Taitol


TOP/ 怖い話を家でひっそりと聴いてみないか? (電車の中でも聞いてみないか)
32 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 12:18
小学生の頃の不思議な体験を書きます
長い間胸につかえていた嫌な思い出を、思い切って吐き出したいと思います。

子供というのは残酷なもので、少しでも世の基準と外れたものを虐めたりからかったりすることがあります。
ふとった子、不潔そうな子、勉強が特にできる子、できない子、障害者、老人…

私たちは最低なことに、学校の近所で粗末な小屋に住む住む挙動の怪しげな(子供心にですが)独居老人をターゲットにしていました。
こともあろうにその老人を「フランケンじじい」などと名づけ、見かけるたびに大声でからかったり
物を投げるなどしてわざと怒らせ、スリルを味わうかのように自分たちを追いかけさせたりしていました。


33 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 12:18
そんなある日、老人が校庭の裏側を小屋と反対方向に歩いていくのを見つけた私たちは、
今のうちに「フランケンじじい」の家に忍び込んでみようと思い立ち、老人の小屋に駆けつけました。
老人の小屋は、ものすごく古い農家の納屋に戸を付けたような感じで、窓さえありません。
戸の開いてるときに何度か覗いたことがありますが、中は傘のついた裸電球が一つ、窓がない室内は
オレンジ色のぼんやりした光がゆらゆら揺らいでいました。
埃だらけの、わけのわからないガラクタ類が雑然と積まれ、(恐らく)居間として使われてるらしい
と思われる部分にも大小のガラクタ、紙くず、ごみ類が散乱していました。
果たして「靴」を脱いで生活しているのか疑問を抱くほどの不潔さ、まさに10年もほったらかしにした「納屋」のようでした。
今風に言えば、そう、時折「心霊スポット」として騒がれる「廃墟」のようなと言えば分かりやすいでしょうか…
小屋の出入り口は一箇所のみ、裏側は山がえぐれたような崖になっています。
仮に老人が帰ってきてもすぐわかります


34 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 12:19
「俺が入ってくるよ!!」
一番のお調子者のI君がそういいました。
当のフランケンじじいが確実に不在で、しかもしばらく帰って来る様子もないことに気を良くしての事でしょう、ちょっとしたヒーローになるチャンスです。

古びた板戸を引き開けると中は薄暗く、当然ながら人の気配はありません。
ズンズン踏み込んでいくI君の背中を見てた私たちはちょっとしたいたずら心が湧きました。
いきなり板戸を両側からピシャンと締め切ったのです
フランケンじじいの小屋に閉じ込めてからかってやろうというわけです。

35 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 12:19
「うぎゅわー!!!!#&%’」
いきなり閉じ込められたI君はすさまじい叫び声をあげました。

「来たっ来たっ! 助けて!助けて!」

「うっくっく、あいつ馬鹿だな」
「何を怖がってんだか…」
叫び声をあげるI君の様子にみんなげらげら笑いだしました。

「いるっ!いるっ!」「早く!早く出して!!」「いるんだよっ!こっち来るっ!」
誰も居ないはずの小屋なのに、異様なほどのの騒ぎようです。
不審に思った私たちはようやく板戸を押さえてる手を離しました。

ガラーー!!
「ウワああァアン!!!」

37 名前:32 投稿日:02/09/10 12:28
勢いよく開かれた戸口からI君が飛び出してきました。そしてそのまま一目散に逃げていきます。
わけがわからないまま、つられて私たちもワーワー言いながら後に続きました。
近くの空き地まで逃げてようやくI君を捕まえると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃでした。
おまけにガクガク震えてました。
なんとか話を聞くと、板戸の閉まる音がした瞬間、奥のほうから「フランケンじじい」がのっそりとでてきたというのです。
そしてボソボソ何かつぶやくように話しながら(思い出せないがとても嫌な話だったと後に語った)、妙にゆっくりとした動作で近づいてきて、
こちらに向かって手を上げかけたところで戸が開いたのだそうです。

38 名前:32 投稿日:02/09/10 12:29
それにしても妙です。
私たちは校庭の裏で件の老人を見かけてから2、3分で小屋に着いてるのです。

←老人  ____校庭_校舎_ 小屋
こんな感じでしょうか。
たとえ大人が全速力で戻っても学校内をショートカットできる私たちより早く着けるはずがないのです。

不思議なことにこれがかの老人を見た最後でもありました。
なぜ居なくなったのか、死んだのか生きてるのかさえ定かにはされませんでした。
以来、すっかりおとなしい性格になったI君は、何をいわれたのか思い出せそうで思い出せない、
でもものすごく嫌なことだった。時々ふっと思い出せそうになるんだけど…としきりに言ってましたが
秋にトラックにはねられて亡くなったことで彼が何を見、何を聞いたのかは完全に闇の中となってしまいました。




40 名前:32 投稿日:02/09/10 12:34
とりとめもない話のお付き合いくださりありがとうございます。
こんな出来事は「昨日Iの奴がさ〜・・・」みたいに
何度も話題になるはずなのに、みんな忘れたかのように表立って騒いだ話はしませんでした。
Iが亡くなった時でさえです。


41 名前:32 投稿日:02/09/10 12:38
うまく表現できないなんとも気持ち悪い嫌な感じを
そのときの友達も感じてたんでしょうかね
自分が小屋で起こった妙な出来事を通じてIの死に繋がっているような・・・

50 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 13:16
周りの大人に聞けばその小屋の老人がどういう人物かぐらいは分かったろうに。
話としては面白いが子供の視点だけで完結してしまってるのが物足りない。
ある意味、大人とコミュニケーションがまともにとれない子供のヨタ話だな。
Iが聞いたのは「最近の子供は老人に対する尊敬の気持ちが・・・」というような
説教だったんじゃないのか?餓鬼は都合の悪いことは忘れようとするからな

53 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 13:33
大人が読んでも意味がわからんよ
子供心にも意味がわからず
表現の仕様のない不可解さが不気味な体験として認識されちゃったんだね。

で、
これはどう読むべきか

オカ板らしく単純に幽霊譚として読むべきか・・
校庭で見たじじいが生きて見られた最後の姿
その後殺されたか事故か病死かでこの世を去る

Iが見たのは幽霊あるいは生霊
聞いた言葉は呪詛の言葉、Iは言わばノロイをかけられたことになる

思い出さなければ死ぬことはなかったが(性格が変わったのはこの事件によるトラウマ)
思い出してしまったために呪いが発動
(この車に飛び込まなくては・・・・この車に・・・・)と衝動的に道路に飛び出す

すべてをIが背負ってあの世に行ったため外にいた32たちはたまたま助かった


思い出した言葉をIが口に出さなくて良かったな

 
 
ちょっと前の実体験です。

あれは俺がまだ学生で、地方の大学に行っていた時だった。
その日は適当に授業に出た後、いつもどおりにバイトに行き
帰宅したのが午前零時半頃だった。
一風呂浴び、ビールを一缶空けた後、明日は一限があることを思い出した。
夏にしては、すごしやすかったので、霊など信じていなかった俺は
アパートの一階に住んでいたにもかかわらずベランダに出られる窓と
ドアの上部にある窓を開けて風の通りを良くし眠る事にした。
ちなみにベッドはベランダ側に頭、ドア側に足になるよう配置してあった。
当時、不眠症気味だった俺は寝つきを良くしようと軽く筋トレをし
ウイスキーを一杯飲んで床についた。…午前二時過ぎ…

……ふと目が覚めたとき、俺は顔は左向きでうつ伏せになっていた。
いつもの不眠症の症状で、また夜中なのに目が覚めちまったと思い
水でも一杯飲んでまた寝ようと体を起こそうとした時だった…
体が動かない…俺は人よりも体力がある自信があった…寝ぼけているんだ
気のせいだろうと思ってさらに力を込めた…だが動かない…
”金縛りだ…”初めての事に焦りを感じた。



95 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 22:50
その時、ベッドのすぐ横のあたりで誰かが歩き回るような
「ミシミシッ!ミシミシッ!」というような音が聞こえた。
”ラップ音ってやつか?…”聞くのも初めてだった。
その音は次第に壁を歩き回り、今度は天井に移っていった。「ミシミシッ!」
その一方で俺にはずっと「キー…ン…」という耳鳴りのような音が聞こえていた。
しかし一瞬にして…それらの音が何も聞こえなくなった。
俺は、冷や汗がジワリジワリ出てくるのがわかった…
耳を澄ませてみると辺りを静寂が包んでいた……いつもどおりの…静かな夜
……おかしい……音が…今度は音が何もしないのだ…
俺の部屋には冷蔵庫があるし熱帯魚も飼っていた。
それらのモーター音は常にするはずだった。
しかし、何も聞こえなくなったのだ。
聞こえるのは自分の鼓動だけ…ドクン…ドクン………
ゴクリ…とツバを飲み込んだその時、頭側の窓から
ぬるいような風が吹き込んできたのを感じた。
そしてなぜか体は動かないのに俺は感じた”誰かいる…”
その時、俺は気付いてしまった……
うつ伏せに寝ている俺の右足の先に誰か立っているのを。
そいつはそこに立ちうつ伏せに寝ている俺をジーっと見下ろしていた。
何かを品定めしているのか…観察しているのか…
そいつは俺を見ている…

96 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 22:51
何分か経ったのはわかる…長い?短い?かわからない…
そいつは身じろぎもせず見ている。
ついにそいつが動いた…ベッドの上に乗ってきた…
しかしベッドはきしまない。そいつはさらに俺のふくらはぎの上にのってきた。
生暖かく少しぬめるような感触があった…
俺は心の中で”南無阿弥陀仏…何妙法連…”知ってる限りのお経・お祈りを唱えた。
その時何故か俺の頭の中に一つの言葉が出てきた”爺ちゃん”
俺が生まれて間も無く死んだ爺ちゃん…
親戚から爺ちゃんは魂をお前にあげてから逝ってくれたんだよと聞かされた。
見えるという人に言わせると爺ちゃんは俺の右肩あたりにいるらしい。
俺の上にのってきたやつがもう一歩踏み出そうとしたとき、
俺は心から”爺ちゃん助けてくれ!”と念じた。

その時、見えはしないが俺の背中の方で「パチン!」と何かが弾けるような音がし
俺にのった奴が倒れこんできたのだった。
バターンと倒れこんできた時、迫ってくるあまりの勢いに俺は
”ぶつかる…霊体に潰される”と思ったんだが、
奴は俺の背中に覆い被さった瞬間、俺の体を通りぬけ消え去った…
「クゥゥ… タリ…ン カエ……レ…ル…ノ…」と言葉を残して…

97 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/10 22:53
それとほぼ同時に金縛りが解けた俺は、今起きたことが信じられず
窓を全部閉めた。実は夢を見ていて本当に泥棒が入ってきたんじゃあないか?
と思い、一通り部屋を確認した後で水を飲み、
落ち着いたところで、汗で濡れたTシャツを着替えようとした。
鏡の前でTシャツを脱いだその時、俺は霊が背中に倒れこんだのを思い出し
鏡を見た……そこには、右足のほうから斜めに背中を横切る人の体のラインが
赤く痣のように残っていた。


どうですか?俺はこの時かなりびびったんだけど…
 
僕が子供の頃の話だ。
その前の年の夏休み、僕は妹と近所の川の河原で遊んでいて、叫び声に気付いたら
妹は川に流されていた。
遺体は一週間たってから、だいぶ下流で見つかった。
その日、僕は一人で妹の流された河原に来ていた。お父さんとお母さんは危ない
から来ちゃいけないと言っていたので、黙って一人で来た。
僕は河原でつんだ花を川に流して、お祈りをした。良く覚えていないけど、うろ
覚えの念仏とか「ごめん」とか祈っていたと思う。
ふと目を上げると、川の中程に青白い色をしたおかっぱの女の子の顔が浮かんでいた。
その女の子は川の中から僕の方に向かって無表情のまま歩いてきた。その顔を見て、
僕は「ああ、妹だ」と思った。
不思議に怖いとは思わず、1年ぶりに見る妹が近づいてくるのを河原に立って待って
いた。妹は1年前、おぼれたときと全く変わっていなかった。
やがて水からあがった妹は髪から水をぽたぽたたらしながら僕の前に立ってにこりと
笑った。
懐かしさと再会の嬉しさに僕は手を伸ばして声をかけようとすると、
妹は急に目をつり上がらせて口を醜くゆがませて
「あたしは死んだのにお兄ちゃんはなぜ死なない」
と叫んだ。
僕ははじめてぞっとして目をつぶってしまい、また目を開けたときには妹はもう
いなかった。
それ以来、あの河原には行っていない。
 
不可解な部分もあると思いますが、全て本当の話です。

中学生の頃、俺は運動部系の体格に似合わず吹奏楽部に所属していた。
約40名の部員のうち、男子は自分を含めてたった3,4人しかいなく、
俺はクラリネットを担当していた。夏休みになってから、県大会へ向けて強化練習合宿を
することになり、山にある宿舎で1週間の合宿が始まった。宿舎にはクーラーがなくて異常に蒸し暑く、
しかも窓から虫が入り込んでくることがしょっちゅうあって、環境はかなり悪かった。
それでも何としても県大会で好成績を収めたかったので、皆で我慢して練習を頑張った。
そして、あのおぞましい事件は合宿5日目の夜に起こった。

その日の夕方の練習が終わってから、部員全員で宿舎の近くにある湖で花火をすることになった。
同じパートのS子が、「虫に刺されるから」という理由でどうしても花火に行きたくないと言うので、
仕方なくS子を置いて湖に出発した。S子の友人であるA美、K恵と一緒に湖への道を歩いていると、
突然A美が「やっぱりS子も連れてこようよ」と言い出し、宿舎に引き返すことにした。
宿舎へ戻るとA美は個室に行ってS子を呼んだ。しかしS子がいない。3人で手分けして宿舎を
探してみたが、S子はどこにもいなかった。どこかですれ違ったかもしれないと思い、再び湖に向かった。
湖に着くと、すでに花火が始まっていた。そこでもS子を探してみたが、やはりいなかった。
顧問の先生にS子がいなくなった事を言うと、S子は確かにさっきまでここで花火をしていたという。
俺は少し不思議に思ったが、とりあえず3人で湖の周りを探してみることにした。
湖のボート乗り場までやって来た時だった。何気なく向こう岸を見ると、S子らしき人間が湖の
ほとりに立っていた。「おーい、S子!」A美とK恵が大声で叫んだが、向こうは何の反応もない。

137 名前:合宿 投稿日:02/09/11 04:24
俺はよく目を凝らしてS子の方を見てみた。向こう岸までやや距離があり、しかも暗くて視界が
悪かったのではっきり見えなかった。・・・しかし、ドーン!という大きな打ち上げ花火の音と共に
湖が鮮やかに照らし出された時、俺たちはS子を見てぎょっとした。
確かにそれはS子だった。彼女の着ている白のワンピースにははっきりと見覚えがあった。だが。
S子の顔は信じられない程グシャグシャに潰れていた。血だらけで、目や鼻、口の位置が全くつかめない。
それが本当に顔であるかどうかも分からない。まるで顔面だけミンチにされたかのようだった。
「イヤァァァァァ!!!」A美が叫んだ。K恵は涙をこぼしながらただ震えていた。
S子はグシャグシャの顔面をこちらに向けたまま、もはや存在しない目でこちらを凝視していた。
顔はないのに、俺たちの方を見ているという事だけは分かった。
その時俺はあまりの恐怖で、2人を湖に置いたまま森の方に逃げ出してしまった。
全て忘れて、ひたすら全力で走っていた。皆が花火をしている場所まで戻ってくるのに5分と掛からなかったと思う。
その時の俺は完全に気が動転していたので、今でも皆に何を喋っていたのか覚えていない。
少し落ち着いてから、俺はA美とK恵をボート乗り場に置いてきてしまったことを思い出し、それを伝えて
部員全員でボート乗り場まで探しにいくことになった。部員はみな半信半疑で冗談を言う人も多かったが、
顧問の先生だけは険しい表情だった。部員が「本当にS子どうしちゃったんだろう」と先生に訊くと、先生は
「きっと大丈夫だ・・・顔がグシャグシャってのはいくら何でもあり得ないよ、はは」
などと軽く笑いながら言っていたが、顔は引きつっていた。
部員全員で湖の辺りを探したが、結局S子は見つからず、ボート乗り場で倒れているA美と
K恵だけが見つかった。

138 名前:合宿 投稿日:02/09/11 04:25
その日は夜も遅かったのでそのまま宿舎に引き返すことになり、S子の行方は分からずじまいだった。
次の日になって顧問は警察を呼んで、湖周辺を捜索してもらったところ、信じられないことに
ボート乗り場の近くの水の底からS子の死体が見つかった。しかもどういう訳か、死体の首は鋭利な刃物で
切り取られたかのようにして無くなっていたそうだ。
突然の出来事にうろたえ、泣き出す部員がほとんどだった。部員には警察の質問がいくつかあったが、
「最後にS子さんと接触した場所はどこだったか」という質問に対しては、ほとんどの部員が宿舎と答えたが、
先生も含めて5人は、花火をしている時に湖で見たと答えた。
しかし5人とも彼女と直接話したりした訳ではなく、ただ姿だけを見たと言うのだ。

合宿は中止になって、部員達はバスで学校に戻り、そのまま解散ということになった。
警察はこの出来事を殺人事件として調査を続けたが、結局その後、湖では何も見つからず、事件の真相は
謎のままだった。A美とK恵は精神的にまいったせいか、夏休みが終わっても部活どころか、学校にすら
来ることはなかった。そしてある日顧問の先生に呼ばれて、こんな話を聞かされた。

あの日の夜、先生は花火をしている時にS子の姿を確認しているが、その後見失い、しばらくしてから
湖の向こう岸にいる彼女を見たそうだ。その時は花火の光もあり、何かの見間違えだと思っていたそうだが、
向こうにいたS子の顔面は赤ペンキで塗りつぶしたかのように真っ赤に染まっていたと言う。
 
年下の友人が体験した話・・・
おととしの冬の話。その年下の友人の男友達が鎌倉の某スポット(サザエ)に肝試しに行って、
ビデオ撮影したらしく、それをみんなで見ようと男3人・女2人で友人の家に集まって見た。
その肝試しした子達は別に行った時なんともなっかたらしいんだけど、ビデオには映ってた。
四角い正方形っぽい窓から顔が覗いてた。友人の男友達が見つけて巻きもどしして発見したらしい。
そこは2階・・・。普通の人が窓を覗くには無理な高さ・・・。
そしてビデオカメラが違う所を映していって、また窓が映る場面があった。
本当に一瞬なのだが、窓から「そいつ」は入ってきてた。うつむいた感じだったらしい。
その肝試しにもビデオを友人の家で見た時も両方いた女の子がいて、その窓に変なのが映った場面より後の映像で、
その女の子が映る時は背中になんか白い?というか光をおびてる玉みたいなのが、くっついてたらしい。
そしてそのビデオを見終わった後みんなで恐がっていた時、その女の子が豹変した。
ぶるぶる震え始めた。目の動きが変になってきた。妙に汗をかきはじめてきた。
周りの子がさすがにやばいって感じて、救急車を呼ぼうとしたらその女の子にとめられた。
「大丈夫だから・・・。」
女の子はちょっとしたら体調もよくなり、その後いろいろ話したり、酒を飲んだりした後解散したらしい。
その後・・・女の子は・・・マンションから飛び降りちゃったらしい。



そのビデオ、女の子が自殺した後その友人達がもう1回見たんだって。
窓の場面・・・何も映ってなかった。その女の子の背中の場面も何も映ってなかった。
ただ・・・


201 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/13 15:24
女の子が自殺した場所が、ビデオの最後の場面に、ほんの一瞬、ちらっと、映ったんだって・・・。
 
昔、めったに助からないと言われた病気(膠原病の一種)で入院した。
その病棟は治癒退院よりも死亡退院のほうが多い、難病ばかりの
病院だった。
当時病気の治療法が確立されていなかったために、同じ病気の同じ年頃
の女の子といっしょに、ただし別々の治療法で処置してもらった。
自分は点滴も薬を飲むのもいやだったため、あまり効果のないと
思われていた治療をしてもらった。一方彼女は、当時期待されていた
抗生物質を投与された。「私のほうが先によくなっちゃうかもね」
彼女は折り紙を折りながら私を哀れむような目で見ていた。
結果、私は成長と共に治癒し退院。
彼女は抗生物質の副作用手足がじょじょに腐り、一本一本徐々に
切り落とされた挙句死亡。
 
大学時代のことです。

気が狂ったように勉強してやっと希望大学に入学出来たものの、
授業についていけない日々が続き、心身共に疲れ切っていました。
思い描いていた大学生活とは、実際の日々はかけ離れており、
ふとした時に自殺すら考えるようになりました。
これではいけないと、気晴らしに実家へ戻ろうと思い立ち、
その日のうちに飛行機を予約、北海道へと旅立ちました。

入学後、たったの3ヶ月で20キロ近くも痩せた私を見て母は驚愕し、
何も聞かずに寝所を整えてくれました。
厳格だった父も私の様子を見て、「無理をするな」と、
普段聞いたことのなかった言葉をかけてくれました。

実家に戻り2日が過ぎた頃、
枕元にさえ教科書を置いておくことが習慣になっていた私は
勉強をほうり出し、実家へ逃げ帰って来たことを少しずつ後悔しはじめました。
しかしあれは今から思えば、一種の強迫観念に駆られていただけだと思います。
やみくもに勉強したところで、頭に内容など入るわけがない。
母は私にそう言い、気晴らしに裏山を散歩することを勧めてくれました。
母の助言に耳を傾け、素直に母親はありがたい存在だと思いました。
今までそんな小さな、大切な感情ですら、
私は忘れてしまっていたのだと気付き、無性に悲しくなりました。

207 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/13 15:45
小学校低学年の頃以来、踏み込んだことのなかった裏山は
相変わらずそこに、そのままありました。
懐かしい思いをほのかに抱きつつ、私は雑草の生い茂る小径を進んで行きました。

平坦な道を200メートル程、左右に連なる針葉樹の群れを仰ぎながら進んだでしょうか。
先を行こうとする私の前に、突如一件の家が出現しました。
見るからに空家の、半ば崩れかけた外装、藁葺き屋根の、
北海道では昔、よく見られた光景です。

子供の頃、何度となくこの道を行き来し、
何人もの友達とこの裏山で遊んでいたのに、
私はこの廃屋らしきものの存在を忘れてしまったのか?

