け後の遅い起床に、鼻歌まで出るほど気分良く糞をしながら
ふと見下ろすと、とんでもない量の蛆虫がうごめいている。
蛆虫の下にあるはずの糞が見えないほどの量だった。
うねうねとした動きの中に、俺の糞は吸い込まれるように姿を消した。
かのように記憶している。

ラジウス用の燃料をぶちまけ、火でも放てばどれほど気分が良いかと
考えずにはいられない光景だった。


371 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/03/08 21:27

本当はしてはいけないんだが、河原で火を焚いた後で
周辺の熱くなった石をタオルで包み、寝袋の中に持ち込んで
暖を取る相談をしていると、後輩の一人が興味深そうに
話に加わってきた。

彼は俺たちの話を聞き、自分も石で温まりたくなったらしい。
だがしかし、経験浅い彼が手を伸ばしたのは
火が燃えていた真下に極めて近い場所にあった石・・・

低く短い唸り声
口の端からたれるヨダレを気にするゆとりさえない。

火の間近の石がどれほど熱くなっているか、身を持って
俺たちに教えてくれた彼の英雄的振る舞いには
今でも心からの賞賛を惜しまない。


402 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/10 17:05

高校3年間、山岳部にいた。
そこで俺が体験したんだが、霊的現象と言うより、
疲労がもたらした錯覚だろうと思う。

入山2日目の、肌寒い小雨が降る日だった。
副部長の俺は列の最後尾についていた。10人くらいのパーティ
だったと思う。夜明け前に出発し、まだ真っ暗な中だった。
俺の前を歩くやつのザックに、カラビナ(金属のわっか)がぶら下がっていて、
それが目の前できらきら光りながら揺れている。

晴天の山行と違って、周りの景色も見えず、俺はひたすらそのカラビナを
見つめて歩いていた。その日体調が悪かった俺は、もうろうとしながら
カラビナにくっついて歩いていたと記憶している。
霧雨のせいで、夜が明けてもガスって薄暗く、前のやつもよく見えない。
遅れがちな俺はそのカラビナだけが目印で、ようやくついて行ける状況だった。
長いんで続く。


403 名前: 402 03/03/10 17:06

数時間歩き、いい加減休憩にしろと前を見ると、前に誰もいない!
ヤヴァイと思った。ガスで視界数メートル、はぐれたら相当まずい。
寒気がした。きょろきょろと周りを見回してもガスのむこうに木立が見えるだけで、
人影がない。とりあえず上に向かって歩けば出会うはずだと歩き出した。

十数分ほど歩くと、前にきらきら光るものが見える。カラビナの反射光だ。
追いついた、と安心した俺は、遅れた恥ずかしさもあって、黙ったまま
やつの後ろに付いて歩いた。副部長だし、はぐれるのはやっぱり恥ずかしい。
何か聞かれたら、クソだったと言えばいいや。

そうして高度を稼ぐうちに、雲の上に出た。ガスが消え、景色が広がった。
が、またも前に誰もいない。おかしい。数秒前まで確かに目の前に
カラビナの光が揺れていた。
だが、今度は前と違って景色が見える。地図を見てナビゲーションできる。
俺は地図とコンパスで、現在地を確認した。もうすぐ一つ目のピークだ。

かなり疲労していたが、休憩せずにピークまで歩いた。
するとそこには、部の連中が休んでいて、部長が血相を変えて駆けてきた。
俺のことを皆で心配していたという。
話を聞くと、連中は1時間近くも前にそこにつき、俺がいないことに気が付いた
というのだ。変な話だ。確かに俺は、10分ほど前まで連中の後ろにいたはずなのだ。
部長や他の部員のマジな顔を見ると、俺をかついでいるようには見えなかった。

霧の中で俺が見たカラビナは、何だったんだろう。誰か、他のパーティだったのか。
それなら、なぜ急に姿が見えなくなったんだろう。今でも不思議に思う。
もう10年も前の話でした。



407 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/12 17:56

親父に聞いた話。

30年くらい前、親父はまだ自分で炭を焼いていた。
山の中に作った炭窯で、クヌギやスギの炭を焼く。
焼きにかかると、足かけ4日くらいの作業の間、釜の側の小屋で寝泊まりする。

その日は夕方から火を入れたのだが、前回焼いた時からあまり日が経っていないのに、
どうしたわけか、なかなか釜の中まで火が回らない。ここで焦っては元も子もないので、
親父は辛抱強く柴や薪をくべ、フイゴを踏んで火の番をしていた。

夜もとっぷり暮れ、辺りを静寂が支配し、薪の爆ぜる音ばかりが聞こえる。
パチ・・・パチ・・パチ・・・
ザ・・・ザザザ・・・
背後の藪で物音がした。
獣か?と思い、振り返るが姿はない。
パチ・・・パチン・・パチ・・パチ・・・
ザザッ・・・・ザザ ザ ザ ザ ザ ァ ァ ァ ァ ―――――――――――
音が藪の中を凄いスピードで移動しはじめた。
この時、親父は(これは、この世のモノではないな)と直感し、振り向かなかった。
ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  ザ  
音が炭釜の周囲を回りだした。いよいよ尋常ではない。
親父はジッと耐えて火を見つめていた。
ザ・・・
「よお・・何してるんだ。」
音が止んだと思うと、親父の肩越しに誰かが話しかけてきた。
親しげな口調だが、その声に聞き覚えはない。

親父が黙っていると、声は勝手に言葉を継いだ。
「お前、独りか?」「なぜ火の側にいる?」「炭を焼いているのだな?」
声は真後ろから聞こえてくる。息が掛かりそうな程の距離だ。
親父は、必死の思いで振り向こうとする衝動と戦った。


408 名前: 407 03/03/12 17:58

声が続けて聞いてきた。
「ここには、電話があるか?」
(なに?電話?)
奇妙な問いかけに、親父はとまどった。。
携帯電話など無い時代のこと、こんな山中に電話などあるはずがない。

間の抜けたその言葉に、親父は少し気を緩めた。
「そんなもの、あるはずないだろう。」
「そうか。」
不意に背後から気配が消えた。時間をおいて怖々振り向いてみると、やはり誰も居ない。
鬱蒼とした林が静まりかえっているばかりだった。

親父は、さっきの出来事を振り返ると同時に、改めて恐怖がぶり返して来るのを感じた。
恐ろしくて仕方が無かったが、火の側を離れる訳にはいかない。
念仏を唱えながら火の番を続けるうちに、ようやく東の空が白んできた。

あたりの様子が判るくらいに明るくなった頃、
祖父(親父の父親)が、二人分の弁当を持って山に上がってきた。
「どうだ?」
「いや、昨日の夕方から焼いてるんだが、釜の中へ火が入らないんだ。」
親父は昨夜の怪異については口にしなかった。
「どれ、俺が見てやる。」祖父は釜の裏に回って、煙突の煙に手をかざして言った。
「そろそろ温くなっとる。」そのまま、温度を見ようと、 釜の上に手をついた。
「ここはまだ冷たいな・・」そう言いながら、炭釜の天井部分に乗り上がった・・・
ボゴッ
鈍い音がして、釜の天井が崩れ、祖父が炭釜の中に転落した。
親父は慌てて祖父を助けようとしたが、足場の悪さと、立ちこめる煙と灰が邪魔をする。
親父は、火傷を負いながらも、祖父を救うべく釜の上に足をかけた。

