Taitol


TOP/ 怖い話を家でひっそりと聴いてみないか?→(電車の中でも聞いてみないか)
数年前、ある一戸建てに住んでいたときの話です。

ある晩、私はとても奇妙な夢を見ました。
その住宅街には、いくつか公園があって、
私の住んでいた家の近くにも1つ公園がありました。
そしてその公園の横には短いですがとても急な坂があったんです。
夢の中の私は、その急な坂をあろうことか自転車で上っていました。
前かごに当時通っていたそろばん塾の鞄を入れて、立ち漕ぎで上っていると、
ふいに後ろから歌声らしきものが聴こえてきました。

黄色い傘が…………

よくは憶えていないのですが、確かそんな感じの内容だったと思います。
幼い男の子の声で歌っているんです。

 夢の中の私は、その時、その坂にまつわるある怪談を思い出しました
(ちなみに、現実にはそんな怪談はありません)。
それは、"その坂を赤い服を着て通ると、後ろから歌声が聴こえてくる。
その時振り返ってしまうと、一生追いかけられる"
というものでした。
とっさに私は自分の服を見、それがお気に入りの、
くまさんの絵柄がたくさんついた”赤い”トレーナーであることに気づいたのです。
私は慌て、残り少なくなった坂を一気に上りきりました。
そして家に向かうべくそこから右折ししようとした時、私はとうとう好奇心に負け、
左肩越しに後ろを振り返ってしまったのです。
それも2度も(自転車に乗っていたので、1度目振り返った時にはよく見えなかったんです)。

後ろには、白いTシャツに、黒の(よくサッカー選手がはいている)中ズボンの男の子
(顔は見えませんでしたが)。
そして、手にはなわとび。
そう、その男の子は、なわとびを跳びながらついてきていたのです。

私は、もの凄い勢いで自転車をとばしながら、終いに3度目振り向いてそれを見、
恐ろしくなって、家に飛び込むとガレージに自転車を突っ込み、
鞄も何もそのままで、停めてあった車の陰に身を潜めようとしたところで……、


……目が覚めました。

起きてからも心臓はバクバクいってるし、本当に目覚めの悪い夢でした。
でも、それで終わってくれていたのならよかったのです。

それから数日後、私はまた夢を見ました。
今度の舞台は、私の家の中。私を除く家族全員が寝室として使っている、8畳の和室でした。
私は、その部屋の隣の部屋に何か用があって、和室の前を通りかかったんです。
すると、誰もいないはずの和室の中から、声が聞こえてきたんです。
何か……、ぼそぼそと。

私は、誰だろうと思って、半開きになっていたスライド式の扉を開け、中を覗き込みました。
ところが、誰もいません。
おかしいな、と思いつつ顔を引っ込めようとした時、私の視界に妙なものが映りました。
サッシと、サッシの前にある障子。その間に誰かいるみたいなんです。
向こう側から障子に指を押し当てているのが透けて見えるんですよね。
でも、そんな狭いところにヒトが入れるのか? と思ったとたん、障子が開いて、
間から知らない男の子がするりと出てきたのです。
目のくりっとした、幼い男の子。
その子は、私に向かっていきなり、「僕は狼少年だ」 と言うや否や、
すごい勢いで追いかけてきたんです。

私は、びっくりして慌てて逃げました。床を滑りそうになりながらも走り、
そのまま階段を下り……、かけているところで、またしても目が覚めました。
前と同じで、心臓の鼓動を早くさせて。

そして、また数日後、私はまた夢を見ました。

今度は、男の子は私の部屋にいました。
ところが私は、その様子を今回に限って何故か、カメラを通しているかのような視覚で見ているのです。
おかげでその夢では追いかけられることもなく、何となくよくわからないままに目が覚めました。
少しばかり奇妙に思った私は、母に今までに見た2つも含め、この夢の話をしました。
すると母は、「その男の子ってさ、結局……」と口を開きました。
「あんたの部屋まで追いかけてきたんだよね」
私は、言葉を失って、その場に立ち尽くしてしまいました。
思い出したのです。夢の中とはいえ、あの坂にまつわる怪談を。

"その坂を赤い服を着て通ると、後ろから歌声が聴こえてくる。
その時振り返ってしまうと、一生追いかけられる"

一生追いかけられる……。


私は、見てはならないものを見てしまったのでしょうか。
あれからあの男の子の夢は見ていません。
でも、あの話が本当だとしたら……。
私は、今では引っ越してマンションに住んでいますが、
男の子は、今でも私の後を追ってきているのでしょうか……。


 
母と姉を殺害されました。警察は対応してくれません。
訴えたことをここに掲げます。人を殺しても、レイプしてまわっても、お金や品物をまきあげてため込んでいても、扱いにくいうえに沢山いるから係わると怖いと考えておられるのかもしれません。
恵比寿共生会やすみれが丘共生会のほかに立川基地の軍人、アメリカ大使館、アメリカンスクールの教師、東南アジア、中近東の大使館員など、警察官はかなりいるようです。警察官の犯罪ともいえます。慶応の先生もかなりおります。
平成4年頃からやめようという人達といろいろと積み重ねてしまった人達とが争いだし金持ちの持ち込んだお金や、持ちこまれた殺傷力抜群の念力をつかったので、戦争のように争ったこともあるようです。20人はパワーシャベルをつかって恵比寿の人の田舎の山中に埋められて上に木が植えられているとおもいます。自分では埋められないと思うのですが。
超能力を私は持っておりません。
長く被害を受けているうちに超能力についてわかった事とか、どんな犯罪を犯しているとか、どんな人達かとかかなり迫っているとは思います。しかしその近くの関係のない方を指していることもあると思い慎重であるべきと思っています。
 
稲川淳二が怪談話を始めて、人気が出だした頃の事。
当時のバイト先の仲の良かった早番の女の子が、
「怖い話好きだよね。コレ知ってる?」
と、カセットテープを差し出した。
「稲川淳二のやつだよ。ファミレスに売ってたんだ。
彼氏と車で河原に行って、真っ暗にして聞いたんだけどスゴかったよ。」
何がすごかったのやら...と考えながら、今夜だけの約束でそのテープを借りることにした。
家に帰り、部屋でダビングしようと60分テープを用意。
バイトが午前1時終わりなので、時間はすでに2時近かった。
最初にREC側をスタート、そして再生。
1話目は雪山か何かの話だったと記憶している。
まぁありがちなお話だった。
期待はやっぱり4話目の「生き人形」かなと思いながら、雑誌なんかをパラパラとめくりながら聴いていた。
やがて2話目が始まったが、これがなかなかの雰囲気。
今となっては何の話だったか憶えていないが、それまで聴いたことの無い話だった。
「こりゃ儲けた。けっこう怖いぞ。」
しばらく聴き入っていると、やがて背筋に冷たいものを感じはじめた。
一人部屋で、モニターをビデオに繋いで音はステレオから出す様にしていたので
ステレオを使っているとTVなど、他の音を出すことができない。
話はだんだんと佳境に入っていく。
いやな寒気から逃れたくて、思わずステレオのボリュームを絞った。
「どうせ録音してるんだ。明日聴けばイイや。」
ダビングが終るまでには、しばらくかかりそうだったので
そのまま風呂へ入ることにした。
風呂からあがって部屋へ。戸を開け、中に入りステレオを覗き込むと、
ものすごく中途半端なテープ残量で両方とも止まっている。
「???」
オートリバースが働いた様子も無く、どちら側もA面のままになっている。
ダビングが終ってるとは思えない。
試しに元テープの方を再生してみると、やはりまだ2話目の途中。
おかしいなと思いながら、録音していた方を少し巻き戻して再生。
話の途中なのに突然プツっと音が無くなっている。
元テープを少し巻き戻してからその部分を聴いてみるが、問題の場面でも止まる様子はない。
「ちぇ、やり直しじゃん。」
一度、両方のテープを全部送って、それから巻き戻してみる。
テープの巻が原因と結論をだした。元テープの巻が悪くて、そちらが止まったので
ダブルデッキのシンクロが働いて、録音側も止まったのだろうと。
2度目のダビングをスタートさせた。
自分は部屋を出て、居間に行きTVを付けくだらない深夜番組で笑っていた。
「そろそろかなぁ」
約一時間後、終る頃だと思い部屋に向かった。
音はしていない。良かった、終ったと思ってステレオを覗き込んだ。
テープは止まっていた。さっきと同じぐらいのところで。

元テープを再生してみると、やはり2話目の途中、一回目の時とまったく同じところだった。
録音側も確かめてみるが、同じ所で音がプツっと無くなっている・・・。
だんだんと気味が悪くなってきた。
時計を見ると3時半を過ぎている。
「まいったなぁ、返さなきゃいけないのに。」
元テープを巻き戻しながら、新しいテープを探した。
当時はFMラジオのエアチェックなどもしていたので、テープを買いためてあった。

元テープの止まる所が同じなら、最初から不良品なのかも知れないと思い
音は出さないままで最初から再生してみる。
だいたい頭から20分前後の所で止まっているはずである。
時計と雑誌を交互に眺めながら、時間が過ぎていく。
部屋の中にはテープのヒスノイズだけが響いていて、なんとも奇妙な雰囲気。
15分後、止まる様子は無い。
問題の20分が過ぎ、やがてガチャンという再生ボタンのもどる音でA面が終了した。
元テープには異常は無さそうだ。
先程探し出した、真新しい60分テープを取り出した。
用心のため一度全部、巻送ってから巻き戻した。
準備は出来た。音は出さなきゃいいんだし、部屋に居ることにしよう。
これで最後にしようと3度目のダビングを始めた。
カーテンの隙間から光がもれてきた。
空が明るくなりはじめているのに助けられて、ボリュームをほんの少しだけ上げて、音を出した。
第1話の終りぐらいの所だ。
度胸を決めて、そのまま聴き続けることにする。
やがて2話目が始まった。また背筋に冷たいものを感じる。
話が進んで、その場面が近づいてきた。デッキのカウンターを見るとやはり、20分の表示。
何度も聴いた稲川淳二のそのフレーズが聞こえたところで、
『ガチャン』
テープは止まった・・・。

どうするべきか、しばらく考えた後、
録音側、再生側の両方のボタンを同時に押した。
ボリュームを0に絞って、布団に入った。部屋の電気は付けたままにして。
とにかくダビングだけして、返そう。そう考えた。
今にしてみれば、それが間違いだったのかもしれない。
翌日、バイト先でテープを返す時、
「これ途中で止まったりしたことある?」
と、聞いてみた。彼女は一度しか聴いて無いけど、そんなことは無かったと言っていた。
これから友達に会って、このテープを貸す約束をしていると。
「どう?怖かったでしょ。」
ダビングさせてもらってあって、まだ聴いて無いと伝えた。
すると、他のバイト仲間で聴きたがっているA君に貸してあげて欲しいと言われた。
当分、この元テープは彼女の友達の間を渡り歩くから、と。
その時は自分自身、テープを聴く気にはなれなかったので了解して明日渡す約束をした。
彼女が帰った後、A君に昨晩の出来事を話した。
彼は非常に興味を持ち、途中が切れててもイイから是非貸して欲しいと言った。

A君にテープを渡した翌日はバイトが休みで、行く所も無くて家に居た。
今日は寝ていよう、そう決めていたが、突然バイト先から電話がかかってきた。
「今日、出られないか?」
理由を聞くと、A君の母親が亡くなって、彼が来られなくなったと。
断る程の用事もないのでバイト先に向かった。

数日が過ぎ、A君はバイト先に戻ってきていた。
「すいません。これ、忘れてました。返します。」
その手には例のテープが。その日のうちに聴いたのだけれど、その後のゴタゴタで忘れていたと。
怖かったですよ、などと話をしていたらB君が話に加わってきた。
「俺にも貸してよ」
B君にそのままテープを渡した。しばらくは聴きたく無かったのだ。
今、これを読まれている人は「リング」を思い浮かべていることでしょう。
似てるかな、パクリだネタだと言われそうだ(苦笑)。
でも今から13年前に、ホントにあった出来事です。信じてね。
これを元に小説でも書いてたら・・・、ダメか。文才無いし。
その時はテープを貸したことと、彼の母親が亡くなったことなんかが結びつくわけが無い。
だから何も考えずに、そのテープを別の人に貸してしまった。

B君の家では、テープを聴いた翌日におばあさんがお亡くなりになりました。

その後、テープはどうなったか?
記憶の限りでは、実家のあの自分の部屋のどこかに今もあるはずである。
B君からテープを返された時から、誰にも聴かせないつもりで、どこかにしまったはず。
捨てるのも消すのも怖かったしね、なんとなく。

A君も、B君も自分の意志で聴いたんだし、そんなわけないから。偶然だよ。と
言ってはくれたものの、その時期はちょっと落ち込んでた。
結局、自分じゃ怖くて聴けなかったから。

長ーい駄文、失礼しました。






 
大学時代の友人、藤本幸之助の話をします。
藤本は入学当初からにぎやかで遊び好きな男でした。
その藤本が2年の春から大学の近くにアパートを借りて一人暮しを始める事になったのです。
晴れて一人暮しを始めて半月ほどは、うるさく意見する保護者がいなくなったことからか、藤本は連日、コンパだなんだと遊び回っていました。
ところがです。
一人暮しを始めて、1ヶ月ほどすぎたころから、急に藤本は付き合いが悪くなったのです。
大学に来ても、授業が終わると、友人達の誘いを断り、そそくさと帰ってしまうのです。
性格までも変わってしまい、以前はにぎやかに騒ぎまくっていた、あの藤本が、妙にぼんやりとして、人に話し掛けられても上の空といった様子なのです。
藤本のあまりの変化が気になった僕は、何かあったのか聞いてみました。
すると、藤本は初めのうちは言い渋っていたのですが、やがて、照れくさそうな笑みを浮かべて、「実は彼女ができて、今、一緒に暮らしているんだ」と打ち明けました。
それを聞いた僕は、驚き半分、やっかみ半分で、彼女の事をいろいろ聞き出そうとしましたが、藤本はなかなか答えようとしません。
結局、僕が聞き出す事ができたのは、「彼女が凄い寂しがり屋なので、一人で部屋に置いておけない。だから滅多にでかけなくなったのだ」という事ぐらいでした。
僕が、「だったら彼女と一緒に出かければいいじゃないか」と言うと、藤本は「彼女は身体が弱いから、外に出るのは大変なんだ」と答えるのです。
僕はどこか納得いかないものを感じました。

そんな身体の弱い女と、あの遊び好きで活発だった藤本が一体何処で知り合ったのか・・・??
そして、彼女は部屋から一歩も出ずに、どうやって生活しているのか・・・??
確かに気になりましたが、そんな事を軽々しく聞くわけにもいかず、とりあえず、藤本本人が満足しているのなら、僕に口出しする筋合いはありません。
それ以上は何も聞かずに、その日は藤本と別れました。
ところが、その翌日から藤本はぷつりと大学に来なくなってしまいました。
藤本が顔を見せなくなって十日ほど過ぎた頃、さすがにおかしいと思った僕は、藤本の部屋に電話をかけてみましたが、料金を滞納して回線を切られているらしいのです。
心配になった僕は藤本のアパートに行ってみることにしました。
途中、僕以外に藤本と親しかった友人にも声をかけましたが、都合が悪くて、結局僕1人で行く事になりました。
藤本の住んでいるアパートは何処にでもあるような平凡な建物でした。
僕は藤本の部屋を見つけると、チャイムを押しましたが、何の反応もありません。
留守かと思い、引き返そうとすると、中から物音が聞こえたような気がしたので、念の為に、ドアに耳をあてて様子をうかがうと、中からぼそぼそと話し声が聞こえてきます。
僕はもう一度チャイムを押し、何度も押し続けた末、ドアが開き、そのほんのわずかな隙間から藤本が顔を覗かせました。
「藤本! おまえどうしたんだよ?!」
「・・・なんだ、中山か」
そう言って藤本はドアを大きく開きました。
その顔を見て僕はギョっとしました。藤本は酷く顔色が悪くどんよりとした目は充血し、無精髭だらけの頬はこけて、げっそりとしており、まるで別人のようになっていたのです。