何かに引き寄せられるように、私はその廃屋へ近付きました。
玄関へ通じるはずの引戸はもうとっくに朽ち果てており、
かろうじて一ケ所の蝶番で繋がっているだけでした。
私はそこをくぐり抜け、表現のしようのない興味を胸に、その廃屋の中へと入っていったのです。

玄関を入ると右側に、二階へ続く階段、
左は長い廊下で、その先にはいくつもふすまがありました。
三和土の上を見ると、くすんだ鏡が自分を写しています。
階段の柱には、古ぼけた振り子時計がかかっており、
驚くことにそれはまだ時を刻んでいました。

時計が秒を刻む音が、なぜかしらどこか遠くから聞こえるような気がしました。

今思えばあれはきっと、何か強い衝動が私を動かしたとしか言い様がありません。
普段とても臆病な自分が、その廃屋の階段を上って行きました。

208 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/13 15:45
急な階段を上っている時、心臓の鼓動と振り子時計の秒針の音が
うるさいくらいに、まるで警告のように耳に響いていました。
階段を上り切った左手にふすまがあり、右手から差す日の光に、
ものも言わず、無気味に照らされていました。
すべての光景が黄色がかって、その場所だけが、その瞬間だけが止まっているかのような錯角を覚えました。
開けてはいけないという、先刻からの警告が確実なものとなり、
その意志とは正反対に、私の両手はふすまにかかり、それを開け放ちました。

畳の敷き詰められたその部屋は思いのほか広く、
部屋の奥には、仏壇の前に祭壇らしきものが奉られていました。
誰もいないはずのこの廃屋の祭壇には、果物や菊の花がたくさん供えられていて
その中央に、花に囲まれるように、女性の遺影がありました。
何かに引きずられるように祭壇へ近付いた私が見たその遺影は

見覚えのある高校の制服を着た、うつむき加減の、まぎれもなく私のものでした
 
学生の頃のバイト先での話です。
駅前のビルにテナントとして入ってたゲーセンで働いていたんですが、そこは1階と2階が
店になってて、地下は我々バイトクルーの休憩所と物置になってました。
そのビルは何十年か前に閉鎖されたデパートを買い取ったもので、店として使っている場所
の他はゴミや残骸が放置されていたりして、正直気持ちのいい所ではありませんでした。

あの日はシフトの都合で私は一人で休憩となりました。夕食の吉牛を買って、地下の休憩所で
食べていました。
この休憩所は昔は食料品売場だったそうですが、今は店などは取り払われ、隅の方に瓦礫が
積まれていました。だだっ広い地下の元食品売場は、自分たちが使う一角以外は蛍光灯も取
り払われていました。
以前からクルー仲間から「ここは出る」とか「××が辞めたのは見ちゃったからだ」と聞か
されていました。一人きりでそんな所にいるのは正直気持ち悪かったのですが、まだそれほ
ど夜も遅くなかったので平気だろうと自分に言い聞かせ、あとはあまり考えないようにして
いたのです。



293 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/15 00:06
牛丼を食べ終えて一服しようとした時でした。遠くでカツーンと何かが倒れる様な音がしま
した。イヤな感じがして、奥の方を見ました。「〜ケテ〜」と、子供の声が聞こえました。
これはヤバいと思い、一階の店に戻ろうとして椅子から立ち上がりました。
その瞬間 バーンと鉄扉を叩くような音がして金縛りの様になってしまい、動けなくなって
しまったのです。
秋だというのに汗が流れ落ちるのが分かり、声だけが切れぎれに聞こえてきました。
「〜ケテ〜 〜ケテ〜 〜ケテ〜 〜ケテ〜 ・・・」 
そしてフッと声が聞こえなくなり、突然背筋にもの凄い悪寒が走ると バンバンバンバン!
という鉄扉を叩く音と共に 「開けてー!開けてー!開けてー!開けてー!開けてー!開けてー!
開けてー!開けてー!開けてー!開けてー!開けてー!」子供の叫び声がすぐ後ろで聞こえ
たのです。その瞬間金縛りが解け、もう後も見ずに店へと逃げ戻りました。逃げている間も
扉を叩く音と声は響き続けていた様な気がします。

階段を駆け上がり店に戻ると、私の異状に気付いた他のクルーが寄ってきました。口々に
「どうした!」とか「出たのか」と聞いてきました。ですが荒い息も整わないうちに社員の
店員がやって来て、私を事務所へと連れていき、色々と話を聞かせました。
曰く、昔デパートの食料品売場だった時に冷凍庫に子供が閉じこめられる事故はあった。
でももうすぐ本社の社員が上の階に入ってきたり、地下にもテナントが入る予定だから余計
な事は言わないように、と。そのバイトは試験期間になるまでそれからしばらく続けました。

今でも時々あの地下の休憩所と、子供の悲痛な叫び声を夢にる事があります。
 
短いけど私の体験談を。

小さい頃はよく秘密基地とゆうものに憧れたものだ。だから私も当時一番仲のよかった友人と
近くの森の用水路の流れる下あたりに、小さな草原のような空間を見つけ、そこを秘密基地と称していた。
用水路の反対側は、数キロにわたって森が続いているため、そこに足を踏み入れることは、かなりの時間がかかる場所。
私と友人は嬉々として、いろいろ置きました。一番興味のあった火をおこす場所とか作りました。

その日はとても天気がいい昼間でした。
私と友人がいつものように石積みで作った場所に火をつけ、意味もないのにヤカンを載せ沸騰させ遊んでいました。
おままごとだったと思います。
そしたら、用水路の向こう側から、なぜかラッパの音が聞こえてきます。
遠くから、だんだんこっちに向かって。そしてもっとも近づいたであろう時に、音は止まりました。
一瞬、何がなんだかわかんなかった私たちですが、きっと誰かがラッパの練習でもしてるのだろうと思い、気に留めませんでした
そしたら、いきなり。
ラッパの音が増えて(重奏?)音が大きくなる。草を踏む音。
私と友人はいい加減怖くなり、慌てて火を消し走って逃げました。
しかし、音は消えない。逃げてるはずなのに、音の音量は変わらない。

やっとのことで人通りの多い道路に出たとき、音はなくなっていました。

たいして怖くなくてごめんなさい
 
それは3年くらい前に、友人2人と「たまには温泉でのんびりしたいよね」
の一言からはじまりました。

「どうせなら、観光地よりもひなびた感じの落ち着いたところのほうが
いいな。」
「ガイドブックにのってるとこはどうもね、人も多いし。」
皆それぞれ好きなことを言いながら、「あーでもない」「こーでもない」と
やっていた末に、道南のとある温泉旅館に決定しました。

出発の朝は快晴だったそうです。全員が各自の荷物を持って集合しました。
その温泉迄約4時間。途中コンビニによったり、ガソリンスタンドで
給油したり、たのしいドライブでした。その旅館につくまでは、、、

チェックインをしたのは午後3時位でした。
それまで快晴だった空も、いつのまにか雲がたちこみだし、今にも
雨がふりそうな気配です。

しようがないのでとりあえず「部屋にいって休もう!」という皆の意見に従い
部屋に案内してもらって、その部屋の戸をあけたとたん、
「ざわっ」としたそうです。

いきなり気温が下がったような感じ。

「自分一人だったら部屋を変えてくれと言うけれど、みんなを怖がらせたくないから。」だまっていました。

その部屋でテーブルでお茶を飲みながら話をしている時にも
後ろからの”視線 ”を感じていたそうです。

ほかの2人は「暑い!」といっていましたが、姉は寒くてたまらなかった
そうです。


352 名前:梅桃桜 投稿日:02/09/15 17:26
嫌な視線を感じながらも、他の2人と「あの**先生はだめだよ。」とか
「最近、婦長さんがどーしたこーした。」など職場での愚痴やうわさ話に
花をさかせておりました。話をしている間にも、その”視線 ”が
だんだん強くなって行くのを感じながら、、、

「ふっ」と気を抜いた途端にきたそうです。両肩に「ズシリ」と、
姉が言うには、霊にもいろいろ種類があって「寂しいから自分に気がついて欲しい」「自分が死んでいる事を知らないで、生前と同じにふるまっている」
等の霊はまだ良いそうです。たちの悪いのが「自分が苦しんでいるのだから
おまえも苦しめ!」といった類いの霊だそうです。(うーん人間と一緒だ)

姉の両肩にのってきたのは「後者」でした。

「うわ、これはまずいな。」とりあえず、いつも常備している荒塩を
両肩に振りかけました(備えあれば憂いなしともいいますし、、、)
友人2人は姉が”見えてしまう人 ”と言うことを知ってますから、
塩を取り出した時点で気がつきました。

友人A「なんか来た?」姉「うん、さっきから後ろにいる。今私の肩つかんでる。」友人B「やばいやつ?」姉「かなりやばいかな。」
友人A,B「どうしたらいい?部屋変えてもらおうか。」
姉「部屋変えても多分ついて来ると思う。」
姉「私の後ろの壁、なにかある?」
友人「絵、風景画。」
姉「悪いけど、裏を見てくれる?」友人2人びびりました。
「大丈夫だから、見て!」と姉。

友人2人、おそるおそる絵をめくってみました。その絵の裏には
御札が貼ってありました。

友人2人パニック状態!姉もさっさと逃げたかったそうですが、でも
このままにするわけにもいかず、「ね、線香買ってきて、それとお供えになる
お菓子とか果物。」と友人に頼みました。


353 名前:梅桃桜 投稿日:02/09/15 17:27
1人になった姉は、 じっとしていました。
下手に話し掛けたりすると、この手の霊は図に乗って悪さをするのだそうです

でも、「せっかく休みを取って、温泉に来て。しかもまだ温泉にも入っていない。」事に気がついた姉は無性に腹が立って来ました。(姉、短気です)
「でも相手をしたら、やばいよな〜。この男」霊にも男女があるそうです。
そうこうしている内に、友人2人線香とお菓子、それとなぜかろうそくを
かかえて帰って来ました。(コンビニは便利だね!)


354 名前:梅桃桜 投稿日:02/09/15 17:27
友人A,B「大丈夫だった?買って来たよ!」
姉「じゃあ、線香を焚いて。それと床の間にお供えをしてくれる。」

部屋に線香の煙がたちこみ出したころ、姉の両肩が「すうっ」と軽くなりました。
「今すぐ、荷物をまとめて出る準備をして。それと私の荷物もお願い、今
動けない。」

姉は見ていました。後ろに居た男の霊が部屋のなかをぐるぐるまわりはじめた
事を、その男の着ている背広は襟が広い今ではだれも着ないような古い
スタイルだという事も。
その男は、首をうなだれながら部屋の中を歩き回っています。


355 名前:梅桃桜 投稿日:02/09/15 17:29
姉「これは、やばすぎだな。」その男は、引っ張る霊だったそうです。
引っ張る→生きてる人間を取り込む、というか自分と同じ目にあわせたいと
思っている霊?精神状態によっては”同化 ”する事もあるそうです。

友人がロウソクに火を付けて床の間に備えました。
そのロウソクの火は「まんまる」な形をしています。
中学生の頃、姉は「映画とかで、幽霊が出る時には、ろうそくほ火がゆらゆらしたりするけど、本当は違うんだよ。」と言っていたのを思い出します。

男も歩き回る事に飽きたのか、床の間のお供えに気を取られたのか、
床の間の前にじっと立ってます。

姉「この部屋出よう、今すぐ!」反対する人いません。
フロントでチェックアウトして、車に乗り込み今朝来た道を戻りながら、、、
「なんだったの?」姉「よくわかんないけど、あの部屋は集まるところみたい、でもほんとーにやばかったよ!」

全員、残りの有給休暇は自宅ですごしたそうです。

おしまい。
 
歳がばれてしまうが、俺が大学2年のときだから、もう15年も前の話。

学校は埼玉だったんだが、その日は授業さぼって一人で新宿をふらふらしていた。
とくに行くあてはなかったんだけどね。
歩くにも疲れたんで、歩道の端にあるガードレールに腰掛けていたとき、男が声を
かけてきた。「暇ですか?」ってね。
もちろん怪しいと思ったよ。で、とっさに「友達待ってるところだ」と言ったんだよ。
そしたら、その男は「ちょっとバイトやってくれないか?」と言ってきた。
はぁ?って感じだよね。そんなの絶対怪しいのは分かってたけど、気が弱い俺は
即断るのをためらって、「何のバイトですか?」と聞いてしまった。
「大きな声じゃいえないんだけど・・・」と男は前置きした後、ゆっくり顔を近づけて
「死体洗いって知ってるよね?」と聞いてきた。
はい、知っていますとも。だけど本当にあるわけ無いじゃない。誰だってそう思うよね。
でも気が弱い俺は「はぁ」と相槌を打ってしまったんだ。
「そのバイト、やってくれないかな?」
やばいのに捕まったな。心底俺はそう思ったよ。
「でも、友達待ってるんで」
「いや、今すぐじゃないんだよ。今週の土曜日だから」と言って、一枚の名刺を
差し出した。「でね、バイト料は2万円でるから。2〜3時間で終わるからいい
報酬でしょ。じゃ、来れるかどうか今日中に連絡くださいね」
名刺の裏には地図が書いてあった。

つづく


396 名前:zeze 投稿日:02/09/15 22:48
怪しいのは十分に分かっていたが、懐具合が俺を決断させた。家に帰ると早速電話をした。
「もしもし・・・」出たのはあの男だった。
「あの、アルバイトのことで・・・」
「来る気になったんだね。場所は名刺の裏に書いてあるはずだから分かるよね」
「はい。履歴書とかはいいんですか?」
「長くやってもらうわけじゃないから要らないよ。名前だけ聞かせてね」

土曜日の昼下がり、俺はその場所に行った。6階建てのビルの3階だった。ドアを
開けると一人の男が出てきた。あの男じゃなかったので躊躇していると、
「××さんでしょ?○○(例の男の名)から聞いてるよ」
「はい、そうです。よろしくお願いします」
俺の挨拶が終わるか終わらないうちに「じゃあ、ちょっとこっち来てよ」と男はエレベーター
に向かって歩き出した。着いたところはビルの地下室だった。
「これに着替えてね」男は白衣とエプロンを棚から取り出した。ゴム製のごっついエプロンだった。
着替え終わると「これもつけてね」と帽子とゴム手袋を渡された。
仕切りの向こうに「もの」はあった。
男は自分もゴム手をはめてシートをめくった。
・・・
見慣れてるのか平然としているものである。
「こうやるんだよ」と男はエタノールを脱脂綿に含ませて「もの」を拭き始めた。
俺も真似してやってみた。
「そうそう、それでいいんだ。じゃあ終ったら3階に来てね。今着ているものはここの
籠に入れておいてくれればいいから」男は手袋を外すと籠に入れ、そこから立ち去った。

もう一回つづく


399 名前:zeze 投稿日:02/09/15 23:10
確かに恐ろしかったよ。でもなんとかやった。「元人間」だと思わないように自分に言い聞かせてね。
でも傷の多い「もの」だったな。
俺は簡単に後片付けを済ませると急いで3階へと上った。
ドアを開けるとさっきの男が出てきて「終ったのか?」と聞いた。
「一応・・・」
「じゃあ、ちょっと待っててくれ」俺を椅子に座らせると男は出て行った。
戻ってきた男は「うん、上出来だ」と言って、机の引き出しから封筒を取り出した。

大学の近くで独り暮らしをしている友達のアパートに遊びに行ったとき、俺はその話を
したんだ。すると、友達は「俺もやりたい、俺にも紹介しろ」といって聞かず、俺は
財布にしまってあった名刺を取り出し、そこに電話してみた。
でも、電話は通じない。呼び出し音はしているのだが、全然出る気配がないんだ。
「じゃあ、そこに行ってみるか」というんで、俺と友達はのこのこと出かけていった。
そして、例のビルに着いて3階へ上がる。ドアを開けて「ごめんください」と挨拶した。
出てきたのは女性だった。
「あの、アルバイトのことで着たんですが」
「はぁ?」女性は合点が行かないようで「ちょっと待っててください」と奥に行った。
代わりに男が出てきて、開口一番「うちはアルバイトは募集してないよ」
俺は先週の土曜日にやったことを説明してみたが、男は憮然として
「あのね、うちはね、法律事務所なの。バカなこといっちゃいけないよ。土曜日は
原則として休みだしね」
そして、そっけなくドアを閉めた。確かにドアには「××行政書士」と書いてあった。
 
学生の頃の話です。
夏休みのバイトで、内装の軽作業をやることになりました。
ある田舎町に新規開店する、スーパーの棚の搬入作業です。
 二日間のバイトの予定が、天候や事故などのトラブルで、
三日に延びました。オープンまで時間がないということで、
最後は徹夜作業でした。 
 バイトに残ったのは、僕と友人、フリーターらしき男3人。
深夜便のトラックを待つ間、作業責任者は僕らに仮眠をとる
よう言ってきました。
 売り場にダンボールを敷いて、それぞれが寝付いたのは、
12時を過ぎた頃でしょうか。


431 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/16 00:36
僕が悪夢にうなされて目を覚ますと、傍らの友人はうめき声
をもらしていました。
 どうやら金縛りにあっていたらしいです。
僕が友人をゆすって起こすと、彼は小さな悲鳴をあげて生還しました。
「なんか中年のおっさんがのしかかってきた」
 彼は初めての体験だったらしく、かなり動揺してました。
「そいつは○○○○って名前じゃなかかったか?」
 僕は咄嗟にそう尋ねました。
 僕が見た悪夢は、その名前の中年男が殺されるものでした。
何者かが馬乗りになって、刃物を突き立てているシーンが脳裏
に焼きついていました。
「何だよそれ」
 友人と僕は、今しがた起こった事を、興奮しながら語り合いました。
 そして、少しはなれて寝ているフリーターを目で探しました。
彼も同じような目にあっているのでは、と思ったからです。


432 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/16 00:37
バイトの間、彼とは個人的な会話はなかったです。
どうやら失業中で、求職中とのことでした。顔色が悪く、病み上がりのような
感じもしました。
 その彼は姿が見えません。
作業責任者が僕らを呼びにきた時も、彼は現れませんでした。
 結局彼は失踪しました。

 今となっては、あの夜の出来事が何だったのか、想像するしかありません。
○○○○という名前だけが、これからも記憶に残るのは確かみたいですが。
 
高3のとき、オレ夜一人で留守番をしていたのヨ。

その時は丁度10月頃。「秋」って感じの静かな夜。
虫の声が外から聴こえてきてて、リビングでマターリ。
リビングの隣は両親の寝室になっていて、
そこには古いドレッサーが置いてある。
鏡台ってやつかな。大きな鏡がついてる机。
何を思ったのか、オレはその鏡の前に立って
「なんとか拳の構え」みたいなポーズをとりつづけた。
…他人に見られてたら多分恥ずかしさで死ぬ。

その部屋はさっき書いたようにリビングの隣。
襖で区切られた部屋だったけど、いつも襖は全開。
リビングの照明つけていたから、その部屋の明かりはつけてなかった。
ちょっと薄暗がりの中鏡に向かって怪しいポーズをするオレ。
と、目を閉じて瞑想→ゆっくり目を開くことをした時。

鏡の奥。薄暗い部屋の奥の押入れの前に、誰か人が立ってる。
?? 洗濯物かなとはじめは思った。
でも違う。ちゃんと足がある。体格からして男。
リビングから届くわずかな光で肩から下は確認できたが、
ただ、暗くて顔がどうしてもわからない。でも結構若かったと思う。
微動だにしない鏡の中の男。

続く

481 名前: 投稿日:02/09/18 20:38
俺の頭の中で、「泥棒」とかの外部侵入者の推測は一切吹っ飛んだ。
何か「ヤバイ」ものだと頭が理解(認識)した瞬間。
オレは足を肩幅に開き両手を前に突き出した「瞑想の構え」のまま硬直した。
鏡の中のそいつから目が離せなくなる。
虫の声と、時計の「チッチッ」という音がいやによく聴こえる。
「動いたらマズイ」とか、「振り向いたらヤバイ」だの勝手な解釈で
オレには鏡の男を見据えたまま動くことができなかった。
と、男の体が僅かに動いた。肩を上下に揺らしている。

…こいつ、笑ってるんだ!
なのに、「クックック」とかの笑い声も何も聴こえない。
初めて体中がゾクッ! と恐怖に包まれた。
歯を食いしばってるオレ。
ただ肩を上下させ笑い続けるそいつ。嘲笑してる感じがした。

と、男が突然歩き出した。
「こっちに来るな!」と思った矢先、
そいつはリビングの方に消えていった。
鏡からそいつが消えてから、「うわぁ!」と意味の無い声を張り上げたオレは
全速力で自分の部屋に戻って布団にくるまり震えた。

家族に言っても誰も信じちゃくれないし、そんな男には心当たりは無いと。
以来、そいつには会ってない。
よくわからない体験だった。
 
10年くらいまえ家の居間で、家族みんなでテレビをみていた。
晩御飯食べたあとだから八時頃か。
当時小学生だった弟が急に立ちあがり、電話に向って歩き始めた。
弟は自分から誰かに電話するようなことはまずなかったので、誰に電話するんだろう、と家族みんなでなんとなく弟の方に注意をむけていた。
すると弟は受話器を取ると番号も押さずに誰かと話し始めた。
「え!? そうですか。はい」
弟はそれだけ言って受話器を下ろし、こちらに向いた。
「おばあちゃんが死んだって」

僕らは慌てたが、祖母のいる病院に念の為に電話してみると、ついさっき、それも5分くらい前に息を引き取ったと告げられた。
病院の事務員のほうが驚いていた。これから電話差し上げようとしていたのにと。
僕らはなにがなんだかさっぱりわからず弟を問い詰めたが、やつはきょとんとしてこういった。
「だって、電話が鳴ってたのにだれも出ないから僕が出ただけなのに」
もちろん僕らは誰も電話のベルなんて聞いてない。
それで誰からの電話だったのかと聞くと、
「わかんない。知らない女の人の声で『おまえのおばあさんが死んだよ』っていわれた」

我が家ではそれ以来弟が電話を掛けようと立つたびにビビリます。
 
残念ながらオレはまったくといっていいほど霊感のない人間なんだが
今から10年位前にたった1度経験した霊体験らしき話を書こうと思う。

オレの住んでいるところは東京湾沿いのK区。
16くらいでバイク乗ってるころからお気に入りの場所があったんだ。
そこはU市にある超有名テーマパークの近くにある鉄鋼団地を抜けたところ。
陰気くさい鉄鋼団地から、いきなりだだっ広い堤防が開けるんだよ。
右手に横浜、左手に木更津と180度広がる東京湾の景色が最高で
当時のオレは学校サボっては広い堤防内にバイクを乗り入れ
自足180キロに挑戦したりしてたんだ。

で、20歳になった頃、当時一緒に住んでた彼女を連れて何年ぶりかでそこに行ったんだよ。
彼女は看護婦だったんだけど普通よりちょっと霊感の強い子で病院で怖い体験とかしてた。
オレは最初に書いたとおり霊感まったくなし。

たぶん誕生日とか、記念日だったと思う。二人で外食を終えて
「オレのとっておきの場所に連れてってやるよ」とクルマを堤防に向けて走らせたとき
すでに22時を回っていたと思う。

いつもの鉄鋼団地を抜けてだだっ広い堤防に突き当たる・・・
でも何か違うんだよ。雰囲気が。
明らかに当時オレのお気に入りの場所だった頃とはまったく違う
背筋が寒くなるような陰気で澱んだ空気が流れているようだった。

クルマを停車させると斜め向かい側に潰された乗用車が1台。
タイヤを外され、窓ガラスを割られて、ボコボコになったその車の室内には
まるで人が入っているかのように丸められた毛布が入っている。
オレは霊感とかまったくないんだけど、嫌なものは感じていた。
彼女もいやな顔をしながらブルッと体を震わせたりしている。
オレはわざと陽気な声を出しながら車を降りた。


546 名前:鉄鋼団地とバラバラ・・2 投稿日:02/09/21 01:14
彼女もいやいやオレの後をついてきた。
オレは霊の恐怖とか言うよりもDQNが闇の中に潜んでいていきなり襲ってくるんじゃないかと
そっちのほうが恐怖で周辺をキョロキョロ見回しながら歩いた。

彼女はオレにしがみつくようにして歩いている。
「ほら、すごい景色だろ?」
180度広がった東京湾の夜景を前にオレはわざとらしい陽気な声でそう言って彼女の顔を見た。

そのとき彼女は呆けたように1点を凝視していた。

「女の人がいるよ・・・」
消え入るような声で彼女が言う。顔は恐怖で歪んでいる。



548 名前:鉄鋼団地とバラバラ・・3 投稿日:02/09/21 01:26
彼女が見ているのは左側100メートル先くらいの堤防の突端。
街灯もなく遠くの船の明かりがぼんやり見えるくらいの真っ暗闇で女が1人で座ってる?