釜の中は地獄の業火のように真っ赤だった。火はとっくに釜の中まで回っていたのだ。
悪戦苦闘の末、ようやく祖父の体を引きずり出した頃には、
顔や胸のあたりまでがグチャグチャに焼けただれて、すでに息は無かった。


409 名前: 407 03/03/12 18:00

目の前で起きた惨劇が信じられず、親父はしばし惚けていた。
が、すぐに気を取り直し、下山することにした。
しかし、祖父の死体を背負って、急な山道を下るのは不可能に思えた。
親父は一人、小一時間ほどかけて、祖父の軽トラックが止めてある道端まで山を下った。

村の知り合いを連れて、炭小屋の所まで戻ってみると、祖父の死体に異変が起きていた。
焼けただれた上半身だけが白骨化していたのだ。
まるでしゃぶり尽くしたかのように、白い骨だけが残されている。
対照的に下半身は手つかずで、臓器もそっくり残っていた。
通常、熊や野犬などの獣が獲物の臓物から食らう。
それに、このあたりには、そんな大型の肉食獣などいないはずだった。

その場に居合わせた全員が、死体の様子が異常だということに気付いていた。
にも拘わらす、誰もそのことには触れない。黙々と祖父の死体を運び始めた。
親父が何か言おうとすると、皆が静かに首を横に振る。
親父は、そこで気付いた。これはタブーに類することなのだ、と。

昨夜、親父のところへやってきた訪問者が何者なのか?
祖父の死体を荒らしたのは何なのか?
その問いには、誰も答えられない。誰も口に出来ない。
「そういうことになっているんだ。」村の年寄りは、親父にそう言ったそうだ。

今でも、祖父の死因は野犬に襲われたことになっている。


413 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/12 19:04

23の富士山の話を読んで、、
川口湖口の下山道にあるなが〜い落石よけトンネルを暗くなってから
一人で歩いていた時。・・・タップリ人の話し声がきこえた。

あれ〜?このすぐ上に道があるのかな〜と思ったけど、、
後日そのトンネルが写っている画像を拡大してチェックを入れたけど
道などなかった。あれは誰が喋っていたんだろーー。??

トンネルに入るまえ微妙にプレッシャー感じたんだよね。






427 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/13 22:56

部活の後輩の話です。
ボーイスカウトで山へキャンプに行って、そこの川原でキャンプをしたそうです。
その夜、後輩が寝ているテントの周りを、何かがぐるぐると歩き回ってる気配が
したそうです。後輩は怖くなって毛布を被ったままじっとしていたんですが、
しばらくそのままにしているとその気配もなくなり、後輩も安心してそのまま
眠ってしまいました。そして朝。後輩が起きて、テントの外へ出ようとすると
入り口のすぐそばの地面に、包丁が地面に突き立ったまま刺さっていたそうです。
その包丁は昨夜、夕飯を作る時に後輩が使ったもので、ちゃんとタオルで包んで
リュックの中にしまったはずでした。確認して見たらリュックの中、しかも
かなり奥にしまった筈の包丁はなくなっていたそうです。
個人的には、聞いてかなり怖かったデス。しかし、ちょっちスレ違いですかね・・。


429 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/14 00:24

>上の方にもあったけど、テントの周りを足音が
>ゆっくりと周回するという経験は俺もある。

俺もあるそれ・・やっぱバイクで林道走ってて、遊び疲れて
電波の中継塔の下でテント張ってたら・・
動物かと思ったけど何かブツクサ逝ってたし。。
怖くて寝た振りしてて、一寸も動けなくてしんどかった。

もう人気のないトコでの野宿無理でつ。。・゚・(ノД`)・゚・。


430 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/14 01:21

>上の方にもあったけど、テントの周りを足音が
>ゆっくりと周回するという経験は俺もある。

あれは、多分風でフライがバサバサいう音等々なのではないでしょうか?
道の駅の駐車場に張った時、テントの外をザクザク歩きまわる音が聞こえた気がして
怪しい人がいるのかと思って、恐くなってすぐ隣の車で寝てる奴に電話したが、
「誰もいないよ」とのことだった。
外の状況が見えないと、想像力だけが膨らむんだよね…

ただ…
恐山の近くの宿でバイトしてた時聞いた話。
その宿の常連の若者達が、恐山にある湖畔の砂浜で一晩テントを張って寝れた奴に
5万円出すという企画を立てた。
何人かチャレンジしたが、皆朝まで保たずに逃げ帰ってきた。
一様に「テントのまわりをサクサク歩く音が聞こえる」というのだそうだ。
私も恐山に深夜懐中電灯だけで侵入したことがあるが、
風が吹くと風ぐるまがいっせいにカラカラ回る音が聞こえて、相当恐かった。



436 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/14 20:40

キャンプの話が出たけど、
河原でテント張ると、たしかに足音が
周回する音がしたことはある。
同じ経験した人が多いようだが、何だろう。
何らかの自然現象?
何かされるわけじゃないのに、怖いよなー、あれ。

あと、寝入りばなに、テントの外側から
ぐっと頭を押さえられるような感覚を覚えたことがある。

一番ぞっとしたのは、ソロのキャンプツーリング、
たった一人で山奥の河原で寝たんだが、
朝起きたらフライシート(テントの屋根)に
泥の手形(小さい・・子供のか?)が3つ、付いていたこと。
確かに前日にはなかったので、血の気が引いた。

まあ、キャンプにしろ山登りにしろ、
怖い目に遭うのはまれ。登山・キャンプ歴15年になるけど、
こういう体験は合計5回くらいしかないよ。
楽しみの方が大きいからまた行くわけだし。


477 名前: スイカその1(コピペ) 03/03/19 01:34

これは霊感の強い友人から聞いた彼(同じく霊感が強い)のお兄さんの体験の話です。

以後、お兄さんを彼と呼びます。

実話なのでオチも何もありませんので、初めに断わっておきます。

また、文章力がなく、読みにくい文になっていると思いますので、初めに謝っておきます。

 地名はあやふやですが、富士山に近い槍ヶ岳の様な名前だったとおもいます。

そこには標高の高い所で、万年雪というか、切り立った斜面一面に氷が張ってしまってしてツルツルにないる所があり、

靴にノコギリの歯の様な物を付けなくては1歩も登れず、また、足を外すと何百メートルも斜面を、一番下に待ち構えている岩場まで止まることなく真っ逆さまに滑り落ちてしまうそうです。

人の体は、頭が重いので、滑る落ちて行く間に必然的に頭が下を向いてしまい、

最後に岩場に強打し、


まるでスイカ割りの西瓜の様にパッカリの弾けてしまい、その死体はそこの山男達の間で
「西瓜」
と呼ばれているそうです。


478 名前: スイカその2(コピペ) 03/03/19 01:36

まるで水死体が「どざえもん」と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、

麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。

 彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。

一行は縦に連なって山を登っていました。

こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。

この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。

例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、

前もって先輩に話を聞いていた

彼は「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。

しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。

 一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。


479 名前: スイカその3(コピペ) 03/03/19 01:37

しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。

息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。

「あ、降りていく人達か........」。

「あれ?」。そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです。。。。

夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。

一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。

前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました。。。。

もう20メートル程という所まで近づいてきたとき。。。

その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。


480 名前: スイカその4(コピペ) 03/03/19 01:38

さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。

それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。

幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、

「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、

「後ろをふりむくなぁ〜!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。

 山小屋について、早速、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。

彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、

また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
 最後に付け加えておきますが、彼ら一行は、その後何事もなく無事に山を降り、彼 (友人の兄)は今では神父になっているそうです。。。。