僕が驚きに言葉を失っていると、藤本は
「・・・まあ、入れよ。せっかくだから彼女にも会っていってくれよ」
と言い、ドアを開けたまま、僕にはお構いなしに中へ入ってしまいました。
僕はあわてて靴を脱ぎ、あとを追いかけました。
狭い玄関を入ると、すぐにキッチン兼用の短い廊下になっていて、その向こうには部屋に通じるらしいドアが見えました。
藤本はそのドアを開けると、部屋のほうへ向かって「友達が来たんだよ」と声をかけて中へ行きます。
僕もそのあとに続きました。
「突然ですいません。お邪魔します」
と部屋にいるはずの彼女にそう挨拶しながら部屋に足を踏み入れた僕は部屋の中を見て呆気にとられてしまいました。
そこには女の姿など影も形もなく、六畳ほどの部屋には家具と呼べるようなものはほとんど無く、代わりにコンビニやファーストフードの袋やカップ麺の開き容器などが散乱しています。
そしても奇妙なことに部屋の真ん中に縦横の幅が1メートルはあろうかという大きな水槽が1つ、頑丈そうなスチール台に置かれていました。
水槽にはなみなみと水が湛えられ、その中にはバレーボールほどの大きさの黒い藻の塊のようなものがゆらゆらと浮いていました。
「こついが俺の友達の中山だよ。ほら、前に話した筝っただろ」
僕の横に立っていた藤本は、誰もいない空間に向かってそう言いました。
「・・・お、おい、しっかりしろよ! 誰もいないじゃないか!」
「・・・誰もいないって・・・? 馬鹿な事言うなよ。彼女に失礼だろ」
藤本のその言葉に答えるように水槽の中の黒い藻がユラっとうごめきました。
そして藻の塊はゆるゆるとほどけるように水中に広がってゆき、その中央に何か白いものが見えました。
じっと目を凝らした僕はそれが何かを理解した途端、悲鳴を上げました

それは目を閉じた白い顔の女だったのです!
巨大の水槽の中に水に揺らめく黒髪に縁取られた女の生首が浮いていたのです。
僕が黒い藻だと思っていたものは女の髪でした。
水中に浮かんだ首だけの女は僕の目の前で閉じていたまぶたをぱつちりと開きました。
そして女は僕を見ると、色の無い唇をゆがめてニタリと笑ったのです。
次の瞬間僕は一目散に部屋を飛び出していました。
それっきり藤本には会いませんでした。
あの後、藤本は失踪してしまい、実家の家族が捜索願いを出したという事で、大学に警察が来て、いろいろと調べていたようでしたが、結局藤本の消息はつかめなかったとの事です。
失踪後、藤本の部屋には、巨大な空の水槽が残されていたと聞きました。




 
アニキが浪人中の時の話(実話)

浪人中、勉強をしていて疲れると釣り好きだったアニキは息抜きにチャリ
ンコで川を見に行き、朝日が上ってくるのを見て「もう一頑張りするか!」
と気合を入れることが良くあったみたいです。

ある日、いつものように勉強で疲れてきたので、また川を見に行こうと思い
チャリンコで30分程の江戸川の土手に向かい、そこで起きた話です。

江戸川の土手に着くといつもの様に土手を川面を見ながら歩いて、太陽が昇
ってくるまでブラブラしていると、ふと目に止まるものがあったのです。

何だろう・・・と土手から川の横のスペースに降りてみると布団があるのです。
しかも、真中がこんもりと盛り上がっているのです。なんでこんなところに
布団が?そしてこの盛り上がりはなんだ?と疑問を抱きながら色々考えている
と、嫌なことを思い出したそうです・・・

それは以前、利根川の土手をチャリンコで走っていると人だかりが出来ている
ので、「どうしたんですか?」って近づいてみると、お爺さんが一人倒れてい
るのです。話を聞くと、近所のお爺さんが散歩に来て川に落ちて死んでしまった
とのことでした。倒れてるお爺さんは既に亡くなっていたのです。

・・・そんなことを思い出してからは、布団の中に入っているものに対して、実は
死んだ子供がいるんじゃないのか?殺されてバラバラになった死体があるんじゃ
ないのか?また、見つけたことによって新聞に出てしまうんじゃないのか?と
いろんなことが頭の中でグルグル回ったそうです。

つづく
つづき

まだ日も昇っていないし、周りには誰もいない、もし考えたようなモノがあったと
しても元に戻しておけば、自分が関わったことはバレないな・・・と考えて布団の端っ
こを掴みました。だけど本当にヤバイものだったらどうする・・・と葛藤しつつ意を決
して えいっ とめくると・・・


そこまで話すとアニキは「何があったと思う」と微かに笑いながら言いました。
「なんだよ、何があったんだよっ!」って言うと

兄「・・・もうちょっと考えろよ」
俺「わかんねーよ、何があったんだよっ?」
兄「・・・・・・・・さらにもう一枚、毛布が掛けてあった」
俺「で?それをめくったら?」
兄「・・・・・・・・・・・・最初の一枚をめくるので精一杯だった。だから・・・中は、解らない・・・
俺「なんだよ、だらしねー」
兄「じゃぁ、お前だったらめくれんのかよ?いきなり四つんばいでザザザザッて走って  来るかもしれないんだぞ!?それでもめくれんのかよ!?」
俺「・・・・・・」


兄弟揃ってヘタレやね。でも本当に中には何があったんだろう。

夜更かしネタ

夏で暑くて寝られない夜に、こうやって深夜三時とか四時くらいに
ネット繋いでて、ちょっと缶ジュースでも買おうかと思って
何の気なしに薄暗がりのマンションの通路を歩いていたら、
いきなり横に男が立ってたことがあってビックリ!
給湯メーターなどが格納されてる部分が、やや奥まっているために
死角になっているのだが、そこに男が隠れるように突っ立っており、
かなり近寄るまで人がいることに気づかなかった。
(こういうドッキリ系怖さは文章にしてもよく伝わらないかな?)

似た話だが、むかし入居してたマンションの一階が自動販売機コーナー
みたいになってて、同じくしんと静まり返った深夜に
ジュースを買おうと思ってエレベーターで下に降りる。
7F.... 6F... 5F.... (ガクッ) (チーン)
(扉が開く)
深夜でのエレベータの相乗りは男でも恐い。
うん、生きてる人間は怖いよ
狭い夜道で小さな街灯の下に男の人が
ボーっと立っていて下を向いてる
そこ通らなきゃ帰れなくて泣きたくなるほど怖かった
いっそ、幽霊であって欲しいとすら思ったよ、そんときは
仕事がら深夜に帰宅するのですが、前にやはり深夜2時頃、
うちと隣の家の間のわずか30センチの隙間(うちは住宅密集地)に
長い髪の女の人が隠れていた時はマジでおしっこ漏らしそうになりました。
やくざなダンナに追われていたらしい。
ひとさし指を唇に当てて「シーッ」とこっちを見た顔はマジ恐かった。
中学生の時ピアノのレッスンから帰る途中、
人通りの少ない道路をちゃりんこで走っていると、
真っ赤なスカートをはいている化粧の濃い中年の女の人が、
岸田今日子のような震えた声で、一人で突っ立って歌っていた。
怖かったが、すごく観察したかった。
でも目が合ったら恐ろしいことになると確信したので逃げた。




 
 
ごめん、あんま恐く無いかもだけど
ガキの頃の経験で不思議に思ったから
書いておきたい

うちの実家は随分イナカなんだけど、
俺がまだガキの頃「おせったい」?
とかって弘法大師?を奉るイベントがあって
お地蔵さんを飾って、来た子供とかにお菓子あげんの
棒ジュースだとかぽっこん菓子?とか駄菓子だけど
(米ふくらませたような甘いヤツ

それが地区で当番制になっててその年は
うちの家が当番だからお地蔵さんを預かった

そんでもって、俺も家族もみんな結構いい加減だから
汚い作業台(木の加工とかするような薄汚い
机だったんだけど)に適当に放置してた

で、そのお地蔵さんってのが、えらい険しい顔してて、
家族みんな「なんか険しい顔の彫りのお地蔵さんだねぇ」
とか言っててさらに放置(汗

で、イベント当日、祭壇?みたいの作ってそれなりに
綺麗に飾ったんだけど、そん時改めて見たら
冗談抜きでマジにこにこ顔なのよ!

俺も家族もあんまり信心深い方じゃ無いから、
「ありゃぁ彫った人が大したもんだわ」
「なんか光の加減とかでそう見えるんやろうねぇ」
ってな話で片づいてたし、当時の俺もドラえもん大好きな
似非科学少年だったから「きっと赤い布の影響で光の
スペクトルがなんちゃらかんちゃら」とか
(祭壇の飾り付けに赤い布を使ってた)
ワケワカンナイ理屈つけて適当に納得してたんだけど
なんだかんだ言っても結構不思議に思った

結局アレは何だったんだろうなぁ
とにかく「怒った顔に見えた」>「笑った顔に見えた」
って事だけは実体験だから確かってだけなんだけど・・・

オチなくてスマソ(T_T(しかも板汚し

 
 私も奇妙な人間に遭遇したことがあります。
就職活動で遅くなった帰り、用事を思い出し、
公衆電話で友人と話しをしていた。しばらくして、
ふと、斜め前のビルのらせん階段に目をやると
おばあさんが、階段の途中で立っており、かつ
こちらをずっと見ている。なんだろと思いつつ
適当に無視して喋りつづけると、なんとこちらに
向って歩いてきた。しまいには、すぐ目の前に
立ちはだかる。驚き、「何ですか、一体」と
文句を言うと、一言ポツリ「あんた明日死ぬよ」。
しかも、手は血だかケッチャプだかわからんが、赤い
ものがびっちり。愕然とする私を尻目にそのまま
去っていきました。未だに思い出すと寒気がする
ばあさんでした。

 ちなみに、あれから2年たってます。ばあさん
はずれだね。
 
残念ながら作り話じゃないです。オレが経験した実話です。
6年前の阪神大震災のとき、ホストスナックで働いてた俺は、そのとき一緒に閉店作業を
してたカズってやつと二人で潰れたビルに閉じ込められた。閉じ込められたというより二人とも
気を失ってて、ふと気が付いたときには、カウンターにもたれかかるように倒れたボトルラック
の下の隙間に二人並んで寝てた。例えるなら形のいびつな二人用の棺おけみたいなもんかな。
俺はカズの「おい!起きろ!大丈夫か!?」の声で起きたんだけど、二人ともどうすることもできんので
「爆弾おちたんかなぁ」とか「みんな死んだんかな・・・」とか異常に落ち着いて話してました。
真っ暗で寒かったけど、全然怖くはなかった。アタマの中では「俺らが生き残った最後の人類」みたいに思って
たからかな。何分か何時間か、ず〜っと二人で話してると、ふいに頭の上でかすかに
「誰かおるかー!」って声が聞こえてきた。(助かる!!)急に元気になってここに閉じ込められてることを知らせようと
大声で叫ぶんやけど、どうやら気づいてくれない様子。
結局気づいてくれないままどっか行ってしまったんで、どうしようかと考えてると
横のカズが怪我をした足がひどく痛むと言い出した。最初は俺も「大丈夫か」とか
言ってたんやけど、よっぽど痛いらしく「イタイイタイイタイ!」とか叫び始めた。
俺は時間の感覚はなくなってるけど、少なくとも怪我してから数時間経つのに
なんで急に痛がるんやろうとか思いながら、「大丈夫大丈夫」とか言って励ましてた。
イタイイタイの叫び声がそのうちに「ギャア」とか「ウオォォ」とかになってきて
冷静だった俺もイライラして「こんな狭いとこでうるさいねん!お前は!もうすぐ助かる
からだまっとけや!」と怒鳴ると「んなもん痛いもんは痛いねん!お前にこの痛さがわかんのか!」
とかいいながら、全然叫ぶことを止めない。よっぽど痛いんだろうなとか思いながらも
俺のイライラも限界に達して「やかましいわ!」と言いながら、そいつの口を手でふさごうとして
(カズは俺の胸の横ぐらいに顔があった)口に手を当てた。でも動いていない・・・唇が動いていない。
声は聞こえる。全てを悟った俺はそのあと救助されるまでずっと泣きながら「大丈夫、大丈夫」と言い続けました。
3日後カズの実家の滋賀県より両親が遺体を引き取りに来たときに、さすがにその話はできなかった。
つづく 後日談へ

 
>お仕事中さん
きにせんでもよかったのに。でも待たせると悪いんで急いで書くね。

後日談
カズの両親から聞いたんやけど、カズは首の骨を折っていたそうです。(恐らくボトルラックがあたったのかも)
あと左足が電子レンジの下敷きになって骨が飛び出ていたそうです。両親曰く
「警察が言うには首折って即死やったから、苦しい想いはしてないみたい。それが救いやわ・・・」
何も言えませんでした・・・地震直後に即死してたというのを聞いてから
実は全く非科学的なことは信じない俺は、カズと話してたのもカズが叫んでたのも
俺の精神的な疲労による幻聴だろうと思っていました。
でも俺を助けてくれた人たち(警官一人、ビルの管理人、通りすがりの兄ちゃん二人)
によると、この下に人がいるって気づいたのは、カズの叫び声が聞こえたのだそうです。

もう一つあとから思い出して気になったのが、叫び始める前にカズと話してた内容。
やたらと昔話をしてました。そんときは「こいつこんなときになにをゆうとんねん・・・」
とか思ってましたが・・・

後日談

カズの両親が遺体を引き取りに来た晩のこと。
その夜はかなり余震が激しく、半壊になった家にいるのは危険だという
ことで家族4人で車の中で一晩過ごしたんだけど、そのときに夢をみたのよ。
間違いなく夢なんやけど、あまりにも生々しくてね。

働いてた店のカウンターでカズと二人で飲んでる夢だけどそのときの会話
は多分死ぬまで忘れないので、以下再現します。

俺  「あ〜お前ホンマに死んだんか?」
カズ 「そうやねん、まぁしゃーないわ。色々ありがとな」
俺  「なんやねん、それ。んなこと言うなやぁ(泣)」
カズ 「もう、しゃーないねんて。死んだんやから・・・」
俺  「そーか・・・」
カズ 「・・・そやけどめっちゃ待たせるな、腹立ってきたわ、俺」
俺  「なにが?」
カズ 「ちゃうねん、今回めちゃめちゃようけ死んだやろ? そやから受付
    がごっつい混んでんねん」
俺  「なんやそれ?死んだ人の受付とかあんのか?」
カズ 「うん、整理券もらった」
俺  「嘘つけ!お前アホか!!(笑)」
カズ 「いや、ほんまやて!だから時間空いて今お前と飲んでるんやんけ」
俺  「ふーん、なんかややこしいなぁ」
カズ 「あぁ、そうやお前ユミちゃんておぼえてるか?去年の夏よう飲みに
    来てた娘」
俺  「あ〜覚えてるよ、住吉に住んでる娘やろ?」
カズ 「そうそう、あの子もあかんかったみたいやで、受付け並んでるとき
    会ったわ」
俺  「マジで!?・・・かわいそうになぁ」
カズ 「待ち時間にお前に会いに行くって言うたら、一緒に来たがってた
    けど、なんか妹に会いに行かなあかんって言うとったわ」
俺  「ふ〜ん残念やなぁ・・・まぁよろしく言うといて」

みたいな会話をしてたのですが、起きてからもあまりにナマナマしさが
残ってたので(特に酒の味)気になって死亡者名簿を近所のボランティア
の人にもらって調べると、しっかりユミちゃんの名前も載ってました。
悲しかったけど、死んであともああやって元気(?)でいるカズに会えて
少し気が楽になりました。

1周忌のときに墓参りに行った晩も夢に出てきてそんときは
「お前、線香とか、花とかいらんっちゅうねん!(笑)」と言っていました。
それからは出てきませんが、天国でも楽しくやってるんやと思います。
                            おわり

 
結構こわいので>>336のやつコピペしてみた。

これは学校にまつわるっていうか俺の体験談なんだけど。

うちの学校(とはいっても十数年くらい前の卒業生なんだが)は
半寮制の学校で学校から遠い人は学校の近くの寮に入るっていうシステムだった。
ちなみに中高一貫教育で 大体中1〜中2、中3〜高1、高2〜高3で別の寮って
いう感じに3つの寮があった。

んで俺が高1の時、つまり2番目の寮に移った時の話なんだけど。


その寮は地下1階地上3階の造りで(正確に言うと傾斜地に立てられているので
見方によっては4階建て)各階がL字型をしていた。問題の話は3階の部屋に
部屋替えで移ってきた時に起こった事なんだ。
ちなみに各階にトイレは2ヶ所づつあるんだけど、なぜか3階のトイレだけは
1ヶ所にしかなかった。他の階のトイレがある位置はなぜか「あかずの間」に
なっていた。俺は丁度その「あかずのトイレ」の隣の部屋に移ってきたんだ。
丁度学校は2学期を迎えるくらいの時だったから9月の上旬くらい。まだ夏の
蒸し蒸しした感じが強い頃だった。

俺が移ってきたその部屋は、入ったときからいやーな感じがしていたが、
その寮自体が老朽化していた事もあり、ぼろいからこそ嫌な感じがするんだろう
なーくらいにしか感じてなかった。ちなみに部屋の構成は2段ベッドが2つ
高1が二人で中3が二人といった感じで俺は2段ベッドの上の方にいた。
大体高1がベッドの優先所有権を持っていて大体の奴は下を選択していたが、
その寮は極めてぼろく、部屋の中にムカデやゴキブリがたくさん出るような
状況だったから、その手のモノが大嫌いな俺は、迷わず上のベッドを選択していた。
そんなある日の夜、俺はなかなか寝付けずに、寝苦しい夜を過ごしていた。
周りからは周囲3人の寝息くらいしか聞こえない。なんかやだなーといった
漠然とした不安があった為、どうにかして寝ようと悪戦苦闘していた。
そんな時、不意に俺の体が動けなくなった。いわゆる金縛りの状態だ。
よく金縛りにあう状況の時はラップ音を聞くとかいうが、そんときはそんなもんは
聞こえず、いきなり固まった。
しばらくその状態でもがいていると隣の「あかずのトイレ」が開く音がした。

「ギイィィィィ。。。。。」

「うわっ やばいっ!!」

俺は必死で目を閉じた。(金縛りだったがどうにか目を閉じる事は出来たので)
すると「あかずのトイレ」からは

 ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ

と何者かが出てくる気配がする。そして「あかずのトイレ」の前の部屋に止まる。
(この時そのモノがどこにいるのか、何故か明確に把握出来ていた)

「俺の処に来るなーーー!!」

そう念じてみるものの、そのモノは俺達の部屋の前まで移動を開始した。

 ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ

「うわぁぁーーー」心のなかではまさに半狂乱。
しかしそのモノは、俺の心が通じたのかどうか、また移動を開始した。

 ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ

ホッとはしたもののまだ金縛りは解けない。でも自分の部屋を通り過ぎた安堵感で
正直嬉し泣きしそうだった。

そのモノは各部屋の前で一旦停止し、また動くという事を繰り返し、結果として
3階全部の部屋をまわった(見てないので はずだ。)
L字の先のところまで辿り着いたはずだ。
相変わらず俺の金縛りは解けない。そしてそのモノはまたこちらのほうに向かって
歩き出した。

 ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ

今度は各部屋の前で止まらずまっすぐ開かずのトイレに向かっている様子だ。

「はやく自分の居場所に戻ってくれーーーー」
俺はずーーーっとそう念じていた。
ところが、、、

そのモノは俺の部屋の前で止まった。
その上俺の部屋に入って来た!!

 ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ

「うわぁぁぁぁ!!!!!!」(号泣)
もう半狂乱どころの騒ぎではない、大泣きである。不思議と涙は出なかったが(笑)

そして俺のベッドの前に来てしまった(涙)
もう、そいつが人間のようなものであるという事が、鋭敏に伝わってきていた。
なにしろ、前述の通り俺は2段ベッドの上の方。
そいつの顔が俺の真横にあるのを感じるのだから・・・
そいつの鼻息のようなものまで、リアルに感じる。

その時そいつはこう言った。

「オレノベッド・・・・」

俺はその言葉を聞いた瞬間に、遠のく意識を感じた。
ようするに気絶してしまったのだ。ちなみに気絶したのは先にも後にもこれが初めて。
2度としたくない。
〜後日談

その日の事を「どうせ信じて貰えないだろう」と舎監に話したところ、

「そうか、お前も会ったのか・・・」と一言。

それを話したその日に、俺の嘆願通り部屋替えをしてくれた。
舎監が言うには、大体2年か3年に1度くらいは
そういう事を言ってくる輩がいるとの事。

さらにこれは卒業後に聞いた事だが、昔心臓に病をもった俺の先輩にあたる人がいて
その人はその病を苦に現在「あかずのトイレ」になっているそのトイレで自殺を図った
らしい。そしてその自殺をした時に使っていた部屋は俺の部屋で、
当然寝ていたベッドは俺の寝ていたその場所だったらしい。
以上、いままで経験した一番怖かった霊体験のお話でした。

以上コピペ。
書いた人ごめんね。





 
北海道Y市の高校に通ってた頃の話です
私は親元を離れ、N寮に入っていました
入って直ぐ、先輩に「ここは出るよ」と話を聞き以下の説明をされました。
ちなみに、その寮は建物は古く、小さな病院みたいな作りでした。
(トイレなど水周りはタイル張り、床と壁はコンクリートっぽい物に緑の色塗り)
この寮が、まだ近くの会社の寮に使われていた頃、新入社員の人がいじめを苦に二階のトイレで
自殺したらしい、その時の恨みつらみを壁一面に書いてあり、その文字はまだ消してなくトイレ
閉鎖されたままだと言うのです。
確かに、二階の一番奥にトイレがあり入り口は南京錠で閉ざされていました。
続く
もう書き込んじゃうよ〜
私自身、幽霊を信じていなかったし先輩の手前「物置に使ってるから、鍵を付けてるだけなんじゃないですか」と説明し、ドアをがたがたと揺らしました。
4月のその時にしてはとても寒かったのですが、北海道だし、建物の作り上こうなのだろうと納得しましたが・・・
しばらく何事も無く過ごしていました。
8月に入り寮の管理人が急に変りました。新しい管理人は年配のおじさんでした。
引継ぎも落ち着き、管理人が二階の物置を掃除すると言い出しました。
もちろん、そこはあのトイレなので先輩や同級生もみんな嫌がり手伝いませんでしたが
私は信じてないので、立候補しました。
その時が来て、鍵を開けてドアを横にスライドすると長い間、開けていなかったのか
開けた瞬間に、「ぶわん」と中から風が出ていき、その後中に空気が流れ込んだような感覚に教われました。
続く
中は薄暗く、光があたらないのか8月にしては、ひんやりとして気持ちが良かったです。
3個の個室と、4個の小便器、その間という間に荷物がおいてありました。
それを廊下に運び出しているうちに、すっかり怖い話の事など忘れていましたし
気づけば怖がってた人たちも手伝っていました。もちろん壁にも、落書きなどありませんでした。
荷出しも終わりに近づき、最後の個室に取り掛かっていた時
私は「おわぁ」という声を出してしまいました
個室の壁に文字が見えたのです。荷物を全部出して確認すると
「OOのせいで死ななきゃならない」「OOを呪ってやる」「先に行ってるからな」
等、たくさんの恨みつらみが書いてあり、本人の名前と年月日が書いてあったのです。
S A 昭和56年9月21日  OOを怨んで
さすがに飛び上がってしまいましたが、一週間もすると怖さも薄れ、面白おかしく人に話していました。
続く
すっかり出来事も忘れた頃、(私は二階の部屋を友人と二人で使っていました)
夕方?6時ごろ一階の部屋から
「やっべ〜」というなんだか泣きそうな声が聞こえました
なんだろうと思い窓を開けようとそっち側に近づくと、窓の外から誰か覗いていたのです。
(北海道は二重サッシで、一枚あけていました)
脅かす風でもなく、睨んでる風でもなく、ただ見ていました。
びっくりして、固まっている友人を引きずって外に出ました。
一階の人に聞くと、「窓の外に気配を感じ外を見ると、二階を覗いている人がいる
でも、よく考えると胴だけが長い」そこで思考能力は限界になり
「やっべ〜」と言う悲痛な叫びが出たようです。
あまり怖くないですね、ゴメソ
自殺した人と幽霊の関係も不明だし(顔知らないから)・・・
怖いかどうかは分かりませんが、バイトの面接を受けようと、フロムエーか何
かを見て電話をかけた時の事です。「もしもし…」などと言ったのですが、返
答がありません。ただ受話器の向こうから赤ん坊の泣き声が聞こえていていま
した。しかも受話器の遠い所からです。不思議に思いかけ直してみたら、普通
に職場にかかりました。その話しを友達にしたら、同じような体験をしていて、
気味が悪くなりました。一体なんだったのでしょう?  
二ヶ月くらい前、隣の部屋から女の子の絶叫が聞こえた。
バット持って行ってみると半狂乱になって泣いていた。
話できるような状態じゃなかったけど、どうも
家中の写真や人形の眼がつぶされていたらしい。
みんな黒目だけになっていた。

その子はすぐにいなくなった。どうなったかは知らない。
俺も一人だったら叫んでたと思う。今も思い出すとゾッとする
 
 
今日ここで、私が9年前から苦しめられつづけている
後悔と恐怖の記憶を、この話しを見た人に、ほんの少しづつ、
持っていってもらえればいいな、と思い、ここにこうして書かしてもらいます。
実際になにかが憑くわけではありませんが、
そう記述する事で、私自身の記憶の影が、ほんの少しだけ、明るくなるので・・・。
9年前の体験、それは私は某保険会社に入社し、
3年目に突入した矢先のでき事でした。
私は係長になり、4人の部下が居て、その中の3人(I君T君Yさん)は、
一週に2回、欠かさず飲みに行くくらいの中でした。
残りの一人は、この物語には関係無いので、省略させてもらいます。

その日も、私達は4人で行き付けの居酒屋で食べた後、
割り勘で支払いを済ませ、帰る途中でした。いきなり、I君が、
りんご一個がちょうど入るくらいの大きさの、見るからにぼろぼろな
木箱を取り出して見せました。それは変なしかけのある箱で、
以前流行ったルービックキューブのように、色(木目)が
きちんと合うようにそろえると、あくと言う箱でした。
彼の言うには、父からもらったもので、ずいぶん昔のものらしいです。
なんでも、戦争前からあったそうです。

「父はあけれないし、どうせ戦後の焼け跡で拾ったものだから、
と僕に譲ってくれました。」

と言ってました。
その箱を彼は二世代隔てた今でもいまだに開けられずにいるそうです。
僕は、その箱を見たときから、なんとなく言いようの無い悪寒を感じていました。
僕は霊感があるほうなのでしょうか、
時々、上半身と下半身のつりあいがとれてない人とか、
足の足りない(もしくは無い)小動物等を見かけることがあるのです。
なので、僕は、T君とYさんがかわりばんこにその木箱の節目をずらしたり、
引っ張ってみたりしているのを見ていて、なぜかひやひやしていました。
開け放ってしまうことを、僕の霊感が恐れていたんだと思います。
結局、その日はその木箱はあきませんでした。
店を出て、帰りのタクシーがつかまるまでの5分間くらいしか
時間が無かったので、さすがに無理でした。
その後、その日は全員何事も無く帰宅しました。

次の日、I君が前日私以外の2人に好評だった木箱を会社に持ってきて、
昼休みにデスクワークをしていた私の元へ、Yさん、T君を連れてやってきました。
私は、その途端、付き合いが悪いと思われるのを覚悟で、彼らに忠告しました。
「その箱は、開けないほうがいいと思う。」と。
彼は、いぶかしげな顔をしながら、僕に、
「兄と同じことを言うんですね。」と返しながらも、得意げに、
「きっと近いうちに開けて見せますよ。」と言って、デスクワークを
している私に気を使い、それきり昼休みは話しませんでした。

そしてその日の仕事が終わった後、4人で、桜見をしようと言うことになり、
近くの公園でYさんのお母さんの差し入れで、筑紫のお吸い物をすすりながら、
桜を堪能していました。そんなときに、T君が、
「この素晴らしい風景を、四人一緒に写真に収めておこう!」と言って、
ポラロイドカメラを出し、それでひときわ幹の太い立派な桜をバックに
写真を撮りました。見事なな写真が撮れました。
でも、変なのです。夜だから、余計な光が入る心配も無し、
開けた場所だから、フラッシュが反射して変色する心配も無いんですけど、
写真が、なんとなく薄い赤色を全体的に帯びているのです。
T君は、こういうこともあるさ、と言って、もう一回全員で写真を撮りました。
しかし、またも、同じ現象が起こったのです。T君は、
「広い範囲で撮るから、余計なものが入るのかもしれない。
フィルムに余裕はあるし、一人づつ撮ろう。」と言って、
私、Yさん、I君、T君の順番で撮ることになりました。
まず、私の撮影です。
コレはうまく行きました。
つぎのYさん、うまく行きました。
問題はそのつぎのI君でした。1度目で撮れた写真は、さっき撮ったのより、
なんとなく赤みが強くなっているようにみえる写真でした。
そこでもう一回。今度は、なんだか、I君の周りに、赤ではなく、
黄色に近い色の薄いビニールのようなものが、なんとなく移っている写真でした。
気味悪がりながらも、Iくんは、もう一回撮るようにT君にお願いしました。
そして出てきた写真を見て、T君は、「なんだあ、なんか変だ!」といって、
私達のほうに駆け寄ってきてその写真を見せました。
その内容は、かなり凄惨なもので、I君の手や顔はほとんど隠されるほどに
数え切れないほどの黄色い手がI君の体に四方八方から絡んできて、
さらに、I君の体の黄色の手に絡まれていない部分(下半身)も、
鮮烈な赤色に染まっていました。
I君は、これを見せられた後、一つの事実を告白しました。
その内容は、次のようなものでした。
「今日、昼休みの後、印刷室で、コピー気を回してる間、
木箱をいじっていたら、ついに木箱があいたんですよ。だけど、
中からは、ぼろぼろの布袋が出てきて、それに、
「天皇ノタメ 名誉の死ヲタタエテ」
って書いてました。開けてみたら、大量に爪と髪の毛の束が出てきて、
不気味だから、焼却炉に捨ててしまいました。」

私達は、すぐに、それをお寺に持っていって、その話をして、
写真を供養してもらえるように頼んだんですけど、お寺の住職さんは、
「あなたのしたことは、とても危険なことです。あなたがたの持ってきた
その写真を供養しても、霊の怒りは静まりません。
その木箱を持っていらっしゃい。それを供養してあげれば、
中に閉じ込められていた魂も救われます。ぜひ持ってきてください。」
と言って、寺の住職は、ひとまず今日は帰るように促しました。
しかし、結局、I君と会うのは、その日が最後になりました。
次の日の朝、I君が、昨日の帰宅途中、自宅近くで自動車に衝突され、
胴体が切断され、下半身は、炎上する車のタイヤに巻き込まれたまま
いっしょに焼け焦げ、上半身は、そこから20メートルくらい
離れたところにあり、即死だったとのことです。
その日、私とT君とYさんは、彼の母親から、木箱を譲ってもらい、
それを寺の住職さんのところに持っていきました。
しかし、寺の住職産は、

「この箱は怨念そのものです。それも、もはや人のものではなくなっています。
この霊たちの怒りを静めるのは難しいです。供養して差し上げたいですが、
時間がかかります。それでもよろしいですか?」

といいました。I君が、霊に憑かれる行いをしてから、たったの半日で
命を落としたのを見ている私達は、それでは行けないと思い、自分達で、
読経を覚えることにしました。その年の12月、私達が霊の恐怖を
忘れかけていた頃になって、Yさんが火事で亡くなりました。
発火の原因は、ストーブの不完全燃焼だったらしいです。
残された私とT君は、気味が悪くなり、会社に、転勤を希望しました。
事が起きたこの地を離れれば、霊たちも、私達のことを追って来れない
のではないか、と思ったからです。しかし、考えたくありませんが、
すでに私と彼のどちらかが憑かれている可能性もあるわけなので、
お互いの了解で、別々の場所に転勤させてもらうことにしました。
しかし、その考えは甘かったと、あとから思い知らされることになしました。

それから9年が経過しました。まさに悪夢のような9年間でした。
T君は、転勤後、2年目にして結婚。
その後、一人目の子供が、生まれて半月で肺炎で亡くなり、
二人目の子供も、流産で亡くなりました。
それと同じに、二度にわたる流産でT君の妻も体を悪くし、
脳に腫瘍がデキ、植物人間になって、次第に体力が衰えていき最後には
死に至る重い病気をわずらいました。
そして、6年目の秋に、亡くなったといいます。
T君も、精神的に参っていたのでしょう、翌年の春に、
会社の屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。

それから2年がたち、現在に至ります。
このごろになって、頻繁に、激しい動悸に見まわれるようになりました。
さらに、夢に、先に逝った3人が出てくることも度々ありました。
私はこの先どうなるのか、わかりません。
今の持病の動悸も、恐怖によるストレスからくる一時的なものでありたい、
と思いますが、私を除いた3人がすでに他界してしまっていることから、
私ももう、長くないかもしれません。
この長く読みづらい素人文書を最後まで読んでくださった人は、
私に憑いている霊を鎮める手助けをすると思って、
手を合わせて簡単な読経をお願いしたいと思います。

「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と。
 
私はマンションのロビーでエレベーターを待っていた。
彼氏の家を深夜12時に出て、車で送って貰ってきたところだ。
エレベーターは3階にあった。2階、1階、そして地下へと
降りて、また、1階に上がってきた。
チン、と音がして、エレベーターの扉が開いた。
どきっとした。
女の人が乗っていた。五十歳くらいだろうか。主婦のようだ。
両手を自分の前で重ねたようにして、うつむいて立っている。
どきっとしたのは、その人が、入り口に背を向けていたからだ。
ガラス張りで外の見えるエレベーターならいざ知らず、
こんな小さなマンションの、五人も乗ったら窮屈な感じのする
このエレベーターに、一人で壁の方を向いて乗っているなんて。
私は乗るのをためらった。
だが、その後ろ姿からは攻撃的な感じは見受けられない。
小柄で、着ているものだって母や近所の主婦達とたいして
変わらない。大丈夫だろう、と判断した私は、エレベーター
に乗ることにした。さりげなく乗り込んでドアを閉め、
4階のボタンを押して、また、あれっと思った。
どこの階のボタンも押されていなかったのだ。
住人ではないのだろうか。エレベーターの操作がわからない?
何階に行くのか聞いてみようか。
だが、私がそんなことを考えている間もその婦人は少しも
動かないままで、声をかけることができないまま4階について
しまった。一緒におりてきたらどうしよう、と思ったが、
自然にドアが閉まる音が背後にしただけで、その人が動いた
様子はまったく感じられなかった。
眠っている母をおこさないように風呂に入り、
冷蔵庫をあけると、風呂上がりには欠かせないいつもの牛乳
がきらしていることに気づいた。私の喉は習慣で、
こんなにも牛乳を欲している。
マンションのすぐ近くにコンビニがある。夜中に出向くことも
珍しくない。私は財布を持ち、ドアに鍵をかけて
エレベーターに向かった。エレベーターは4階にあったので、
下向きの矢印ボタンを押したらすぐに扉が開いた。
ぎょっとした。
先程の女の人が、まだ同じ姿勢のまま乗っていたのだ。
恐い、と感じた。
今度は乗れない、と思った。
私はその人が振り向いたりしない事を祈りながら
階段のほうへ向かった。
・・・・・
 