目を凝らして暗闇を見るがオレには何も見えない。
彼女は「白い服を着た長い髪の女の人がしゃがんで海の下を覗き込んでる!」
悲鳴に近い声でそう叫んだ。

そしてその直後大きな声で「頭が痛い」と訴えだしたので
オレは彼女を抱きかかえるようにしてクルマに戻り始めた。
その女はオレには見えなかったけど、クルマに戻る途中でどっかから
飛び出してくるんじゃないかと恐怖でいっぱいだった。
途中のつぶされた乗用車のほうも極力見ないようにしてクルマに飛び乗って急発進させた。
堤防を背中に向けて走り出してもミラーに女の姿が写ってるんじゃないか、
女が走って追っかけてくるんじゃないかとしばらくはルームミラーも見れなかった。

彼女は助手席で黙ったまま苦しそうにうつむいている。



553 名前:鉄鋼団地とバラバラ・・4 投稿日:02/09/21 01:36
そこから2キロほど走って街の明かりが見えてくると彼女の頭痛が嘘のように治まった。
そのとき「あぁ、あそこには何かあったんだな」って思ったよ。

で、後日談なんだけど
1週間後くらいに新聞を見てアッと驚いた。
そこにはあの堤防のテトラポッドに引っかかっていたビニール袋から
女性のバラバラ死体が発見されたことが書いてあった。
オレたち二人があの場所に行ったときそこにバラバラ死体があったんだと思うと急に怖くなった。
あのとき彼女が見た白い服に長い髪の女性が何だったのかはわからないけど
とにかく怖かった。

これは本当に本当の話です。
後から聞いた話ではあそこの鉄鋼団地は以前から心霊スポットとして有名な場所だったとか。
最近同じ場所に行ったらすごくキレイな公園になっていてビックリしましたけど。

怖くない話ですいませんでした。唯一の霊体験っぽい話だったんで・・・
 
皆さん、生霊って信じますか?
よくテレビとかで、生きてる人の魂が、無意識のうちに恨んでる人間に取り付く
とかって言ってますよね。
3年前くらいでしょうか。私には、とても大好きな男性がいて付き合ってました。
すごく幸せだったんだけど、ある日、ひょんな事から彼には別の女性がいると
発覚しました。その女性と結婚を考えるような関係で、全く何も知らなかった
私はすごくショックを受けたものの、彼の為を想い、身を引きました。
彼からは、何の謝罪の言葉もなく、私が彼を思う気持ちは次第に、恨みに変わっていきました。
毎日、その2人のことが頭から離れない。気がつくと私の心は嫉妬と憎しみでいっぱいでした。
顔には出しませんでしたが、気づかれるのが怖くて彼のいる会社を止めました。

590 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/22 13:09
しかし、気持ちは大きくなるばかり。
毎日彼の夢を見るようになりました。
彼が車に載ってるところとか、ゲームセンターにいるところとか、さまざまでした。
会社の夢も見ました。会社の同僚が何人かいて、私は彼の悪口を思いっきり暴露している夢でした。
ある日彼から電話があり「変なウワサを流すな」と言われました。
私には全く身に覚えも無かったし、このときはその夢のことは忘れていました。
彼女と2人の夢も見ました。私は彼女の耳元で何かを囁いていました。
彼と彼女はケンカはじめ、私はそれを見て笑っていました。
私が会社をやめてから、久しぶりに会社の同僚にあって、彼と彼女が別れたのを
知りました。



594 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/22 13:23
そのときは夢のことなんてなんとも思って無かったのです
ただ疲れてるだけかなと・・・。
でも、ある日、彼からヨリを戻そうと言われ、本当にころしてやりたい
気持ちになり、その5日くらい後に見た夢は今でもハッキリと覚えてます。
私が彼の運転する助手席に座っていて、彼はとても疲れた様子で車を運転していて
私はとても愉快な気分で、彼の運転するハンドルを横から手を出して、大きく右にきりました。
そこで、目がさめて、やはり、すぐに忘れていました。それから、彼の夢を見ることも
無くなり、新しい彼が出来た頃、風のウワサで、彼が会社の車で事故を起こし、足が動かなくなり
会社をやめたのを聞きました。あの時の自分はカナリおかしかったと思うし、関係ないとも思うのですが、
殺したいほど憎んでいた人を夢の中で陥れると心がすっとしました。
あの時彼に起こった不幸と、私の夢が一致していたのか、とても不思議です。私は彼に取り憑いていたのでしょうか
だから私は生霊になる人の気持ちが良く分かります。
 
プチネタを一つ。
プチネタっつっても、ここ数日に起こった話で、私的には
未だに不思議な話なんですが・・・。

先日、友人の家に招待されました。
「コンビニ行って菓子でも買ってくるよ」と言って部屋からでた友人。
私はちょっとヒマなのでその部屋のPCを立ち上げてみたんです。
エロ動画とかあったら焼いて持って帰ろう くらいな気分で。
少々時間はかかったけど無事にPCは起動。
ですが、デスクトップ上にあるのは「R」という名前のファイルだけ。
見たこともないアイコンでした。それ以外は真っ黒な画面。
「マイコンピュータとかゴミ箱はないのか・・」と思いながらも
とりあえずそのファイルを開いてみようと思って右クリックしました。
その瞬間、PCの画面が真っ赤に染まりだしたんです。
真ん中あたりからジワジワと、だんだん外側に広がっていきます。
色々試してみましたが、それは止まらず、結局電源長押ししてPCを
強制終了しました。

「今のファイルはなんだったんだ?」と私が思っているところに
友人がコンビニのビニールをぶらさげて帰ってきました。
「なんだ?このPCは。」と私が聞くと、友人は
「あぁ、それ自作途中なんだけど電源ケーブルのつなぎ方がわからなくてさ。
 組み立て方とか色々教えてもらおうと思って」
確かに中を開いてみると、ケーブル類はほとんどつながってません。
電源ケーブルも然り。

・・・・・・じゃなんでさっきは立ち上がったんだ?未だに謎です。
 
三年前、尿管結石でS県の病院に入院した。
入院一日目、昼間安静だったのが、夜になって猛烈に痛み出した。
就寝時間だったので、ナースコールしようと思ったが、なんとか我慢できるような気もした。
石が下がって急に痛みが引くこともある。
 そんなんで頑張っていると、大部屋の扉が開いた。
一時間ほど脂汗をかきながら耐えていたが、他の患者の出入りはなかった。
(ナースの見回りに違いない、痛み止めの薬をもらおう)と思っていると、
 
 「ちがう」……男がぼそっとつぶやく声がする。
スリッパのスルッスルッという音とともに、ベットを見回っているようだ。
 ついたて越しに、また「ちがう」とつぶやいた。
 なぜかひどい悪寒と吐き気がした。
 ついたての向こうに居る相手に、自分の気配を感ずかれたらやばいと思った。
 頭から布団をかぶり、目を閉じてやり過ごした。

 新参者ゆえ、その夜のことを同室の人たちに聞けずにいた。
それに六人部屋だったが、全員内科系の疾患で、病状も軽い者ばかりみたいだった。
患者同士親しくなる雰囲気はなかった。
 何日かして隣のベットが空き、すぐに中年の男が入院してきた。
ちょっと話をして、男が胃潰瘍の検査入院であることが分かった。
手術の日程が決まれば、すぐにほかの病棟に移動するのだろう。
こちらも石はだいぶ下って、膀胱まできていた。
またぞろ痛みがぶり返している最中だった。
 

679 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/27 23:53
案の定、その夜に疼痛に見舞われた。また就寝時間だ。
あの夜と同じような状況になった。

 「ちがう……」
再び男はやってきた。
(いったい誰だ。何のつもりだ)そう思っていると、こちらにやって来た。
「おまえだ」
 耳元ではっきり聞こえた。
ぎょっとして振り向くと、隣のベットの前で、そいつの気配がした。
 痛みと恐怖で身動きができなかった。
(死神に違いない)なぜか直感がした。
(隣の男は近いうちに死ぬんだ)

 その瞬間、自分でもよく分からないのだが、思い切りカーテンをあけてしまった。
パニックで頭が麻痺していたのかもしれない。
 そいつは白い検査用のパジャマを身につけていた。
 よぼよぼのじいさんだった。
 徘徊老人みたいな感じだ。

 こちらが呆然として見つめるなか、ふらふらと部屋を出て行った。

680 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/28 00:21
翌朝、排尿とともに石が出た。
午後の診察で、多分退院の運びとなるはずだった。
 結局、昨夜の出来事はよく分からないままだった。
老人が深夜の病棟を徘徊すれば、院内で噂になるはずだが、
看護婦や患者からもそんな話は聞けなかった。
   
 ちょっと病室を見て回ろうかと考えたのは、ただの思いつきだ。
それでも、この出来事に自分なりの決着をつけることができたのは、偶然からだろうか。
 
 別の病棟で、あの老人を目撃した。
老人は集中治療室から、ベットごと個室に移されているようだった。
思うに、生命の危機を脱したのだろう。
 ほとんど意識はないように見えた。
がりがりに痩せこけていたが、頬だけがピンク色だった。
 
昔は、テレビ局も今みたいにじゃんじゃん予算が使えるわけじゃなくてさ。
ビデオテープもよく使いまわしてたらしいんだよ。特に、テープをいっぱい使うドキュメンタリーとかだと。

だけど、一本、使いまわしても上書きする前の音声が影響を及ぼして、使いまわせないテープがあったらしいんだ。

ハウリング音、ってわかるかな?
あんな感じで、「ピーッ」って聞こえる高い音が、上書きしても残っちゃったんだ。
テレビ局も怖いからお払いしてもらってから焼いたらしいんだけどね。

うん。お払いしてもらわなきゃいけないようなことがあったんだよ。そのテープにはね。
なんと言っても、その映像を取ったスタッフのほとんどが死んじゃったくらいだから…。

音声さんがロケの帰り道で発狂したり、カメラマンが交通事故で死んだり、プロデューサーが脳卒中で倒れたりしたときは、誰も本気では怖がってはいなかったんだけど…。
朝、テレビ局の編集室で変死体になって見つかった人が出て、テレビ局もこれが…例のテープのせいだと思って本格的に調査しようと思ったわけだ。

それで、何人かでそのテープをチェックしようということになった。
そして、これはその人たちから漏れた話なんだ。…もちろん、その人たちももうこの世の人間じゃないけど。

その件のテープってのは、ワイドショーに使おうとしてたテープだった。
そのころ、とある家で一家心中と思われる死体が見つかったんだ。家族4人、両親と小学生の姉妹ね。
で、その家を撮りに行こうってことになった。

家と行っても、数部屋しかない平屋建ての小さい…小屋と言っても差し支えないような建物だった。
で、テープは当然編集前だから、スタッフの話し声も入ってるのね。

「あまりその辺のもの触るなよ、失礼だろ」
「いいだろ、別に…」
「なんか、いやな感じがするから早く帰ろうぜ?」

とか、そんな会話が入っている。

722 名前:銀不成 投稿日:02/09/29 10:53
で、いよいよ一番最後の部屋…心中があった部屋に入ろうとしたとき、音声さんが他のみんなを必死に止めはじめるんだ。

「聞こえないのかよ、ここは止めよう」

って。
で、テープをよく聞くと、ぴーって甲高いハウリングのような音が入ってる。
これは現場でも聞こえていたらしい。


723 名前:銀不成 投稿日:02/09/29 10:55
「ハウリングだろ?気にするなって」
「ハウリングなんかじゃねえよ!」

とかなんとか言い争いしてる間に、カメラマンが襖を開けて中を撮りはじめていた。
中は、たった今まで人が住んでいた、って感じだった。
ビデオにも…算数のドリルとか、畳んだ夕刊とか…そういうのが転がっているのが映ってた。
絞殺と首吊りが死因だったんで血痕は残ってなかったんだけど、部屋のあちこちに暴れて物を倒したような跡があって、すごく生々しい光景だったんだ。
そして、部屋をバックにリポーターの締めが録画される。

「おい、大丈夫か?」

正規の録画が終わった後、他の人が音声さんに声を掛けているのが聞こえる。
音声さんは、なんか震えるような声で、こう繰り返してるんだ。

「殺される…殺される…」

って。それでテープはおしまい。
で、全部見終わったあと、チェックしてた人たちの中の一人がこう言い始めた。

「例の部屋に入る直前のハウリング、襖を開けた途端に低くなりませんでした?」

って。
どうも、音声さんが怯え始めたのはそのハウリングが聞こえてからみたいなんで、みんなそれが気になってはいるところだった。
んで、そこのシーンだけ何度か繰り返して再生してみたんだけど、何に音声さんが怯えているのかがわからない。

で、誰かが何を思ったのか、スロー再生してみたんだよ、そのシーンを。
音声さんやカメラマンの言い争いが、スロー特有のあの低い声で再現される。
で、少しずつスピードを落していってそれが聞こえたとき、見ていた人たちは背筋が凍るかと思ったそうだ。

ハウリングだと思っていたのは、実はすごく速く、何かが喋っているみたいなんだ。


724 名前:銀不成 投稿日:02/09/29 10:56
で、だんだんスピードを落すと…現場では音声さんだけが聞こえていたらしいその言葉の内容がわかってくる。

「…コノヘヤニハイルナコノヘヤニハイルナ…コノヘヤニハイルナ…」

そう、スローに落すと、はっきりこう言ってるのが全員に聞き取れた。

「この部屋に入るな」

って。
もう、それだけでチェックしていた人たちは怖くてテープを止めたかったんだけど、誰も動けずに…カメラマンが襖を開けるシーンになった。
確かにそこでハウリング音の質が大幅に変わっていたようだ。
言葉の内容がこう変わっていたから。

「殺してやる…殺してやる…」
 
関東地方の地方鉄道に乗って通勤していた人から聞いた話です。
その人はN市という始発駅から通勤しているのですが、営業区間が
短い私鉄で乗車時間は20分ほどもないのです。珍しく車内で座れたため、
そのままウトウト寝てしまいました。
目が覚めると、乗っている車両は同じであたりは見知らぬ田園風景の
なかでした。その人はボンヤリしながら、
 「知らないうちに支線ができて、間違って乗ってしまったのかなぁ・・」
と、余り深く考えないで乗り続けました。となりに座っていた老夫婦の
話しを何気なく聞いていると、
 「・・・そういえば、おまえにもずいぶん苦労かけたよなあ」
 「いえいえ、そんな気にしないで」となにやら、
会話をしています。目の前にたってる女子高生たちも、
 「そういえば、もう少しいろいろな所いきたかったよねー」
 「なんか残念よね」と、話しています。
しばらく走っていくと、旧字体の漢字が7〜8文字くらいあるような
難しい名前(本人いわく覚えていないそうです)の駅に停まりました。
そこで3〜4人降ります。田舎の無人駅で車掌が切符を受け取ると、
電車は再び発車。降りた客は田圃の一本道をずっと遠くまで歩いていきます。
「朝に仕事もしないで、どこに行くのだろう・・・?」
不思議におもいながら電車から眺めていました。同じようにしばらく走っていく
と不思議な駅名の駅が現れ、そこで数人づつ降りていきます。

やがて、電車は日暮れになり、すっかり夕方になってきました。
(その人の記憶では、電車は明かりも付けずに夕日の中を
 走っていたそうです)そのころには、隣の老夫婦もいなくなり、
目の前の女子高生もいなくなり、満員電車も2〜3人しかいなくなりました。
まるで地方のローカル線のように暮れゆく田園の景色の中を走っていきます。

727 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/29 12:37

(夢うつつとはいえ、)その人もさすがに「会社にいかなくちゃ」と
どこかでおもったのでしょう。車掌に聞きに行きました。
 「あのーM駅には、いつ着くの?」
車掌はこう答えました、
 「お客さん、切符みせてください」
(彼は定期券だったのですが)なぜか切符を探してしまいました、
しかしいくら切符を探してもみつかりません。すると、車掌が
激怒しました。
 「お客さん!!切符無しに乗り込まれちゃこまるんだよ!
  この電車は貸切りなんだから!早く降りてくれよ!!降りろ!」
彼は車掌に襟首を捕まれ、車内をひきずられます。
車掌は走行中のドアをガラガラっとあけると、その人を車外に
放り出しました。彼は列車からほおり出されると、丁度そこは
川をまたぐ鉄橋で真っ暗の中を落下して行きました。
・・・・・・・「おや?ここは」
それが第一声だったそうです。気が付いたときその人は、
ある市立病院の病棟で鼻や気管に何本も管を差し込まれた状態
で、時刻はもう夜の9時頃だったそうです。

その人が乗った列車は、駅の停車場に激突して多数の死傷者を
出した列車だったのです。彼は朝から意識不明で、危篤状態
からようやっと生還したのです。

いまから10年ほどまえ、関東近郊のある鉄道で実際にあった
事故からの生還者の貴重な話でした
 
寒さで凍える夜・・・午前零時過ぎ・・・新宿歌舞伎町のスタンドバー。
 私は仲の良いH刑事に、「何かいいネタはないか」と取材中だった。
当時、監修を任されていたTBS連続ドラマ『私、味方です(館ひろし主演)』の
監修に役立てるためだ。
 話がはずんでいたころ、彼のポケットベルが鳴った。新宿署と連絡をとった彼が、
「今、コロシがあった。ゲンバは目と鼻の先だ。行くか?」と。
 私はこれまでにも幾度となく彼が遭遇する事件に首を突っ込んできた。断るはずがない。

 新宿区百人町二丁目、Pデンス。
 表玄関からエレベーターホールにかけて血がしたたり、引きずった跡がある。
『犯人は死体を運んでいる!いったいどういうことだ』
 ガイシャ(被害者)の部屋のドアの前で、ひどく取り乱したパジャマ姿の中年女性が、
若い巡査に向かってギャーギャー叫んでいた。
 殺人現場独特の光景だ。
  H刑事を見た巡査は、軽く会釈をして「殺害されたのは、独り住まいの若い女性です」
と告げた。
 六畳のワンルーム、ドアを開けてすぐに血溜まりがあり、彼が踏み込んだ途端、
ピチャッといやな音がした。続けて私もはいる。

896 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:32
白い壁や天井には、おびただしい量の血しぶき。まるで血の塊をぶつけたようだ。
まだ乾いておらず、犯行があって間もないことを物語っていた。
 しかも、玄関に脱ぎ捨てられたハイヒールの中に、脳みそらしい塊が飛んでいる。
 いったいどんな殺し方をしたのか!
 やはり死体はなかったが、大きなハンマーが転がっていた。血をたっぷり吸ったらしく、
犯人が握っていた柄の部分以外は、べっとりと赤く光っている。

 H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
 私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
 したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。

 

897 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:36
 H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
 私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
 したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。

 H刑事が初老の男性といっしょにマンションから出て来た。目撃者だ。
 彼の話によると、ギャーッという悲鳴が聞こえたので自室のドアの覗き穴から見たところ、
ガイシャの部屋のドアの前に女性が立っていた。異様なくらい髪の長い女だ。
しばらくすると、若い男が、何やら大きな袋をひきずって出てきた。
 不審に思った彼は、アベックがエレベーターに乗ったのを見て、階段で下に降り、
車にその袋を積むところやナンバープレートをしっかり記憶したという。
 はじめは怨恨による殺人事件かと思ったが、殺り方がずさんすぎる。人に出くわす
可能性の高いエレベーターで死体を運ぶというのは、目撃されることすら恐れていない
ことを意味している。
 私はH刑事に聞いた。
「手配は?」
「しないよ。この手のホシ(犯人)は、下手に手配して追い詰めると、興奮して
また殺しをやるかもしれない。先に身元を割り出して迎え(逮捕)に行くよ。たぶん、
精神異常者の犯行だろう。逃げも隠れもしていないはずだ。」
 彼は同僚の刑事三人とともに、ナンバープレートから割り出した犯人・間田英雄(仮名)
宅に向かった。
 私も、そのあとをついていく。
 犯人の家は千葉県八街町にあった。ごく普通の建売住宅だ。
 カーポートに白いマークU。バンパーに血のりがついている。
 刑事がチャイムを鳴らすと、三十歳前後の男が目をこすりながら出て来た。

898 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:37
「どなたですかぁ?」
 ひょうひょうとしている。しかし彼の目を見たとたん、背筋に激しい悪寒が走った。
 常人ではない!
 ひどい三白眼は、血の通った人とは思えないほど鋭く冷たい。
 私は息を呑んだ。
 わずかな時間をおいて、ちがう刑事が男に尋ねる。
「今日、君はどこにいっていたのかなぁ?」
「えーと、秋葉原」
「そう。今、家の中には誰がいるの?・・ふんふん、ご両親と妹さんね。すまないが、
ちょっと・・・・」
 男の肩に手をかけた瞬間、そばにいた二人の刑事が彼の両腕を素早く押さえた。
男はひと言も抵抗らしき言葉を発せず、されるがままになっている。
 刑事たちは男を車に押し込むと、静かにドアを閉め、尋問を開始した。
 しばらくして、応援の車両が続々と到着。鑑識も含め、その数は二十人ほどに膨れ上がる。
 捜査員に抱きかかえられるようにして、男の妹が出てくる。端正な顔つきだが、
やはり非人間的な眼つき。髪は異様なほど長く、ふくらはぎに届いている。
それに彼女の青白い顔がつくと、円山応挙が描いた幽霊画そのものだ。
 問題のトランクが開けられると、えび茶色の布団袋が現われた。ついさっき
殺されたばかりの死体がはいっている。トランク内はさほど汚れていない。
自分の部屋に血液を出し尽くしたのか。

ひもを解くと・・・・。



899 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:39
ものすごい形相の若い女の顔が飛び出した!
 ハンマーで何度も叩き割られた額やほお。そのとき飛び出たのか、目の玉が口の中に
押し込まれている。
 脳みそが鼻から噴出し、頭蓋骨がささくれのようになって、あちこちから突き出ている。
それにソバージュの髪がからまる。
 この女はほんの数時間まえまで生きていた。信じられないという気持ちと恐怖が、
同時に私を襲った。
 犯人の母親が、窓から外を眺めている。無表情だ。父親は、玄関にしゃがみ込んで
泣き叫んでいる。まともなのは父親だけだと、H刑事が舌打ちした。


900 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:40
約三時間後の新宿署。
 取り調べは続いている。徹夜になりそうだが、私はH刑事を待った。
 帰る気も、寝る気もしない。他殺体を見たことはあっても、あれほど無惨なものは
はじめてだった。
 外が明るくなったころ、彼が出てきた。
「ホトケは、マントルの女だったよ・・・」
「遺伝だろうな」
「いったい・・・」
「ホシが誰かを殺そうと街を徘徊しているときに、たまたま公衆電話のピンクチラシを見て、
マントルに行ったんだ。そこで、ホトケの住んでいたマンション名と電話番号を教えられた」
「じゃあ、殺された女は客だと思ってドアを開けて・・・」
「そう、運が悪かった・・いきなりハンマーでガツン!だもんな。殺しの動機は、
妹の精神薄弱を治すためらしい。強いショックを与えれば、治ると信じていたようだ。
目撃者が見た髪の長い女は、ヤツの妹だよ。」
「なんてことだ・・・」
「もっと驚いたのは、母親に『今から人を殺して妹に見せる。そうすれば病気が治る』
と言ってたことだよ」
「母親は止めたのか?」
「いいや」
「ということは、彼女も同じ精神病・・・」
 考えられない顛末に、私は絶句した。
 しかも翌日、H刑事からまたも悲痛な知らせを聞いた。唯一まともだった父親が、
自宅で首を吊って自殺したというのだ。
 私は、この呪われた家族には何かの因果があるのではないかと思った。
 そこで調査を開始した。

901 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:41
系譜の調査により、わかったのは、間田家は代々一人しか子どもが生まれていないこと。
つまり、直系が続々と続いている家系で、子孫はみな、ある年齢に達すると精神に
異常をきたし凶暴になって人を傷つけ、その後、病院に収容されて生涯を終えている。
 だが不思議なことに、身柄を拘束されるまえに、かならず子どもをつくっている。
まるで、狂った血を途絶えさせまいとするかのように・・・・。
 犯人・間田英雄の場合はどうだろう。
 今のところ、親しかった女性や妻子がいるという情報ははいっていない。
彼の近くにいた女性といえば、あの妹だけ。
 しかし数日後、精神薄弱の妹は、自殺した父親の連れ子で、間田家の血は受け継いで
いないという情報が飛び込んできた。
 ということは・・私は急いで妹の住む町の産婦人科を調査した。
 その結果、案の定、彼女が父親不明の子どもを妊娠していることがわかった。
いうまでもなく、その子の父親は間田英雄である。やはり間田家の血は、新しい命に
取り入り、生きていた。
 こうなると、間田家の血族をさかのぼり、呪われた血の源を探るしかない。
私は、戸籍にあった英雄の母親の青森県にある出身地を訪ねることにした。

902 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:42
しかし、呪われた血により、無惨に殺された女もまた、深い恨みを残し、霊となって
さまよっているのではないだろうか。
 私は青森に発つまえに、殺人事件の現場に向かった。
 ハッカー(カギ開け道具)を使い、部屋の中に入る。
 カーテンを閉めているせいか、真っ暗だ。電気をつけようとスイッチを探したが、
見つからない。ジッポーの火をつける。
 部屋いっぱいに広がるおびただしい血痕の跡はそのままだ。
 スイッチを見つけたが、電気がつかない。ドアの上部のブレーカーに異常はない。
『おかしいな、外にもスイッチがあるのか?』と思いながらドアのノブを回したところ、
びくともしない。と、そのとき、強烈な寒けが背後から襲ってきた。
 振り向こうとしても、体がまったく動かない!
 手も足も顔も、冷気にさらされたように冷えていくが、額から汗が吹き出す。
どういうことだ・・・・。
 突然、「良介・・・・殺す・・・・殺す・・・・」
 低く、しわがれた声が耳もと近くから響いてきた。
 その方向に目を移すと、なんと、殺された女の首がぴったりと私の肩に乗っていた。
トランクの袋から飛び出した、あのむごたらしい顔である。
 あまりの怖さに全身の力が抜けた・・。もう見たくない。目を強くつぶると、青白い光りが
回っているのが瞼に映った。瞼の力が抜けていく・・・・。


903 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:43
そっと目を開けると、血まみれの顔が私の鼻先にあった。
 女の顔。それがだんだん男の顔に変わっていく。ぱっくりと割れた額に、小さな髷が見える。誰だ、おまえは・・・・。
 得たいの知れない霊とのにらみ合いは、しばらく続いた。私は、知っているお経を
すべて唱え、消えてくれることを祈った。しかし、どんなにあがいても金縛りは解けない。
 どれほどの時間が経ったろう。
 怖さを通り越し、私の中に成仏できない霊に対する哀れみの気持ちが広がった。すると、
男の生首は、苦しそうに『ウ〜・・』とうめきながら、スーッとかき消えていった。
 突如、部屋の電気がついて、私はうしろに引き倒された。腰が抜けたのか、足に力が
はいらない。また電気が消えたら・・・という恐怖がこみ上げる。
私はなんとかドアのノブに手をかけた。開いた・・・。
 やっとの思いでマンションから出た私は、何度も吐きながら自宅へ戻った。
 冷静さをとり戻すと、いくつかの疑問が頭に浮かんだ。
 殺された女の霊が出たことは納得できる。しかし、髷を結った男は誰なんだ?
霊が呟いた『良介』という名まえも気になる。


904 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:45
私は翌日、予定通り、間田英雄の母親の出身地、青森県の苫和地村を訪ねた。
この地は津軽藩の統治時代に、すさまじい大飢饉(農作物の凶作による飢餓)があった。
飢えに苦しみ抜いた人々は、隣の子どもと自分の子どもを取り替えて殺し、
煮て食べたという。

 私はこの村の元庄屋で、史実にくわしいO氏(七十六歳)を訪ねた。
 東京で起きた忌まわしい殺人事件を告げると「やっぱり・・」と深いため息をもらし、
重い口を開いた。