523 名前: あなたの後ろに名無しさんが・・・ 03/03/24 21:52

ずいぶん前の丹沢での話

今はダムのある近くの山に入った。
山道の途中で休んでたらしい。
道から外れたところはクマザサが茂っていて
奥の方の木のところにアケビがぶらさがってた。
ぼんやりとそれを見てたら下の茂みから手が出てきてそれを掴んだ。
もぎ取っては引っ込みまた手が出てきて3つとった。
その手が異様に長かったらしい。
手首から肘まで1mくらい。肘から下はクマザサに隠れて見えなかったが
見えてる部分だけでも1m以上。手は普通だったから殊更異様に見えた。
色は白く見えたが周りが暗かったのと茂みの色から余計そう見えたのかも。
驚きのあまり動けず立ちすくんでいたがそれきり出てこず。
茂みを移動する様子もなくあたりは静まり返っていた。
いやな感じがしたのでゆっくりと山道を戻って帰ったらしい。

猿にしてはでかすぎたので、けっきょく何かわからなかったようだ。
見間違いだったのかもしれないとも言ってたが。


535 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/27 00:39

昔、一人でよく山中を縦走していました。特に中国山地。
とある山なんですが、夜一人用テントで寝ていると、
ズーンとかドーンとか山奥の方から音がするんです。
「こんな夜中に木を切るわけはないよなあ」
えらく不安になりましたが、結局寝てしまいました。
後でふもとの爺さまに聞いたら、それは天狗さまだろう
と言われましたよ。
天狗倒しってやつの音だったんですかね。
あまり怖くはなかったけど、たいそう不思議な体験でした。



544 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/27 12:45

天狗の鼻は、白人の高い鼻が訛化したものだという話だけどね。
しかし男根の象徴という見方も実際にある。

そういえば三島の山奥には、戦後間もない頃まで”天狗の集落”があったそうだよ。
独自の言葉を話し、体格は明らかに白人で、いろいろな技術を持っていたそうな。
普段は集落から出てくることはほとんどなく、半ば公然と自治を認められていた代わりに
戦のときには日露戦争あたりまでは、村から何人か奉職して従軍したらしい。



608 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/31 15:56

荒らし終わった〜?
ナンでココが・・・言っちゃ悪いが地味なこのスレが。
さて、気を取り直して、最近ちょっと怖かった話。

尾根筋の道を一人で歩いてたら、後ろでカランって軽い音がした。
振り返ると、さっきまでは無かったハズのジュースの缶が一個コロコロ転がってる。
尾根だから上に道は無いし、見渡す限り人影はおろか動いているものすらない。
空から降ってきたのかなぁ・・なんて思って空を仰いだけれど、ヘリも飛行機も見えない。
不思議に思って見ていると、缶はゆっくりとこっちへ転がってくる。
こっちは上り勾配なのに・・・
慌てて早足で先に進んだけど、しばらく缶は転がってた。風はほとんど吹いてなかったのに。
その時のカラカラカラ・・・っていう音が、今も妙に耳に残ってる。





651 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/02 21:20

140 名前: 底名無し沼さん 投稿日: 02/09/09 04:13

同じ夢を見た。何回も。

どこの山か不明だが登山中、樹林に囲まれたとてもきれいな小屋を見る。
休憩しようと、その小屋に行き、入り口のドアを開ける・・・・・
そこでいつも夢は終わり。

しばらく経って、某山に初めて登った。
登山道を歩いていると、なんだか初めての感じがしない。だんだん夢の記憶が。
どきどきしながら登って行くと、樹林の中に、夢と同じ小屋が見えた。
あ!と思い、近づく。
ドアを開けた。ここまでいつも見た夢と同じ。汗が出てくる。

すると感じのよい青年が出てきた。
「すみませんこの小屋、閉めるので片付けしてるんですよ」
という。まだシーズン中なのに。なぜと聞くと、ココのオヤジが精神的に
まいってしまい、入院 してしまったとのこと。話しは続く。

「いやあ、なんでも幽霊が出ると言ってねェ。
足音がして小屋のドアが開くと、だれもいない。
そんなのが続いたらしくて・・・・・」


652 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/04/02 21:57

大して怖くも無いが、少しばかり驚いたという事で。

季節的に、ほとんど常時氷点下という場所を歩いていた。
俺は記録係で、地図上のチェックポイント通過ごとに
時刻を記入する大役を担っていた。
手袋の上にカバーまでつけているので、腕時計が見づらく
俺はザックのウエストベルトにデジタル式の腕時計を
くくりつけて時刻確認をしていた。
何回目かの確認時、ふと見ると時刻が0:00を示していた。
その次には時計から全ての表示が消えていた。

低温で一時的におかしくなったらしい。
テントで腕に巻き、しばらくすると完全に復活していた。
それ以来、機械式の時計が好きになった。


657 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/03 23:59

そういう怖い体験はありませんが、山を歩いていると謎の墓場に出ました。
祖母の家の近所の山なんだけど、聞いても「そんな墓場はない」という返事。
思い返しても、なんとなく妙な雰囲気の場所だったんだよな。どこが妙とは言えないんだが。


659 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/04 00:05

さがしましたが、やっぱり二度と行けませんでした。
子供の時の「二度と行けない公園」とかは、ガキのかんちがいだと思ってたんですが、
今回はつい最近のことなんで「?」ですね。


661 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/05 04:00

子供のころ、家族で山に行ったことがある。
山についたのはまだ朝方で、霧が辺りを覆っていた。
僕は親の言い付けを守らず、一人で山中に歩き入り、
当然のように迷子になってしまった。
何時間歩き迷っただろうか。太陽はすでに頭の上にあり、
お昼を食べ逃した僕は半ベソをかきながら座り込んだ。

ふと気付いたら、泣いている僕の傍らに人が近づいてきた。
両親かと期待したのだが、まったくの別人だった。
奇妙な姿をしていた。毛皮らしい服と麦藁で編んだ帽子。
そして恐ろしく背が高い。僕の父より頭二つは確実に大き
かったと思う。
話し掛けてきた。ひどく訛っていて、よく分からない。
かろうじて「迷子か?」という語だけ聞き取れた。
うなづくと、しばらく迷った後、僕を連れ歩き出した。

なぜかすぐに見覚えのある場所に出た。
親の声も聞こえる。いつのまにかまた一人になっていた。
親はすぐに僕を見つけてくれた。
(続く)



663 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/05 04:09

(続き)
なぜかこの体験を僕は忘れてしまっていた。
つい最近久しぶりにこの山へ行き、そこで思い出したのだ。
家に帰って親に尋ねてみた。両親は僕と違って憶えていた。

「いきなり目の前の茂みからお前が出てきたんだ」
「何処行ってたと聞くと、お前は変なこと言ってたぞ」

親はそこで奇妙なな顔になって続けた。

「背の高い、一つ目のおじちゃんに連れて帰ってもらった」
「お前、そう言ってたんだ」

全然憶えていない。僕は自分を助けてくれた人の顔を思い出
せないのだ。本当に一つ目だったのか・・・。
あれから何度かあの山をうろついたが、誰に出会うことも
無かった。せめてお礼をと思い、お酒を僕が見つかった場所
に置いてきただけだ。