新参者ですが、私が小学生の頃住んでいた家の話をしたいと思います。
場所は、町田の成瀬と言う場所です。
私は現在32歳になりますが、忘れられない話なのです。
その家には、父親の転勤の関係で引っ越すことになりました。
私の気のせいだったのかもしれませんが、ある道を境に、
なにか急にいやな気分になったのが印象的でした。
その家は、急な坂道を上りきったところにあり、
四件の新規分譲住宅だったのですが、そのうちの二件から、
私は何かに見られている?という感覚あったのです。
雨戸も閉まっていて、もちろん中には人などいません。
私は、両親にそのことを話し、線路側(横浜線)の二件だけはやめてほしい・・・
と言うことを伝えました。
しかし、両親が選んだのは私がいやがっていたうちの一件だったのです。

続きます
その家に入って感じたことは、表現が難しいのですが、空気が黒いのです。
入った瞬間に深いな気分にさせるというか、拒否されているような感じです。
ほんとうに、表現が難しくて文章では書き表せないのですが・・・
両親は、私の制止も聞かずに結局その家に入ることを決めてしまいました。
当時、両親は共働きで、私は学校から帰っても両親が帰ってくるまで
外で遊び、誰もいないときは極力家には居ないようにしていました。
最初におかしなことが起こったのは、入居して初めての日曜日のことでした。
お昼時だったので、昼食を食べながら家族全員でテレビを見ていたときのこと。
庭に「ドサッ」っと何かが落ちてきました。
?? 私が見に行くと、そこには私の鞄が落ちていました。
机においてあるはずの鞄がなぜ? 疑問に思い、二階に行ってみますが、
家族は全員一階にいます。不思議なことに、窓も閉まっていました。

続きます
おかしなことはさらに続きました。
夜中二階で寝ていると、一階から上ってくる足音が聞こえます。
タンタンタンっと、早足で登ってきます。
その足音は部屋の前で止まると、また一階から登ってきます。
子供だった私は、怖くて扉を開ける勇気はありませんでした。
何度となく、それが起こったある晩、私は両親にたたき起こされました。
「どうしたの?」 と聞くと、両親はこういいました。
「あんたたちの部屋に誰か入ってこなかった?」
「なぜ?」と聞くと、「屋根を歩き回る音がする」と言っていました。
窓を開けて外を見ると、隣の旦那さんも電気をつけて外を見ています。
時間は夜中の三時頃だったと思います。隣の旦那さんも、
誰かが屋根を走っていると言っていました。
その家は、線路側の二件のうちの一件です。
その晩は、とりあえず眠ることにしたのですが、
翌日私と両親は、疑いようのないものを見つけてしまうのです。

続きます

翌日私たちが見つけたものは、無数の足跡でした。
裸足の足跡が無数にあったのです。
その何日か後には、雨樋を登るがしました。
懐中電灯でそこを照らすと、やはり泥の足跡が付いています。
そのときは、さすがに両親もびびったらしく、警察を呼んでしまいました。
当然、警察はなにもしてくれません。パトロールしますのみだったです。
そこに住みだして一月くらいだったと思います。
父親に異変が起こりはじめました。
顔つきが変わって、まるで別人のようになり、
母親に暴力を振るいだしたのです。
そのときの父親の顔は、今思い出してもゾッとします。
667さんがおっしゃるような、獣の顔でした。
あっ!666踏んだからですね! 失礼しました。
これから書こうと思っていたこと書かれたので、動揺してしまいました^^;
その後、家の家庭は離散状態になってしまいました。
二年後、再びうちの家族は別の場所で暮らしはじめましたが、
父親は以前の父親に戻っていました。

もう少しで終わりますので・・・
その場所にいたのは何なのか、未だにわからないです。
家は新築でしたし、そこで何かあった話も聞きませんでしたし・・・
ただ、家の前にある坂道では、原因不明の事故が多発していました。
近所で焼身自殺された方や、踏切での飛び込み自殺された方もいました。
それならば、近所のみなさんがおかしくなりますよね?
実は、先週この家を二十年ぶりに見に行きました。
当時とは見違えるように開発が進み、町並みも全然変わっていました。
当時よく行っていた釣り堀もなくなって、遊んでいた空き地もなくなって・・・
でも、その家はまだ残っていました。四件あったうちの二件は立て替えられて
いましたが、問題の家はまだ残っていました。
自殺者のでた踏切も、そこだけ時代が止まっているかのように残っていました。
周りは新築の家ばかりなのに・・・

かなりローカルネタになっちゃいましたね^^;
長々とすいませんでした!終わりです。
 
あるタクシー運転手が○○○(地名)を通りかかると
3人の若い女の子達が手をあげて立っていた。
「お客さん」だ、とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。
どちらまで、と聞くと
女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで
連れっていって欲しいとの事。
見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。
運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある
県内でも有名なT病院に向かう事にした。

病院につくと、女の子達は
「私はこの子(腹痛で苦しんでいる女の子)の側に付き添っていたいので、
すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」と
運転手にお願いしたそうです。
運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。
そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしい事を
伝えました。
看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。

……しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。
「あなたは何故こんな事をするのですか!」
看護婦さんは言いました。

運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。
「何故こんな事をするのですか!」
再び看護婦さんは言いました。

「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」


看護婦さんが言うには
2.3日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こし、
この病院に運び込まれたのだけれど、全員亡くなってしまったそうです。
そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうです。

が、タクシーの運転手さんが車に乗せているのはまぎれもなく
その子達の遺体。
「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」
 看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は
生きているようにしか見えなかったそうです。

ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは
言う間でもありません。
……一体 彼女達は何がしたかったのでしょうか?
 
森久美子の体験談。

久美子が友人三人と旅行に行った時の事。
とある旅館で一泊する事になっていた。有名な旅館との事。
食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。
寝床は結構な広さの和室だった。
生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。
四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人
と眠りに入っていく。
久美子も眠くなって来た。
スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。
ところがふと気付く。
四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。
あれ?部屋を見回して見た。
友人達は気持ち良さそうに眠っている。
気の性か。そう思いながら寝返りを打った。
ふと目に入ってきたモノ。

赤い着物の日本人形だった。
最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。
おまけに物音まで聞こえて来た。
フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。
バサッ、バサッ、バサッ、何の音?
目を凝らして人形をよく見てみる。
動いていた。
両手をゆっくり上げては降り下ろす
両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。
そしてその度にフーッ、バサッ。
久美子は思わず小さな声を上げてしまった。
その声に気付いたのか、人形は久美子の方に向き直る。
そして一言。

「見るな」

久美子は気を失った。

以上、森久美子の体験談でした。
 
 3年前、実家に帰省したときの話。
 実家の近所に100m位のわりかし急な坂がある。道の横は
両方土手で、人が落ちないように1m程度の石塀が立ってる。
 ちょうど夕焼けで辺りが微妙に暗い時間ってあるでしょ。そんな
時間に用事があってその坂をのぼってたのよ。こんな時間だし、
実家は田舎だから俺以外の通行人はいなくて。そうしたら坂の
てっぺんにこっちに背を向けた髪の長い女が立ってるのね。別に
立ってるだけだから普通なんだけど、何か気になって視線が
外せなくなった。
 女がくすんだ薄ピンクのスーツを着てるのが認識出来るくらいまで
接近しても、俺は女の後ろ姿を見続けた。そんで女もピクリとも
動かないのよ。髪は風でふらーっとなびいたりはしてるけど。
 10m位まで接近して、もういい加減見るのよそうと思って
視線逸らそうとしたとき。

 女の首がガクンって180度真後ろに倒れてきた。

 俺はぎょっとして一歩引いたよ。表情は見えなかったけど、
見えなくて正解だったかも。
 しかも女は後ろ向きのまま(顔はこっち向きだけど)
すたすたすたすたとこっちに向かってきやがった。
 俺は背を向けて走り出した。下り坂だしあっちは早歩きだから
逃げられると思って。でも走ってる間なんでか俺は女に追いつかれ
そうになってることに気付いてた。その通り、女はカッカッカッと
足音を立てながら俺に追いつき……そのまま抜いていった。抜かれた
ときに女が通ってった右側の腕と頬にざわ〜っと鳥肌がたったよ。
 それでもはぁ助かった…と思って立ち止まって息を付いて……息が
止まった。
 女が坂の下に立ってた。最初と同じく、背をこっちに向けて。
首は普通に戻ってた。
 まさか……そう思った通り、また女の首がガクッと倒れてこっちに
向かって歩いてきた。
 冗談じゃねーよと思って俺は回れ右して今度は坂を駆け昇った。
さすがにさっきよりペースダウンしてて、これじゃ簡単に追いつかれ
ちまうって思ったんだけど、今度はなかなか来ない。足音はするんだけど。
あと坂の出口まで10m位まで来て、今度は平気か?と思った直後、
女は俺を追い抜いていった。上を見ると案の定おんなは頂上で背を
向けて待っていた。
 仕方なく俺は背を向けて坂を駆け下り……ってのを二往復して、
さすがにへとへとになった俺は強硬手段に出た。
 塀を乗り越えて土手に降りたのよ。今思えば最初からこうしときゃ
よかったかも。勢い余って5m位滑り落ちたけどなんとか持ちこたえて。
坂まで戻って怖々塀から覗いてみたけど、女はいなくなってた。
 でもなんか道に戻るのがイヤで、土手沿いに歩いて帰ったけど。
今でもちょっと坂道はやだね。坂道全力疾走したのなんて後にも先にも
これだけだよ。


 
「先輩、何か怖い話知りませんか?」
「う〜ん、怖いというかちょっと悲しい話なら・・・」

Sさんは仲間から渓流釣りに誘われた。
そこは釣り仲間でも有名な穴場で旅館も中々予約が取れない場所だった為、
すぐにOKした。
当日、仲間が仕事で来れなくなってしまいSさん一人になってしまったが、
滅多に行ける場所ではない為一人で行くことにした。
旅館に到着し、さっそく荷をほどくとSさんは釣りに出かけた。
噂通り、次々と釣れる魚に、
「帰ったら、来れなかった連中におもいっきり自慢してやろう」
と、そんな事を考えながら、夢中になって釣りを楽しんでいると、
誰かに見られているような感じがした。
視線を感じる方向を見ると、着物を着た少女が岩の上に独りぽつんと座ってこちらを見ていた。
「こんな山奥に独りでいるなんて変だな?」
そう思いながら、Sさんは少女に話しかけてみた。しかし少女は黙ってこちらを見ているだけ。
多少気味が悪かったが、陽も高く釣りに夢中になっていたSさんは旅館の娘だろうと思い、
釣りを続ける事にした。
徐々に陽が傾いて、十分に釣りを満喫したSさんは旅館に戻った。
釣った魚を調理してもらい、それを肴に酒を飲んでゆっくりとくつろいでいた。
しばらくすると、誰かに見られている感じがした。
視線の方向を辿ると、襖の隙間から昼間の少女がこちらを見ているのが判った。
「ああ、やっぱり旅館の娘だったのか」
そう思ったSさんは釣りの途中で食べるつもりだったお菓子を取り出して、
少女を部屋に招き入れた。
一人で退屈していた所だったし、話相手にでも・・・と、そう思ったのだ。
少女は部屋に入りSさんから貰ったお菓子を喜んで食べた。
「はて、この娘は?」
少女だと思っていた娘だが、実際には16歳だという事がわかった。
話しているうちに少女が多少知恵遅れで、それが実際の年齢よりも幼く見えるのだと判った。
肌も白く美しい娘なのだが、何となくそれが不憫にも思え少女を喜ばせようと、
面白おかしい話をしてあげた。
少女もSさんの話が気にいったのか、もっともっとと話をせがんだ。
どれ位時間がたっただろうか・・・Sさんもかなり酔っていた。
少女が足を崩した瞬間、着物の裾から白いすらりとした脚が見えた。
Sさんはドキッとして、あわてて少女の顔を見た。
そこには、あのあどけない少女の表情ではなく、女の色気を備えた娘の顔があった。
口元からのぞく真っ赤な舌が艶かしかった。そう、まるでSさんを誘っているような・・・・。
気がつくとSさんは娘を押し倒していた。不思議な事に娘は抵抗しなかった。
そして、「アノ時」になって突然娘が暴れ出した。急に豹変した態度にSさんは何故か
娘の首を締め口を塞いだ。
この時のSさんはまさしく何かに取り憑かれていたのかもしれない。
そして、行為が終わろうとした時だった。娘が「ごぼっごぼっ」という濁った音と共に、
血を吐いた。
やっとそこでSさんは正気に戻った。両手にべったりとついた血に悲鳴を上げ、
自分の犯した罪の大きさに放心状態になってしまった。
すぐに部屋に女将がやってきた。それに気づいたSさんが部屋を見渡すと、
そこは何もない、普通の部屋だった。
女将はすぐに何かあったのを察したらしくこう言った。
「また、あの娘がでたんですね・・・」
Sさんは女将に自分の体験した事を包み隠さず話した。
女将もSさんに何があったのかを話してくれた。内容はこうだった。
娘はこの旅館の、つまり女将の一人娘で知恵遅れの美しい娘だった。
数年前、バイトの若い男が娘を部屋に連れ込み襲った。その時に、
Sさんと同じように首を締めて殺してしまったというのだ。
そして、殺されたのがこの部屋だと・・・。


「その時に女将が言ったんだよ。「娘は死んでからも同じことを何度も何度も繰り返しているんです」って」
「可哀想な話ですね。でも、よく出来た作り話ですね」
「そう思うか?」
「だってそうでしょう?」
「ほんとの話だよ、これ」
「え〜、嘘でしょ」
「ほんとだって。今でもその時についた血がとれてないような気がしてな・・・」
そう言って先輩はごしごしと何度も何度も手を洗い流した。

−どこかのHPで見た話−



 
 これは私が関東地方のある国立大学で助手をしていたときに実際に経験した話
である。このようなことが続くと、何事もうまくいかないのが世の常であるから、
いまは退職して別の仕事に就いている。思い出すだけでも気が滅入る話を書き記
そうと思う。

 私が勤務していた研究室には、なぜか倉庫としてのみ使用している実験室があっ
た。国立大学では一研究室当たりの面積が決まっているから、限られたスペースを
倉庫として使用するのは変な話である。教授の話によれば、あの部屋で仕事をした
職員、学生に次から次に良くないことが起こる。先端科学を扱う研究室で何を馬鹿
なと思うかもしれないが、あの部屋を実験室にしてから、不吉な出来事が何回も続
いていると言う。まず、実験していた大学院生が何事か意味不明のことを叫びなが
ら、あの部屋から飛び降り自殺をした。遺書はなかった。長い間、精神科に通って、
投薬治療を受けていたという。次に、深夜に実験していたまだ若い技官がその部屋
で変死した。死ぬ直前に実験ノートに意味不明のことが書き綴られていたと言う。
変死扱いで司法解剖されたが、病死の疑いとのことであった。それ以来、倉庫のは
ずのあの部屋で火災報知器が作動したり、無人のはずなのに天井にぶらさがった蛍
光灯が揺れていたりといったことがあったそうである。

 私が着任して、走査トンネル電子顕微鏡という新しい測定装置を導入することに
なった。スペースが狭いから、設置するのはあの部屋以外に都合できない。私はオ
カルトめいたことは信じないたちだったから、気にせずあの部屋に電子顕微鏡を置
いて実験することにした。そして、下についた大学院生に、電子顕微鏡で合成繊維
を観察するというテーマを与えて、深夜に実験をやらせていた。深夜の方がノイズ
が少なくきれいな像がとれるからである。

 先端科学の世の中にも妙なことは起こるものである。しばらくして、徹夜明けの
大学院生がおびえ切った表情で私のところにやってきた。なかなかきれいな像がと
れないので、いろいろ条件を工夫してやってみた。そしたら、ある瞬間、きれいな
像が画面に写って、それがこの写真だと言う。その写真を見ると、「呪」「死」と
いう字が浮かび上がっているのである。繊維がたまたま「呪」「死」に見えるよう
に絡まりあったと考えるには、それは余りにもきれいな、誰でも読める「呪」「死」
という文字であった。もう、あの部屋で実験するのは嫌だという。これ以外にも妙
なことを多く体験していると語りだした。誰かに肩をたたかれたので振り向いたら
誰もいなかっただとか、ふと居眠りをしたら7階のその部屋の窓を誰かが叩くので
目がさめたとか。