905 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:46
その内容は、身の毛もよだつものだった。
 その昔、裏山の麓に水のない井戸があり、それは、大飢饉のときに人を殺して食べた
残骸の捨て場所となっていた。村じゅうの人が次つぎに捨てるものだから、首と皮や
骨だけの死体があふれ、その様から「重ねの井戸」と呼ばれるようになったという。
 そのころ、喜助という百姓がいた。大飢饉の中、彼は壁土を食って飢えをしのぎ、
けっして人には手をかけなかった。ところが、不幸なことに、最愛の女房を「良介」という
百姓に殺され、食われてしまった。そして死体を重ねの井戸へ・・・。
「良介」という名は、あのマンションに現われた霊が発した名まえと同じだ!
 私は身をのりだして、話の続きに聞き入った。
 変わり果てた女房を見た喜助は、気が狂い、井戸の死体をすべて掘り出して
干上がった自分の田畑に埋め、一心不乱に耕しだした。そのため、頭を割られた
何十もの生首が土から飛び出し、まるで地獄絵図のような光景だったそうだ。
 それを知った良介は、村人たちを率いて喜助を取り囲み、
「おまえの女房はうまかったぞ」と吐き捨てて、彼を殴り殺してしまった。
 なんともむごい話である。これでは喜助が浮かばれない。
 案の定、喜助は霊となって良介を襲った。
 殺されたときの傷を露にし、ものすごい形相で良介を追い立てたのだ。そして、
苦しみもがいた良介は、腹をかき破るという怪死を遂げた。
 のち、飢餓も収束に向かい、この村にも平和がおとずれたが、喜助を殺し、
食った良介の子孫には、次々と不幸が訪れた。一族から生まれてくる男の子は、
みな精神分裂で、周囲の家に火をつけたり、娘を強姦したり、殺人を犯したというのだ。
 その良介の子孫にあたるのが、間田家だったのだ。
 非業の死を遂げた喜助の霊が、自分を殺した相手を呪い続け、代々にわたって
発狂させたのか。


906 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:48
私は、輪廻(生まれ変わって因果を繰り返す)の恐ろしさに心を震わせながら、
O氏に教えてもらった村の墓場に向かった。
 良介の子孫、間田家の墓に線香をたむける。
 ふっと上を見上げると、小高い丘のようなものが見えた。私は、引き寄せられるように
その方向に足を進めた。
 すると、草むらの中に、ぽっかりと口をあけた古井戸が見えた。
『その昔、裏山の麓に水のない井戸があり、大飢饉のときに人を殺して食べた残骸の
捨て場所となっていた・・・』
 O氏の言葉が蘇る。
 周囲を観察すると、地形はちょうど山のすそのに位置していた。
「これが重ねの井戸か・・・・」
 水らしきものはなく、どこまでも深い穴のように感じられる。
 その井戸から十メートルほど離れたところに、大きな石があった。昔の墓のようだ。
よく見ると字が刻まれていた。本多家の墓・・・・と。
「たしか、殺されたマントルの女の名まえも、本多・・・本多啓子(仮名)だった」
 私は急いで村に戻り、近くで農作業をする老婆に、本多家の墓や喜助のことを
聞いてみた。老婆の顔は一瞬こわばったが、深くうなずき、
「本多家は喜助の子孫だよ。でも、明治初期に滅びたと聞いている」と言った。

907 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:49
私は翌日、役場に出向いた。
 やはり、本多家は滅びてなかった。転出しただけだ。
 静岡に移り住み、小作人として大地主の元で働いていたという噂もはいってきた。
 市役所でウラをとると、マンションで殺された本多啓子は、喜助の血を受け継いでいる
ことが判明した。
 私は、やっと、あのマンションで女の霊が「良介・・殺す・・殺す・・」
と訴えた理由がわかった。

908 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 15:51
 では、喜助の呪いにかかった良介の子孫、間田英雄が、喜助の子孫である
本多啓子を殺したとは、どういうことなのだろうか。
 私は考えた。
 代々に渡って間田家を狂わせた因果が巡りめぐって、今度は喜助自身の子孫の命を
奪われた。つまり自業自得に陥ったのかもしれない。
 いや、待てよ。こうは考えられないだろうか。
 喜助の霊が間田家の英雄を狂わせる。そして彼を、自分の子孫である本多啓子の元に
呼び寄せ、彼女を殺させる。
 すなわち、現実社会での重罪を犯させることによって、発狂よりもさらに激しい
復讐を狙った。そのためには、自分の子孫も犠牲にできた・・・。
 祟りとは、際限なく広がり、時に残酷すぎる結果をもたらすのかもしれない。
 私は翌日、岐阜県の高野山別院の高僧と連絡をとり、喜助の霊をとむらう方法を尋ねた。
 彼はとむらいを引き受け、マンションの壁紙の一部をちぎり郵送するよう指示した。
「霊界の深淵を一度覗いてしまうと、何度も覗くはめになるぞ」と言われたが、
喜助の霊を成仏させられるなら、それもしかたない。

 精神薄弱の妹が身ごもっている子どものためにも・・・・終。
 
酒を飲んで、深夜に帰宅した
道が混んでいなければ、最寄りの駅から車で10分くらいの場所にあるマンションに私は住んでいる。
普段は駅までの道は行きも帰りもバスを利用しているのだが、
その時は午前1時を回って2時近く、深夜バスもない時間帯だった。
従ってタクシーで、その日は帰宅した。
マンションはオートロック式で、ナンバー入力により開錠しエレベーターホールまで数歩。
地上12階建て地下1階(駐車場)の私は7階11号室の住人である。
エレベーターはB1にとまっていたため、1階に止まるまで数10秒待たされる。
深夜で当然あたりは静まりかえり、人の気配などない。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・遅い。
エレベーターが来ない。ずっと地下に止まったままで、なかなか上がってこない。
地下で人待ちでもしてるのだろうか。生理的にイライラしてくる。
かといって7階まで階段であがる気には到底なれない
せいぜいエレベーターの所在をあらわす明かりを見上げながらイライラするだけだ。
正確に計ったわけではないが5分近く経過しただろうか。
その時の私は、下にいる住人に文句の一つや二つ言う気分で、地下まで下りて行くことにしたのだった。
カツンカツンカツン・・・
異様に自分の足音が大きく聞こえる。
折り返し折り返し下ってきて、何台もの車が並ぶひらけたところに出てきた。
すぐエレベーター室の前に行く

人がいない。
あれだけ待たされたにも関わらず、
でもまあよし。としよう。酔いのせいか感情の波も単純なようで
気炎の出鼻をくじかれたような、無用のトラブルが避けられたような
ホッとした気持ちでエレベーターに乗り込んだ。
扉が開く。

すると


912 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 16:33
すると
エレベーターの奥に女性がすでに乗りこんでいた。
私は乗り込む際、思わず反射的に「こんばんわ」と挨拶を口にした。
彼女はシカト。だまってうつむいたままだ。
私はメラメラとまた怒りのボルテージが上がってきた。
(自分法であいさつを無視されるのが妙に気にくわない。
プライドを過剰に傷つけられるような気がして、しらふの時でもやけに腹が立つのだ)
あいさつもしない。エレベーターも地下で止めっぱなし
「クソ!いまいましい。何階の娘だろう」
そう思った時に、目的階のボタンが自分の行く7しか点灯していないことに気づいた。
「こいつ、同じ階か」
いやな面もちのまま、あっさり7階に到着した。
後乗り手前に乗っていたため、私が先に下りる。
通常ならここで「おやすみなさい」など住人どうし言うものだが
私は先ほどの件があったので、無言でそのまま下りた。
後ろで扉がシュっと閉まる音がした。
結局、その娘は7階では下りなかったのだ。

「変だな」と思いながらそのまま気にもとめず帰宅したのだった。


916 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 16:47
それから数日後、
妻が会社のお得意先の飲み会で深夜遅く帰宅した時のことだ。
まず携帯で妻から呼び出しを受けた。
タクシーに乗ってマンションの前まで帰ってきたのだが、手持ちが1000円ちょっとしかないのでお金が足りない。お金を1階まで、早く持ってきてほしい。とのこと・・・
・・・仕方ない。
パジャマにつっかけで財布だけもって、妻とタクシーの待つ1階に向かう。
エレベーターは地下に止まっている。
下向きのボタンを押して上がってくるのを待つ。
みんなの想像とおり、エレベーターは本当に来ない。
いやな予感と共に、先日乗り合わせた奇妙な女を一瞬思い出して
それから階段で下りていくことにした。
途中5階ぐらいに下りて、エレベーターが上がってこないか確認するが
まだ地下に釘づけ状態。
あきらめてどんどん下っていった。

917 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 16:53
ようやく1階に着き、タクシーの運転手に礼をいいお金を払った。
(詳しくは忘れたが、1200円超?のところチップ代わりに2000円渡してお釣りは受け取らなかった)
妻とエレベーターに乗ろうとする。
またもや地下1階にとまったままだ。
今度もあの女の仕業だとは思わないけど、いい加減こっちは辟易している。
「せっかちなのよ」と妻は笑うのだが
性分か、無駄な待ち時間は我慢ならない
先日の話しをザッと妻に話し、二人で駐車場まで下りていったのだ。
今度もまた地下に人影も気配もなし
妻は面白がっている。
「きっと幽霊なんじゃないの?」
「新築なのに、そんなことはありえなくないか?」
たわいもない会話をしながらエレベーターに乗り込む。
開く扉の向こうには何もない。ベージュの塗装のきれいなパネルのなんの変わりもない
エレベーターの内装があり、誰も乗ってなどいなかった。
拍子抜けしてしまった。

それからまた数ヶ月が経過した。

918 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 16:57
例の深夜のエレベーターが地下にとまりっぱなしの話し
同様の体験をした住人が何人もあらわれ、じょじょに問題になり始めた
理事はいたずらと見て、回覧板とエレベータホールで注意を促し始めた。
その頃くらいから階段を利用する住人が急に増えていったのだ。
今までは階段など、低い階に住む人か、せいぜい子供くらいしか利用はなかったのだが
高層階に住む人(私も含)も利用。階段でよく人とすれ違うようになった。
たぶん住人の90%はエレベーターを利用していない。

それもそのはず
あれから決定的な事件が起こったからだ。


921 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 17:15
当人と家族は(分譲マンションなのに)
引っ越してしまったので詳細はわからないのだが

住人同士の噂によると、今年の3月頃、
5階に住む娘さん(A子さん)がデートで遅く帰宅したらしい
エレベーターが来ないので、やはり地下まで下りて行き乗り込む。
すると髪の長い女が後ろ向きで立っていたらしい。
A子さんは5階で下りて自分の家に部屋に戻った。そこまではいい。
ちょっとしてから携帯電話がないことに気づいたA子さんは、
おそらく恋人の車の中に忘れてきたのだろうと思い、
自宅の電話から彼氏に、電話を持ってきてくれるように頼んだ。
ついさっき玄関まで送ってくれたので、車でそんなに遠く離れてはいないだろうとA子さんは思ったそうだ。
もう一度1階に下りとうと、エレベーターに乗ろうとした時に
なんでも、それはいたらしい。


931 名前:箱作 ◆io/88N22Go 投稿日:02/10/05 17:33
まだ変わらず後ろを向いたまま、それはいたのだそうだ。
A子さんはかまわずエレベーターに乗った。
その中で何が起こったのかわからないのだが、1階に着いた途端、大声を出して暴れまわった
それこそ、その声は7階の私の住むところまでその声は聞こえた。
何事かと1階まで下りていくと、すでに寝間着姿の住人が何人も集まっていて
A子さんを取り囲むように立っていたり介抱する者もいたのだ。
A子さんはたいへんだった。テンカンというものだろうか?
よくわからないが、失禁はしているわ。口からアワを出してるわ。とにかく
サンダルがちらばりひどい状態、手足をばたつかせるのでスカートも上の方までめくれ上がり
、かなりというかぞっとするほどの錯乱状態で、
私も必死に取り押さえたのだが、足で肋骨付近を蹴られ一瞬呼吸がとまった。

まもなく救急車が来て両親と共にA子さんは運ばれていき、
警察も来て、何も知らないA子さんの恋人は事情を聞かれていた。
ちなみにA子さんは深田恭子に似た会えばキチンとあいさつをするカワイイ女子高生だった。
しばらく入院して夏くらいに退院したが、先月の連休に家族全員で引っ越していってしまった。
あの後、A子さんと母親を一緒にいるのを見かけたが通っていた高校も辞めたらしい。
一時はレイプ説などもあったのだが、
実際はエレベーターの女のせいだと思う。
あれから1人の時はエレベーターに乗っていない(もちろん妻も)

了。
 
百年の歴史のある、某高校の話である。

都内の閑静な住宅街にあるその高校には、いくつかの怪談話がある。
外国人墓地を埋め立てての立地のため、深夜に外国人の兵隊が行進している、
とか、誰もいない筈の教室に白い格好をした女性が入っていくのを見た、とか・・・。

その高校の三階に、封鎖されたトイレがある。
三階の北側の男子トイレ。
入って左には小用の、右には便座のついたトイレがそれぞれ三つある。
その一番奥の便座のトイレが、閉ざされたままなのである。
この理由については
「ただ単に故障しているだけ」(職員)
「昔、そこで手首を切った生徒がいる」(生徒)
などとさまざまな噂が囁かれていた。

そんなある日、老朽化した学校を建て直すため、そのトイレのある校舎が立て壊されることになった。
好奇心の強い、ある高校生がこの際そのトイレを開けてみたいという欲求に駆られ、友達二人を連れ立って、夜八時頃に校舎に侵入した。



967 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 17:51



その日は土曜の夜ということもあって、教職員はほとんど不在。
いつもの活気ある校舎とはうって変わって不気味な静けさが支配している。
彼ら三人の足音が、妙に大きくこだまする。誰かに見つかりはしないかという物理的な恐怖と、本当に何か出るのではないかという心理的な恐怖が、三人の心臓を絞り上げた。
いつもなら、なんてことのない階段を、ゆっくりと登る。一段一段、ゆっくりと・・・。問題の三階のトイレの前に着いた頃には、三人ともかすかに息切れをしていた。

幸い、トイレは常時電灯が点いていて、中を見通すことができた。ふさがれたトイレの前に立った三人は、まず上部の隙間から覗くことにした。
しかし、なぜかそこもふさがれている。厚いベニヤ板が釘で打ちつけてあった。以前に同じことを試した人間がいるのであろう、引っかいた跡や、タバコの吸殻などが散乱していた。
何もここまでしなくても・・・。
三人は云いようのないこの恐怖が本物だ、ということに薄々感づいていた。




970 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 17:52
しかし、ここまで来て何も見ずに引き返すわけにはいかない。
木製のドアであったため、持ち込んだ桐で、覗き見ができる程度の穴を穿ち始めた。
最初、手が震えてなかなかうまく刺すことができなかったが、やがてその桐は徐々にドアの中へと埋まっていった。
その間、三人は無言だった。このまま穴なんてできなければいい、という思いもどこかにあった。
長い時間を要したが、貫通した時にはもう穴があいてしまったのか、と時間の感覚がすでに狂っていた。
ゆっくりと桐を抜いていく。
誰が最初に中を見るか、声を潜めて相談する。

誰もが一番最初をイヤがった。それはそうであろう。
結局、今回の侵入を思いついた高校生が最初に見ることになった。
恐る恐る穴を覗く。すると・・・

そこに見えたのは、普通のトイレの内部だった。
何か見えるのでは、と期待した半面、どこかホッ、と安堵した。
残りの二人にも中を見るよう勧める。二人も同じだった。
先程までビクビクしていた自分たちが急におかしくなり、三人は笑い出した。
やっぱりこんなものは迷信だよ、と一人が再び穴を覗きこんだ瞬間・・・。


972 名前:( ゚д゚)ハッ! ◆aoV/Y6e0aY 投稿日:02/10/05 17:52



「わッ!」

トイレの向こうから、誰かがこちらを見ていたのだ。
便所にも関わらず、床に腰を落としてしまった。
そのただならぬ雰囲気に、もう一人が穴を覗いた。
彼が見たのは、真っ赤な血が壁中に付着したトイレの内部だった。

そんな二人を見て、残りの一人は訳のわからぬ声を上げて走り始めていた。
二人もそれを追うようにしてその場を立ち去った。

何十年もふさがれたドアの向こうにいたものは、一体なんだったのだろうか・・・?


ちなみに最初に逃げ出した高校生は一週間学校を休んだ後、退学。その後、いくつかの精神病院に入院した。
数年後、どこかの神社でお祓いをして、現在は普通に生活しているが、今でもあの時のことは堅く口を閉ざして、何度聞いても語ってはくれない、という。
 20
ワンルームの安マンションで一人暮らし三年目。
ユニットバスなので基本的によっぽどの時でもない限り湯船に湯は張らず、
今日もいつも通りシャワーのみで済ませるつもりでした。

コックを捻って湯を出し始めた時、ふと足元がざわつくので何かと思い視線を
落としたら、何本もの髪の毛が。
放っておいたら排水口詰まりの元になると思い、とりあえずその髪を取ろうと
シャワーを一旦止めしゃがみ揺れている髪の毛を引っ張りました。

夢じゃないんです、絶対。
最近疲れてるからもしかすると幻だったのかもしれませんが、それにしては
私の意識はあまりにもはっきりし過ぎてるし感触もリアル過ぎます。

髪の毛が流れかけて揺れる排水口、その中に確かに目玉があったんです。
そしてその目と、私の目は正面から視線がぶつかったんです。
はっきり覚えてます、白目の部分は血走っててギラギラしてて、あれは確実に
人間の目玉です。排水口の中に、目玉がいたんです。
驚きと恐怖で声も出ず、ただ慌てて浴室を飛び出しました。

多分信じてもらえないと思うのですが、正直今すぐにでも引っ越したい…
目玉の確認は出来ていません。お風呂にも入れていません。誰か助けて…
 
ずっと前にどっかのスレに出てた話。…だったと思う。
コピペします。


ちょっと色々あって書ききれないので
本当にもう嫌だ!と思った出来事をメインに
部分だけ書くことにします。

今から10年以上前ですが
とある地方都市のはずれの町に住んでいました。
その町自体は小さくないのですが
私の住んでいた地域は畑やら田んぼやら
が多く人口密度が低いというか同じ町内みたいな
ものが10数件しかないのです。
急な引越しでなかなかいい物件が見当たらなかった為
夫が通えればいいかと、その時はあまりそういうことは
気にしませんでした。
ただ、実際引っ越してみるとそれまで都会育ちだった私は
その町というか地域の雰囲気になかなかなじめませんでした。


197 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/12 02:29
まずプライバシーというものゼロ。
平気で他人の家にことわりなしに入るし
何かあると近所一帯に筒抜け。
例えば、どこどこのだれだれさんちの娘が
お見合いで逃げられたとか、喧嘩したとか
挙句の果てはだれだれさんがこの前立ちションしてたとか…。

ですが、うちまでそんな噂の材料になる気にはなりません。
家の窓とカーテンは昼間でもなるべく閉めるようにして
音楽聞いたりテレビ見るときもボリュームを極端に小さくしたり
もちろん他の人と表面上は仲良くやってはいたのですが
つねに心が休まるときがありませんでした。
そこに住んでいたのは一年と少し。
その間に色々事件がありましたがそこは省かせていただきます。
私がその町を越すことになったきっかけとなった事件のことを
書きます。


198 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/12 02:30
ある日私と夫はちょっとした旅行に行く計画を立てていました。
この町を離れて少しのんびりしたいという私の
希望から無理に夫に連休をとってもらったのです。
1日目、2日目は温泉などに入りなかなか楽しめていたのですが
3日目に夫がどうしても仕事上会社に行かなくてはならなくなって
しまいました。
私もさすがに一人で旅行を続ける気はありませんでしたし
また後日行こうという話になったので急遽、家に帰ることに
なったのです。

家に帰った私は何かおかしいと違和感を感じました。
別にぱっと見いつもと一緒なんですが
よくよく見ると家具の位置が微妙にずれていたり
確かにしまってあった本などが床に置いてあったり…。
私の記憶違い、と言ってしまえばそれで終わりなのですが
この町のことを考えると妙に気味悪く思いました。
色々な部屋をチェックしつつ掃除していたその時です。
玄関のドアが開く音がしました。

199 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/12 02:31
時間はまだ午後2時くらいです。
夫が帰ってくるには随分早すぎるな、と思いながらも
「何かあったの?」と言って玄関に出迎えに行くと
なんとそこに居たのは二つ隣に住んでいる奥さんでした。

一瞬二人とも固まってしまったのですが
奥さんが早口で「あらお帰りなさい!玄関の鍵が開いていたものだから
どうしたのかと思って。本当用心しないとね。」
のようなことを言ってそそくさと出て行ってしまいました。
奥さんは鍵が開いていたと言っていましたがそんなはずはありません。
私はもともとそういうことを忘れないほうですし
そもそもこの町に来てから必要以上に気を使っています。
まさか…そんなわけはという疑問とともに
今まであったことや、旅行から帰ってきたときの
家の中の微妙な差異。

とにかく私たちはそれから半月ほどで引っ越しました。
その時の家よりずっと狭いアパートみたいなところ
になってしまいましたが、前の家よりもずっと落ち着きます。
あの時のことは、今思い出しても本当に嫌な気持ちになります。
これが私の怖い隣人体験です。
長々とありがとうございました。
 
これは、去年の12月の出来事です。
友人も何名かその後死んでしまいました。
ここから先は危険なので、読まないほうが良いかも知れません。

僕たちは高校の仲間で富士の樹海に肝試しに逝こうかという事になり、5人でバイクに
乗り12時ごろに樹海に到着しました。
かなり寒くて凍えそうでしたが、緊張していたと言うのもあって何とか耐えられそうな感じでした。
友人の相原が、じゃー逝って見ようか?と言い出し、デジタルビデオカメラを持って僕らは暗闇の
森の中に進んでいきました
僕の原チャリから300Mぐらい奥に入ったときに、ガサ、ガサと誰かがこちらに向かってくるような
足音のようなものが聞こえ、僕が何か聞こえない?と言うと
雄一が、つーか、かなり前からさ、俺たちの後ろから足音してんだけど・・・
気のせいだと思ってたけどおまえにも聞こえる?
と言い出し、少し様子を見ることにしました。
相原が、動物来てんじゃねーの?と言い出しましたが足音のするほうを見ても、誰も居ないし、動物
なんて絶対ありえないよな
しかもなんだかくさい。水槽でザリガニが死んで、腐ったような匂いが風に乗って時々におう
と思っていると、後ろ数メートルぐらいの距離でイキナリ”バチ”って鳴ったかと思うと
男の声らしき”ウォォォォ”、”グロゥゥゥゥ”と言うような声が


266 名前:足の無いビデオ 投稿日:02/10/13 02:37
なんだ???と思いそっちのほうを見てみるとなんか人らしき者が・・・
なんか、人が居るよぉとびびって居るとスゥーと消えた
出たと思うのも束の間、雄一が真っ先に逃げ出し、相原もそれに続きダッシュ
後輩の遠藤、次に僕、後に送れて後輩の飯田もそれに続いてダッシュ
逃げているときに思わず親父のデジカメを落としてしまった。
そんなことはもうどうでもいい、只管逃げる
少し開けたところで皆止まり
相原:一体今のなんだよ?
遠藤:お化けじゃないんですか?
雄一:マジで?俺見て無かったよ。なんだか声が聞こえて相原が走るから
飯田:やばいっすよ。帰りましょうよ。
僕:カメラ落とした・・・だれか、カメラ探すの手伝ってくれない?
雄一:どこらへんで落とした?
僕:逃げようとして直ぐだったから、あの変なのが出た付近だったと思う
相原:てか、やべーだろ?俺はあそこいきたくね
皆:・・・
と言うような会話が5分ぐらい続き、皆も仕方無しに、カメラを探しに戻ることにしました
さっきの、霊らしきものが見えるところまで来ると急に皆の足が遅くなり
僕はカメラ無くすと親父にすげー怒られると思い。何とかカメラだけはと言う感情から一人だけ先に行くことに


267 名前:足の無いビデオ 投稿日:02/10/13 02:37
皆から50Mほど先に進んだところでカメラを発見、落ちた衝撃で壊れてないか心配しましたが
赤いレコーディングランプも付いたままで問題なさそうでした
少し、安心したけど、”ガサ”と音がし、僕は少し足早に皆のところに戻り
やっぱ、あそこなんか変だよ。まだ、足音するし
でも、バイクに戻るにはその付近を通るしかないよな?
怖すぎる
少し、迂回をしていけないか?と言う話になり、迂回することに
足早に、原チャリの地点まで進んでいると、臭い凄い臭い
直感的にここすげーヤバイかもしれないと感じていると横に視線を感じてそっちのほうを見たとき僕は思わず
”うぁ”っと声を上げてしまいました
何か、大き目の物体が木にぶら下がってる
”うぉぉ!!”と相原も気づいたらしく木にロープらしきもの1本でぶら下がってる物体を見ていました。
相原:あれ、死体だろ?
雄一:ヤベーかなりヤベー
遠藤:両足が無い
僕:さっきのヤツってもしかして、この死体のなんかなんじゃ?
飯田:無言