取り留めもないですが、僕の奇妙な経験です。



666 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/05 10:57

とある人の体験談。

北海道のとある峠を、夜弟さんと車で走っていた時のこと。
夜で、山の中なので当然街灯もない道を走っていると、
20人位の制服を着た高校生らしき集団が歩いていた。
近くには民家も無いような山奥。
星明かりが照らす真っ暗な山の中、無言で1列に並んで歩く高校生…
その人はいわゆる「見える人」なんだそうだが、
見えない弟さんもはっきり見たという。

下手な幽霊よりもよっぽど怖かったらしい。


729 名前: 某島民 ◆CeSADOLfgM 03/04/13 01:34

家から少し離れたところに通っている林道の脇が杉林になってるのですが、
2kmほどの区間、道路に一番近い列の杉一本一本に、
道路からは見えない位置に、どこかの神社の御札が貼ってあります。
誰が、いつ、どんな目的で張ったのかは全く不明・・・
ただ、その林道は・・・



734 名前: 某島民 ◆CeSADOLfgM 03/04/13 01:55

いえ、つまらない話ですよ。

島内でも有名な心霊スポット『梨木地蔵』に通じている道でして・・・
ここは、大小様々な(10cm〜1m強まで)のお地蔵さんが数百体並んでいるという場所です。
まぁ、有名な観光スポットであり、地元の素朴な信仰の対象でもあるんですが、
ここの近辺で、あっちの世の方々に会った人があまりにも多いんですよね。
おもしろ半分に肝試しに行った友人数人が、
『祟られた』とかいってお神酒もって謝りに行ったことがあったり(w
個人的には、お地蔵さんは不幸から身を護ってくれる、という考えなんですが。


733 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/04/13 01:54

どこぞの山小屋の管理人の話。
谷川岳か穂高での話だったように思う。
もしかしたら、山岳救助隊員の手記集で読んだかもしれん。

岩場で滑落死した男性が発見された。
ザイルでぶら下がったままなので、遺体を一度引き揚げる事になった。

ザイルを引いて、遺体を捜索隊が引き揚げる間、管理人は
下からあれこれ指示していた。
管理人の口の中に腐ったメロンのような味のものが落ちてきたが
引上げ作業に夢中だったのでそのまま吐き出し、遺体回収後に
確認してみると、滑落時、岩場に打ちつけたせいで遺体の頭部は
パックリ割れて脳がほとんどなくなっており、管理人は、先ほどの
腐ったメロンのようなものの正体を知った。

遺体の頭部からこぼれ落ちた脳・・・


762 名前: 雷鳥一号 03/04/18 19:14

中学生の昔、山岳部に入っている頃に聞かされた山の怪談を、
なぜか今ごろふっと思い出した。
“人形”と“『ものはこそ』とかいうキーワード”が出てくる
因縁話だったと思うのだけど、細部とかは詳しく憶えていない。
誰か知っている方がおられたら、ぜひ詳しく教えてほしいです。

中途半端な情報で申し訳ない。なにせ大会中に他校のテントで
聞かされたもので・・・。



771 名前: 通りがかりの元山男 03/04/20 03:06

>>762
いつだったけなぁ、何か聞いたことあるよ。もう20年近く前。
それによると・・・。

ある人が一人でキャンプしている時、夜中にテントの外で音がする。
何事かと思って外をうかがうと、おかっぱ頭の和人形がテントの
周りをトコトコ廻っていたんだと。
人形は「ものはこそ」って言葉を残して闇の中へ消えていった。

それから後がよく覚えていないんだけど、なんでもこの言葉は
京都のある場所に関係のある言葉で、意味が分かれば人形の由来
もすぐ分かるとか、分からなければ呪いにかかわったっていう
ことで死んでしまうとか、そういうノリのお話でしたよ。

意味が分からなくても、この話を他人に聞かせることで呪いの
力が薄れるとかで、それでこうやって皆に話しているんだって
話をしてくれた大学生は言ってましたね。

どこかで聞いたようなエピソードの融合体みたいな気もしますし、
年代から考えてみると、今の幾つかの怪談の母体となったのかも
しれません。あくまでも想像ですが。
私が覚えているのは、こんなトコロです。



779 名前: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 03/04/20 18:23

>>776
笑点を見ている最中に・・・・うまいな。

さて、せっかくなので思い出した話を一つ。
暗くなってから炊事を始める事になった日、研がれた米が
ラジウス前に陣取る俺の所まで運ばれてきた。
コッフェルの蓋は閉じられ、すでに炊き上げるばかりになっている。

火にかけ、箸をコッフェルに当て、振動で炊け具合を確認。いつも通りだ。
しゃもじを手にして炊き上げた米をかきまぜようとした。これもいつも通り。
しゃもじを米に突き入れようとし、俺の手と視線が止まった。
いつも通りでないものがそこにある。

コオロギ(ウマオイだったか?)が炊き上がった米の真中で長々とうつぶせの
姿勢で寝転がっている。
夏の日、あまりの暑さに、すっかりだれ切っているという風情だが、
無論、彼(彼女?)が感じているのは夏の暑さどころの温度ではないだろう。
いや、すでに暑ささえ感じない、遠い彼岸へと渡っていたはずだ。
腹部は内容物が沸騰でもしているのか、破裂せんばかりに膨れ上がっており
迂闊に突付けば、今夜の食事に重大な影響を及ぼしかねない状況だった。

米を研ぎ、俺の所へ持ってきた下級生は自分のしでかしたミスにうろたえ、
その尋常ならざる死体を食わされるのではないかという恐怖心を露わにし、
団体装備として俺が担いでいた金属製のペグを、翌日は自分が担ぐ事を
即座に宣言するほどの誠意を示した。
彼は許され、事件は闇に葬られた。

だがしかし
今でも炊飯器の蓋を開けた瞬間、俺はついつい真中を凝視してしまう。


794 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/22 03:13

祖父から聞いた最悪の話。
山で滑って手をついたら腐乱死体の腹部に手を突っ込んでしまった。
ウジらしきものとあまりの悪臭にたじろいだところに、腐った内臓から蛇がずるり。
今でも夢に見るっつってた。


809 名前: 魑魅魍魎 03/04/24 19:56

今から6,7年前かな?
今でもそうだけど、お盆休みはツレ夫婦と毎年岐阜に
釣りに行くんです。
その年は初日、九頭竜川支流に入る予定で、夜の8時に大阪を出ました。
そして、夜中の1時前くらいに九頭竜ダムの公園駐車場に着き、
朝まで車の中で、仮眠をとる事にしました。
その駐車場には私の車しか止まってませんでした。

車の窓を3cm位開けてウトウトしていると、駐車場の端の方で、
カララ〜ン、カコ〜ン、と空き缶が転がる音がしてきました。

「風が強いのか?」
と思いながらもウトウトしていると、
やはり、
カララ〜ン・・・、と転がっている。
聞くともなしに聞いていると、その内に
カララ〜ン・・・「キャッキャッ」、「パタパタパタ(足音の様な音)」

続く


810 名前: 魑魅魍魎 03/04/24 19:58

???と思いながらも聞いていると、やはり
カコ〜ン・・・、「ハハハッ・・・」、「キャッ、キャッ」と子供の声が
遠くの方でしている。

さすがにこの頃になるとおかしいと思い始め、怖くなってきた。
目を瞑って耐えていました。

しばらくして、カララ〜ン、カラコロカラ〜ン、と車のすぐ傍まで缶が転がってきた
音がして、足音が、パタパタパタと近づいてくる。
そして、すぐ傍まで来て、立ち止まるような気配が・・・。