 実験しないわけにはいかないから、何とか実験は続けるように言った。先端科学
の研究室である。しかし、その大学院生は研究室に姿をあらわさなくなった。登校
拒否はよくあることであるが、長期におよんだので、彼のアパートに様子を見に行
った。呼びかけても返事はなかったので、管理人に事情を話し、カギを開けてもら
った。ドアを開けると、焼き肉の匂いがする。何でこんな匂いがするのだろうと不
思議に思いながら、中まで入って思わず声を上げた。電気コードを裸の上半身に巻
きつけ、彼は感電自殺していたのである。タイマーで通電するようにセットされ、
皮膚とコードの接触する部分が焼け焦げていた。焼き肉の匂いはこの焼け焦げた匂
いであった。私ははじめて匂いで吐き気を覚え、嘔吐してしまった。さらに、彼の
上半身を見て、顔面蒼白になり、おびえ切った。上半身にはっきりと、みみずばれ
のように「呪」「死」の文字が浮かび上がっていたのである。
私が小学校五年生のときの話です。
そのころ私はひとつ年上の兄と同じ部屋を使っていました。
夜は、二段ベッドで上が兄、私は下で寝ていました。
ある日、たぶん明け方近くだと思うのですが、私は夢か現かという状態のときに、
金縛りにかかってしまいました。自分でも、起きているのか、夢の中でのことなのかよくわからない、
そんな感じです。瞼は開かず、体を動かそうと思っても、実際に自分の肉体が動いているのか、
よくわからない、そんな状態の中、瞼の裏にいろんな映像が浮かび上がってきたのです。
最初はぼやーっとしていてよくわからないのですが、だんだんとはっきりとしたものとなっていき、
それが「顔」であるのがわかるようになりました。
いくつもの顔が私のすぐ近くに浮いているのです。
全部私の知っている顔でした。父の顔や兄の顔、死んだはずのおじいちゃんや、親戚の人たちの顔が、
ふらふらと、わずかに揺れながら私の視界を埋め尽くしています。
私はなんだかとっても怖くなって、顔をどっかにやろうと手を伸ばして無我夢中で振り回しました。
でも、私の手は顔に触れることなく、ただ空を切るばかりなのです。
何度繰り返しても駄目です。依然、いくつもの顔は私の前を漂い、
私の手もむなしく空を切っていると、突然上のほうから声が聞こえてきたのです、
兄が寝ているはずの二段ベッドの上です。
声はこんなことを言いました。
「ははっ、何やっとんねん、おもしろい、ははっ、そんなんしても意味ないわ」
まるで兄とは違った、聞いたことのない声でした。
そのまま私は、恐怖のあまり半ば気を失うようにして、意識をなくして再び眠りに落ちていきました。
その後何度か兄にそのときのことを話したのですが、
何も覚えていないし、ふざけてでもそんなことをした覚えはないといっています。
いったいなんだったのでしょう、いまだにあのときの声は忘れることなく、私のどこかに残っています。

これも同じように、小学校高学年くらいの女の子が二段ベッドで寝ていたんです。
それで、夢を見たんですよ。夢の中で、これも同じようにたくさんの人が出てきて、
全部知り合い、それも血縁のね。
で、みんな「助けてくれ」と言って、手を振っているんです。
女の子は助けてあげたいと思うんですが、
自分とみんなの間にはとても深い川があって、
どうにもならないんですよ。
それでも何とかしてあげたい、そう思って女の子は思いっきり手を伸ばして、
だれでもいいから、振り上げている腕をつかんで、
こちら側に引っ張ることはできないかと必死になるんです。
そうやって繰り返していると、ちょうどお父さんの手と自分の伸ばした手がうまい具合に重なり合った。
でも、その瞬間、重なり合った手の感触があまりにリアルで、女の子はびっくりしたんです。

周りのイメージ、夢の中の川だとか手を振るみんなとか、
そういったものと極端に異なった、異様にリアルな感触にあまりも驚いて、
キャッとなって、目を覚ました。
すると、目の前には二段ベッドの天井が見える。
あ、やっぱり夢だったんだ、と安心しながらも、
手にリアルなあの感触残っていることに気づいて、
思わずひょいとその手を引っぱったんです。
すると、何もないところからリアルなお父さんの顔だけが目の前に現れて、
引いた手の動きに合わせて近づいていくる。
それで、びっくりして女の子は気を失ってしまう、とこんな感じの話です。

あと二つくらい覚えている話があるけどまた今度にでも。

 
 

1からずっとROMってました。最高です。
お礼代わりにひとつマジ本当の話。
但しメチャ長いんでそこの所、よろしく。

僕の親友(名前はA君とします)の体験した話です。
僕が頼み込んで絶対笑わない事を約束に聞きました。
まず始めに断っておくと僕らはある学校の寮に住んでいて、
お風呂は大浴場でした。

A君はバイトをしていていつも夜遅くに帰ってきました。彼
が帰る1時頃には普段数人の学生が風呂を使っていたんです
がその日は土曜ということもあり、彼はその浴場で一人でし
た。

彼はその時怖いと言う気持ちは微塵も無く、ただ「一人じゃ
ん、ラッキー」程度に思ってその大きな浴場に壁に背を向け
てつかりました。浴槽につかり出して2分ほどしたころに、
彼は後ろのほうから不思議な音を耳にしました。

「ジュルッ…ジュルジュル…」

始めは彼は後ろの壁の向こう、つまり低学年用の大浴場で誰か
寝ズリでもしてんのか?と小さく笑ったそうですが、その音が
だんだんA君の頭の後ろのほうまで近づいてくる気がしたそう
です。しかし、一瞬後、彼は水中にいました。なんと彼曰く、
何かに頭の上から押し込まれたそうです。

彼はパニックに陥りながらも、もしかしたら友達が知らない間
にびびらせようとしたのかと思い、水中で目をあけ、ぼんやり
と見える水上の様子を見上げました。そこには白い霧のような
ものが漂っていました。

そしてその力はとても強くて抜け出せず、彼は恐怖と息苦しさ
のあまり水中で気を失いました。

その時、たまたま入ってきた先輩が溺れている彼(気絶寸前だっ
たらしい)を発見し、彼を救助、A君は救急車で運ばれ、発見が
早かったのが幸いし一命を取りとめました。

A君はそのことを誰にも告げず、ただバイトを辞め、風呂には
多くの学生たちがいる8時頃に、浴槽には決してつからなくな
りました(今でも)。
しかし話はそれだけでは終わりませんでした。

ある日先輩はA君を呼び出し言いました(話はとても長いので簡
略)。
その話の内容はおまえが溺れてた時、湯気が人の形をしておまえ
を押さえつけてた。
ソイツは俺のほうを見て(なんとなくわかったらしい)壁の中に逃
げ込んだ。
そして、あれはいったいなんなのか?
というものでした。

その時、A君はそんなものを見たのに救助に来てくれた先輩の度
胸に感服したと言ってました。

そして、最後に先輩は気になったのでオレが調べるけどおまえは
どうする?と聞き、A君は何かわかったら教えて欲しい、と言っ
てポケベルの番号交換し別れたそうです。

そして数日後、その先輩から真相が分かったと言って明日の朝の
登校前に会いたいと言うメッセージが届きました。A君はその日
すぐに寝て明日を待ちました。



朝、待ち合わせの場所には先輩はきませんでした。ただ、その日
は何故か一時間目の授業が無く、全校生徒が体育館に集められ、
教壇にたった副校長は一言言いました。

昨晩、5年6組の山下卓郎君(先輩の本名、仮名)が浴場で亡くな
った、とのことでした。死因は心不全とのことです。しかし、こ
の集会がやたらと短かったのを覚えています。そして、先生方は
足早に体育館から去っていきました。A君はその時釈然としない
何かを先生方の態度から感じ取ったそうです。

その日ついにA君は先輩が死ぬ前に訪ねた定年まじかの先生に話
を聞きに行きました。その先生は始めに「やっぱり来たか…」と小
声でつぶやき、最初のうちは何もしらんで言い張っていたようで
すが、A君が毎日その先生の部屋に来るので先生もついに根負け
し話を始めました。

「最初に断っておく。絶対笑ったり、口外したりすんな、分かった
な」

そう言うと先生は話し始めました。


20年ほど前の冬にある学生いたそうです。彼はは少し周りと違
っていて、少し気味悪がられていて、ちょっとした(今のような酷
いものではなかったらしいが)イジメのターゲットとなっていたら
しいです。

ある日の夜中、彼は遅くに風呂に入りました。その時数人の友達
が彼をおちょくって笑おうと言って、彼が浴槽からでる所に濡れ
た石鹸を置き、彼がスッ転ぶのを見て爆笑、その後彼も爆笑、と
いう計画の些細な悪戯でした。

しかし、運悪く彼は頭の打ち所が悪く動かなくなり、友達たちは
恐くなって部屋に逃げ帰りそのことは誰も触れなかった…しかし
次の日彼は死んでいた。凍死だった。裸のまま朝まで発見されな
かったからだ。

その後、彼の友達たちは誰にも何も言えず、彼の葬式で本当に悔
いていたと言った。しかし、その中の一人がある日突然、自宅の
風呂場(土日で家に帰っていたと思われる)で死亡、立て続けにも
う一人も死亡した。

最後に残った一人は風呂が嫌いで三日か四日に一度しか入ってい
ないのが幸いし生き残った。しかし他の友達が死んでからはご飯
もロクに食べずにノイローゼとなった。そして彼は訪ねてきた当
時の担任、つまり今話してくれている先生、に全てを打ち明けた。


先生は学校の名誉のためもあるので、誰にも言わないと約束し彼
の部屋を後にした。しかし、数日後に彼は衰弱死した。最後の夜
彼は「やつが来る!!」と「悪かった!!」を叫びつづけていたそう
だ…

数年後、先生は卒論の担当をしているある学生と飲む約束をした。
その時、酔いも任せて先生はついその話をしたそうだ。その学生
は爆笑した。「石鹸で!!滑って!!し、死んだって!!バ、馬
鹿ですね〜!!」とその学生は笑い転げた。その時先生は、何故か
嫌な予感がしたという。

その次の日、その学生は息を引き取った。風呂で…

その話を聞いて先生は「これが2度目だ…」と小さくつぶやいた…

僕等は笑わなかった、いや笑えなかった。
きっと彼はいつもあそこにいるんだろう。そして、たまたま聞こ
えた彼のはいずり音に苦笑したA君を狙ったんだと僕は思う。そ
して自分の死を嘲笑ったもの、全てを殺す気なんでしょう。

そして、今もA君を狙っているのかどうかは分かりません。

ただひとつ、なんで僕がここにこの話を書いたか、分かりますか

それは今はノイローゼとなりつつあるA君が哀れで…

あなた達の誰かに…

この呪いを…

きっと彼は訪れるでしょう…

彼を嘲笑ったあなたを殺しに…

 
夢の中で誰かの葬式をやりました。
誰だかわからないけどとにかく葬式をやる夢でした。

みんな泣いていました。
顔をうつぶせてみんな泣いていました。
もちろん、オレもでした。
オレも泣いていました。

だけどオレが顔を上げると
遺体の前に、
「赤い髪の女性」が現れたんです。

その女の人は白装束を着て
髪をだらりと下げた人でした。

気付いているのはオレだけでした。
そしてその「赤い髪の女性」はゆっくり立ち上がり
いとこのおじさんに近づいていきました。

そこで目が覚めました。

それから一ヶ月後…

葬式をやりました。

先ほど話したいとこのおじさんの葬式を…

背景もみんなが座っている位置も
夢の中と全く同じでした。
怖かった。すごく怖かった。

結局あの「赤い髪の女性」はなんだったのか
今でも気になります。
いや、女性か男性かすらわかりません。
 
小6の時、O線のY駅に住んでいた。
俺は学校からの帰り道(夕方)、
いつものコースでひとり家に向かっていた。
駅前の商店街を歩いている時だった。
線路沿いに並ぶ商店の一画に、前から空き地があった。
20坪くらいの三角形の土地だ。両隣には商店が
続いていて、そこだけポッカリ空いている。
そこに、おじいさんやおばあさんが何十人と集まっている。
20坪の土地にビッシリと、身動きできないくらいいる。
俺は、なんかの集会かなあ、と思った。
しばらく眺めながら通り過ぎたが、ふと、
あんなに人がいるのに声が何も聞こえなかったなあ、
と思い、振り返ると、誰もいなかった。
「ええーっ!」って感じだった。
考えてみれば、バラ線で囲まれ、人が入れないように
してあるわけだし。
今でもあの光景は目に焼き付いている。
 
私が小学校3年生の時の実体験を一つ...

当時私は両親が離婚した関係で、
兵庫県の祖母の家に、祖母と叔父(祖母の次男)と三人で住んでいました。
祖父は、私が幼稚園の頃に癌で亡くなっており、
祖父と離れる事を嫌がった祖母は、お骨を仏壇に安置したまま毎日お線香を上げていたんです。
(この事は後で聞かされて判った事なんですけど。)

それは、何時頃の事だか定かでは無いのですが、
東京で働いていた母が休暇で戻って来て、四人で寝ていた時に起こりました。
小学生だった私は夜中に目が覚める事なんて殆ど経験が無かったのですが、
夜中にふと目が覚めたんです。
祖母、叔父、母も目を覚ましていました。
その時地震でもないのに、仏壇が揺れて中のお骨が「カタカタ」と鳴ったんです。

祖母は訳の判らない事を言っているし、
母は私の手を掴んで震えているし、
当時の私は恐さよりも、一斉に家人が目を覚ました事が不思議で、
部屋の明かりを点けました。
明るい部屋の中で、仏壇の中から「カタカタ」と言う音だけがやけに大きく聞こえてきます。

記憶に残っているのはここまでなんですけど、恐かった?(笑)
母から聞いた 私の中学時代のクラスの女の子の話しを1つ

その女の子のお父さんは 重い病気で長い間入院していたのですが
その女の子が高一の時に亡くなってしまったそうです。
で 亡くなってすぐ お母さんはすぐ再婚したんですが、
どうも その女の子はお父さんっ子だったみたいで お父さんが死んですぐという
事もあり あまりお母さんの再婚には賛成じゃなかったみたいです。
それから しばらくして 今まで明るく活発な女の子だったんですが、
急にしゃべらなり 学校も行かず部屋で閉じこもってブツブツひとり言を
言うようになったんで 心配になったお母さんと家族の人が ある時その女の子の
部屋に行って 学校に行くように説得しに行ったそうです。
その時 女の子が突然 お母さんと家族の前で「俺だよ俺。」
「俺は知ってたんだぞ。」と男の声で話しかけて よく その声を聞いてみると
死んだ前のお父さんの声そっくりだったそうです。
驚いた家族は すぐにその女の子を入院させたそうです。 以上

で 僕と母の見解は どうもお父さんが入院してる間 お母さんは再婚相手だった
人と浮気していて お父さんもそれを知っていて 死んだ後 恨み言を言う為に
仲の良かった娘にのりうつったんちゃうかなと冗談で話してたんですが
どうなんでしょうね。
 
とある会社員が出張でロスへやってきていた。

彼は久しぶりの休日にロスの街に出向く事にした。ロスの街は相変わらず賑やかで
すんでいる田舎町とは違い活気にあふれていた。
車を走らせチャイニーズシアターからちょっと行った通りを右に曲がり目的のアク
セサリーショップに行くはずだったのだが、どうも道を間違えたようだ。
「しまった」
彼は自分の失敗に愕然とした。何故ならその通りのあちらこちらには黒人やメキシコ系
のやばそうな奴らうろうろしているし、ひと目でジャンキーとわかる白人が路地にうずく
まっている。
ロスのダウンタウン近くにはこのような地区は珍しくも無い。一般人はあまり近寄らない
地区だ。実際こういった地区に踏み込んで被害に合う観光客は毎年数多くいる。
彼は急いでここから脱出する事を考えた。幸いまだ昼間だ。よほどこの事がなければ
大丈夫なはずだ、と自分に言い聞かせ信号では出来る限り停止せず、タイミング悪く
赤信号でつかまりそうなときでも、オートマチックのギアはドライブにいれたままにし
いつでも発信できるようにしていた。

周囲の視線は真新しい日本製の乗用車が気になるようだ。そして中にいるこぎれいな
東洋人も。にたにた笑っている奴もいる。手にもった金属製の棒状の何かをぽんぽ
んと放り上げている奴もいる―ナイフだろうか?
彼は生きた心地もせず脂汗が流れてくるのがわかった。

瞬間どこかでパァーンという何かが破裂したような音がした。

「えっ」

とそっちを見ようとする目の前をなにかが掠めた。
そして窓ガラスに小さな穴があいている。振り向き反対を見るとそちらにも・・
その先にはガタイの良い黒人が何かをこちらに向けて立っていた

彼は慌ててアクセルをふみ車を急発進させた、信号は全て無視だ、危うく他の車と
ぶつかりそうになるのもお構い無しに走らせ、その地区を一目散に逃げ去った。

そうその小さな穴はピストル弾が貫通したあとなのです、黒人は彼に向けて小口径の
ピストルで撃ったのです。後数センチ、弾道がそれていれば彼は死んでいた事でしょう

1998年夏の出来事。その彼とは私の事です。また今年の夏ロス出張が・・・
 
とある公園のベンチに毎朝決まって1人の女が通りに背中を向ける形で座っていた。
女はどんな悪天候の日にも公園のベンチに座る事をかかさない。
雨が降っても傘もささず、レインコートもまとっていない。
顔を見たことはないが、まだ若い女のようで、着ているものも高価そうだが、相当ひどい雨に濡れても平気らしい。
女に誰かが近寄ったり、話しかけたりする光景は見たことがない。
そして、帰宅する時には、ベンチから女の姿は無くなっていた。

やがて季節は変わり、木枯らしが吹き抜けるようになっても、相変わらず女は早朝のベンチに座っている。
服装もたいして変わっていない。
そんな女を横目で見ながら1人のサラリーマンが通りを歩いていると、
彼が首に巻いていたマフラーが突風にもぎとられて、公園の中に入り、女のすぐそばへ落下した。
その女がちょっと普通でない事を知っている彼は、すばやくマフラーを拾って、さっさとその場を離れるつもりでいた。
しかし、この時ちらりと視線を女のほうへと走らせてしまった。
(…!!)
彼は腰が抜けそうになった。
その女には顔が無かったのだ。その顔面は刃物でえぐられて黒い穴と化していた。
しかし、絶叫しそうになった彼は、もう一度女をよく見てみた。
(…マネキン?)
そう、それは惨殺死体でもなんでもなく、顔のえぐられたマネキン人形だったのだ。
長い間奇妙な女だと思っていたのはただのつくりものであったと知って彼はあっけにとられた。
しかし、公園から出て行く際に振り返ると、そこにいるのが人形だと分かっても、
いまにも動き出しそうな本当の女に見えたという。
そして、翌日からベンチから女の姿は消えていた。
まるで誰かが、一部始終を見ていたかのように…。

人形は1人では歩けない。
精密なマネキンを用意して顔をめちゃくちゃにした上、毎朝公園のベンチに運び込んだのは誰なのだろう?
そしてそれらの行為に何の意味があったのだろうか?
それとも何の意味もないのだろうか?