268 名前:足の無いビデオ 投稿日:02/10/13 02:39
となんだかんだ会話をしていると
”オ・・・・コ・・〜ス〜”と言う声が途切れ途切れに人の声と分かるぐらいにハッキリと
ヤベーヤベーと誰かが叫び、また、ダッシュで逃げました。
何とか、無事にバイクの場所にまでたどり着き
相原:今のはかなりヤバイだろ?
遠藤:俺ももう帰りたいっすよ
そのとき飯田が何か見たのかいきなり”ウァ〜ウァ〜”と言い出し、しゃがみ込んでしまいました
相原が飯田をどうした?おい、どうした?だいじょうぶか?
と、なだめているとそのまま気絶しているようでしかも口から泡吹いている状態
このままにして置けないので、飯田を只管皆で介抱する事にし、10分ぐらいかけて何とか意識を取り戻した
僕はバイクのメット入れの中にしまってあった、ジュースを飯田に飲ませた
皆もただ事じゃないと感じているようで、直ぐに撤収することにしました。
ですが、なんだか飯田の挙動が以前に比べ変な感じになってる
その後の帰道の出来事で飯田が死ぬことになるとは
皆普通にバイクに乗り、問題も無い感じで進みトンネルに差し掛かった時にバガーン、ドチャ
かなりでかい音が、なんだ?トンネル見てもなにもぶつかった形跡も無いし???
皆がトンネルの出口に向かって走っていくのが見え、その尋常じゃないのを見て事故と直ぐに理解しました
飯田のバイクが、トンネル入り口の壁に激突して大破している
かなり、状況は酷く、飯田の顔がグチャグチャに潰れてしまい顔だと認識できない程に
飯田はそれでも、まだ、生きているようで手足をバタバタさせながらもがいている・・もう見てられない



269 名前:足の無いビデオ 投稿日:02/10/13 02:39
その時、上から何かがドスンと落ちてくる音が
なんだ?と見てみると、何もない
直ぐに、近くの公衆電話まで走り警察に連絡したが、警察と、救急車を待っている間に飯田は動かなくなってしまった
その後、警察で色々と事情を聞かれ親に迎えに来てもらい帰宅した
警察にはさすがに、親に肝試しで樹海にいって死体を発見したなんてばれると凄いことになるので、ツーリングと言うことにした。
こんな事になってしまい。皆気が重かった
次の日親父から呼ばれて説教かと思っていると、そこには昨日撮影したデジカメがあり
親父はそれを見たらしく何か変なものが映ってるといい事情を話すことに
僕も見たくは無かったが、見てビックリした
カメラを落とした時に、僕らの逃げるところが撮影されていて、その後、数秒間経って誰か分からないが、カメラを持つ者が居たらしく
カメラがフワフワと上に移動している
なんだ?????あの時は確か皆逃げるのに必死だったし、カメラを落としたのも知ってるのは僕だけだと思う
しかも、逃げてるのに戻ってカメラ持つ人間なんて絶対居ないはず・・・?
と思っているとかなりかすれた声で”オマエタチコ〜ロ〜ス”と聞こえ、手をはなされたかのようにカメラが落下していく
そして地面に埋まったのかライトが消えたのか分からないが、画面が真っ暗になったと思うと、ぱっとどこか見知らぬ風景を撮影している
シーンに、うぁ、これは、飯田が事故死したあのトンネルだ
次にノイズが酷くなり池を写しているシーン、ビルのような建物、踏切り、道路、森、火事のようなシーン、最後にどこかの会社の受付み
たいなのを写しているシーンが幾つか流れ暗闇に戻った。それらのシーンには必ず足の無い黒い影が入っている
その後から、僕の部屋でバチ、バツというラップ音や金縛りに悩まされることになった
ビデオを見た日は夜中目がさめるとバチバチバチバチバチバチと言うような電気がスパークしたような音がして
真っ赤な光が部屋中に見える事もあった


270 名前:足の無いビデオ 投稿日:02/10/13 02:39
飯田のお葬式の時にビデオの内容が変だということを伝え皆で見ることになった
相原、遠藤、が来たが雄一が何時まで待っても来ない家に電話しても出かけたと言われる
多分こっち向かってるんだろうと言うことになり、そのままビデオを見た
かなり、皆ショックを受けたようで、相原はバイクに乗らず押しながら帰った
それ以来雄一は学校にも来なくなったし捜索願も出された
沼で雄一の死体が見つかったのは5日後ぐらい先だった
どうも、ビデオを見るために僕の家にやってきてそのまま5日間行方不明になったと言うことになる
警察の人も色々調べたらしいが、なんでこの時期に池に入ったのか分からなかったようだった上着を脱ぎ捨てそのまま池に入っていたらしい
警察側では受験のストレスにより精神的におかしくなり自殺したと言うことで処理された
その後は学校も卒業し、皆バラバラになったが相原がビルから飛び降り自殺したと知ったのは今年の8月だった。
あのビデオにあった、ビルと全く外観が同じビルで飛び降りた
そして今この文章を書いている僕
残ったのは、遠藤と僕になる
いまだにラップ現象は収まらず、このまま行くと殺されるのかと思うと怖くてどうしようもなくなる
親父はなんだか、この頃変になってしまい。会社も辞めて酒ばかりを飲んで独り言が多くなっている
自殺ういう言葉も言うようになった
これからの僕は一体どうすればいいんだ
ビデオをインターネットで公開します、霊感の強い人が何か助言してくれると良いのですが、僕たちは5人しか居ません、がこれに映っている
足の無いビデオは20シーンを越えています。これを見てどうなっても僕は責任をとることが出来ません。公開していいものかどうか迷います。
1月17日。悪夢は襲った。その日、俺は神奈川の叔母さんの所に居候の身で夜遅くまで仕
事をして、起きたのは昼過ぎだった。起きてリビングに行くと叔母さんが「神戸の方で地
震があったらしよ」
と言った。俺も叔母さんも、そんなたいした地震じゃないだろうと思い一緒にテレビを見
ていた。するとやけに見慣れたビルや道路、町並みが映り、見覚えのあるビルが燃えてい
る...
そして神戸市内に入ったが、まだ家まではかなりある。街の中はガスが漏れているせい
か、かなりガス臭い。そして途中で自衛隊の車が道路を塞いでいる。連絡もつかないしイ
ラ立っていた。そして俺がクラクションを鳴らして言った。(パッパァァ〜ン)俺「お
い!どかさんかい!通られへんやろがっ!ボケェ〜!!」兵「関係者以外入れません。U
ターンして下さい」
俺「はぁ?」
兵「ですから危険なんでUターンして下さい」俺「ええからどかせや!嫌なら無理してで
も通るど!どかせぇぇ!!」
兵「おたくね〜こっから先は入られへん言うてんのがのがわからんのか?Uターンして、
はよ帰れ!」



282 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/10/13 03:37
俺「この先に俺の家があるんじゃあ!ワレ何様のつもじゃ!もし親が死んだらお前のせい
やからなぁ!ワレの名前と住所、教えろや」兵「は?本当ですか?」俺は頭に来て財布か
ら免許証を取り出し、相手の顔面に叩きつけた。俺「まだなんか文句あんのかい?」
免許証を見て...
兵「失礼しました。先に言って頂ければ..」俺「先に聞くのが筋やろが!ボケナス!!早
よぅそのクソ車をどけたらんかい!」
兵「途中、道路が陥没しているので気を付けてゆっくり走って下さい。どうぞ」と道を開
けてくれた。そして、なんとか無事に家についた。両親、家族共に死者はいなかった。こ
れは奇跡に近いと言える。俺の実家は神戸の須磨〜長田の調度、中間地点にあり、もっと
も被害が大きかった所である。そして、ここから本当の地獄のサバイバル生活が始まっ
た!!



283 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/10/13 03:37
まず、電気、ガス、水道は一切使えない。持って行った米と水は近所の人達に分
け与えて残りは二日分の食料しか残らなかった。家の中は廃墟のようにガラスが散らばり
タンスは壊れ食器は壊れている。何も手をつけていないらしく、笑えたのはテレビが食器棚にめり込ん
でいた!どうやったらこうなるんだ!?しかも母親の部屋にある小さめのテレビだが、ふ
すまを見たら調度テレビが通り抜けたくらいの穴がポッカリ空いていた!母親の証言によ
ると、自分の寝ている目の前をテレビがスピンしながら飛んで行ったらしい...俺の部屋
は、俺が出て行ってからそのままにしてあったらしく、ベッドのスプリングの下、本棚の
裏、押し入れの中に隠してあった、エロ本、AVがフォーカスされていた!!しかも、壊れたビデオデッキの中の機械をくり抜いて空洞にして、その中に隠しておい
た、お気に入りのAV+ノーカットバージョンまで粉砕されていた(涙)さて話は戻る...
サバイバル生活だが、俺の住んでいた所は市営住宅でしかも八階なのである。しかも電気
がダメなのでもちろんエレベーターも使えない。すべて階段の往復!水の持ち運びが一番
きつかった!


285 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/10/13 03:37
飯を炊くのもナベに使うガスコンロで飯を炊いて、おかずなどないから、お
にぎりにして塩と海苔だけ。夕方五時を過ぎると冬なので、もう家の中は暗くなる。電池も無駄に出来ないので懐中電気は使わずロウソクを三本ほど立て、明日はどうするか
話をして七時には寝る。その間にも、ずっと震度Bくらいの余震は続いている。さすがに
寝るのが早いと起きるのも早い。灯油もないのでストーブも暖房も使えない。寒さと空腹
感で朝の四時に目が覚める。昨日、決めた事は祖父、祖母は家の掃除。両親は物資の調達
(電池、ロウソクなど)俺と兄貴は食料の調達。ここで問題なのは食料はうちだけじゃな
く街中の人達がない為、まだ地震があってすぐだから自衛隊の補給もない状態。電車やバスも動いてない。だから皆、大阪や京都まで車やバイクで買いに行く始末。だか
ら大渋滞で無理だろうと俺は判断した。


287 名前:285投稿日:02/10/13 03:39
兄貴は行く気満々。(アホだ)そこで俺は兄貴に
俺は逆の広島方面に行くと行って別行動を取った。もちろん行くはずない。俺には俺の考
えがあった。とりあえず朝、兄貴を見送ってから家に戻り物置から引っ張り出したのは、
ドラえもん風に、チャチャチャチャ〜ン(釣り具セット〜と登山セット〜)まぁ〜ようす
るに兄貴は足手まといだったわけやね。俺と違って、おデブちゃんだから...ごめんな。まずは、釣りだ。海は歩いて10分くらいの所にあるし、エサは現地でカラス貝やフナムシ
を調達。釣りはよくやってたので冬だし狙うは、カサゴ、アイナメ、メバル...もしくは
沖に投げてキスかカレイかな〜などと考えて釣り始めたが地震の影響かまったく釣れ
ねぇ!二時間粘って釣れたのは何故かワタリ蟹が一匹...はぁ〜釣れねぇ〜と思い釣った
カニを見ていたら、ふと閃いた!もしかしたら...ダッシュで防波堤まで行きコンクリー
トとコンクリートの間を覗き込む。

288 名前:285投稿日:02/10/13 03:39
ムフフフフ〜いるわ、いるわ、カニがウジャウジャい
やがる!!予定変更〜カニ取りだぁ!取り方は簡単。上から竿でつついて隙間から海に出る所を網で
すくうだけ。小さい奴は逃がしてあげて20cm前後の奴を五匹捕まえて、計六匹。これにて
終了〜何の種類のカニだろう、これ?まぁフグと違って毒はないから平気だろう。帰りに
明日に備えてタコ壷を仕掛けて帰った!




290 名前:285投稿日:02/10/13 03:40
家に帰ると、祖父、祖母が目を丸くしてビックリしていた。祖母「どうしたん、これ?」
俺「海で取ってきた」祖母「食料を買いに行ったんちゃうの?」
俺「買うよりこっちの方が早いし金も何もかからんやろ、わざわざ買いに行くまでもな
い」
祖母「....」
とまぁ〜こんな具合に生活してました。しかし本当に辛かったのは、着いた初日は朝なの
に火事でもえたススや灰が舞い上がり日没のように空はどんより曇り、子供が崩壊した家
の下敷きになり助けを求めて泣き叫ぶ母親。自衛隊も間に合わず、皆が手を貸して何とか
しようとするが機械も何もないので、どうする事も出来ず、また逃げ遅れて家と一緒に炎
に焼かれて死んで逝く人。道端に無造作に置かれた死体...一応、身内で亡くなった人が
いないか確認の為、体育館に行ったら、そこには100体近く並べられた死体...
そこには、同級生の死体もいくつかあった。しかし、あまりに多くの死体を初めて見たせ
いか、あまり悲しい気持ちにはならなかった。

291 名前:285投稿日:02/10/13 03:40
それよりも明日をどう生きるかを考えてい
た。懐かしく母校である小学校、中学校に行くとそこには家を無くした家族や老夫婦がた
くさんいた。たくさんの老人達が生きる気力も無くした顔が今でも目に焼き付いている。
そして、その矢先に何よりもショッキングな出来事が数分後にその学校で起きた!ある老
人が最上階から飛び降りたらしい...そして同じ校舎のトイレで、また老人が首を吊って死んだらしい。二つとも遺書があり、
内容は、体もろくに動かない、ただ食べて寝るだけで、こんな時に皆の世話になるのは申
し訳ない。居ても邪魔になるだけだから... とゆうような内容だったらしい。これには、
俺も打ちのめされた。ぜんぜん知らない何の縁もゆかりも無い人の死だけど、ただ自分の
無力さに泣いている俺だった。だから、せめて自分の祖父、祖母にはそんな事がないよう
にするしかなかった。そんな中でも無情に時は過ぎて逝く。

292 名前:285 投稿日:02/10/13 03:42
明日の事を考え行動しなくて
はいけなかった...そんな中、一週間以上が過ぎ自衛隊から物資や食料も補給され始め電気、ガス、水道はま
だ直接は通らないものの何とか、一段落し、なんとかメドがついた。そして俺も、いつま
でも向こうの仕事をほったらかしにするわけには行かないので、後は兄貴に任せて向こう
に帰る事にした。
死者5000人以上。役、6000人近くを出した、この大惨事。当然の事、何も無いはずがなく
そして再び、この地を踏む時、恐怖体験をするとは、この時は思いもよらなかった!
こうして話は現実編を終えて『心霊編』へ突入するのであった...


294 名前:285投稿日:02/10/13 03:43
さて、あの震災から、約四ヶ月半ぶりに仕事を三日間休みをもらい再び車で一人、神戸に
戻った。その間、長田の方は無法地帯で特にひどかったらしく、まさに世紀末、『北斗の
拳』状態だったらしく、物取りや女性がレイプされて殺されたりしたらしい。街はまだ荒
れてはいたが崩壊した家などは完全に撤去されてキレイに何もなくなっていた。しかし、
まだ、学校には家を無くした人達が体育館や教室にいた。そこに友達の姿があった。
俺「よう!」
友「おぉ!久しぶりやんけ!帰って来たんか?」
俺「あぁ、心配でな。お前はどうしたんや」
友「来月、仮設住宅が立つから、それまでここに泊まっとんねん」俺「そうか〜大変や
なぁ〜」
友「ヒロはいつまで、こっちにおるの?」
俺「あと2〜3日はおるよ、なんで?」
友「いや〜連れはみんな親戚の家とかに行って遊ぶ相手がおれへんねん!」
俺「なんや〜そんな事やったら俺が遊んだるやん!何やったら、今日一緒にこの学校に泊
まったろか?」


296 名前:285投稿日:02/10/13 03:44
友「マジ!?メッチャ嬉しいわ!ようさん話したい事もあんねん」俺「ほな、俺いったん
着替え取りに家に帰るわ」
友「わかった。待ってるで!」
俺「おぅ!ほなっ!」
さて、皆さん。この学校は(現実編)で書いたように、飛び降り、首吊りがあった所で、
しかも、この小学校に通う生徒も何人かは亡くなっているはず... その時は俺も友達に会
えて嬉しくなり、そんな事はまったく考えもしなかったのである。そして、俺は着替えを
持って学校に行き夜までは外をプラプラして友達と楽しい時間を過ごした。そして夜の九
時を過ぎたあたりから他の人達が寝始めたので喋ってると悪いから廊下に出て昔のこの校
舎で一緒に授業を受け遊んだ事を思い出しながら話に華を咲かせた。廊下から運動場が見
えるので友達が
友「運動場に行ってみぃひんか?」
俺「かまわんよ。」
友「ほな行こか」



297 名前:285投稿日:02/10/13 03:45
教室は三階だったので、もう電気は消灯で消えているので懐中電灯を持って来て暗い廊下
を歩き出した。時間はもう0時を回っていたと思う。やはり暗い廊下だと少し怖くなり嫌
な予感がした。とその時、友達がこんな事を言い出した。
友「学校で寝てると、誰かが廊下をパタパタパタ〜って走るねん。音からして子供の足音
やねんなぁ〜」
俺は否定も出来ないから...
俺「そら、やっぱりここの生徒で死んだ子供もおるから...」
友「やっぱり、それしかないわな〜」
俺「そう...やな...」と言いながら階段を降りて行く...
トン..トン..トン..
ゆっくりしたペースて階段を降りていく。
すると!!



299 名前:285投稿日:02/10/13 03:45
トン..トン..トン... パタパタパタパタパタタタ...と上の方から廊下を走る音がし
た!!
俺と友人はビクッ!として目を合わせた。
俺「聞いた?」
友「ああ..聞こえた」俺「大丈夫だろう、さぁ早く降りようや」
友「そやな」
トントントントン... と早いペースで階段を降りて行く...
そして、何かおかしいので友人を止めた。
俺「ちょっと待って」友「何?どないしたんや?」
俺「シッ...静かに」 すると...
タンタタンタン...パタパタパタ...タンタンタン...パタパタ...俺「階段を...」
友「降りて来て..る」俺「ヤバイ!走れ!」もうダッシュで降りるとゆうより飛び降りる
といった方が正しい。急いで運動場に飛び出した!
友「なんやぁ今の!」俺「さぁ...でも明らかに近づいて来てたよな...」


300 名前:285投稿日:02/10/13 03:46
そして調度、向かいにある校舎に目をやって、ふと四階の窓を見たら誰か立っていたけ
ど、あまり気にはしなかった。友人と、あぁ〜マジ恐かった!と話をしていてもう一度、
四階を見たらもういなかったのでやっぱりトイレだったのかな〜
と思い話してたら、友人が「おい、あそこに誰かおるぞ!」とあの四階を指差した。
俺「ん?あぁさっきも居たよ。あそこで寝てる人がトイレに行って帰って来たんやろ」
友「いや..違うねん!あっちの校舎はもう授業が始まってるから、泊まってる人はこっち
の校舎だけで、向こうは入られへんはずやねん!」
俺「...マジ!?」
友「マジや...」
ともう一度、友人と見たがもう居なかった。友「おかしいなぁ〜」俺「ちょっと近くまで
行ってみよか?」
友「そやな〜行ってみよか!」
二人共、好奇心大盛である!!




304 名前:285投稿日:02/10/13 03:47
近くまで行き一階の窓を調べたが鍵がかかっている。友人は窓にへばりつくように顔を押
し付けて奥を見ようとしている。俺は四階の方を見上げた。
「あれ?」と思った。四階から誰か下を見るように、誰かが顔を出している。暗くて顔が
よく見えない...
俺「おい...」
友「ちょっと待って」俺「おいっ!てば」
友「ちょっと待てってば!何か見える...」 俺「いいから、こっちを見ろや」
友「いや...こっちに何かあるで」
友人はどうも一階の奥が気になるらしい... 俺はもう一度、上を見てみた。「ん!?」
なんか、さっきより出てるぞ?さっきは顔だけだったのに胸のあたりまで出てる....
(これは...なんかヤバイぞ...非常にヤバイ気がするぞ...)
俺「おい!戻るで!」友「なんやね〜どないしたんや!」
俺「上を見ろっ!」
友「ん〜(上を見上げる)...うぉっ!何やぁ〜あれ!」
俺「いいから来い!」と友人の腕を引っ張ってその場所から離れて5メートル程離れた瞬間!





307 名前:285投稿日:02/10/13 03:48
ゴッ!ドサッ!!


っと後ろでコンクリートに頭を打ち付けたような鈍い音と何かが
落ちた音がした!俺達は一瞬足が止まった...
俺「振り向くなよ...絶対に振り向くなよ」
友「あぁ...わかってる...」
もう声が震えている。友「ど...どうしたらええん...」
俺「動くな...じっとしてろ」
すると...
ジャリ...ズズズズ...と後ろで何かを引きずる音がした!!
そして!
ズズ...ジャリ..ズズズ [ウゥゥ...アァ...]と声がした!!
俺と友「...!!」
俺と友人は、金縛りじゃなく、もう恐怖と緊張で体がすくんでしまい、カチカチに固まり
動けなくなっていた。しかし音は近づいて来る!!
ズズ..ザッ..ザザ... 俺(ヤバイ...動け、俺の体動いてくれ!)とその時!!
国道を走る大型トラックのクラクションが鳴り響いた。(パッパァァァァァ〜ン!プ
シュップシュゥゥ〜)


308 名前:285投稿日:02/10/13 03:48
俺と友[ビクッ!!]あまりに大きい音が、俺達の呪縛を解いた!俺と友人は顔を見合わ
せ、その瞬間!スーパーダッシュで走り、寝泊まりしている校舎の中に駆け込んだ。
{今、思うとなぜ門の外に出なかったのかなぁ〜と思う...}
俺と友「ハァッ..ハァッ..ハァッ!」
友「何やね!今の!」俺「たぶん自殺した人やろな...」
友「マジかいや〜!」俺「それ以外、考えられへんやろ?」
友「...そう...やな」
俺「なんか、めっちゃ喉が渇いたな〜」
友「そうやな〜講堂にジュースとお茶があるから取りに行こか」
俺「行こ、行こ。マジで喉渇いた!」
もうすっかり子供の霊の事など忘れていた。「いや〜マジで恐かったなぁ〜ションベンち
びるか思たで」などと話をしながら講堂に辿り着き無事、ジュースと烏龍茶を確保した。
そして...
友「なぁ...ションベンしたいねんけど..」俺「あぁ...そういえばトイレでも首吊り自殺
があったらしいで」友「...何でそんな事ゆうねぇぇ〜!!もぉ〜〜勘弁してぇ〜なぁ
〜!!」


309 名前:285投稿日:02/10/13 03:48
俺「ホンマの事やねんから、しゃあない」
友「ど...どこのトイレかな?」
俺「知らん...でも生徒用トイレは確率高いよな」
友「じゃあ職員用トイレに行こか?」
俺「え?行こか?って一人で行ってこいよ」友「なんでやぁ〜一緒に行こうや!」
俺「俺、別にションベンしたないもん」
友「ちょっと、マジで頼む!なっなっ」
俺「いや〜怖いやろうな〜小便してる時に後ろのドアが開いたりなんかして...そんで振
り向いたら目の前に老人が立ってたらどないする?」
友「もぉぉぉ〜ホンマ頼む!一緒に来てくれ!100円やるから!!」
俺「嫌や...」
友「なんでやねん!」
俺「俺かて怖い...」
友「ほな、連れションしよ。なっ?」
俺「だから俺は小便はしたないゆうてるやん」
友「あぁ〜もう我慢出来へん!膀胱がおかしなるぅぅ〜!!頼むわ〜一緒に来てぇ〜な」
俺「嘘、嘘!俺も実は行きたかってん(笑)」
友「なんやそれ?じゃ早く行こ!漏れそうやねん!」

310 名前:285投稿日:02/10/13 03:49
とりあえず職員トイレに入り電気を付けたが何故か薄暗い...俺は何か嫌な空気だなぁ〜
と思ったが、また友人を怖がらせるのもどうか...と思ったし 本当に何かの気配を感じて
たので早く済ませて出ようと思った。
二人並んで仲良く、連れション。
{ジョロロロロロォォォ〜}
すると後ろで
「カタッ...」っと小さな音がした...
友人の顔を見ると、その音に気付いた様子もなく、そうとう溜まっていたのか(ホォォ
〜)と幸せそうな顔をして用を足している。
俺も気にし過ぎだろうと思い用を足していた。すると、後ろの大便用のドアが(ギッ...
キィィィーーッ)と開いた...
俺(マジかよ...)
すると友人がビックリして振り返った!!
俺「あぁぁぁっ!!俺のズボンにションベンがついたぁぁ!!」
しかし友人は後ろの便器を見たまま動かない...
そして、俺も首だけを回して後ろを見た。



312 名前:285投稿日:02/10/13 03:51
そこには、調度、便器の上に立つようにして人の形をした霧みたいなモヤが、
かかっている!!
友人は何かに取り憑かれたように、その人影をジーっと見つめたまま動かない。(下半身
の{ピーー}も出したままである)
俺「おい!」
友「...」
ただジーっと何かを見ている...
俺「おいってば!」
と友人の体を揺さぶった!
友「....ん..あぁ..」と目をパチパチさせなから正気に戻ったようだがまだ頭がボーっと
してるようで目が泳いでいる。しかし、イチモツだけは、ちゃんとしまっていた。
俺「ほらっ出るぞ」
友「あぁ.....」
と返事はするが、そこから動こうとしない。俺「出ろってば!」
と腕を引っ張っても、出ようとしない。
俺(これは憑かれたのか?マズイ...)
とりあえず正気に戻そうと俺は、おもいっきりビンタをした!
[バチィィッ!!]
俺「ほらっ!おいっ!しっかりせぇっ!!」と、また体を揺さぶった。