誰かが窓から中を見ているような気配がして、
目を硬く閉じたままじっとしてた。

2,3分?いや、もっとかな?
大丈夫かな?
もう行ったかな?
と思った瞬間、
恐ろしいくらい低い声で、
「寝た振りしてもダメだよ」
「起きてるのは判ってるよ」
「こっちを見てみろよ」
と、ホント、耳元で囁かれた。
本当に怖くなって、大声で、
「じゃかましぃ〜〜、くそがき〜」
と叫んでました。

「ぼそぼそ・・・・・」、えっ?(真っ青)


811 名前: 魑魅魍魎 03/04/24 20:00

少しして、助手席のツレと後部座席のその嫁が
ごそごそと起きて、
「どうしたの?」って聞いてきた。
恐る恐る外を見てみると何事も無かったようにシーンとしてる。
「御免、夢を見てた」
ひとまずそう答えといた。
助手席のツレは、
「ずーっと耳鳴りがしていて、頭が痛くてどうしようもない」
と言い、
嫁は、
「金縛りにあってて苦しかった」
と言ってた。
時計を見ると午前3時過ぎ。
少し早いけど、釣り場にゆっくりと向かいました。

ツレと嫁が、
「本当は、何があったの?」
って、聞いてきましたが、言えませんでした。
叫んだすぐあとに、低い声で、耳元で、

「今度見つけたら、全員殺すぞぉ」
と言って去って行ったんです。
それからは九頭竜川には行ってません。
その年の釣りは散々でした。
その年はその後も色々と・・・・。

怖かったです、
今こうやって書いていても鳥肌が立ってます。

でも、山の中の話じゃないからsage


815 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/24 22:18

山とは直接関係ないけど、俺は2日間車中泊で中日に上高地トレックという
強行軍をして、車中泊明けに友人の家に泊めてもらってしこたま飲んだら
その夜に強烈な金縛りにあった。翌日、友人に「俺、夕べ金縛りにあったぞ」と言ったら、
「お前、昨日の晩、天井に向かって腕を突き上げながら物凄い声でうなってただろ」
とめっちゃ嫌そうに言われた(w

旅行で強行軍をした夜、仕事でかなり忙しかった日の夜はかなりの確率で
金縛りに遭うね。もの凄く精神的・肉体的に消耗してるせいだと思う。
こういう時って「恐怖」の感覚だけが増幅される。悪夢の延長みたいな感覚だからと思う。
誰かに耳元で何かをささやかれた気がして飛び起きたこともある(ウチは一人暮らし)。

他に不思議な体験したことはあるけど、金縛りに関しては霊的な要因だとは思わないなー


816 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/24 23:50

昭和56年の春、友人2人で奥秩父を縦走した。
その途中、立て看板があり小学生の少年がサイクリング車で
入山し行方不明になっていますという物があった。
3人で「こんな山に、よくサイクリング車で入ったな〜」等と
言ってたんだけど雁坂小屋に到着したら薪置き場にサイクリング車が
あった。
みんなで「まさかこれ少年のじゃないよな?」と話していたんだけど
よくよく考えたらあれは多分行方不明の少年の物だったと思う。
未だにあの自転車の事は未確認(少年の物かどうか)。

昭和57年の春、ず○か○せい高校のパーティーが遭難して死者の
出た気の毒な事故があったが友人Aはそのパーティーがテントを
張っていた少し上でテントを張っていた。AはZ高校の生徒が下山を
開始した直後自分たちのテントが雪で潰されたのでZ高校のテントに
潜り込んだ。中には少し食料があってAは飢えを凌げたそうだ。
下山したZ高校生徒は餓死、Aは吹雪の去った後にほどなく下山。
この時8本爪アイゼンをZ高校のテントに置いてきてしまったため
後に遭難者の数で問題が起きたそうだ。(アイゼンにはAの名前が書いてあったため)
春休みが終わってAは校長室に呼ばれた。
もう20年以上経ってるから書いてもいいよね。


818 名前: 雷鳥一号 03/04/25 01:35

昔、まだ私が大学生だった頃の話です。

当時はよく一人で山に何日もこもっていたものです。
(今は恐ろしくてとてもできないような気がします)
(・・・よく一人で夜とか過ごせたよなあ)
中国山地を縦走していたときのこと。

山に入って二日目、その日は朝から雨でした。
雨の中で山歩きするのは、意外と体力を消耗するものです。
へこたれた私は、いつもより早目に野営することにしました。
ちょうど良い感じに張り出した岩場を見つけたのです。
岩の下に入れば、雨風を凌ぐのに十分な広さでした。

インスタントラーメンと缶詰、カロリーメイトの簡単な食事を
済ませる頃には、雨天のせいか、すっかり暗くなっていました。
ほっと一息ついた私は早々と眠りについたのです。
(続く)



819 名前: 雷鳥一号 03/04/25 01:36

(続き)
ふと夜中に目が覚めました。
反射的に時計を確認したら、まだ一時を少し廻ったところです。
「何・・・?」
どうして目が覚めたのか。
覚醒しきっていない頭で、しばし考えていると・・・。

何か音が聞こえます。バシャバシャバシャ。
間違いない、この雨の中、誰かがこの岩場の近くで歩き回っている!

私が最初に覚えたのは恐怖でした。
てっきり熊か何かだと思ったのです。
しかし音を聞いているうちに、熊でないような気がしてきました。
熊でなかったならば、一体何だ!?
思い出してみると、軽いパニックに陥っていた気がします。

バシャバシャバシャ。バシャ。バシャバシャ。
水を跳ね飛ばす音はまだ続いています。

雨音と足音を聞きながら、まんじりと過ごしました。
二十分たっても音は去っていきません。
そのうち、私は恐れとはまた別の思いを抱き始めました。
(続く)



820 名前: 雷鳥一号 03/04/25 01:36

(続き)
何か正体の分からないものに対する苛立ち。
ある意味、怒りのような思いが段々と私の中に浮かんできたのです。
今、冷静に考えると、これもまた恐怖の別の形なのかもしれません。

ついに雨の中、足音に向かって行くことにしました。
もうかなり極限まで思い詰めていたのでしょう、我ながら恐ろしい。
(とても今の自分にはできないなあ。若かったなあ)

しかし、近づくと足音は遠ざかっていきます。
そしてこちらが岩場に戻ると、また引き返してくるのです。
何度かくり返しているうちに、足音の雰囲気が変わってきました。
何というか、こう、切羽詰った感じを受け始めたのです。

んあ、もう本格的にマズイ、ヤバイ。
理由も原因も分からないが、ここは良くない場所らしい。
そう感じた私は、思い切って撤収することにしました。
夜の山歩きが無謀なのは承知していますが、もう我慢できません。
荷物をまとめ、ヘッドランプの明かりを頼りに歩き始めます。

案の定、足音もゆっくり後からついてきました。
本当にもう泣きそうです。
(続く)



821 名前: 雷鳥一号 03/04/25 01:37

(続き)
足音に追い立てられるようにして歩き続けると、いつしか開けた
場所に出ました。
もうだいぶ歩いているはずで、私はヘトヘトになっていました。

その時気がつきました。後ろの足音が止まっている。
どうやら足音の主は、私をここへ導きたかったようです。

まさかここで遭難した人のナニじゃないよな・・・。
そんなことも頭に浮かびましたが、疲れきった私は足音がしない
のをこれ幸いに、そこで野営してしまいました。
もうくたびれ果てていたのです。