その以来、その公園に、女が腰掛けている光景は全く見なくなった。
しかし、公園なんて何処にでもあるものだ。
誰かがベンチに腰掛けている公園なんて何処にでも…。
 
この話を聞いた時はまだ小さかったのであんまし怖く無かった
記憶があるのですが、

ある朝、父がいつものように飼い犬の「ぺス」を連れて
近くまで、散歩に出かけた時の事です。
普段何気なく通ってる
ごく普通の道を父とぺスは歩いていたのですが・・

この後、不思議な事が起こりました・・

しばらく歩いていると
なぜかぺスが急に「何か」に向かって
「ワンワン!!」と吠え出したのです。
しかし、父とぺスの前には人もいなければ
犬や猫のような動物もいなかったそうなんです・・
「何故吠えるんだ?」
と思った父は、ゆっくりとぺスが吠えている
その先を見てみました・・・・

するとそこには

最近交通事故で亡くなった方の
「お花」がガードレールの脇に添えてあったそうです。
いったいそこでぺスは何を見たのでしょうか・・・?
 
これは私が2年前の冬に体験した出来事です・・

当時私は父の営む清掃業の手伝いをしていました。
ある夜父が私に
「あまり薦められないが、一緒に清掃
してもらいたい部屋があるんだが、手伝って貰えるか?」
と言うのです。
何故かと聞くと、父は

『実はあのアパートの1階の部屋で2、3ヵ月前から
換気扇が回りっぱなしで、部屋から嫌な臭いがする
と苦情があったんで、大家さんと一緒に部屋に入ったら、その部屋の人
結構中年の男の人らしいんだけども
「トイレで座ったまま死んでて」な・・

それで大家さんが連絡して警察の人に来てもらったんだけど
かなり日数たってて死体が便器から抜けなくて大変だったみたいだぞ・』
私は流石に「その部屋の清掃はやめておくよ・・」と断りました。

すると父は「実は俺も1人じゃ結構気持ち悪いんだよな〜・・・
一緒に行かないか?何も出やしないよ」
そうこう言い合ってるうちに、父の押しに負け
結局嫌々行く事になりました。

 
 『新「超」怖い話』より
**人氷**
 解剖は、どんな医師でもできるわけではない。解剖には解剖資格を
取る事が義務づけられている。
 長野のある山で遭難事件が起きた。真冬のことだったので、遺体は
かなり凍っていた。藤原氏が大学病院の解剖室で死因を確定すること
になったのだが、山岳警備隊が運んできた遺体はガチガチで、解剖台
の上に置くとゴトリと音がした。
「大丈夫ですか」助手を買って出たインターンが器具を用意しながら
聞いた。
 運ばれてきたのは、まだ二十歳を過ぎたばかりという青年だった。
吹雪でルートを見失い、そのまま森の奥で倒れていた。
 防寒のために何重にもなった服をハサミで切断すると触診を始めた。
 まるで氷だった。
 「だめだな」藤原氏は凍ったままでは解剖することはできないと判
断し、病院のスタッフにお湯を持ってこさせると次々に遺体へそれを
かけた。
「おい、君はマッサージだ」何をするのか藤原氏の意図を測れないイ
ンターンは、ぼうっとしているところを叱咤された。そのうちにバケ
ツでお湯を汲んできた看護婦に『お湯掛け』を任せると藤原氏もイン
ターンと共に遺体のマッサージを始めた。
「本当は熱い風呂に入れるのが一番なんだけど、さすがにいくら知り
合いの病院でも、そこまでは無理だったな」
 小一時間、マッサージを続けたところ少し硬直がやわらいできた。
 すると遺体がクックッと唇から声を漏らしたのである。
 ギョッとしたインターンに「今のマッサージで肺が刺激されたんだ」
と告げると、さらにマッサージを続ける。
「先生、ちょっと休憩しましょう」ブッ続けでマッサージをしていた
彼等の顔にも疲労が濃く浮かんでいた。藤原氏は、そうするかと頷い
た。
 しばらく腰を落ち着けていると、解剖室でゴツッという音が響いた。
見に行くと遺体が解剖室から落ちていた。藤原氏はインターンとふた
りで遺体を引き揚げると再び、解剖台の上に置いた。そのとき、心な
しか体位が変わっているような気がした。
「たぶん、落下のショックだろうと思ったけど、もともと遺体が解剖
台から落ちること自体、ほとんど無い事なんだ」
 ふたりはマッサージを続けた。すると、インターンが喉の奥で悲鳴
を上げた。見ると遺体の手元を凝視している。
「手がな、上がってきたんだよ。温まって硬直したのが下がるのは理
屈だけど、上がるのはな・・・」と藤原氏は言った。しかし彼は「単
なる筋反射だ」と告げたという。「目から十円玉くらいの氷が出てき
たな。たぶん、瞳に張り付いてできた氷だと思うけど」
 結局、解剖を始める事ができたのは夜九時を回っていた。
翌朝には地元の警察に死因を報告しなければならないということで、
解剖はその晩に行わなければならなかった。
「まず触診してから、身体の正中線を切り、肋骨のカバーを取り外す
んだ。肺と心の重さと色を調べてから、胃と腸、頭蓋をノコで削って
脳味噌に向かうんだな」
 大方の臓器を調べ、生タコのように取り留めもなく動く小腸を調べ
ているとインターンがゲーッと声を上げた。気分が悪くなったのかと
思った藤原さんは、「我慢しろ」と言ったが顔を上げるとインターン
の白衣の裾が遺体に握られていた。
「俺も今まで三千体ほど解剖したけど、あんなことは初めてだった」
 藤原さんは「硬直だ。ビクビクするな」と言ったが、ふたりとも一
度硬直が外れた死体が立て続けに硬直することなんか理論的にないと
いうことを知っていた。
「その直後だよ」

 気管も食道ごと抜いてる遺体の頭蓋を閉めようと脳を戻し、縫合を
しようとした瞬間、
「ゲラゲラゲラッって笑いやがった」
 誰が?チャックを閉められたようになった遺体がである。
 驚いたインターンが手を話すと、パックリ頭蓋が口を開けてしまい、
脳が床に落ちてしまった。紙のように白くなったインターンの顔があ
った。
「奴は無言のまま、廊下に出るとストーブの前で座りこんでしまった。
追いかけて行って、『おい、今のは単にガスが声帯を揺らしただけな
なんだぞ!何でもないよくあることだ』って声を掛けたけど、無理だ
とわかったよ。俺の声自体ブルブル震えてたからな」
 結局、明るくなるのを待って解剖は続けられた。ふたりは解剖室の
前の廊下で『仮通夜』をした。
「翌朝、電話で解剖の許可を取り付けてもらっておいた家族が玄関を
入ってきたときに、アッって声を上げそうになった。ソックリの兄貴
がいたんだな。インターンの奴なんか今にもブッ倒れちまいそうだっ
た。兄貴が『昨日、夢に弟が出てきて、ふたりでゲームをしたり冗談
を言い合ったりして、しっかり別れを済ませてきました』って言うん
だな。これぐらいかな、変な話は」
 藤原さんは、今も長野で暮らしている。

 地名という物は不思議なもので、その名前の由来を知らずに、
単に語呂のみでのイメージで勝手に類推して、何かしら招いて
しまうようである。
 流石に”三瀬”という名前では、強引な気もするが、
”血洗島”然り”人首”然り。
 ある場所でふと立ち止まり、交差点にあるそういった地名を
目にしたがために、必ず嫌な思いを連鎖してきた。

 私が以前、所用で頻繁に通っていた街道は”涅槃”から
”菩薩”という地名を繋げていた。
菩薩はともかく涅槃はなんとも嫌な感じである。
 しかも、真偽が定かでないが、斬首場が在ったと言われる
河の道路橋に連なる道である。
 そうなると、退屈な車上にあって、勝手に私は妄想してしまう。
 『この路は、その首切り場に至るまでの引き回しの際に、
罪人に覚悟を決めさせる為に名付けられたのではないのか。
 菩薩、という名称が残る所をみると、そこに救いがあり、
煉獄に落ち行く者が迷わないように、予行練習をさせているのでは
ないだろうか。
 ・・・そうする事によって介錯人も、罪人に祟られる心配が
無くなるのだろう。』と。
 『そうゆう勝手な思い込みは、関係ないモノを呼び寄せるぞ。』
と、以前忠告を受けたことがあるが、
今回の事は、気付いてしまったり、考えてしまったが為に起きた
経験かもしれない。
 その街道のとある交差点に差し掛かると、時折、「ガリッ」っと
車の底を削ったような感触を味わう時がある。
ハンドルから掌に、硬くもあり、弾力もある何とも嫌な種類の振動が
伝わるのである。

 都内を走っていると滅多に無いが、その路は大型トラックが頻繁に
往来する為か、時折とんでもない”わだち”がある。
とっさに私は、それをまたいだと思った。
 オイルでも漏れていたら大変である。
 車を路肩に停めて慌てて車の下、そして通った道筋を50m程辿り見るが、
底を擦るような”わだち”や石、落下した積載物の類はない。
 一通り確認した後、私は安心してそこを後にするのであるが、
そんな事をすっかり忘れてしまった頃、また、同じような現象が
起きるのである。

 急激に辺りの色彩が失われたのだ。

 単車や自動車で事故を起こした人ならば経験があろうが、事故の瞬間、
周りがスローモーションになったかのように錯覚する事がある。
 何かのTV番組での話によると、緊急時に生命維持の為の行動に迅速に移れる
ように、余分な色彩や音等の情報処理を遮断・省略してしまう為らしい。
 それ似た状態に陥ったのだ。
 道路・・・交差点・・・。反対車線には車は無い。
歩道を行く歩行者は止まっているかのようだ。
モノクロームの世界は恐ろしく静かだ。と、交差点の真中に、何かある。
 私は、それを凝視する。
 人の後姿がみえる。

 しかし・・・人ではない。なぜなら首から下が無い。
首と、長く垂れ下がった髪の毛が、宙に浮いているのだ。
 提灯のように、風鈴のように、それはふらふらと揺れている、
少し回っているようだ。
 まわって・・・その首がこちらを向く。
その首の左半分は、髪の毛ごとごっそりと削り取られていた。
 首が、射抜くように私を睨んでいる。

 血で真っ赤に染まった顔で私を睨んでいる・・・。


 血の色・・・その瞬間、私の色彩は戻った。それと同時に、
 キュイィィ〜ガギャギャッ、と凄まじいブレーキ音。

 交差点直前で急ブレーキをかけた大型トラックが私の眼前を通り過ぎ、
少し先で停止したのだ。
首は「パツン」とそのトラックに弾かれて消えた。


 トラックの運転手は、慌てて飛び降り交差点の方に走りよってきて、
蒼白な面持ちで、交差点を難度も確認している。
 しかし、そこには何の痕跡も無い。
 明らかに得心の行かない様子で運転手は、私の方に視線を投げかける。
何かを言いたげだったが、そのまま自分の車に戻り、行ってしまった。
 私は、気を取り直すために一服して、その場を後にした。
『あれは一体なんだったのだろう。』そう思いながらしばらく行くと、
先ほどの急ブレーキを掛けたあのトラックが前方に見える。
 追い越すには車線幅が狭い。私は仕方なく左後方に付くと、
トラックが何かを引きずっているのに気が付いた。

 トラックは、ぼろ布のように、弾み転がる、首の千切れた
人間を引きずっていた。
それは、車の振動に合わせながら、時折、削れて血塗られた白い足を覗かせて
弾んでいる。
 ばたばたと操り人形のように、力なく引きずられている。

本物の人体でないのは、霞んで時折薄く消える様からも判る。
 私は、それ以上トラックに追従して走る事は出来ずに、その日は家に
引き返すことにした。

 数日間、単車にまたがる気力を無くしたが、それならばと、少し整備を
しておこうと考えた。
私は、まずは気になっていたチェーンを伸ばす為に、リアタイヤを見ると、
車軸にごみが絡み付いている。

 よくよく見ると、それは、長い髪の毛だった。
 
 
皆さんは写真に写るはずが無い物と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?

心霊写真とかは別に写ってもおかしい物ではないと思います。
私は心霊写真が写らない方がおかしいと思います。
理由は心霊はこの世にいるからです。 本題に入ります。

10月3日の夜8時頃、私は彼女と2人で家で食事をしていました。
私の家には子猫が2匹いて、彼女が 「上京している姉に子猫の写真を送ってあげたい」と言うことで、 私がカメラを持ち彼女が子猫を抱いている写真を数枚撮りました。
その写真を撮った時は心霊?が写っている事に気づきませんでした。

ポラロイドカメラって霊が写りやすいって言いますよね。
その日は家に彼女を置いて私1人で夜遊びに行きました。
夜遊びから帰って来た時の事です。

彼女が「変な物が写真に写ってるから怖かった」と言ってきました。
私は心霊系は好きなのでウキウキして例の写真を見ようとしたら、
彼女が一言 「ヒロ(私)が写ってるんだよね」と言いました。

私はゾッとしました。
理由は私が写真撮ったのに、私が写るはずが無いからです。

私がおそるおそる写真を除いてみると、 そこには予想もしなかった、まぎれも無く私の姿が写ってました。
顔が紫色でねじれており、首のあたりに火のような物が付き、叫んでいるような私の顔でした。
これは私が小学生の頃・一人の転校生から聞いたお話です・

彼女はそれまで親の都合で何度も転校してきたそうですが・
私達の学校に転校してきた数を合わせると5回目か6回目という事でした・(正確に覚えていません・・・)
私達は「大変なんだなあ」と言いましたが・
彼女は首を振りながら「今度の転校は少し事情が違う」と話し始めたんです・
その話によると・一つ前に住んでいた借家(一軒家)が・
実は近所でも有名な「お化け屋敷」だったそうなんです・

その家は・引っ越したその日から・なんとなく部屋中がカビくさくて
「ずいぶんと陰気だなあ」という印象だっだそうです・
特に不思議に思ったのはトイレに通じる廊下の突き当たりに・
なぜか古い足踏みミシンが放置されていた事でした・
その廊下は昼でも薄暗く・夜トイレに行く時などは必ずそのミシンの前を通らなくてはいけないので・
彼女はぎりぎりまで我慢してから行くことにしていたそうです・