313 名前:285投稿日:02/10/13 03:51
すると...
友「...!?どうした?何かあったのか?」俺「(ホッ...戻った)とりあえず出るぞ」友
人もわけの解らないまま、俺に引っ張り出された。そして、その場から離れて階段に腰掛
けた。
俺「お前、何も憶えてへんの?」
友「いや...俺もわけわからんねんけど..」友人が言うには、こうらしい。まず、用を足
している時に後ろのドアが開いたから、ビックリして見たらしい。するとそこには、人が
ダラーっと下を向いて、ぶら下がるように便器の上にいたらしい。俺が見たのは白い人型
のモヤのようなものが便器の上に立っているように見えた。しかし、ほぼつじつまが合
う。そして、それが顔を上げた瞬間、目と目が合ったらしい。顔は老人だったそうだ。そ
れから俺の声は聞こえていたのだがその老人から目を離す事が出来なくて
俺の声は聞こえていたらしいのだが、ヤマビコのように、何かグァ〜ングァ〜ン響いて何
を言ってるか解らなかったらしい。それから先の記憶は一切無いらしく何か衝撃があって
(俺のスーパービンタだな)気がついたら俺が目の前にいたそうだ。友「シーーチッ
チッ」俺「どないした?」友「いや...口の中がヒリヒリする」
口の中に指を入れて見る
友「あれ?血が出てるで?なんでやろ?」


314 名前:285投稿日:02/10/13 03:51
俺「クックック(笑)シソーノーローなんちゃうの?」
友「そら、歯グキやろ?ちゃうねん!この、ほっぺたの裏っかわや!見てみぃ」
俺「どれ?」
と見ていたら、俺と友人は階段の一番下に座っていたので横を向くと上がる階段が視界に
入る。友人の口の中を見ようと横を向いたら視界に何かが入った!階段を上がりきった、
所に(誰か...いる!?)友人の口を見るフリをして、目線を階段の上に向けると、調
度、真ん中に子供が立っている!!小学二年〜三年くらいの子供だろうか?定かではな
い。俺(なんて日なんだ今日は...これ以上は嫌だな、もう...)
「なぁ、今日はやっぱり家に泊まりに来ぇへんか?」
友「俺も怖いからそうするわ!」

317 名前:285 投稿日:02/10/13 03:52
俺「今、何時やろ?」
腕時計を見た...
{8:88}俺「....バカになってはる」
俺「まぁええわ!ほな行こか〜」
と階段の上を見させないように一人でスタスタ歩いていった。
友人もそのまま付いてきたのでホッとして、家に帰った。時計を見たら、もう四時を過ぎ
ていた。その後、友人は俺が帰るまでは俺の家に泊まり、その後は仮設住宅が出来るまで
自分の車の中で寝ていたそうだ。今でも、たまに神戸に帰り、その友人と会うと必ずその
時の話が出る。彼はそれ以降、心霊体験は無いそうだ。もう二度と嫌だとも言っているが
...『終』



319 名前:285投稿日:02/10/13 03:53
最後までお付き合い、ありがとうございました。これを書くのに、正直、迷いがありまし
た。死者6000人近くを出した大惨事。やっぱり自分自身、直接ではないにしろ被災者の立
場であり多くの友人を失いました。あの時の光景はあまりにも悲惨で、まさに地獄絵図で
した。でもあれから8〜9年の月日が経ち考え方やいろんな事が変化し今日も、無事に俺は
生きています。そんな、こんなをふまえて主旨である心霊編とは別に現実編とゆうのも書
かせて頂きました。まぁ〜お決まりとゆう事で、この小学校は俺の母校で今でもありま
す。
場所は須磨〜長田の間にある国道二号線沿いにある小学校です。
もし神戸に行かれる事がある方は中には入れないと思いますが外からなら充分見れます。
夜、もしかしたら四階に人が見えるかもしれません!?
長くなりましたが、最後に震災で亡くなられた方の、ご冥福を心よりお祈り申し上げま
す。では...  
 
じゃあ、ネタ提供。
友人のコウが体験した本当にあった話。

コウ一行が、長期休暇を利用して、静岡だか神奈川に遊びに行ったときのことなんだけどね、朝早く出発して、昼頃に現地に到着した彼らまぁ、時間もまだ余っていたので温泉巡りなどをして、宿にチェックインしたらしいのよ,んで、人数は8人くらいだったけな?
結構な大所帯だったから、部屋は二つ、4人づずつに別れたのね。その時コウの泊まった部屋はトイレが壊れていて使用不能なので、廊下にある共用トイレ
を使用するようになっていた。コウは部屋に案内されると同時に悪寒を感じたらしいんだけど、まぁ、折角の楽しい旅行だし
ここで、変な事言ってみんなを怖がらせるのもナンだしそのときは、だまってたんだってさ。
その日は長期に渡るドライブ&温泉巡りでコウを含みみんなヘトヘトだったもんだからみんなして一気に爆睡!!でも、コウはちがったようで、夜中に目が覚めてしまったらしいんだわ
なんか、イヤーな予感がするなー、なんて思ってると
カリッ、カリッ、カリッ、カリッ
何者かが隣の居間で何かをカリカリひっかいている音がしたらしいのよ。
コウも疲れていたので必死に眠ろうと努力はしていたらしいんだけど、
いかんせんその音がどうも気になる。
そんなこんなしているうちに、コウ以外の一人
(仮名Aさん)が
A「ねぇ、コウ、、起きてる?」


367 名前:362 投稿日:02/10/14 00:26
「ん?ああ起きてるよ」
A「さっきから変な音が聞こえるんだけどコウもそう?」
「ああ、、なんだろうね、、。」
などと二人で会話している最中もカリッ・・カリッ・・カリッ・・カリッ・・カリッ・・カリッ・・変な音は鳴り続ける・・・
二人はその音を聞き入るように聞いていた。
どれくらいの時間が経っただろうか・・・カリッ、、カリッ、、、ガチャガチャッ、、ガチャ、、ガチャガチャガチャ・・・音が変わった、、、。
息をのむ二人、、、
A「なんか、、気持ち悪いね、、、。」
「うん、、なんだろうね、、。」
と、、またその音に聞き入る二人、、長距離旅行の疲れもあってか、二人ともその音に聞き入っている内に
眠ってしまった、、、。
その日は朝から観光巡り。
その地の名産品に舌鼓を打ち、
景色に見とれ、宿へ帰っていったコウご一行。
そして、部屋にはいると例によってまたしても


368 名前:362 投稿日:02/10/14 00:26
悪寒がコウを襲う。
しかし、、昨日とはなんか違う、、、ふと悪寒のする方に目をやるコウ・・・
「ウオッ!?」なんと、、そこには・・・・棚の上にガラスケースが置いてあり
ガラスケースには日本人形が飾られていたらしいのよ。そりゃぁ、コウもビックリしたみたいだよ。
昨日は気が付かなかったのに何故今日になって気が付いたのか?
ガラスケースをよく見ると、人形を出し入れ出来るように取っ手が付き、ドアのようになっている。
・・・・・そして、コウは想像しちゃったんだよ、、
昨日のあの出来事は、その日本人形がガラスケースから出ようとしてケースをひっかいたり・・・・ケースを押したりしていたんじゃぁないか?ってね、、、。
フト視線を感じそっちを見てみるとAさんがコウを見ている、、、。
そして、見つめ合うAさんとコウ・・すると、ひそひそ声でAさんが話しかけてきた、、
A「ねぇ、、昨日の音、、アレってコレじゃぁ!?」
コウ「ああ、やっぱり?俺もそんな気がする」
しかし、Aさんもコウも、他の人の気分を害するのも何だし、
音こそすれ、他にはなにもなかったので
今日もそのまま同じ部屋で寝ることにした。


369 名前:362 投稿日:02/10/14 00:27
飯を食べ、風呂に行き、トランプ、、UNOなどをして遊び飽きると、別部屋の4人は部屋に引き上げていき、コウたちも布団を敷き、就寝。はじめはぐっすり眠っていたコウだが
やはり、目が覚めてしまったようだ、、時間を見ると時計は丁度2時を指していた。
「ねぇ、、起きてる?」
Aさんの声だ、、
コウ「ん、、ああ、、Aさんも目が覚めたんだ、、」
A「うん、、、コウもやっぱり目が覚めてたのね。」
コウ「なんか、変だね、、昨日音を聞いた俺とAだけが聞いて、、そして、今起きているのは、俺とAだけ、、、」
A「うん、、変だよね、、、」
なんて二人してひそひそ声で話していると・・・
カリッ、、カリッ、、、カリッ、、、、ガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、
カリッカリッ、、ガチャガチャ、、コウ「始まったよ、、昨日と同じだ、、、。」
A「イヤ、、怖い、、、」
そしてまた、二人でその音に聞き耳を立てる・・・
その時の二人の脳裏には
先ほど見た日本人形がガラスケースのドアを開けようとしている様が鮮明に思い描かれる、、、。


370 名前:362 投稿日:02/10/14 00:27
コウ「、、、、、、」
A「、、、、、、」
ガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、ガチャ、、ガチャガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、ガチャ、、ガチャガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、ガチャ、、ガチャガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、ガチャ、、ガチャガチャガチャ、、ガチャガチャ、、、ガチャ、、ガチャ
コウ「、、、、、、、、」
A「、、、、、、、、」
ガチャ、、、、、ガチャ、、、、キィィィィィ〜〜〜カッチャ・・・
ボタッ、、、、、、、
カサッ、、、、カサッ、、。
コウ「!!!!!」
A「!?!?!」
コウ「ねぇ、、やばいよ、、出てきた!!」
A「う、、うん、、怖いよう、、」
カサッ、、、カサッ、、カサッ、、カサッねぇ、、、ドコ?、、ねぇ、、ドコ???
コウ「や、、やばい!!こっちに来る!取りあえず、電気を付けて他の人を起こそう
Aは電気を付けて、、俺が他の人起こすから。」


371 名前:362 投稿日:02/10/14 00:27
A「うん解った」
コウは、他の人の体を揺さぶり起こそうとするが
一向に起きる気配のない他の人、、、深い眠りについているためだろうか、、、?コウは思い切って、ビンタしたり
両手で肩を押さえて、思いっきり揺さぶったり
してみたが、、他の人たちは起きない、、、
AはAで電気を付けるために蛍光灯から伸びているヒモを引っ張るが、、電気は一向につかない、、、。
コウ「や、、やばい、、、起きないよ、、」
A「ど、、どうしよう!?電気付かないよ!!」
思い切って外に出ようとも考えたがそのためには、その人形の居る部屋を通過しなければならない。
電気もつかず、他の人も起きてくれない、、、コウたちは、その部屋の一番隅まで行き、身を縮めるようにしながら二人で寄り添っていた。
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ
ねぇ、、、ドコ?、、カサッ、、カサッ
ねぇ、、、ドコ?、、ねぇ、、ドコ??
カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、、、
コウ「たのむぅ、こないでくれ!たのむから、、見つからないでくれ!!」


372 名前:362   投稿日:02/10/14 00:28
A「・・・・・・・・」
カサッ、、カサッ、、、ねぇ、、ドコ?
その音は段々遠ざかり、お風呂の前ぐらいまで行っただろうか?カサッ、、ねぇ、、ドコ??ねぇ、、ココ??ココ???
キィィィ、、カチャッ、、ちがう、、、、、、
カサッ、カサッ、カサッ、
ねぇ、、どこ?、
、、ねぇ、、、どこ??
今度はその音がコウたちの居る部屋の方に向かって
歩き出した、、、、
カサッ、、カサッ、、、ねぇ、、、どこ???
カサッ、、、カサッ、、、ねぇ、、どこ?
迫り来る恐怖にコウとAさんはただ黙って心の中で、、頼む!来ないでくれ、、たのむから、、と、念じながら身を震わせているだけ、、、、
ねぇ、、どこ??
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、どこ?、、ねぇ、、、、、ど、、、こ?


373 名前:362   投稿日:02/10/14 00:28
その音はとうとうコウたちの居る部屋の前まで来た、、、。
ねぇ、、ココ??ねぇ、、ココ?
その恐怖に耐えかねたコウは、大声で
「違う!!ココじゃない!入ってくるな!!!!」
ココ?ココだね、、、、、
カサッ、、、、、、シャー、、、、
襖を開く音と共に、人形の歩く音は
どんどんこっちに近づいてくる、、、。
しかし、辺りは真っ暗、
コウたちの目には何も見えないが確実にその音は近づいてきた、、、
ねぇ、ドコ??ねぇ、、、
カサッ、、、カサッカサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
そして、、コウたちの目の前で音が止まると同時に、、、
みぃ〜〜つけた、、、、
、ドサッ、、、、、、、、


374 名前:362   投稿日:02/10/14 00:28
いきなり日本人形がコウたちの目の前に降ってきたのだ。
コウ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
A「・・・・・・・・・・・・・・・・」
コウ「おい!逃げるぞ!!!」
コウは腰が抜け呆然としているAさんを抱きかかえ
その日本人形を回り込み、出口へとダッシュ!
ドアを開け、廊下へ出たコウとAさん、、、すると、、さっきまでの恐怖は嘘のように
廊下には明かりがともり、落ち着いた雰囲気だ。
取りあえず近くにあった自動販売機でジュースを買い
落ち着く二人、、しかし部屋へ戻ればさっきのような目に逢う、、、かといって、もう一つの部屋に戻っても寝るスペースは無いし、他の人を起こしてしまう。仕方なく二人は、廊下で話をしながら朝がくるのを待った。
昨日と同じようにコウ一行は観光巡り、、、しかし、、コウとAさんは、昨日寝ていないため、車の中で爆睡。そしてまた宿にもどる、、、
流石に昨日のような目には遭いたくないコウとAさん
しかし昨日逢った出来事を話すとみんな引いてしまうだろうと、、コウは
それとなく、部屋を移らせてくれるように
他の部屋の4人に相談したところ、OKが出た。


375 名前:362   投稿日:02/10/14 00:29
そんでまた、昨日のように飯喰って風呂入って
トランプゲームなどを楽しみ、就寝。
夜中の二時・・・・・
コウは、、また目を覚ましてしまう、、
例によってAさんもコウと同時刻に目を覚ます。
コウ「、、、、部屋かわったのにね、、、」
A「、、きっと昼間車のなかで寝ていたからだよ」
コウ「そうだね、、、」
コウ「部屋変わったから大丈夫!きっとAの言うとおりだよ!
今日、昼間寝過ぎたからだね。」
しかし、、、その思いとは裏腹に、昨日、、いや
昨日よりも大きい恐怖がコウたちに忍び寄ってきていた、、、、。
キーーーー、、カッチャ、、、、
隣の部屋でドアを開ける音がした、、、
コウたちもそれを聞いて少しビックリしたが隣の部屋は、トイレが壊れているため廊下の共用トイレを使わなければならない。


376 名前:362   投稿日:02/10/14 00:29
きっと、隣の部屋の人がトイレに行くために開けたんだろうと無理矢理に思いこんでいた。
でもね、、、聞こえて来ちゃったんだよね、、
また、、アノ音、、アノ声が、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、、ドコ?ネェ、、、、、どこ??
その音はコウたちが居る部屋の前までもう、、来ている、、しかし、、、ドアには鍵が掛かっている。
コウは、鍵が掛かっているから大丈夫、入ってこれないだろう、、、と思ってたらしいんだけど
そんなことはお構いなしに、ドアは何の抵抗もなく開く、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
どこ??ねぇ、、どこ??カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
コウ「や、、やばい、、、部屋替えたのに、、、」
A「、、、、」
コウたちは昨日と同じように、部屋の隅で
その音に聞き耳を立て、こっちに来ないように
念じながら、小さくよりそっていた。


377 名前:362   投稿日:02/10/14 00:29
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、どこ?、どこ??
ココ???ねぇ、ココ?
シャーーッ、、、、、
音は隣の居間まで来ている、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
、、ねぇ、、どこ?、、ねぇ、、、どこ??
ここ?、、、、ここ???
そして、、昨日と同じようにコウたちが居る部屋の前まで音はきていた、、、
コウ「、、、、、、、、、」
A「、、、、、、、」
ねぇ、、、どこ??、、ねぇ、、
シャーーーッ、、、、


378 名前:362         投稿日:02/10/14 00:31
そして、コウたちのいる部屋の襖が開く、、、  
ねぇ、、、ここ?、、ここでしょ???  
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
どこ??、、。、、どこ、、???     
ここ???ここ???
コウは、昨日の反省点を生かし、黙っていたが
無情にも音はどんどんどんどん近づいてくる!!!
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、どこ???
ねぇ、、、、、
恐怖に耐えかねたコウは
コウ「おいっ、、いいか、、思いっきり走って
この部屋から出るぞ!!」


379 名前:362         投稿日:02/10/14 00:31
A「うん、解った、、、」
そして、コウたちは一目散に、走り出し出口へと走っていった、、、
出口に到着し、ドアを開けようとするコウ、、、
しかし、、、、、、あかないんだよね、、ドア、、
ノブを左に回しても右に回しても
押しても引いても、一向に開かないんだよね、、、
コウがフト、横に目をやると、トイレがある、、
仕方なく、Aさんを引っ張り
トイレに入り鍵を閉めるコウ。
トイレは狭い、、、コウが便座に座り
Aさんは、コウの膝の上に手多く形になった。
二人とも体を振るわせ、恐怖に耐える、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、どこ??どこにいったの??


380 名前:362         投稿日:02/10/14 00:31
ねぇ、、、ここ?、、ここ?
シャーーッ、、、カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
カサッ、、カサッ、、、カサッ、、カサッ、、、
ねぇ、、どこ?、、どこ??
ここ、、、??ここ、、、??
とうとうトイレの前まで音はやってきた、、、
そして、、
ねぇ、、、ココ???
ココだよね??、、、ねぇ、、、、ねぇ、、
コウ「うるせぇ!!!鍵締めてあるんだ!入って来るんじゃねぇ!!」
、、、、、、、、、、、、、、はいった、、、、、、
焦るコウ!
ココ、、ココだよ、、、、ねぇ、、ココ、、、
コウが辺りを見回しても、、その姿はない、、、


381 名前:362         投稿日:02/10/14 00:31
ねぇ、、、ココ、、ここだよ、、、、
もしや、、、と思い、Aさんの顔を見ようとコウが
のぞき込むと、、、、
Aさんの顔は、、日本人形のようになっていた、、、、、。
その瞬間!!、、Aさんは手を伸ばし笑いながらコウの首を絞め始めた!!
アハハハハハハハハハハハ・・・
コウは必死に抵抗し、その手を振り払い
Aさんを突き飛ばした、、、
するとAさんは、まるでビデオを巻き戻ししたかのように元の体制にもどり、コウの首を絞め始めた、、。
そして、、その日本人形の様な顔をコウの顔に近づけてくる、、
アハハハハハハハ・・・・・・・
これにはコウもたまらず、、失神してしまった。
5分ぐらいしただろうか、、、、。誰かがコウの足を揺さぶっている
Aさんだった、、
A「ねぇ、、どうしたの??ねぇ、、起きてよ、、、ねぇ」


382 名前:362      投稿日:02/10/14 00:32
泣きながらコウの足を揺さぶっている。
我に返ったコウは、恐る恐るAの顔を見る、、、
ほっと、、一安心、、Aの顔は日本人形ではなかった。  
A「あ、、よかった、、気が付いた、、、、、!!!
あ、、、、アレ、、、キャァァァ!」
Aさんはトイレの窓を指し、叫んだ!
つられるようにコウも、トイレの窓を見ると
そこには、、女性の顔がハッキリと写っていた、、、
コウ「う、、うわぁぁぁぁ!!!」
二人はトイレの鍵を開け、ドアを開け
部屋のドアを開ける!
今回は、、驚くほど素直に開くドア・・・
そして、二人は宿のフロントまで行き今起こったことを宿の人に説明する。
すると、、、


383 名前:362     投稿日:02/10/14 00:33
宿の人「そうですか、、、起こりましたか、、、
解りました、、、今日はこの奥の管理人室で過ごして下さい。」
と、、宿の人も、起こった事を否定せずに
二人を管理人室に通し、
コウとAはこうして恐怖から逃れることが出来たのだが、、、、、
その後、このことを一緒に来ていた他の人にコウが話したところ
え!?まじ??またまたーー!驚かそうとしてぇ〜
俺たちにそんなこと言っても無駄だなどと、聞く耳持たない、、、
その日、コウとAさんは特別に
その部屋の正反対アーンド、最上階という
その部屋からもっとも遠い部屋に
止めさせて貰い、
コウの忠告を聞かなかった他の人たちは
その夜コウと同じ目にあったのか、目をひんむいて
管理人室に飛び込んできたらしい(笑)
 
私が体験した本当の話。
 中学2年生の夏休み、いつもは両親とそろって帰郷していたがその年はどちらも仕事とパートの
関係でどうしても私と一緒には行けず、はじめて一人で帰郷することになった。
 田舎について最初の夜、田舎の生活習慣が暗黙のうちに”11時を過ぎたら皆とりあえず部屋に戻る”
となっていたので、テレビの置いてある部屋の電気が消されてしまい、仕方なく俺のために用意された
部屋に戻った。
いつもなら両親と3人で来ているため3人分の布団が敷いてあるはずだが、1人分の布団しかしかれていない。
家でも自分の部屋をもらい、一人で寝るのは慣れているはずだが記憶の中にある風景とは違っていたからか、なんとなく心細い気がした。
 中学生の夏休み、部活にも入ってなかった私は当然、規則正しい生活なんてしていなかったため、夜11時
に眠れるはずもなく、かけていた眼鏡を枕もとにおいてなんとなく天井を眺めていた。
 そのとき・・・・

415 名前:中山くんに君 投稿日:02/10/14 04:30
 そのとき、視界の隅のほうでなんとなく”動いている物”が在るのに気がついた。その動いている物の
方を見てみると天井の四隅の一角、つまり部屋の角の所になにやら渦巻きのようなものが見えた。
 しばらく目を細めてそれを見ながら、目線を外さずに手探りで枕もとの眼鏡を取った。眼鏡をかけると
月明かりで部屋が明るいことのあってより鮮明にその渦を見ることができた。
 それは渦というよりもブラックホールに近い感じで、黒いもやが中心に向かって渦を巻きながら吸い込まれている。
 私は数分間その渦を見てからおもむろにその渦に近づいた。おそらくこの世のものではない、不思議
な現象であることはわかっていたが、具体的に女の幽霊や自分の体が動かなくなったりするわけでは
なかったのでそれほど恐怖は無く、まさに珍しいものを見ている感覚だった。
 そしてその渦の目の前まで歩いていき・・・・

416 名前:中山くんに君 投稿日:02/10/14 04:38

 そしてその渦の前まで歩いていき手を伸ばせば届く距離まで近づいた。渦の直径は約30センチぐらい
だった田舎の家自体は大変古いもので天井の位置は近代家屋に比べ低く、また私の身長も170センチ
ちょっとあり背は高いほうだったのでその渦に手を伸ばした。
 手の感触としては冷たくも暖かくも無く風も感じない、手をもっていき渦の目の前まできたときは
さすがに恐怖を感じたがおもいきってその渦に自分の手を入れてみた。
 不思議だった、というよりも明らかにおかしかった。本来そこは部屋の角、手を伸ばせばそこは天井か
壁であるはずなのにそこには空間が広がっていて手手首が渦の中にすっぽり入ってしまった。
 そこで私の恐怖心は完全に麻痺してしまい、好奇心が完全に勝ってしまった。次に私はあろうことか
小さな木製の一人用の机をもってきて、踏み台にしてさらに手を奥へと入れた・・・・


418 名前:中山くんに賛成 投稿日:02/10/14 04:44
 すると今度は肘のあたりまで手を入れることができた、中で軽く手を振ることもできる。黒い雲と
壁の雲側の境界線近くでは壁の感覚があり、それ以上渦の中心から外側へは行くことができない。
しかし奥行きはおいそれと測ることはできないぐら広い、まるで口が直径30センチの壷に手を
入れているみたいだった。「これはいったい何やろうなーー」と思いながら手を引き抜いた。
いや、正確にはひきぬこうとした。
 中に手を入れている間はまったく手にあたる間隔は無かったが手首の所まで引き抜いてみると自分の
手に真っ白な女の人の手が捕まっているのが見えた。
 私は「うわっ」とつぶやいて手を最後まで引き抜こうとした、しかし手の甲の部分まで外に出た
ところでそれ以上引き出せない。特に私の手を掴んでいる真っ白な手に掴まれている間隔は無いがどう
しても手の甲の部分からは外に引き出せない。まるで自分の右手だけが金縛りにあってるみたいだった。