その後はもう何の怪異もなく、翌朝無事に山を降りられました。
朝になってから、おいおい連れて行かれたらどうしよう?とか
色々考えたのですが、そういうことはなかったです。
実際、体験している時よりも、後で思い出したりする時の方が
恐かったですね。

帰宅して一週間後、登山仲間とこの話をする機会がありました。
そこで妙なことを聞いたのです。
(続く)



822 名前: 雷鳥一号 03/04/25 01:37

(続き)
私がこの体験談を話そうとしだしたのですが、

「この前○×△に入ってたんだけど、」
「ああ、何でもかなり崖崩れがあったらしいねえ」
「えっ」
「南斜面の岩場が大きく崩れたらしいよ。見えた?」

ひょっとして、私が雨宿りしていたあの岩場も・・・?
なぜか確認する気にはなれず、しばらく山には入りませんでした。
しかし、あの夜に崩れるような音は聞いてないのだけどね。

でも、もしそうならば、あの足音は私を助けてくれたのでしょうか。
一体何が(誰が)足音を立てていたのか。
確認に行っていないので、もう真実は分かりません。
今でも真実を、なぜかそんなに知りたいとは思わないのです。

奇遇にも、ついこの間、似たような体験をした人の話を聞けました。
この人の場合は、丹沢の山中だったようですが。
やはり地崩れする場所から追い立てられたらしいです。

山の中には、今でも神様がいるのかもしれません。
ただ、いつもこちらを助けてくれるとは限らないようですが。

私の数少ない、ちょっと不思議な体験でした。
長文ご免。



836 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/04/27 18:49

昔、張り出した岩の上から大パノラマにむかって景気よく小便を垂れて、
岩を降りた3秒後ぐらいに、今乗っていた岩がポキッと折れて遥か下界へと
音も無く落ちていったことがあって、震えが来た。地面に岩がぶつかった音すら聞こえない
ほどの距離を落ちていったあの岩の上に、落ちる三秒前まで乗っていたかと思うと
足ががくがく来た。


863 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/02 01:27

>>813
ちとカメレスだが。
山の神様は女性だと言われている。だから男性器を見せると喜んで
親切にしてくれるという話。道に迷ったときは知らないが、山で何
かを無くしたときはチンチン出して左右に振りながら「山の神さん、
山の神さん、××を出してください(探してください)」とお願い
してから探すと、すぐに見つかるという。これは水木しげる氏の著
書にあった話で、これを聞いてカメラのレンズカバーをなくした大
学教授が試したら、確かにすぐに見つかったという後日談も載って
いる。

まあ、逆に山中で用を足していたら平安時代の貴族のような衣装を
まとった男と女の二柱の小さな神様が出てきて、無礼なことをする
な!と怒られたという話もある(これはどっかネットで読んだ)。
確か鹿児島県・城山(市内にある小さな山で、西郷隆盛が自決した
ところで有名。漏れもついこの2月に行ってきた)の話だったかと。


870 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/02 13:25

雪山で遭難した四人。
やっとの思いで山小屋につくが、とにかく寒い!!

やがて、寒さしのぎのゲームをしようという話になった。
部屋の四隅に一人づつ、次の角に行ったら、その場所にいる人にタッチし、次の人が同じ事をやるというゲーム。

ゲームは、どんどん進んで行った。
だが、気づいてしまった。
このゲームは、5人いないと出来ない事を。
いったい私がタッチしているのは、誰?


882 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/03 00:00

オスタカ山の話(山の漢字忘れた)

体験談じゃ無いけど・・・俺の部の先輩(かな?)の3年前の話

サークルの一環でオスタカヤマに登ったとの事
2人一組のチームで3チームに分かれて山小屋を目指す物だったらしい。

先輩は友人と一緒にゆっくり時間を掛けて登るルートを取った為後一時間ほどで
日没andゴールの所だった。
ふと顔を上げると場に相応しくないスーツ姿の30代の男性が立っていた。
おかしいなと友人と顔を見合わせその男と挨拶を交わそうとすると男の方から
さわやかに挨拶がきた。「こんにちは、暑いですね。」と。
確かにあたりは日が落ちたとはいえ夏場、確かに暑いがスーツ姿は大変暑そうに見えたらしい。
だが先輩は東京出身で標準語なのでその男の姿はともかく言葉遣いに好感を持ったそうだ。
先輩がその男に話し掛けようとしたら先輩の言葉を遮る様に「申し訳無いけど、東京ってどっちの方向?」
となぜか照れくさそうに質問してきたと言う。先輩の相方が磁石を見て東京の方角を教えると
「ああ、ありがとう」と丁寧に礼を述べ、その丁寧さと相反するようにすごい勢いで道も無い所を降りていったと言う。

先輩は後で気がついてゾッとしたそうです、飛行機事故の事を思い出して。


883 名前: 863 03/05/03 00:27

>>880
そうそう、ふるそま。
このネタ自体は御大、他でも書いてたと思ったけど。
山の神は女性ってのは女人禁制=女神が嫉妬するから、なんて説もある。

漏れは山の話はあまりストックがないんだけど、一度富士山で体調悪くして
(高山病……)下山するときが怖かったなあ。八月なんだけど、大雨で
友人と二人っきりで下りてくの。六合目から五合目の山小屋まで下る
途中のところが怖くてねえ。すごい雨と霧で視界三メートルないし、
寒くて体力消耗してるし。結局山小屋の近くまできたんだけど、今度は
小屋の明りは見えているのに道が見つからない。さすがにバテて三十分くらい
休んでから探したら道が見つかったんだけど、塗り壁に囲まれるって
ああいう感覚かと思った。
で、夜が明けてから見たら、通った道の半分くらい、雨で崩れてるのね。
一歩間違ってたら十メートルくらい滑落してたかと思うとガクブル。
霊的な話じゃなくてスマソ。



885 名前: 88kantai 03/05/03 00:49

 興味を持ってこのスレを読ませてもらってます。皆さん、本当に様々な体験をお持ちですね。
 私も父親の影響で大の山好きなのですが、その時の体験を少々。あまり怖くない上に、つまらないので、飛ばして読んでもらってもいいです。
 これは、私が山で遭遇した不可解な体験なのですが・・・。今より数年前の学生の頃、毎年恒例にしていた、「1人山中宿泊」(登山、なんて本格的なものではないです)をした時の事。
 食事も終わり、1人で焚き火を見つめながら、ぼんやりしていました。そんな感じで1,20分も過ぎた頃です。(長いので一旦終わります)


886 名前: 88kantai 03/05/03 00:54

 (続きです)そろそろ寝ようかと思い、何気なく周囲を見渡した時、それは斜め後方の林にいました。距離にして自分のいる場所から20mぐらいでしょうか?
木立の間に何やら青白い塊が見える。何だろう?と思い、凝視すること数秒。思わず呟いた言葉が、「なんで顔だけ?」。
 真っ暗な林から、男の顔だけが、こっちをじっと見つめていました。自分からの距離は先述しましたが、その「顔」がある高さが尋常じゃありませんでした。地面より確実に10mは上に、顔だけが、ぽつりと浮かんでいたのです。
 通常、こういう時は慌てるとか、思わず叫んでしまうとかあるんでしょうが、不思議と自分は冷静だったのを憶えています。単に疲れていただけかも知れませんが。
 その時は恐怖より、疑問が優先していました。(一旦終わります)