ある真夜中・寝ているとなぜか不意に目が覚めてしまい・
どうしてもトイレに行きたくなったそうです・
しかしトイレに行くにはあの不気味なミシンの前を通らなくてはいけないし・
出来る事なら朝まで我慢したい気分にもなりましたが・
それはやっぱり限界のようでした・
彼女は恐る恐る二階の自分の部屋から出て・階段を降り・
トイレに通じる廊下に降りましたが・思った通りそこは真っ暗で超不気味だったそうです・
そして・ふと何気なくミシンの方を見ると・最初は良く分かりませんでしたが・
ミシンの前のイスに誰かが腰かけているらしかったのです・
その人は後ろ向きでしたが長いヘアースタイルなどから女の人だという事がすぐに分かりました・
彼女はあれは「お母さんかな」とか「お姉ちゃんかな」とも思ったそうですが・
こんな真夜中に・しかもこんな暗闇の中でそういう事はどう考えても不自然でした・

そのままじっと見ていると・突然その女の人が「ガタン」「ガタン」とミシンを足踏みし始めたそうなんです・
その両腕はなぜかぶらりと下に垂れ下がらせていて・足だけをゆっくりと動かしているようでした・
その動きはだんだんと加速度的に速くなって行きました・
そして「ダ・ダ・ダダダ・ダダダダダ・ダダダダダダ・・・」と全速で踏みはじめたそうなんです・

そのあまりの異様さに・彼女はその場から慌てて逃げ出しました・
必死に階段を駆け登り・自分の部屋に飛び込んで布団の中で丸くなって震えたそうです・
あの不気味な女の人が階段を「ダダダダダ」と追いかけて来る足音を聞いた気もしたそうですが・
実際に気が付いたのは次の朝だったそうです・(オネショはしていません・・・)

彼女は朝食の時・それとなくお母さんやお姉ちゃんに昨夜の怪事を尋ねてみました・
しかし「あんたが寝ぼけていたんだろう」位にしか取りあってくれず・
その事を確かめるため改めて彼女はミシンの前に行ってみたそうです・
イスはきちんとミシンの下に入れられていましたが・
ミシンの針の部分に赤い糸がめちゃくちゃに絡み付いていて・
いつそうなったのか分からなかったそうです・

実はそれから後・彼女や彼女の家族の身の上にも次々と不思議な現象が起こり続け・
お母さんが「この家はお化け屋敷」との近所の噂を聞きつけてくるに至って・
とうとう引っ越してしまったという事でした・これで全部です・・・

彼女は2・3ヶ月して・また別の学校へと転校してしまいました・
後から分かった事ですが・同じ様な話が怖い本で見つかり・
友達の間では「あの子・自分の体験の様に話しただけかも」という事になってしまいました・
でも・私はそうは思えないんです・あの話に出てきた借家は・
お金さえ出せば誰にでも借りられる物ですから・
同じ家で同じ様な体験をした人がいっぱいいてもおかしくないんじゃないでしょうか・
それに彼女自身が転校してしまった今となっては確かめようがありませんし・・・

 
あの恐怖体験をする迄は、私には猫をいじめる癖がありました
猫は用心深く、人の姿を見るなりパッと逃げてしまうので、どうにも気に入らなかったのです
皆さんは、「猫は自分より低い場所に居る物に対してあまり警戒しない」と言う事をご存知でしょうか?
ブロック塀や自動車の屋根の上の様な高い位置に居る猫には、実は容易に近づく事が出来るのです
まず関係のない所に視点を置き、時々猫の方をチラチラうかがいながらそっと近づけば、大抵の場合その場から逃げずに待って居てくれます
(この時チラチラ見る理由は、こちらに敵意がない事を知らせる合図なんだそうです)
私はその方法で難なく猫を捕まえる事に成功しました
それが凶凶しい恐怖体験の始まりだったとは....

そいつは近所で良く見掛ける丸々と太った白い猫で、飼い主は特に居ないらしく皆して餌をやる為これほど太ったようでした
私はその猫の両脇を持って2度3度自分の股の間をぶらぶらさせ、勢いがついた頂点で思い切り空中に放り上げてやったんです
勿論、幾ら猫嫌いの私でも別に地面に叩き付けて殺すつもりはありません
アクロバチックに近くの家の窓の片屋根(ひさし)の上へと着地させる積もりだったのです
ところが、その猫は想像以上に運動神経が鈍かったらしく、あれよあれよと屋根の傾斜を転がって下まで落ちてしまいました
猫は自分の体重を足だけでは支え切れず顔から地面にぶつかり、短く「ぎゃん」という苦痛の悲鳴を上げました
猫というのは私の経験上、ちょっとやそっとでは苦痛の態度を現わしませんから、悲鳴を上げたと言う事は落下のショックで脳か内臓にでもダメージを受けたのかも知れません
この時初めて私は罪悪感に襲われました
心配ですぐに駆け寄ろうとしましたが、猫はおびえて脱兎のごとく逃げてしまいました
それっきりです
以後その猫の姿を見る事は全く無くなってしまったのでした
しかし!
それから随分月日がたった頃.....
夏の蒸し暑い夜の事でした
私はもうすっかりあの猫の事など忘れてしまい、
彼女と二人で扇風機を回しながら楽しくテレビを観ていました
その時です
不意に、
「ニ″ャーーン、ニ″ャーーン、ニ″ャーーン....」
と、粘り付く様な猫のしゃがれた鳴き声が家外の暗闇からネットリと響いて来たんです
咄嗟に目をやると、片側に開け放った曇りガラスの向こうに、
いつの間にやら白い影がゆらゆらと揺れて居ました
私は直感的にあの白い猫だと悟りました
次に蛍光灯がゆっくりと薄暗くなって行くのが分かりました
彼女はそれを見上げながらオロオロするばかりでしたが、
私は彼女越しに見える窓の白い影から全く目が離せませんでした
なおも薄気味悪い鳴き声が続きます
それはだんだんと、
「ニ″ャーーン、に″ゃーーン、に″ゃーーん....」
猫と言うより人がふざけて猫の物真似をする様な声に変わって行きました
さらにその内、
「ぎゃーーん、ぎゃーーん、ぎゃーーん、ぎゃーーん、ぎゃーーん......」
と、大人の男が赤ん坊の泣き真似をするような不気味な声に変化して行ったんです
私も彼女も逃げる事すら忘れ、完全に怯えて固まってしまいました
そしていきなり!!!
網戸の所から真横に寝た男(人間)の頭がにゅっと出てきて大声で怒鳴ったんです
「ぎゃーーん!!」
私達は余りの光景に自らの目を疑いました
その男の首は、白い猫の横っ腹からキノコの様にニョキッと生えていたからです
(其の他にも気味の悪いぐにょぐにょした何か?もいっぱいくっついていました)

 
 
ぼくの友達の友達がデパートで警備員をやっていたときのはなしです
その人はまったく幽霊などこわくない、というような人でした。

ある日、夜の見回りをしていると5階のおもちゃ売り場の前に人影が
見えました。マネキンかな、と思って、懐中電灯を向けると白いコート
を着た、ほんとの女の人だったのです。そのデパートには屋上から自殺
した、子供が死んだだのの幽霊がでるような噂はまったくありません。
さすがにギョっとしましたが、これは話のタネになるなーと思って、
こわいもの知らずの人ですから、話してみたそうです。
(そのときはなぜか人間だとは考えず、幽霊だと思い込んでいたそうです。)
 「お客さんもう閉店ですよ」
 「人形」「えっ」
 「人形につめるわたがないの」
とずっとうつむいたままで言ったそうです。そのとき初めて、あれこの人
はただの頭のおかしい人かなと思ったそうです。
 「人形ならこちらにあります」といって人形売り場につれていった
そうです。両脇に3mぐらいの棚に人形がびっしり並んでるんです

そしたらその女の人が
「返してよ」「えっ」
「私が昨日電話したら返してくれるっていったじゃない!!!
 返せ!!!返せ!!」
とすごい勢いで迫ってきたそうです
「えっ」「ほらそこのポケットに隠してるやつよ!!!!出せ!!」
といって、その人のポケットに両手をいれてぎゅーっと広げて
頭をいれるようにして覗くんです。びっくりして女をつかんで投げと
ばしたら、棚にあたって、人形がばらばらと女の上にやまずみになりました
できるだけ冷静に「勘違いじゃないですか?あなたが探してるものを
ぼくはもってませんよ」と笑いながらいった。
そしたら、しばらくシーンとして、そして、「ちっ」と舌打ちする音が
聞こえて、人形の山の中から低い、男のような声で
「そんなこと最初からわかってるんだよ」
急にゾっとして、捕まえようとしたら、人形の山から女が飛び出して
両脇に熊の人形をかかえながらすごい勢いで階段のほうに向かって
逃げていって、追いかけていったら、もう姿はみえなかった・・・

僕の夢の中の話でした

 
野生生物板から転載


1 名前:朔太郎 投稿日:2001/05/27(日) 22:50 ID:nWz3hOzk
萩原朔太郎という詩人の作品の中で「死なないタコ」というものがあります。
これは飢餓状態のタコが自分の足を食べ、内蔵を食べ、最後は体が全部
なくなっちゃうんですが、そのタコはそこに永遠に生き続ける・・・
という話です。
そこで皆さんに質問ですがなぜそのタコは自分の体が消滅するまで自分の
体を食べる事が出来たのだと思いますか??
また、最後まで残っていたのは体のどの部分なんでしょうか??


2 名前:死んだ蛸 投稿日:2001/05/28(月) 11:35 ID:OPgJPf4Q
死なない蛸

或る水族館の水槽で、ひさしい間、飢ゑた蛸が飼はれてゐた。地下の薄暗い岩の影で、青
ざめた玻璃天井の光線が、いつも悲しげに漂つてゐた。
だれも人人は、その薄暗い水槽を忘れてゐた。もう久しい以前に、蛸は死んだと思はれて
ゐた。そして腐つた海水だけが、埃つぽい日ざしの中で、いつも硝子窓の槽にたまつてゐ
た。
けれども動物は死ななかつた。蛸は岩影にかくれて居たのだ。そして彼が目を覚ました時、
不幸な、忘れられた槽の中で、幾日も幾日も、おそろしい飢餓を忍ばねばならなかつた。
どこにも餌がなく、食物が全く尽きてしまつた時、彼は自分の足をもいで食つた。まづそ
の一本を。それから次の一本を。それから、最後に、それがすつかりおしまひになつた時、
今度は胴を裏がへして、内臓の一部を食ひはじめた。少しづつ他の一部から一部へと。順
順に。
かくして蛸は、彼の身体全体を食ひつくしてしまつた。外皮から、脳髄から、胃袋から。
どこもかしこも、すべて残る隈なく。完全に。
或る朝、ふと番人がそこに来た時、水槽の中は空つぽになつてゐた。曇つた埃つぽい硝子
の中で、藍色の透き通つた潮水と、なよなよした海草とが動いてゐた。そしてどこの岩の
隅隅にも、もはや生物の姿は見えなかつた。蛸は実際に、すつかり消滅してしまつたので
ある。
けれども蛸は死ななかつた。彼が消えてしまつた後ですらも、尚ほ且つ永遠にそこに生き
てゐた。古ぼけた、空つぽの、忘れられた水族館の槽の中で。永遠に――おそらくは幾世
紀の間を通じて――或る物すごい欠乏と不満をもつた、人の目に見えない動物が生きてゐ
た。

姉の友達の話
家で飼っている猫を抱きながら廊下を歩いていて、鏡の前を横切った時



自分が写っていなかったような気がして立ち止まった。
何の気なしに鏡を覗き込むと猫しか写っていない・・・。
怖くなってもう鏡は覗けない・・・

その時猫が腕の中から降りて
隣の部屋に行ったとたん
ギャーーーーーーーー!!
っと猫の鳴声がした。

行って見ると猫は死んでいた・・・

私の代わりに死んだのだと言っていたそうです・・・

実話?いわゆる流行の話ではないのですが・・・


 5年くらい前夜中の2時30分頃テレビをつけたら
カラーバーが映っていて(あたりまえですが)
ああ、やっぱりこの時間は放送やってないな、寝ようと
ふと思ったその時急に画面が切り替わって
ゴミ処理場が映し出されました。そしてテロップに
NNN臨時放送と出てひたすら処理場を遠景で映し続けるのです。
なんなのだろうと思って様子をうかがっていると
人の名前がスタッフロールのようにせり上がってきて
ナレーター?が抑揚のない声でそれを読み上げていきました。
バックには暗い感じのクラシックが流れ
だいたいそれが5分くらい続いたでしょうか、最後に
「明日の犠牲者はこの方々です、おやすみなさい。」と。
それ以来深夜放送が怖くてたまりません。
周りは誰もこの話を信じてくれないし…
 
お母さんが、子供とおじいちゃん(おばあちゃんだったかも)を残して、
買い物か何かへ出かけたのね。そしたらその間に家が火事になってしまい、
子供たちは焼死。
お母さんは慌てて、遠距離トラックの運ちゃんをしている父親に連絡しようとしたんだけど、
時を合わせて、お父さんも居眠り運転で大事故を起こして死んでいたのでした。
そんな、んなアホな、という事件もあるのだねえ。
しかも、一気に家族が死ねば、お母さんも人生再出発とか思ったかもしれないが、
おじいちゃんはからくも火事から逃げて助かっちゃったのだった。あーあ。
 
最近起こった、個人的にすごく怖かった話を書きます。
うまく説明できそうにないのですが、できるだけ頑張ります。

事の発端は、去年の夏でした。
親しい友人から電話があって、「日本に帰ってきたから会おう」
と言うので、彼のアパートに出かけてゆきました。
彼は旅行と写真が大好きで、大学が休みになる度に、
世界中の色んな国を一人で放浪するのが趣味でした。
ちなみに彼は写真の腕もセミプロ級で、
色んな雑誌に載ったり賞を貰ったりしていました。
僕は彼のアパートへ行き、そこでお土産をもらったり
旅行中に撮った写真を見せてもらったり、
土産話を聞いたりしていました。
その時の彼の日程は、アジアからヨーロッパに入った後
アメリカを東から西へ横断するという
電波少年の企画のように過酷なものでしたが、
英語が得意で旅慣れている彼にとっては
非常に楽しい旅だったらしく、僕は飽きずにその話を聞いていました。
すると彼が、「お前は興味ないだろうけれど」と言って、
一台の古いカメラを取り出しました。
続く。
僕にはただの汚いカメラにしか見えませんでしたが、
彼の説明によればそれはライカというメーカーの、
普通に買えば何十万もするカメラだということでした。
「アメリカの中古屋で偶然に見つけたんだ、
50ドルというのを30ドルに負けさせて買った」
と彼は言いました。30ドルなら日本円で4千円くらいか、
いくらなんでも安すぎるなあと僕は思い、
「それ本物?バッタ物じゃあないの?」と彼に尋ねると、
「イヤ、本物だよ。しかもアンティーク。日本で買ったら百万近くするよ。
ちょっと修理が必要だけど、いい買い物したよ」
と、自慢げにそのカメラを部屋に飾っていました。
それから少しして、修理に出したそのカメラが戻って来たので
テスト撮影をしようと彼から誘いがありました。
「実はS子(当時僕が好きだった子)にモデルを頼んだんだよ、
撮影が終わったら、お前S子のこと誘って飲みにでも行けよ」
その頃僕はS子に告白できずにいたので、見かねた友人が
テスト撮影を口実に僕らの間をセッティングしてくれたのでした。
撮影の当日彼の部屋へ行くと、先日のあのカメラが、
机の上に置いてありました。彼は
「修理費2万もしたよ、カメラよりも高かった」と笑っていました。
僕はそのカメラを手にとって見たのですが、
その時、うまく説明できないのだけれど、
何となく嫌な感じがしたのを覚えています。
続く。
その嫌な感じというのは、日本酒を飲み過ぎた時に、
身体の中が冷えるようなあの感じ、とでも言えばいいでしょうか。
とにかくすごく変な感じだったんです。
でも、僕はS子を今日こそ誘うんだと頭が一杯だったので、
それほど深く考えずに、撮影場所の公園へ彼とバイクを二人乗りしていきました。
少しすると、S子がやって来ました。彼女はノースリーブのワンピースを着ていて、
それだけで僕は一人で興奮していたのですが、
友人はお構いなしに撮影を進めていきました。
撮影が終わり、じゃあ飲みにでも行こうということになって、
近くの居酒屋へ行き、途中で友人がさりげなく抜けてくれたおかげで、
僕と彼女は何となく良い雰囲気になりました。
その日は何もありませんでしたが、僕とS子は
その後に付き合い始めることになります。
しかし、事件はこのすぐ後に起こります。
友人が、この間の写真を現像したんだけど、少しおかしい、
と電話をかけてきたのです。
続く。

それで僕は彼のアパートへ行って写真を見たのですが、
その写真というのがいわゆる心霊写真とは違うのです。
何だか、画面全体が茶色っぽく変色していて、
S子の姿など写っているものは微かに見えるのですが、
一目見た限りでは、壁か何か、それも煉瓦作りの古い
家の壁をアップで撮影したような写真なのです。
現像の失敗ではないのかと聞いたのですが、
ネガのほうにはきちんと写っているというので、
僕はそのネガも見せてもらいました。
たしかにネガはきちんと人の姿が写っています。
それで、僕達は試しにそのネガを写真屋に持って行って
現像してもらうことにしました。
続く。