422 名前:>そう思って時間帯選んでじらしてます>中山くんに君 投稿日:02/10/14 04:56

 私はだんだんあせってきて「どうしよう、どうしよう、どうしよう」と考えていると、ふと渦のほうを
見ると自分の手の甲の半分ぐらいが渦の中に入っている。「あれっ?」注意してよく見ると私の腕がゆっくりと
しかし人ではどうしようもできない大きな力で引きずり込まれていく。
 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
 私は壁に足をついて足で踏ん張るような格好で力いっぱい引き抜こうとした、しかしまったく抜ける様子は無く
徐々に手が引きずり込まれていく・・・・・
 私はついに泣き叫びながら
  たすけてーーーーー
 と広い家中全部に聞こえるぐらいにわめき散らした。すると1分もしないうちに家中のいとこ、叔父夫婦
祖母がいっせいに部屋のふすまを開けた。
 が、部屋の異様な光景に誰も何も言わないまま呆然と、俺と渦から出ている白い手との格闘を少し離れた
ところで立っていた。
 少しして急に気がついたように2つ年上の従姉が「電気!電気!」と叫びながら部屋に入ってきて
部屋の真ん中の電灯の紐を引っ張っり電気をつけた。
すると・・・・


425 名前:中山くんに君 投稿日:02/10/14 05:13
 すると電気をつけた瞬間その電灯が渦をかき消すようにフッと渦が消えてしまった。私の手は渦が
完全に消える前に何事も無かったようにスッと抜けてしまいそのまま勢いよく畳に落ちた。

 それから、その日はすっかりテンパッてしまい一晩中恐怖心とあの白い手が頭から離れずに真夏の
夜というのに震えていた。次の日、叔父に「とりあえず家に帰ったほうが良いやろ」と言われ私は叔父の
車で送ってもらい家に帰った。

 後日、従姉に聞いた話では祖母が何やら怪しい霊媒師を呼んで霊視してもらったらしいが、どうやら
そこは霊の通り道というらしくて、お盆が近くなったからとか何とか言ってたらしい。叔父が半信半疑
ながらもとりあえずその穴を塞いで欲しいと頼んだら「霊の通り道は塞ぐことなんてできません。」
と断られたらしい。結局それだけで決して安くない料金をもらい挙句昼飯まで食ってその霊媒師は帰った。
 その部屋には今でもTVやあまり使わない洋服が置かれているが、時々TVが勝手についたり
消えたりしたり、一人でTVを見ていると背中に気配を感じることがあるらしい。(私はその一軒以来、
こわくてその部屋にあまり入らない。)

426 名前:>Bです。長文、乱文、焦らししてスマソ>中山くんに君 投稿日:02/10/14 05:20
私はこの体験を一生忘れることはできないでしょう。
あの「渦」と「真っ白な手」、そして何よりも渦が消える瞬間に聞いたあの


    くそぉ


という女の声を。
 
小学校時代(70年代w)、隣のクラスであった話。



小学校3年の夏休みが終わって、2学期の初日。
担任の先生がそのクラスに女の子の転校生が来たことを知らせた。
ただし転校生は入院していて、まだ学校に来られないという。
ホームルームで「新しいお友だちに手紙を書いて励まそう」
ということになり、みんな思い思いの手紙を書いた。
でも顔を見たこともない相手だから、どの手紙も
「早くよくなってね」「早く一緒に遊ぼう」
といった型通りの平凡な内容にしかならなかった。

次の週末、手紙とめいめいが持ち寄ったプレゼントを持って、
先生とクラスの数人がお見舞いに行った。
クラスを代表して病気の女の子に手渡したのは、学級委員の女の子。
夏休みにすっかり日焼けして、男子から「黒んぼ」とからかわれるほど
活発な子だった。彼女ははつらつとした大きな声で、
「◯◯さん、早くよくなって一緒に遊ぼうね」と言いながら、
手紙、千羽鶴、オモチャ、人形、マンガ本などを1つ1つ手渡した。
病気の女の子は少しはにかみながら、小さな声で「ありがとう」とだけ言った。

2学期の終わり頃、その子が病院で死んだ。
翌週、病院から学校に手紙とプレゼントが送り返されてきた。
お通夜で先生と両親が相談し、学校で引き取ることにしたという。
届いた段ボール箱を教室で開いたら、底のほうに何か黒い小さなものがある。
1人の子が手にしたとたん、「わぁ」と叫んで放り投げた。
よく見るとそれは病院でプレゼントした、ビニール製の小さな女の子の人形だった。
黒く見えたのは、ボールペンで突き刺したらしい小さな黒い凹みが
全身を埋め尽くしていたからだった。
 
婆さんが座敷童子に会った、ってネタを書こうと思ったが、
どうも上手く行かない。
実話だと思われる話の方が、案外怖くないモンじゃないかなぁ。
祖母は座敷童子には陰が無かったという。
覗き込んできたその顔は白粉が塗られたように真白く一面ひび割れていて、
眼は真っ黒な穴だったそうだ。
その後祖母の家は没落した。
460 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 23:27
>441
こわいよ。
座敷藁氏じゃないんじゃ・・・・。(T△T)


462 名前:441 投稿日:02/10/14 23:49
>>460
座敷童子は家に憑くそうだが、それは家系としての家か、それとも、その家自体なのか、
どっちなのだろう?
当時、没落士族の屋形を買い上げて住んでいたそうだが、何か因縁のある家だったのかも。
その他、この世代の人恒例の、「戦争に行った弟がある日玄関の前に立って……」ってネタも聞いた。
その話を聞いてて気付いたんだけど、何故かその手の話では、みんな南方で死んだ人の話ばかりなんだよね。
中国戦線で死んだ人や、シベリアで抑留されていた人が虫の知らせを告げたり、夢枕に立ったって話は聞いた事がない。
後は「赤い土蔵」って話を聞いた程度、でもこれはオカルトネタじゃなかった。
 
以前遠距離恋愛をしていた。
彼女は関西、俺は東京に住んでいた。
 九月の三連休、知人に車を借りて彼女に会いに行くことになった。
会社での仕事を終えて、夜の十一時くらいに東京を出発した。
体は疲れていたが、彼女会いたさに強行した感じだった。
途中のサービスエリアで仮眠をとるつもりだったが、
久々の長距離運転で興奮し、まったく眠たくなかった。
それでも、どこかで休まなければ、翌日の予定が狂ってしまう。
浜名湖のSAなんかいいかもしれない、売店が開いてればうなぎパイでも買うか、
車のスピードを落とし、トラックの後を追走しながらそう考えた。


444 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:19
 サービスエリアでトイレに入り、売店をのぞいたが閉まっていた。
自販でジュースを買い、あたりを少し見て回った。
普通車の駐車区画では、何台かの車が仮眠の為に停車している。
俺は少し離れた場所に車を移動し、寝ることにした。
 蒸し暑い夜だった。湖に近いから多少涼しいだろうと思っていたが、
そうでもなかった。
ウィンドウを半分開けて、シートを倒して目を閉じる。
車のエンジン音が遠くなり、うとうとしかけた頃、
コツコツという音で目がさめた。
 誰かが窓をノックしていた。

 黒いノースリーブのワンピースを着た女性が立っていた。


445 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:20
いきなりの事で驚いたが、眠気はいっぺんで吹き飛んだ。
 目の前にいる女性は若く、何か場違いのような妖艶さを全身から醸し出している。
「どうしました?」
 どきまぎしながら訊ねた。
「名古屋まで行きたいのですが」
 女性はそれだけぽつりと答えた。
名古屋で高速を降りる予定はなかった。時計は二時を回っている。
仮眠をとらなければ、朝には京都で彼女と落ち合うことになっている。
「だめですか」
「これってテレビの番組か何かですか?もしかしてタレントの人?」
 女性は潤んだ瞳でこちらをじっと見つめていた。
興奮気味に色々話し掛けるが、憂いのある表情を浮かべて黙っている。
そして、小さく頭を下げると、立ち去ろうとした。
「名古屋までいいですよ」
俺は焦ってそう声をかけた。こんなことめったにあることじゃない。


447 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:22
女性は一瞬微笑んだようにも見えた。
助手席の方に回りこみ、隣に座るのかと思ったが、ドアノブに手を掛けて躊躇した。
(まあ初対面だし、ちょっと警戒してるのかな)
女性が後部座席の真ん中あたりに座るのを確認して、俺はエンジンをかけた。
ライトに映し出された二人組みの男がこちらを伺っていたらしい。
ハンドルを切ろうとして横を確認すると、車のドアを開けっ放しにした若い男が、
上目遣いでこちらを見ている。
(こんなモデルみたいな女が俺を選んだんだ。羨望の眼差しってやつかね)
その時は脳天気にそう考えた。

 高速に出てから、その女性はバックミラーごしにこちらをじっと見ていた。
まずヒッチハイクすることになった経緯から聞こうとしたのだが、
列をなす大型トラックの騒音にかき消され、声が届かないようだった。
なかなか話が通じずに、というより、会話にならないまま車は西に向かった。
時々バックミラーに目をやると、女性は少し眉間にしわを寄せ、俺をじっと見つめていた。
「ちょっと気分が悪いので横になります」
「あっ、はい。どうぞ」



449 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:23
車はトンネルに入っていて、かなりの騒音だったのだが、はっきりと聞き取れた。
少し動揺してバックミラー越しに確認すると、女性の姿は見えなくなっていた。

 話し掛けることがなくなって、少し落ち着いてきたのだと思う。
自分の今の状況を考える余裕が出てきた。
女性への下心や彼女に対する苦しい言い訳、友人らのうまくやった話などが
頭を駆け回ると、たちまち余裕はなくなった。
 トンネルのゆるいカーブで突然側壁が迫った。
慌ててハンドルを戻すと、トラックのホーンが反響する。
ぎりぎりでやり過ごすとメーターは150キロを超えていた。
あやうく事故を起こしかけて、動悸が激しくなっていた。
スピードを落としてトンネルを抜けてから、前後を走る車のライトが消えた。 
(疲れている。やっぱり休もう)


450 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:24
「具合どう?」
ほとんど車の流れが途絶え、一呼吸ついたところだった。
「いやあ、さっきはちょっと危なかった。」
返事はない。
 すぐに美合PAの道路標識が見えた。
「寝てるのかな?」
見晴らしのいい直線で振り返ると、まっ白いふくらはぎが目に入った。
心もちスカートがめくれている。もう一度確かめようとすると、
突然女性が運転席に手を伸ばした。シートの左肩のあたりを指でつかんだようだ。
「大丈夫?」
 そう声をかけると、苦しげにうーんとうめいている。
スピードを上げてPAに向かう。具合はどうか、持病があるのか質問するが、
女性は低い声で唸っているばかりだった。
 車を駐車区画に入れ、いったん外に出て助手席の扉を開けた。
すると相手は体を起こし、一瞬こちらを睨みつけた。
「ねえ、どこが痛いの」
不安と混乱で強い口調になった。
「黙っていても分からないよ」
「水を」
女性は怒ったような顔でそれだけ言うと、額に手を当て頭を伏せた。


451 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:25
言われるままに車を離れ、水を求めて休息所へ走った。
ここまでくると、女性に対する好奇心より、不審な感じが勝っていた。
不安は的中した。
エビアンを買って車に戻ると、女性の姿はなかった。
トイレに行ったことも考え、しばらくあたりをうろうろしたが、
ついに女性は見つからなかった。
 半ば放心状態で車にいると、彼女から携帯に電話があった。
「今どこらへん?ちょっと嫌な夢を見て目がさめたの」
どんな夢だったか聞くと、唖然とした。
 俺が交通事故を起こし、救急車で運ばれるというのだ。
そのうえ、彼女は知らないはずの車種と車の色まで言い当てた。
「救急車に乗ろうとすると、知らない女がそこにいるの」
 膝がガクガクと笑い出し、言葉を失った。
「あなたも連れて行くわよ」と女に話し掛けられ、彼女は目がさめたらしい。

 その後、京都で無事に彼女と会うことができた。
ただ、一つだけ不思議なことがあった。
 彼女にもらった室生寺の根付のお守りがなくなっていた。
紐の部分を残して、木彫りの花の根付だけがなかった。


452 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:26
部屋のカギといっしょにつけていたもので、東京を出るまでは確かにあった。
 彼女にドライブでの経緯は話せなかったが、感謝の気持ちでいっぱいだった。
………あと反省の気持ちも。

 後日談はあるが、洒落にならないのでやめておく。


454 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:27
 あまり気は進まないが、後日談を書こうか。
その時は漠然と、何か悪意のあるものに魅入られたと感じていた。
思い当たる節はあった。最初浜名湖のSAで女に話し掛けていた時、
周囲は引いた視線で俺を見ていたんじゃなかったか。
 女は俺にだけ見えていた存在だったんじゃないかと。
結局俺は助かった。それは彼女のお守りのおかげかもしれない。
 とにかく、明後日は東京に戻らなけりゃならない。一人で、
あの女を乗せたこの車に乗って。
俺は彼女に室生寺のことを聞いてみた。今はよく思い出せないが、
尼寺もあるとのことだった。
 京都を散策しながら、俺はある尼寺でお守りを買った。
それを車のダッシュボードの奥にしまいこみ、厄除けになることを
祈った。


455 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/14 21:29
 無事に東京に戻ると、知人に車を返しに行った。
何となく、お守りはそのままにした。当然縁起でもない話はせずに、
すべては俺一人の胸にしまった。
 それから二ヶ月ほど過ぎた頃。
俺の住むアパートの郵便受けに、ぼろぼろになったお守りが放ってあった。
悪い予感がして、すぐ知人に連絡した。
 彼は仕事が忙しいらしく、お守りの話は切り出せなかった。
それでも、最近は私用で車を乗っていないこと、遠出する予定もないことを
聞き出せた。
 一安心して暮れを迎えたある日、彼と共通の友人から電話があった。
彼が交通事故で亡くなったと言う。
 家族にちょっと出掛けると話したまま、数百キロ離れた場所で事故を起こした。
彼になにがあったかは分からない。
 ただ、あの女は今も、深夜の高速道路を彷徨っているような気がする。


 
あ、入れ違いで終わりましたね。すいません。
今回は自分のことを書きます。

--
数年前、今頃の季節だったと思いますが、研修で、
港区の、とあるビジネスホテルに泊まりました。

2度目の東京出張で、手の抜きどころがわかって
きていましたので、私の頭の中は研修どころでは
なく、研修時間終了後どうやって東京見物するか
の計画ばかり立てていました。

初回の出張では、会社の出張でよく利用していると
いうだけの理由で、ちょっと小奇麗なところに泊まった
のですが、
2度目は横着になり、出張費を浮かせようと、
ランクを落とした所に宿をとりました。

まぁ、田舎の会社なんで、東京に研修、となると、
手当ても何もかも込みでどんぶり勘定で予算渡されて
いたわけです。

携帯あるし連絡取れればどこ泊まってもいいでしょ、
程度の気持ちには、なりますよね。

474 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:20
それでも一応、会社の金をくすねているような、
罪悪感はありましたので、そう大きく場所を変えるという
わけにはいかない、元の宿の近辺で、どこか探そうと
思っていました。T駅に降りた後、歩いて安そうな宿を探して、
見つけたら、あらかじめとった宿のほうをキャンセルしよう
と思ったわけです。

T駅のコインロッカーに荷物を入れて、とぼとぼと、
なんとなく勝手のわかる方角へ歩き出しました。

貴重品に、ポケット地図と傘とデジカメだけ持って、
ぶらぶら歩いてみますが、宿など簡単には見つかりません。
坂道を上っていくとだんだん町並みが静かになっていき、
領事館や私立高校が並ぶ、ちょっと陰気な感じの通りに
なりました。

そのうち、小雨も降ってきました。



476 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:22
道を記憶するためのメモ代わりに持ってきた
デジカメでしたが、傘をさしてしまうと、
地図とデジカメの両方を持てないことに
気が付き、自分のバカさに鬱々となりながら、
こんなところで降ってきた雨に八つ当たりしたい気分でした。

なかなか、それらしいものが見つからないので、
この丘(?)を反対側に下りて、回って帰って、
それで見つからなかったらあきらめよう、と、
とぼとぼ歩いていたとき、

白塗りの木に「**ゆかりの…」
(はっきり書くと場所が完全に特定できてしまうんで
これも伏せます)
とかなんとか書いてある、寺への入り口の碑を見つけました。

こういう、疲れていて冷たい小雨に降られているとき、
もう何でもいいや、となしまう心理状態というのは、
わかっていただける方もいらっしゃると思います。
私はその碑の建っている角を曲がりました。

奥はすぐ舗装が途切れ、藪になっていました。

かろうじて、人が通れるようには階段が拵えてありました。
階段を下りていくと、多少開けたところに出て、
そこはもちろん墓地になっていました。


477 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:25
あ、研修というのは、社内のではなくて、
いろんなところが開いているエデュケーションシステム(?)
みたいなもので、社内で私一人が行くような感じです。念のため。

478 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:26
いやだなぁ、と思って、それでも階段を下りていきながら、
気づきました。
そこは、前回宿泊したホテルの真裏にあたるところだったのです。
建物の裏手からも、おおきな看板が見えました。
私が下りている道は、目でたどっていくと、
そのさきは、ちゃんと大通りに出る道につながるように
なっています。

正直、ホっとしました。
旅先で、そのまま、自分がどんどん非日常みたいな空間に
入って行ってしまうのが、内心ちょっと怖かったのです。

479 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:27
そこでそのまま、同じホテルに泊まればよかったのですが、
安心して、階段の途中からあたりをキョロキョロしていると、
「ちょっと暗い感じの、安普請の、ビジネスホテル」
というのが、その場所から見つかったのです。

暗い感じ、というか、妙に生活感のある感じが、するんです。
外から見て、個室の、窓と窓の間が、
十分広くないような感じです。
言い方悪いのですが、連れ込み宿を無理やり
ビジネスホテルにしたような、
といったらいいでしょうか。

ちょっと悩みましたが、どうせ3,4日の出張、
寝るだけの場所だ、という割り切りが先に来ました。

表に回ると、そんなに変でもないようでした。
ホテルの名前を覚えて、そのまま、T駅まで戻って、
安いほうの宿を取り(部屋が取れないことはないだろう
とは思ってました)、決めていた宿をキャンセルし、
荷物を持って宿まで歩きました。われながら、ひどい客です。

480 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:28
宿は、5階の、いちばん奥の部屋をあてがわれました。
先には防火扉があり、裏に出る非常階段が
つながっています。外から見るより宿の中はあたたかで
(雨降っていたのだから当然ですが)した。
その部屋から、寺の方向が見えるわけですが、
快適な部屋の中から、先ほど自分が歩いていた場所を
眺めると、なんと自分はくだらない探検ごっこをしていた
のだなぁ、と、自嘲的な気分になりました。

研修は、なんということはなく過ぎました。

私の東京見物も、さしたる問題も発生せず、過ぎて
いきました。まぁ初日から、秋葉原やらなにやらで
ブツを衝動買いし、宿の暖かい部屋で開封して
テーブルの上に並べたりしてたわけです。

481 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:30
部屋は本当にケチが付くようなところではなく、
こういう部屋にありがちな、
何か出そう、視線を感じる、みたいなことは、
ありませんでした。

そういうのがわかるのであれば
そもそも怪しいホテルには泊まらないわけですが。

研修は最終日が金曜でしたので、土曜日一日は、
遊んで帰るつもりでした。

482 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:31
金曜(その日も雨にたたられました)の研修から戻り、
身支度だけはしておこうと思い、
テーブルの上に並べたがらくたを片付けはじめました。

こりゃ買いすぎだな、宅急便で送らないと一人で持てないな、
そういうことをとりとめなく考えていましたが、
ふっと気づいたのです。

この部屋のテーブル、ちょっと長いような気がするのです。

483 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:32
ビジネスホテルのテーブルというのは、
簡単な書き物をするためのものですが、
だいたい、スペース節約のため、引き出し式に
なっています。

その部屋のテーブルも、引き出し式でした。

しかし、その引き出した状態が、
どうも、感覚的に、
手前に来すぎているような気がするのです。


484 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:33
隣に、秘密の部屋があったりして…
と、また、
子供のこわい感覚に襲われそうになりました。

隣は普通の客室のはずです。
いわくありげな、防火扉や非常口の方向では、ありません。

間に何か、秘密の空間が、あるのだろうか…?


485 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:34
ばかばかしい、と、自分で自分の考えを振り払うように、
かなり乱暴に、投げるようにして、
テーブルの天板を押し入れました。

バタン、という、威勢のいい音がするはずでした。

返ってきたのは、ドス、という、
やわらかいものにぶつかったような音です。


486 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:35
…いるんだ! やっぱり!

…この壁の中には人が埋まってるんだ!


私は、わけがわからなくなり、こんどは勢いよく、
天板を引っ張りました。

壁の向こうで、ガコン、という音がしたかと思うと、机の天板が、こんどはもっと長く、手前に80センチほど、出てきました。

487 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:37
何か、木材の留め具が外れて、「向こうのぶん」まで、
こっちにひっぱり入れてしまったようなのです。

何だ? と、私は我に帰りました。

向こうの部屋とこっちの部屋で、
テーブルの天板を共有してるってことか?

まさか。

そんなの、同時に使えないじゃないか。
コントじゃあるまいし、ばかばかしい。
最後まで引っ張ったら、向こうの部屋が丸見えじゃないか。

そんなわけない。

488 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:38
そう思って、最後、ありったけの力をこめて、
天板を引っ張り入れました。

ガリガリ、という音がして、天板の端が、こちらに、
ポトリと滑り落ちました。

489 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:39
出てきた、天板の向こうの端には、
2センチくらいのまんまるの穴が開いていて、
ビニールひもが、そこにぐるぐるに結びつけてありました。

え? と思って、思わず、
天板の入っていた穴をのぞきこみました。


491 名前:連休厨 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:40
穴の向こうでは、作務衣を着て、指輪をした人の手が、
おなかをさすっているのが見えました。
もう片方の手は、犬でもつなぐかのように、
しっかりと、ビニールのひもを握っていました。

声も何も出せず、私は立ち上がって、
そのまま、すべての荷物を手に持ちました。


493 名前:連休厨房 ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 00:42


…結論からいうと、
私は、問題なく、チェックアウトすることができました。

ですが…

向こうの部屋の物音が、そのまま、
動く気配がないのを確かめながら、
部屋を出るまで息を殺して歩き、

自分の部屋を出て、奥の非常階段まで走り、
非常口の重たいドアを開け、

つめたい霧雨で湿った非常階段5階ぶんを、
うしろから、自分以外の足音が聞こえないように
と念じながら、
つるつる滑る革靴で駆け下りて、

5階の窓からの視線を感じないように、
墓地のわきの道を走って、
フロントに回り込むまで。

これが、
いままでの私の生きてきた中で、
一番、恐ろしかった時間です。

--
以上
 
俺の体験した話。

去年の夏、その日もいつも通り夜中まで起きていて、2時過ぎくらいだったと思う。
見てたTV番組が終わったから、なんとなくコンビニにアイスでも買いに行こうかなって思った。
うちは田舎だから一番近いコンビニまで歩いて15分くらいかかる。
いつもは短い距離だけど車で行ってた。でもその日は涼しかったし、散歩がてら歩いて行くことにした。
夜に散歩するのってなんかテンションが上がった。コンビニまではカーブのかかった一本道。
夜中だし車はまばら。間隔は広いけど街灯もある。道の両脇に枝状に50m程度の路地が3本程度あって、路地に面して家がならんでる。
路地の突き当たりはガードレールがあって行き止まり。その先は田んぼ。
つまり俺の通ってた道は田んぼの真ん中を貫いていて、その道の回りに徐々に家が建っていったってカンジ。
並んでる路地から路地へはいったん大きい道に出てからじゃないと行けない。奥で通じてない。間に家があるから

524 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:25
で、その道をプラプラ歩いていたら後ろから誰か来る。音で分かったんだけど、後ろをチラって見たら
後ろの方から3人の小さい女の子が横に並んで手を繋いで歩いてくる。街灯があるとはいえ間隔が大きく
空いてるので顔を確認できるほどは明るくない。その時は普通に
「こんな時間に何してんのやろ?遅までやってる塾とかあるんかな?俺と同じコンビニいくんかな?」
とか考えてた。ちょっと気持ち悪いっていうのもあったんで、若干早歩きで歩いた。
でもチラチラ見てると女の子達はどんどん追いついてくる。走るのも格好悪いので、先にいかそうと思った。
ジュースの自販機の前に立って、金を入れて……後ろを女の子達が通り過ぎていく。無言で。
欲しくもないジュースを買って、女の子の後ろを歩き始め気づいた。
「(この子ら同じ格好してるなぁ…)」
そう、膝くらいのスカートに白いシャツ。色も濃淡から言って同じだと思う。それに髪型も一緒。
一言も喋らない。
「(学校の制服かなんかかな?)」
と思いつつも気持ち悪くなってきて、今度はゆっくり歩いて距離をとることにした。
しばらく歩くと路地が見えてきた。前を行く女の子達はその角を曲がって路地へと入っていく。
俺は正直ホッとした。