887 名前: 88kantai 03/05/03 00:58

 (続きです)そして、見つめ合って(?)1〜2分もした頃でしょうか?顔は突然、消えてしまいました。
『何だったんだ、あれは?』そう思いながら、やはり冷静なまま、焚き火に視線を戻したわけですが、先程まで林の中にいたはずの顔が今度は焚き火を挟んだ向かいに現れていました。
歳は40位でしょうか?無表情な顔でした。焚き火に視線を戻したら、もうそこに居たわけです。さすがにそれには驚きました。
 しかし、そこでも驚きはしたものの、やはり口を突いて出た言葉は自分でも思いもしない言葉でした。
 「なんだよ、お前」思わず、口走った言葉がこれです。
今から考えると、何を言ってるんだ、と思いますが、その時はそれしか思い浮かびませんでした。しかし、これが逆に功を奏したのかどうか、その「顔」は、すぐに消えてしまいました。
 きっと、その「顔」は、何かを訴えたくて出てきたんでしょうが、訴える相手を間違った、と思って消えたかも知れません。
 以上が、私の体験です。なんのオチもなく、つまらない駄文で申し訳ありませんでした。


891 名前: 雷鳥一号 03/05/03 01:18

あなたは廃火葬場を見たことがあるでしょうか?

今では覚えている人もあまりいないのでしょうが、自分が住んでいた
田舎では、昔は村落ごとに小さな火葬場がありました。火葬場といっ
ても、小さな納屋くらいの大きさで、石造りの小屋です。中を覗くと、
床に人一人を寝かせられるくらいの溝が掘ってあり、亡骸をそこに寝
かせて焼いたのだそうです。

高い煙突などなかったので、使用したときには肉の焼ける匂いとかが
凄かったと思われます。そのような小さな火葬場は、人里を外れて、
山の中に入った所に建てられることが多かったそうです。

私は山歩きが好きなのですが、地元の山を縦走している時に、何度か
そういう廃火葬場に出くわしたことがあります。最初に見た時には、
まったく何の廃墟かわからなかったのですが、それでもイヤな雰囲気
をひしひしと感じさせる気持ちの悪い場所でした。どの場所も使われ
なくなって久しいようで、草や蔦に覆われていましたが、人を焼く時
には油脂分がもの凄く出るのだろうな、と何となく実感できるような
有様でした。

これは、そんな場所に迷い込んでしまった人の体験談です。
(続く)



892 名前: 雷鳥一号 03/05/03 01:18

(続き)
私の友人にK君という山歩き仲間がいました。

山歩きといっても、彼の場合、日帰りもしくは一泊程度の簡単な山に
しか登らず、登山コースを外れることも滅多にありませんでした。
模範的かつライトな登山愛好家だったわけです。

そのK君が一人でとある山系に分け入ったのはもう5、6年前、丁度
今頃の季節でした。新緑を楽しみに一泊する予定だったとか。なぜか
そう難しい山でもないのに彼は道を読み間違え、目指していた尾根と
は別の尾根筋に登ってしまいました。まあ時間はたっぷりと取ってあ
ったので、慌てずのんびりと、その夜の野営地と思われる方向へ歩を
向けたんだそうです。

しばらく道無き道を進んでいたのですが、ふと行く手の途中に小さな
小屋が姿を現しました。近づくまでもなく、ピーンと来たそうです。
彼もまた、何度もそんな廃火葬場を見つけたことがあったのでした。
しかし、その小屋は少しばかり様子が違っていたそうです。普通の火
葬場よりも妙に細長かったとか。

その変な形を見ているうちに、他の疑問も浮かんできました。

おかしい。
いくら人里から遠ざけるといっても、ここはちょっと山奥過ぎる。
(続く)



893 名前: 雷鳥一号 03/05/03 01:18

(続き)
気持ち悪かったのですが、好奇心に負けてそっと中を覗いてみました。
やはり廃火葬場でした。床に一列の溝が掘られています。しかし、や
はりどこか奇妙なのです。その溝は、幅は人が二人入れるほどに広く、
そして長さは優に6mはあったのです。

ここでいったい、誰がどんな人を焼いていたんだろう?

そこまで考えて、K君は急に恐怖に襲われたんだそうです。
必死でその場所を飛び出し、少しでも道の広い方に向かって小走りで
逃げ出しました。

かなり焦っていたのと、地図を見る余裕が全く無かったせいでもある
のでしょう。もう完全に道に迷ってしまいました。あれだけ余裕のあ
った時間があっという間に浪費されていきます。

日が沈み出すと、没するのは早いものです。だんだん辺りが暗くなっ
てくると、もう気が気でありません。どうしようどうしよう?焦りま
くっていると、ようやく見覚えのある沢にたどり着きました。安堵の
あまり座り込んで後ろを振り返ると、そこに道はもう確認できません。
自分がどこをどう通ってきたのかも既にわからなかったそうです。
(続く)



895 名前: 雷鳥一号 03/05/03 01:19

(続き)
幸いなことに、野営地には他のキャンパーが数名いました。K君は自
分が見たものの話をしましたが、誰もその山に廃火葬場があるという
話は聞いたことが無い、ということでした。変な話を暗くなってする
なとイヤな顔をされたそうです。無理も無い。

私も聞いたことが無いですが、ひょっとしたら何か集落でも、その昔
その山にあったのかもしれません。長い溝穴も掘ったのも、何か理由
があったのかもしれません。

しかし・・・やはり奇妙で不思議な出来事だと思います。

この後日、別の友人がK君と私に、ヤツカハギなる妖しの昔話を教え
てくれました。うーん、妖怪変化が絡んでくるのも違うような・・・。
それにヤツカハギって中国地方にもいたのでしょうかね。場所的には
中国と近畿の境目の方なんですが。

ちなみにK君は現在、山歩きは止めてしまっています。仕事でかつて
の山仲間が散り散りになってしまったのが主たる原因ですが、この出
来事の後で、どうやら別の廃火葬場で恐ろしい目にあったらしく、
「もう一人では登らん!」と言っていました。

以上、山の廃火葬場の怪でした。



902 名前: 88kantai改め88 03/05/03 13:51

  >>889さん、>>890さん、レスありがとうございます。>>891さん、山の火葬場の話、興味深く読ませてもらいました。
 山中で廃村なら見たことはありますが、廃火葬場、というのは、初耳です。地域限定でしょうか?
 私自身の、山での怖い体験ならば、>>885以外にも幾つかあるのですが、一つだけ、怖い、というより不思議な体験があります。
 今回はそれを書き込ませて頂きます。オチがない話なので、つまらないかも知れませんが・・・。
 これは、先述した山の、別の沢に入った時の話です。
 例によって「1人山中宿泊」をしていたのですが、その出来事は次の日の早朝(時間としては午前6時ぐらい)に起きました。
 目覚めた時、自分は霧に包まれていました。困った事になった、と思いつつも、時間的に特に急いでいるわけでもなかったので、霧が晴れるまで待つことにしました。
 周囲は全くの無音状態でした。普通なら、鳥の声や風の音の一つも聞こえてきても良い筈なのですが、それらが全く無い状態なのです。
 視界も無い、音も無い、聞こえるのは自分の呼吸音と、腕時計が秒針を刻む音だけです。それぐらい静かでした。
 霧はしょうがないとしても、この静けさはおかしい。気味悪ささえ感じました。でも、下手に動くわけにもいかないし・・・そう、考えていた時です。
 (一旦終わります)