すみません、いますごく気分が落ち込んでいます。
最後まで書かないうちにネタバレになっちゃうのですが、
そのカメラ好きの友人が今入院していて、
昨日から様態が少し悪化して、昨夜は一晩病院で付き添った後、
さっき家に戻ってきました。
ふざけて掲示板に書いている様な状態じゃないので、
中途半端で申し訳ないですが、中断させていただきます。
ごめんなさい。

 
友達のHから聞いた話です。
Hが車の合宿免許に行ったとき一緒の部屋になったKという人が
御札の貼ってある枕を持参してきたそうです。不思議がって聞いてみると
最初はいやがっていたKが訳を話してくれたそうです。
Kが山中湖に友達数人とコテージを借りて遊びに行ったときのこと。
夜、車でみんなと飲みに行きK1人眠くなって歩いてコテージに帰ったそうです。
そのコテージの部屋で1人で寝ていると枕元に誰かが座っている気配がし、
「僕達、友達だよね?」と声がしたそうです。Kは友達が帰ってきて酔っ払って
からかわれているんだろうと思い、無視していたがあまりのしつこさに返事を
してしまったそうです。「そうだよ。」
その瞬間、腕を引っ張られ外の林に連れて行かれたそうです。
そのとき、ちょうど車で友達らが通りかかり誰かに引きずられて
わめいているK見つけみんなでKをつかまえたそうです。
みんな怖くなり荷物をまとめて家にかえったそうです。
その明くる日の夜、自分の部屋でKが寝ていてぱっと目がさめたとき、
天井一杯に少年の顔が浮かんでいていきなり首元をつかまれ
天井めがけて持ち上げられそこで気を失ったそうです。
朝、母親のわめき声で目がさめると天井に大きな穴があいていたそうです。
怖くなり、知り合いの霊媒師に相談すると「自分の力ではどうすることも
できないにで、枕にこの御札を貼って寝なさい。貼り忘れた時、
あなた、つれてかれますよ。」といわれ、毎日肌身はなさず泊まるときは
この枕を持っているそうです。

 

夜中に、公園のトイレに入ったのよ。

その公園は交差点の分離帯のようなところにあって、
まあ、騒がしいところにあったわけよ。

公園のトイレってやだねぇ。特に夜中。
そのときも、バリバリにやな感じがしてたのよ。

トイレの中は、明るく、清潔な感じだったよ。
でもね、それが逆に気持ち悪くなったよ。

小便が終って、ふりかえると、女が自分を見てるのよ。
え、恐くないって? とんでもない。
小便前に見てたら、もらしてたね、実際。

だって、その女、換気用の穴から顔出してたのよ。
直径 5cm くらいの。

トムとジェリー見た事ある?
あれが、実写だったらあんな感じだよ。

小さい穴にむりやり顔つっこんでるから、引きつって
こっち見てわらってるように見えたのよ。
トイレ明るかったから無意味にリアルでさ。

もう、恐くなって、悲鳴あげてチャック開けたまま、そとに
飛び出したよ。

そしたらさ、光が、迫ってきて、自分を包み込んだわけよ。
終ったと思って、かんねんしたら、光のなかに、赤くクルクル
回る光があってさ。たくさんのよく見なれた格好の奴らがいたのよ。

パトカー、警察?

なんと、そのトイレを数台のパトカーと警察が取り囲んでいたのよ。

"おい、大丈夫か?"

気付いた警官が状況を説明してくれたよ。


交差点で帰宅途中のサラリーマンがトラックにはねられて、
公園のトイレの壁に叩き付けられたらしいのよ。

ちょうど、その壁のところに換気用の穴が開いていて、
そのサラリーマンの頭がその穴に押し込まれた形になったのよ。

分かるかなぁ、パスタ製造機の小さな穴から、細い麺がでてくる感じで。


トイレで見たのは、そのサラリーマンだったわけよ。

女じゃなかったのかよ。
っていうか、もっと、恐ろしいことに、救助するって、そのサラリーマンを。


生きてたのかよ!!


トイレのその壁の所を外から眺めると、本当に頭から、壁にめりこんでいた。
漫画みたいに。
酔ってたせいもあって、トイレに入るのきには、反対側にいた
パトカーとかに気付かなかったのね。

すげぇな、車の力積って。

 
 知り合いの、警察関係者に聞いた話です。
 去年、この近くであったバラバラ殺人事件、覚えてますか?
 若い女性の部屋で、男のバラバラ死体がみつかったってやつ。その話です。
 ああ、別にスプラッタな話しようってわけじゃありません。状況はそうですけど(笑)。
 その女性、仮に英子さんとしておきます、と、男の人は、一樹さんということで話進めますね。
 2人はそれぞれの母親が幼なじみだったので、やっぱり幼なじみってことになりますかね。
 小中高と学校が同じで、高校1年の時、一樹さんの友人の坂木さんと彼女がつきあいはじめました。
 そうして、3人そろって同じ大学に進学して半年目に、坂木さんが亡くなりました。
 デート中に、ダムに落ちたんです。
 2人きりの時で、落ちた目撃者もいなかったんですが、それは結局事故として扱われました。
 英子さんが、ショックでかなり精神的にやられてしまって、事情聴取とかできなかったせいもあったようですけど。
 彼女は家から1歩も出なくなって、大学も退学。
 風呂とかトイレとか食事とか、最低限の日常生活に支障はないけど、会話は成り立たないし、無理に何かさせようとすると大声をあげて暴れ出したりする。
 父親は病院にかかることを許さず、それでいて英子さんのいる2階へは近づこうとしない。
 出歩かないせいか太って体格の良くなっていく英子さんに母親の手だけでは負えない時が出てきて、一樹さんが世話を手伝うようになったんです。
 英子さんは、以前から手先が器用で細かい手芸を得意としていたそうで、家に閉じこもるようになってからは、いつも卵細工をつくっていたそうです。
 卵に穴をあけて中身を抜いてよく洗って、細かい布きれをボンドで張り付ける。それに紐をつけて、カーテンレールに吊す。
 カーテンが閉められなくなるので、それをお母さんが毎日、部屋の天井に移して画鋲で留める。
 部屋の天井が、いろんな柄の卵に埋め尽くされていきました。
 そんなある日、お母さんは英子さんの妊娠に気づきました
 そして、一樹さんのお母さんに真っ先に相談しました。
 お母さんから話を聞いた一樹さんは、家を飛び出して友人の家を泊まり歩くようになりました。
 英子さんを妊娠させたのは、一樹さんだったんです。
 ある日、友人の1人がたびたび泊まりに来る一樹さんからその話を聞き出しました。
 彼は、その話をしてすぐ、やっぱりちゃんと責任をとらなくてはいけない、けじめをつける、と言い置いて友人宅を出て行きました。
 けれど、それが、生きている彼を見た最後の証言となったのです。
 翌日、彼は英子さんの部屋で、バラバラにされてみつかりました。
 みつけたのは、英子さんのお母さんでした。はじめ、それが何かわからなかったそうです。
 部屋の隅では、英子さんが眠っていました。
 そして、部屋中に、天井にぶら下げていたはずの卵の殻が落ちていたんです。
 ひどい臭いがしていたそうです。けれど、英子さんはすやすやと眠っていたし、臭いの元も見あたらなかった。
 お母さんは、英子さんに女性の毎月の行事が始まったためだろうと見当をつけました。血の臭いに似ていたからです。
 妊娠じゃなかったんだとほっとして、とりあえず空気を入れ替えようと思っても、床には一面、割れて崩れた丸い殻。布にくるまれた何百もの卵。

 お母さんは窓への道をつくろうと足で卵をよけようとして、その異様な重さに驚きました。
 動かしたひょうしに強くなった異臭。その重さの妙な感じ。
 恐る恐るしゃがみこんで近くのそれらを観察して、彼女は布切れの間からのぞく赤黒いモノに気づきました。
 昔、大怪我をした時に見た開いた傷口そっくりの色。
 お母さんは悲鳴を上げて、でも、お父さんは1階にいたけれど、声もかけてきませんでした。
 お母さんは気持ち悪いのを我慢して足で重たい卵をよけて英子さんのところまで行き、無理矢理起こして部屋から連れ出しました。
 英子さんは嫌がって卵を踏みつぶしたりしましたが、火事場の馬鹿力が作用したのか、小柄なお母さんが英子さんを部屋から引きずり出し、1階へ下ろしました
 英子さんの姿に、お父さんはそっぽを向いて寝室に引っ込んでしまいました。
 お母さんは1人でやっとのこと英子さんを居間に落ち着かせ、それから、警察に電話をかけました。
 もちろん、お母さんは卵の中身が何かわかっていませんでした。けれど、近所の人が蛇が出たと行って110番しておまわりさんを呼んだことがあったので、それよりは重大時だと思ってかけたのだそうです。
 やってきたおまわりさんは、英子さんに踏みつぶされた卵の中に、人間の目玉をみつけました。そこから、大騒ぎになったのです。
 もうおわかりだと思いますが、卵の中身は一樹さんでした。
 彼が、何百、千に近いくらい細かくバラバラにされて、卵の殻の中に納められていたのです。
 DNA鑑定で、彼だと確認されました。遺体の多くに、生体反応が認められました。
 彼は、生きたままバラバラにされたのです。しかも、刃物を使われた痕跡は見あたらない。引きちぎられ、折られ粉々にされていたんです。
 そのバラバラのかけらが、ご丁寧にも卵の殻の中に納められ、布切れで飾られていたんです。
 英子さんからはなんの証言も得られませんでした。ご両親もなんの物音も聞いていませんでした。
 結局、英子さんが無理矢理妊娠させられたことを恨んで一樹さんを殺したのだろうということになりました。
 けれど、不可解な点が多くあります。警察も未だその謎を解いていません。というより、解く気もありません。
 卵の殻にあけられた穴より大きな骨片が、どうやって中に納められたのか。
 どれも穴を布でふさがれていたのに、前日の晩に彼が目撃されている。たった一晩の作業とはとても思えないこと。
 そして、粉々に引き裂かれた現場が、どこにもみつからなかったこと。
 何より、道具なしに人力で人を引き裂くことができるのか。それも粉々に。できるわけがない。
 英子さんは、今は精神病院にいるそうです。
 おなかの子供がその後どうなったのかは聞いていません。

 一樹さんが何にどのようにして殺され、いかなる方法で卵の中に入れられたのか。
 解答はありません。


 
恐怖漫画家の超巨匠が何かのインタビューで語っていた(ように記憶している)話。

彼の家は非常に変わった作りになっている。屈折した廊下や歪な天井。
加えて壁から屋根から様々な蛍光色でサイケに塗りたくられている。
インタビュアーがその理由について問うと、巨匠はこう言った。

「以前は普通の家だったんです。ところがある夜中に知らない女の人が
やってきて、いきなり私にこう言ったんです。」

「もう私の事を書くのやめてください」

「そう言って長い髪の毛あげたらね、目がひとつしかなくて。恐くてねえ。
で、家だけでも派手にすれば恐くないだろうと思って」

淡々と微笑で語る巨匠の方が恐かったのを覚えている。
がいしゅつだったらスマン。
小さいときに買ってもらったクマのぬいぐるみ。
背中にチャックが付いていて中に小物が入れられるようになっていました。
それをよく学校に持っていって遊んでいたのですが・・・。

ある日の給食でインゲンが料理の中に入っていました。
インゲンが嫌いだった私は当然残したのだけれど
担任の先生が「残さず食べなさい」とうるさい。
そこで私はぬいぐるみのチャックをすばやく開け、
クマの背中へインゲンを投入。作戦は大成功でした。
インゲンから開放された安堵感と給食の満腹感で少し気が緩んでしまったのでしょう。
放課後にはクマの中のインゲンのことはすっかり忘れていたのです。

しばらく経つとぬいぐるみには興味が無くなっていました。
6月のむし暑いある日、なぜか急に部屋の隅に転がっているクマに目が行きました。
背中をこっちに向けて、ふてくされるように転がっているクマ。
そのクマが今まさに動いているのです。
動いていると言うより蠢いている?という感じで。背中のあたりが。
その瞬間、あの日の給食の出来事が鮮明に頭に蘇ったのです。
それと同時にあぶら汗も顔に噴出し、鳥肌が体中を駆け巡りました。
そして「燃やそう」という作戦が瞬時に立てられたのです。

新聞紙をくしゃくしゃにしてその上にぬいぐるみを置く。
火を新聞紙に点火すると少し離れた所からそれを見守りました。
ぬいぐるみが徐々に燃えると同時に何かが中から溢れてきました。
黒いものと緑色のもの。最初は「綿かな?」と思っていたのだけれど
近くによって良く見ると、大小様々なゴキブリとカメムシの大群でした。
悲鳴を上げつつも、クレ556を持ってきて火炎放射で虫を焼殺す自分がいました。
 
5年程前、帰省のため、福岡行きの新幹線に乗っていた。
その客車は、かなり空いていた。
新横浜で、一人のおばさんが乗り込み、通路向こうの席に
座った。
おばさんは、隣の女性にしきりに何か、訴えはじめた。
様子が明らかに変だ。
おばさんは、寝巻きのまま飛出して来たような服装で
ピンクの汚れたスリッパを履いている。
話のほうも支離滅裂で、なんとか聞き取れたのは、
「京都のお寺に、逃げ込む」「夜、眠れない」
「眠ると、真っ赤な小人が大勢やってきて、
家をガタガタ揺らすのだ」ということ。
話すうちに、恐怖がよみがえり、半狂乱になっていく。
私と、隣の女性がなんとか落ち着かせた。
安心したのか、おばさんは眠気を訴え始めた
京都に着いたら起こしてくれ、と何度も懇願しながら
おばさんは、眠りに着いた。
しばらくして、おばさんが、うなされ始めた。うわ言を
繰り返す。
「こわい やめて かんべんして ゆらさないで…」
その頃には、恐怖は完全に、我々にも感染していた。
凍りついた我々を乗せて新幹線は、西へと、疾走していく…。
 
 
数十年前になるけど、近所で少女行方不明事件があった。
現在も見つかっていなくて行方不明のままだ。これは全国版の新聞でも
紹介されたし事件があった事だけは紛れも無い事実だ。
どの事件か特定出来るような記述は避けておく。
これから書く事はよくある噂話のようなもので真実は判らないので・・・。

その事件が起こってから4、5年経過した頃、俺は母親からこんな話を聞いた。
「この前ね、Iさんが雨の日に夕方、**町の奥にある池のほとり歩いてたんだって。
 そしたら女の子が傘もささずに向こうの方から歩いてきて・・・ほら、あそこは
 あまり人も通らない所だし、家も少ないでしょ?あの近辺にある家の子供だったら
 大体顔見知りだけど、その子は全然見たことなかったんだって。
 雨の中傘もさしてないから、ちょっと変だな?と思ったらしいの。
 そのまますれ違ったんだけど、気になるから少し歩いて振り返ったら誰も
 いなかったんだって。もう怖くなって急いで走って帰ったんだって」
池のほとりのどこですれ違ったのか判らないけど、そこは急に姿を隠したり出来る
場所なんてないし見通しも良い為、俺も少し不思議に思った。
「それでねIさんが言うには、その女の子が・・・ほら、あの行方不明になった
 娘がいたでしょ?**ちゃん。あの娘にそっくりだったっていうのよ」
これには俺も後からとってつけたような話で、ふ〜んと聞き流した。

それから数日後、まったく別の人からこんな話を聞いた。
「行方不明になった**ちゃんっているでしょ?霊能者の人があの子の家から
 東南の方角に埋まっているって言ってるんだって。**ちゃんの姿が濡れた
 ように見えるから池か沼の中に埋まっているんじゃないかって言うんだけど、
 本当なのかしらねぇ〜」
これを聞いて俺は驚いた。Iさんが少女を見た池というのは、行方不明になった
娘の家から東南の方角にあるからだ。

もしかすると少女はその池の中に沈んでいるのかも知れない。
 
5年前の、ある梅雨の日の出来事。
会社で昼食を食べているときにそれは起こった。
友人と会い向かいの席で話をしながら食事をしていると、
席の横にある窓から友人が何気なく雨の降る景色を見た。
食堂は2階なのでその窓からは町が見渡せる。
窓の外を見る友人に異変が起こった。
景色を食い入るように見たまま固まってしまったのである。
そして表情が見る見る恐怖に歪んでゆく。
「おい、どうしたんだよ」
話しかけても動かない。
友人の視線につられるようにして自分の視線も窓の外へ行く。
外は雨だった。そして異常な物にすぐ気付いた。
目の前に立ち並ぶ電柱。
その電柱のてっぺんに近いあたりに老婆がいた。
それも腰から上だけが、斜めに突き出していたのである。
雨ではあったがその老婆の顔はやけにはっきりと見えた。
その老婆の顔は二度と忘れられないほど異様であった。
その目も鼻も口も、つまり顔の造作の一つ一つが
奇妙なほどに顔の中心に寄っていたのだった。
そして不釣合いなほど大きな口は顔が歪むほど笑っていた。



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