903 名前: 88kantai改め88 03/05/03 13:58

 (>>902の続きです)
 霧の中を、何かが歩いてくるのが見えました。いや、感じた、という表現が妥当かと思います。何せ、視界はほとんど利きませんでしたから。
 とにかく、得体の知れないものがこちらへ向かってくるというのだけは不思議とわかりました。
 真っ先に頭に浮かんだのは熊です。思わず、腰のナイフに手を添えていました。
 こんな霧の中、逃げても下手をしたら自爆して、自分が伝説化してしまうかも知れない。まず、相手の正体を確かめてやろう。そう、思いました。
 相手はこっちに気付いてるのか気付いてないのか、真っ直ぐに向かってきます。そして、それは私も目視できる所まで、やってきました。
 (一旦終わります)


904 名前: 88kantai改め88 03/05/03 14:13

 (>>903の続きです)
 思わず息を飲みました。こちらへ向かってきた得体の知れないものの正体。それは、女性でした。しかし、普通の(現代の)女性とは全然違います。
 まず、髪が妙に長い黒髪でした。変な例えですが、銀河鉄道999のメーテルより長い。
 そして、着衣ですが、登山用のそれではなく、着物でした。とはいっても、豪華なものではありません。
 ああいうのを、なんと呼ぶかは分からないのですが、浴衣とも違うし、十二単でもない。ただ、真白な着物だったのは確かです。
 私はとにかく、彼女を黙って見ているしかありませんでした。
 その時、彼女はこちらをチラッと見たのです。こちらの存在に気付いたようです。いや、今までずっと無視してただけかも知れませんが。
 そして、呆けた顔をしている私を見ると、ほんの僅かですが、笑ったようでした。なんと言うか、とても優しそうな微笑だったのを憶えています。
 しかし、それもほんの一瞬で、その女性は、あっという間に霧の中へ消えてしまいました。
 私はなにが起きたのか理解できず、しばらくは呆然としていたのですが、気付くと、あれだけあった霧が、殆ど晴れていました。
 その時までは、2泊もしていこうと計画していた私なのですが、その日の内に下山しました。
 あの女性が何か私に危害を加えるとか、そういう気持ちで下山したのではありません。ただ、今は山から下りた方がいい、何故か、そう考えていました。
 今でもたまにその沢へは行きますが、あれ以来、彼女と会うことは一度もありません。思うに、あれは山(沢?)の神様だったんでしょうか?
 以上が、私の不思議な体験です。オチ無しで駄文、申し訳ございませんでした。
 



909 名前: 都内のクラブ勤務の三十路 ◆MISOJIxNeg 03/05/04 00:13

アタシが中学生の頃に、学校の先生が体験したお話です。
若い男性の教師で、趣味が登山だったのだそうです。

ある日の早朝、先生は、友人と2人で、近場の山に出掛けました。
それ程、高さがない山なので、半日ほどで登頂・下山が出来る
と踏んだ彼らは、山の両端から一人で登り、山頂ですれ違い、
下山をするという方法をとる事にしました。
そうすれば、夕方には、麓へ達する事が出来るはずでした。
先生が早速、歩き始めた矢先、激しい雨が降り出しました。
ぬかるんだ土に靴を取られつつ、数時間歩くうちに、
雨は止みましたが、山頂へ達する頃には、
陽が沈んでしまっていました。

幸い、登山コースには、道なりにロープが渡してあります。
暗い山道への不安はありましたが、持参したライトを点け、
注意深く下山を試みる事にしました。

(続く)


910 名前: 都内のクラブ勤務の三十路 ◆MISOJIxNeg 03/05/04 00:24

小一時間ほど歩いた時、前方に、
人家を思わせるような灯りが・・。
木々の隙間から、ちらちらと光って見えます。
しかし、その山中に建物があるという話は、
聞いた事がありませんでした。
不審に思いながら、歩き続けていると・・・
その「灯り」が、登山コースの路上にある、なにか
小さなものが光っているらしい事に、気がつきました。

更に近づいた時に・・・
その「灯り」には、目と鼻と口がある事が見てとれました。
そして、灯りを覆う、人がたの黒い影が。
登山コースの路上に、髪の長い女性が立っていて、
その「顔」が、ほの白く常闇で光っているのでした。

(続く)


912 名前: 都内のクラブ勤務の三十路 ◆MISOJIxNeg 03/05/04 00:41

・・・・!!!
先生は、悲鳴を噛み殺しました。
助けを求めようもない、人けのない山中です。
どのように逃がれるべきかを、必死で考えました。
引き返して、反対側の斜面から下山をする体力は、残っていません。
となると、一本道ですから、前方にいる、
得体の知れないものの傍近くを、避けて通るわけにはいきません。
ロープを握る手に、冷や汗が滲みます。
そして。
前方の「なにか」を無視する格好で、その脇をすり抜け、
下山をする事にしました。

「見てない・見てない・俺はなにも見て・ない・・」
心の内で念じながら、歩を進める先生。
そして、その「顔が光っている女性」のすぐ横を通った時・・
前方の虚空へ向けられていた顔が、先生へと向けられました。
先生の歩みに合わせ、顔がゆっくりと移動します。
両者が、完全にすれ違いになった次の瞬間、
耐えられなくなった先生は、全速力で山道を駆け降りました。

(続く)


913 名前: 都内のクラブ勤務の三十路 ◆MISOJIxNeg 03/05/04 00:55

恐怖に駆られ、走り続け、しばらく後、
山道が途切れ、開けた平地へと辿り付きました。
息を弾ませ、しばし、放心する先生。

その肩を、背後から、何者かが軽く叩きました。
咄嗟に、先生は頭を抱えてしゃがみこみ、
「ひーーーーっ、ひーーーーーっ」
声にならないような、掠れた悲鳴をあげました。
その肩を更に強く掴み、「おい、大丈夫か?」
声を掛けたのは、懐中電灯を手にした友人でした。

先生の友人の方は、早い時刻のうちに、登山を断念していたとの事。
一向に下山して来ない先生を心配して、麓のあちこちを、
捜索してくれていたのでした。

(終わり)


921 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/05 04:28

夜、真っ暗な山の木々の間を黄色い光球が走りました。
その山には道路はなく、車や人が入ることのない山です。


923 名前: 921 03/05/05 07:21

説明不足でスマソ。
おいらがいた山でなく、対面にあった山です。山の中腹あたりをかなり
のスピードで横断(ざっと2`位の距離)しました。
木々の間を点滅するようにです。

狐火だと思っています。



924 名前: 921 03/05/05 07:42

また、こんなこともあった。

山で車中一泊した夜のこと、どこからか風に乗って歌が聞こえてきた。
人里からは遠く離れた山で、オフシーズンの時期で周りに他の車や人
はなかった。
歌は小中学校の合唱曲で使われる「グリーングリーン」。
もちろんカーラジオなどからの音楽ではない。
車外にでたが、音源の方向がわからない不思議さも記憶している。




938 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/06 00:15

上の方で林道野宿の話が出ていたが、おれの体験談をひとつ。

ツーリングテント(ホームセンターで5,000円以下の安物)を遺棄した理由

その1 あちこち破損したが補修が面倒(もちろん帰宅してから破棄)
その2 強風に飛ばされ、回収不能。その夜は車中泊
その3 夜中、立ちションから戻ると、正座している人の膝小僧が見えた

ま、こんなとこかな。





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