525 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:26
100メートルほど進んで(距離はだいだい)次の路地が見えてきた。路地にさしかかろうとしたその時、目の前をさっきの女の子達が
その路地から出てくる。光の加減か顔が確認できなかった。怖かった。また無言で前を歩き始める…
俺はその路地の入り口で立ち止まって奥を見てみた。やっぱりさっきの路地とは通じていない。
さっきの路地とはだいぶ離れてるし、その間は田んぼ。田んぼのあぜ道を通ってくるのも無理。
田んぼと住宅のある路地とは1メートル以上高低差がついていて上がることなんか出来ない。
なにより俺は女の子がいなくなってから早歩きのペースに戻していたから、路地の奥まで行って田んぼに飛び降りて、
真っ暗なあぜ道を走ってまた路地になんとかよじ登り、素知らぬ顔で路地から俺の前に出てくる、なんてこと出来ないはず。

そんなことを色々考えたら余計怖くなってきて、コンビニに行くのはもうやめようと思った。
とりあえず怖いから持ってた携帯で友人にに電話。出ない。他の奴にも電話。出ない。
しかたがないので電話するフリをして道を引き返す。後ろから女の子達もついてくる…
絶対ヤバイと思った。かなりの早歩きで歩いた。さっき女の子達が入っていった路地の前を過ぎる時、
その路地から女の子達が出てくるのが横目で見えた。後ろにはいない。横から出てきた。
もう競歩なみに早歩き。なんとなく走ったらヤバイと感じてた。

526 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/15 04:26
後ろも見ず必死に歩いて家に着いた。家に入ってから追ってきていないか気になった。でも玄関を開けて
見るのは怖かった。俺の家はトイレから家の前の通りが見渡せたのでとりあえずトイレへ。
トイレの窓をちょっと開けて見てみた。道を挟んだ向こう側に3人の女の子達が立ってこっちを見てた。
トイレの窓から覗いてる俺の方を。3人手を繋いで。初めて顔が確認できた。無表情だった。
無表情で黙ったままじっとこっちを見てた。
女の子達が道をわたってこっちに歩いてくる。
トイレから飛び出して2階の自分の部屋に走った。行く時に照明をつけたままだったのが良かった。
友人への電話も繋がった。その日は朝まで友人と喋ってた。


545 名前:523 投稿日:02/10/15 15:48
>>523->>525の続きです

その友人と話していたのはやっぱりさっきまでの体験の話だった。友人は面白半分に、
「そういう遊びしてた子らやったんやて。6人おったんやて。」
なんて言ってた。自分自身も冷静になって考えてみると霊とかの仕業にするのは馬鹿らしく思えてきた。
「お前実はロリコンやろ?自分の願望が幻影になってみえとんねん!」
「ロリコンちゃうわ!それに俺はショートの方が好きやっちゅーの」
なんて話していて、ふと気になった。
「俺、さっきから話してて女の子の顔がどんなんやったか言ったっけ…?」
「いや、聞いてへん。3人とも同じ顔やったんちゃうかなって、勝手に思ってた」
そう。しっかり見たはずなのに思い出せない。
3人の顔が同じだったのか、違ったのか?
かわいい?かわいくない?
無表情なのは覚えてる。でも顔のイメージが凄く希薄だった。理由がわからない。
また訳もなく怖くなった。

546 名前:523 投稿日:02/10/15 15:48
翌朝、母親にこの話をしてみると笑いながら
「またアンタはそんな訳のわからん話をする」
また?また?
そして急に思い出した。俺が子供の頃の不思議な体験。
それは多分幼稚園か小学校低学年の思い出だと思う。俺は家族でどこかに旅行に行っていた。
旅行先でお祭りがあって…縁日の出店が並んでた。通りの両脇にずらり並んだ店。
俺と姉は親と離れてウロウロしていた時、怖いマスクの店を見つけた。
お面じゃなくてマスク。フランケンシュタインのだったり、血を流したドクロみたいなのだったり。
ズラってならんでた。俺も姉も欲しいと思った。そういうマスクを見たの初めてだったから。
で、後から来る親を呼びに行った。親を連れてくる。
店がない…

547 名前:523 投稿日:02/10/15 15:49
マスク屋の横の店で買ったトウモロコシは手に持ってる。その隣にあるはずのマスク屋がない。
あるべき空間も無い。トウモロコシ屋のとなりは別の食べ物の店だった。俺と姉はお互いに必死で言い合った。
「ここにあったもん!」「ここにあった!」って。
そのあと必死に探した。でもそこまで大きなお祭りじゃないから端から端まで見るのなんてすぐ終わる。
やっぱりない。
それでもまだ欲しかったから、俺は1人でウロウロしてたんだと思う。で、迷子になった。
ワァワァ言いながら泣いてたその時、後ろから「お面」を被った同い年くらいの女の子3人が歩いてきて…
何故か必死で逃げた。怖かった。どんなお面だったかは思い出せない。でもマスクじゃなくてお面だったのは覚えてる。
親を見つけて必死で訴えた。変なのが追いかけてくるって。
でも俺の後ろには誰も追ってこなかった。お面をつけた女の子もいなかった。

548 名前:523 投稿日:02/10/15 15:49
結局その女の子達がなんなのか、その後も分からなかった。
ただ、一つだけ分かったことがある。それは自分の「お面恐怖症」の原因。
もう20を超えてるのに恥ずかしい話だけど、俺は「顔が見えないモノ」が凄く怖い。
「着ぐるみ」もダメ、ピエロもだめ。親しい友人でもお面を被った瞬間に恐怖の対象になる。
ディズニーランドなんか絶対行けない。理由もなく怖い。
これは小さい時からそうだったので、ずっと原因が分からなかった。
でもこの体験のおかげで思い出せた。
またそれは、小さい時にその女の子達に自分が会っているという証拠でもあった。
 
友人(拙者と同じく“視え”“感じる”友人)がいるでござる。
彼は『もらいやすく』、少々キツいモノを『もらい』過ぎると
テンパッてしまって、ちょくちょく“心の病院”に入院するので
ござる。

(拙者は防御値がある程度高いため、『もらって』も軽度の
損傷で済むのでござるが…)

ある時、『もらい入院』(w)した友人を拙者はさっそく見舞いに
行ったでござる。(その病院は知人の病院)(彼は“感じる”精神
科医)

閉鎖病棟でござったが、その食堂にて面会。
色々話しこんでいると、「ピチャポチャ…」と水の滴る音が…
(『誰か水でもこぼしたか…?』)
あたりを見まわす拙者。

と、そんな拙者の視界に驚くべき光景が…!?


530 名前:粗ちん衛門 ◆oo3694jjsU 投稿日:02/10/15 05:24
と、そんな拙者の視界に驚くべき光景が…!?

なんと、すぐそばに座っていた他の患者が、ムシャムシャと
指を食べていたでござる。『ぷっ!』と爪を吐き出す患者。

水の滴る音は、滴る血の音(大量出血)でござった。
(やってきた看護人は、『ふぅ〜』とため息ひとつ、処理に
あたっていた)
 
心霊写真。

小学生の頃、友達が持ってきた「心霊写真」を見せてもらいました。
電気を消した真っ暗な和室が写るその一枚。
見た感じ、幽霊らしきモノは見当たりませんでした。
私は「コレのどこが心霊写真なの?」と聞きました。
「よく見てよ」友達が気味悪そうに言い捨てました。
目をこらして、よく見ました。
すると、赤い糸切れのようなもの(3〜5mm程度の細い線)が、
写真上にいっぱい写っているのが見えました。
垂直に、何もない空間から垂れ下がるように・・・
その時、
「うわっ!!」
同時に私は叫びました。

赤いたくさんの糸は血。
口から流れる血。
人間の顔が写真に一面に写っている!
口から血を流しながら、あっちにもこっちにも!
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい!

「これ、お父さんとお母さんの部屋」
友達が表情のない声でそう言ったのを、今でも覚えています。
 
こんばんわ。
コケシの話が怖いみたいですね。

あんまり自分の出た地域のことは言いたくないんですけど…

--

私の田舎ではコッケさんといって、
コケシのような呼び方をすると大人にそうとうおこられました。
中学生に上がりたての頃、
半端なエロ本知識で「電動こけし」という単語を知った
クラスの友達が、コケシコケシと連呼してるのを、
指副担に見つかり、バカスカ殴られてました。

大学に入って初めて知ったのですけど、指副担(シフクタン)
なんていう役職はほかの地域にないんですよね。

あ、指副担というのは、生活指導副担という意味で、
別に何の教科を担当してたわけでもないです。
野球部のコーチみたいな感じで、毎日学校には出てくるのですが、
だいたい用務員室で茶飲んで定時前には帰るような感じでした。

学校行事の中で、踊りみたいなものは、指副担の先生が
指揮をとってました。

運動会で、必ず、メイポールの祭りみたいな踊りを、
伝統的にやらされてたのですが、
これは、指副担の先生の独壇場でした。
列が乱れたり、ポールから引いたリボンがたるんだりすると
怒るような。組体操よりぜんぜんこっちが大事でした。

体育教師の数倍ヤな感じでした。


584 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:45
高校に入って、地元の青年会に入ると、コッケさんの
あらましは聞かされるのですが、それもまぁ、
コッケさんという地神さんは伝統だから、
行事は守らないといけない、みたいな感じの話で
要領を得ません。

地域に大きな寺社や宗教施設がないし、
中学高校にもなると、さすがに、
いろいろヘンなうわさが立ってました。

・**中学の裏にある井戸が本尊で、毎年一人生贄にされる
・高校出て町に出るときは井戸に後ろ髪を納めさせられる

噂は噂でしたけど、実際私がいたころは後ろ髪を伸ばした
奴が多かったです。単なるヤンキーだったのかもしれない
ですけど。今は帰らないのでどうかわかりません。

今、同郷の女の子が近くのマンションに住んでて、
そのこの叔父さんが指副担やってたんですけど、
このスレで、コケシの話題が出てたので、
なんか関係ありそうだったので、聞いてみました。




587 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:47


私たちがコッケと読んでいるのは「固芥」と書くらしいです。

明治に入ってすぐのころ、飢饉と水害の土砂崩れで、
村が、外部との交通が遮断されたままひと冬放置された
ことがあったそうです。

十二月二十八日のこと(旧暦かどうか不明)、
知恵の遅れた七歳の子供が、村の地区
(どの地区かは教えてくれませんでした)
の備蓄の穀物を水に戻して食べてしまったそうなのでした。

その子供は村の水番が、妹との間につくった子供で
(本当かどうかはわかりませんが、
水車小屋のような場所があったので
すぐそういう、性的な噂が立てられた)

水番が罪を犯すと翌年は日照りになるという
迷信がまだ残っていました。

水番は責任感が強かったので、
子供を殺して村に詫びようとしたそうです。

588 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:47
実際「子供を殺せ」と書いた無記名の手紙を投げ入れる
ような嫌がらせが、すぐ始まったそうです。
水番に不利に扱われていた家も多かったし、
実際、穀物の管理責任は水番にあるので、
そういうのがおきても仕方ない状況ではあったそうです。

年明けて、一月二十八日の深夜、
いくら何でも水番が自分の息子を殺すのを容認は
できませんので、このことは村全体で考えよう、
と談判していたところだったのですが、

水番の妻が泣きながら世話役の家に走りこんで来て、
亭主が首を括ったので来てくれ、と言うのです。

589 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:48
水番の家に行くと、井戸の上に「井」の字に竹を渡して、
そこから首を吊るすようにして絶命している水番がいました。

あまりの酷さに世話役たちが顔を背けていると、

くだんの息子が、傍らから、世話役の袖を引いて、

「みましたか! みましたか!」

と、目をらんらんと輝かせて尋ねるのだそうです。

この子はもはや正気ではないとはわかっていました。

が、当時の解釈では、
これは、水番の相反する気持ちが、
子の魂は滅ぼしても子の肉体は母のために
生かしておいてやりたい、という願いになり、
親子の魂が入れ替わったのだ、というのが支配的でした。

間引きのために子供を殺したことはありませんでしたが、
このとき、村で初めて、
この子供を「殺そう」という結論が出たのだそうです。


591 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:49
横糸を斜めに織った長い綿布で首を包んで、
布に少しずつ水を吸わせて、誰も手をかけないうちに
殺そうということになりました。

しかしそこは、素人考えですので、
首は絞まってもなかなか絶命しません。
子供は父と同じ顔で「誰じゃ、食ったのは誰じゃ」
と声を上げていました。

592 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:50
恐れおののいた村人は、父が死んだのと同じように、
井戸に竹を渡してそこから子供を吊るしました。

ものすごい形相でにらむので、
まぶたの上から縦に竹串を通しました。

子供は、数日、糞便を垂れ流して暴れたのち、絶命しました。

その明けた年は、飲み水から病気が発生し、
多くの人が命を失いました。

さらに、本当に穀物を食ったのが、この子供ではなく、
世話役の十三になる子供だったことがわかったのだそうです。
このとき、世話役は躊躇なく、
わが子を同じ方法で吊るしたのだそうです。

あくる年の一月二十八日のことだそうです。

593 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:51


「というわけで、一月二十八日はコッケさんの日になったんですよ」

「はー、なるほど。命日なわけな」

うちで飯を食べてもらいながら、彼女(指副担の姪っこ)に、教えてもらいました。

「だから固芥忌(コケキ)っていうのが正しいんですよ。」


594 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:51
「運動会の行事も、意味わかると、ひどいね」

「…村人全員で子供をシめる儀礼ですからね。本来こういう形でやさしく弔ってあげたのに、という。偽善ですよね」

「うん」

(運動会の踊りは、メイポール Maypole の祭りに似てますので、知らない人は検索してもらうとどういう形なのかわかります。中央のポールが子供です)

595 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:52
「…あとですね、これ、私一人で気づいたんですけど」

彼女は、ペンを取って、チラシの裏に、「芥」の字を書きました。

「おお、28やん。オレも今気づいた」

くさかんむりと、その下の八の字で、二十八と読めます。

「え?」
彼女はきょとんとしていました。

「いやだから、にじゅうとはちで、その命日を表してるんでしょ?」

「…ほんとだぁ」

「え、違うの?」

「いや、そっちが正しいんですよねたぶん」

「何よ、教えてよ」

「いや、いいです」

しばらく押し問答した末、彼女は折れて、文字を書き足しました。

「これね、縦書きなんですよ」

596 名前:r-chu ◆rPiM0h0rok 投稿日:02/10/15 23:53




「目をつぶされた子供が、
竹の枠に首から下がってるの、わかるでしょ?」


--
以上
 
幼いころの、自分としては洒落にならない話です。
と言ってもはっきりしない記憶なのですが。

確か夕方だったと思うのですが、私は一人で留守番をしていました。
しばらくテレビを見ていたのですが、そのうちすっかり飽きてしまい
なんとなく窓を開けて外を眺めました。
すると、突然アパートの隣室の窓が開いて、女の子が半ば体を乗り出すようにして顔を覗かせました。
私より2、3歳年上らしい、見知らぬその女の子と何か会話をしたような気もするのですが、その内容は憶えていません。
そのうち、女の子は「外で遊ぼう」と言い出しました。
私は「ドアが開かない」と答えました。

641 名前:640 投稿日:02/10/16 17:12
すると女の子は「窓から出ればいいのに」と言って、
笑いながらヒラリと手すりを越えて飛び降り、下の草むらにポンと着地しました。
「早くおいでよ」と手を振っているのを見て、私も
「なんだ簡単じゃん」と思って続いて降りようとしました。
その時背後で悲鳴が聞こえ、
次の瞬間私は畳の上に投げ倒されてました。
見上げると鬼のような形相の母がいて、私はおしっこをチビリました。

そこは3階でした。もし窓から飛び降りていたら軽い怪我では済まなかったでしょう。
年が経つにつれて、「あの時母の帰りがもう少し遅かったら」と思ってゾッとするようになりました。


643 名前:640 投稿日:02/10/16 17:26
ついでですが、アパートの隣室に子供はいなかったそうです。
私が「だって、さっき隣の窓から飛び降りた子がいたもん! 平気だったもん!」と言い張るので
母が確認しに行ったのです。
隣室の老夫婦は、そんな女の子は全く知らないと言っていたそうです。
お陰で私はウソツキだと叱られ、一週間のおやつ禁止が言い渡されました。(3日目に恩赦が出ましたが)

もしかしたら私の見間違いか、空想の産物なのかもしれません。
でも、幼い子供が窓から転落して死亡したというニュースを見るたびに、あの女の子のことを思い出してしまいます。
幼い子供さんをお持ちのかた、どうか気を付けてください。
「もし窓の外で誰かに誘われてもついていっちゃ駄目よ」と、念のために教えてあげてください。
バカみたいかもしれませんが、でも万一ということがありますから。
  小さいとき、年上のいとこに聞いた話です

 いつぐらいの話かわからない。とある大学で、夜遅くまで
学生が残っていた。尿意をもよおしてトイレに行き、戻る途
中で何かの気配を感じた。後ろをふり返ると、黒い物体が床
の上を這っている。よく見れば、戦闘服のようなものを着た
男で、下半身がなかった。
「ぎゃあ」
と叫び、学生は逃げだした。
 だが、戦闘服の男は追いかけてきた。ぺたぺたと手だけで
這っているのにやたらと速い。しかも、低い声で

「ひこひこひこひこひこひこひこ…」

と意味不明なことをつぶやいている。さらに恐ろしくなった
学生は、死に物狂いで走った。
 もといた部屋に戻ったときには、男の気配はもう消えてい
た。
 その後も、たびたび目撃されたらしい。
 戦闘服の男の幽霊(?)は、その奇妙なつぶやき声にちなん
で「ひこひこさん」と、呼ばれるようになった。
 
中学の時の話です
遠足についての話し合いのために放課後に学級委員会が開かれて、
各クラスの学級委員が集まりました。
各クラス男女二人づつで、始めのうちはまじめに話し合いをしていたんですが、
次第に男子の方が飽きてきてしまいまして、まじめな会議は女子に任せて
男子は校舎の2階を利用してかくれんぼを始めてしまいました。

僕もじゃんけんに勝って隠れる場所を探しました。
2年C組の教室に駆け込んで、掃除用具入れに入りました
扉に数ミリの隙間があって、そこから外を覗けました。

しばらくすると、教室の戸が開いて、体育着の女の子が二人入ってきました。
一人は名前忘れましたが、もう一人は全校でアイドル的存在だった朋子ちゃんでした。
部活が終わったところらしく、二人はおしゃべりをしながら着替え始めてしまいました。

654 名前:652 投稿日:02/10/16 22:43
今思うとなんてもったいないことをしたんだと悔やまれるんですが、
若く純情な僕には、偶然とはいえとてもノゾキなんてできず、扉の隙間から
目を離し、二人の話し声が教室の外へ出て行くのをひたすら待ちました。
二人の話し声が教室から出て行くのを確認してから、再び隙間に目を当てました。
制服姿の女子が居ました。
まだ教室に居たのかと一瞬思ったんですが、さっきの二人ではありませんでした。
それどころか、どうも、見たことの無い顔のようでした。
制服が同じなので他校の生徒ではなく、
ネームプレートも同じ学年の色でした。
それほど生徒数の多くない学校だったので、知らない同級生がいるとは
どうしても思えませんでした。
学年に非登校の生徒がいるという話もありませんでした。
見ていると、なにやらぼそぼそと独り言を言いながら一つ一つの机の中を
何かを探しているかのように順番に物色していました。
やがて掃除用具入れの目の前で隙間をふさぐようにしてしばらく立ち止まりました。
突然
「内緒だからね」
と彼女はささやくように言って教室から出て行きました。
それきりその女子生徒の姿を見ることはありませんでした。

二人の同級生の女子が着替えていた手前もあって、今まで誰にもしゃべったことがありません。
卒業して十数年たった今、匿名性にすぐれた環境のおかげで
こうしてお話できて、少しすっきりしました。
 
子供のとき神社でどんぐり拾って遊んでいたら
「あかいみあおいみきいろのめ ついてたたいてもちにすな」
とかなんとか聞いたこともないような変な歌が聞こえてきたんです。
子供の声だったんで、私もあたり見まわしたら、
スーツ姿のおじさんが背中向けて立ってたんです。
変だなって思っていると、
そのおじさんがぴょんこぴょんこ飛び跳ねて藪の中に入っていっちゃったんです。
藪に入ってすぐおじさんは顔だけこちらに突き出したんですが、
おじさんは白い狐のお面をつけていました。
でも目だけやたらとリアルでまるで本物みたいでした。
そしてまたすぐに藪の中に入っていってしまいました。
怖いというか不思議というか、今でも記憶に残っています。
姉と一緒に遠くの友達のおうちに泊まりに行きました。
その日に見た夢です。
友達の部屋で寝ていると誰かがドアをノックします。
開けると、友達の友達らしい人が「●●いる?」と英語で言います。
「おらんから、また後で来て」と
私は英語が話せない筈なのに英語で言います。
はっ!とその時目が覚めました。夢か。
すると誰かがドアをノックします。
また違う友達が「●●いる?」と英語でいいます。
「おらんから、また後で来て」と
私は英語が話せない筈なのに英語で言います。
はっ!とその時目が覚めました。夢か。
・・・・
同じことが数回繰り返され、
私は夢の中で目が覚めても本当に夢から覚められないことに気がつきました。
やばい!私は夢から逃げられない!と焦ってきました。

つづく

704 名前:703 投稿日:02/10/17 16:44
つづき

すると目覚ましが鳴って目が覚めました。
少し安心しました。
するとまた、誰かがドアをノックします。
まさか夢!?まだ私は夢から出られてないのか!?
また同じことの繰り返しで、目が覚めました。
今は現実なのか、夢なのか・・・。
私は自分を殴りました。漫画のように痛くありませんでした。(まじで)
まだ夢だったんです。
私はこれは本当に帰れないかもしれないと思いました。
また誰かがノックします。
今度は「おらんけど、家の中で待っとって。」と話せない筈の英語で言います。
さっきまではと違う話の流れにしたら
夢から覚めるかもしれないと思ったんです。
友達の友達は「なら外に遊びに行こう。」と英語で誘います。
私は誘いに応じて外に出ました。
道を歩きながら、「私は夢から出られないんだけどどうしたらええ?」と尋ねました。
「人に起こしてもらうだけでいいのさ。君の意思では夢から出られないよ。」
・・・
姉が私をゆすります。「起きろ。ボケ。」
本当に目が覚めました。暫くボーっとしていて、
姉に何度も尋ねました。「ここは夢か?現実か?」
姉が起こしてくれたから夢から覚めたみたいです。
でもその日半日は現実なのか疑っていました。
幽霊はみたことありませんが、自分が体験した一番怖かったことです。  
 
ああ…思い出してしまった。
ってもうオレ**歳だけど。

小学生のときの話。
妹と家の前の道路で遊んでたとき、
大きな自転車に乗って緑の背広を着た男の人が団地のほうから来て
「○○先生の家はこっちかなー」
と道を聞かれた。

郵便局の人かなと思ったけど、近所に住んでるXXXさん
(トランプとか教えてもらってた)がこのへんの配達の
はずだったし、何か服の襟に縁取りがしてあったりして
ヘンな感じだった。

その先生は、妹の担任の若い女の先生で、
家は近所で知ってたはずなので、
「○○先生の家は*丁目です」
とそのときたぶん答えたんだろうと思う。

でも○○先生は産休か何かでで学校を休んでたん
でて、そのことが頭にあったので、関係ないのに
「でもまだ先生は赤ちゃんを産んでます」
とも言った。
すると男の人は、
「そう。じゃあいかんね。君にやろうか」
と、葉書のようなものを、内ポケットから出した。


717 名前: ◆6ZxR30PpxQ 投稿日:02/10/17 22:01
切手を貼るところに、成という字が紫色の○で囲んであって、
まんなかの、宛名書きのところに
「ありがとうございました」
と書いてあった。

なんだろうか、と思って手に取ろうとすると
「お兄ちゃん、紫!」
と妹が叫んで、周りのブロックべいの蔦をつかんだまま
わあわあ泣き出した。

ちょうど団地の反対側から、○○先生の車が来るのが
見えた。オレが道の真ん中に出て、先生の車に手を振ると、
男の人は自転車を押し乗りして、団地の方に帰っていった。

後から聞いた話だけど、○○先生は産休じゃなくて、
今でいう自律神経失調症みたいな感じの病気になっていた
らしい。夏の登校日に、ワイドショーの怪談特集を見た
子供たちから怖い話攻めにあって、糸がぷっつり切れたらしくて、
子供を下校させる前、学年の別のクラスを回って、
「みなさん、紫の鏡なんかありませんから」
みたいなことを言ってまわってたらしい。
それで二学期はお休みだった。

718 名前: ◆6ZxR30PpxQ 投稿日:02/10/17 22:02
○○先生はそのまま学校には戻らなかったけど、
今では回復して、スーパーで娘さんたちと買い物するのを
見かけたりします。

でも去年の1月、成人式の帰り、
酔っ払い運転に巻き込まれて妹が亡くなりました
 
会社の先輩から聞いた話。

彼がさる田舎の町へ出張に行った時、仕事が早く済んだので飲みに繰り出したそうだ。
2軒ほどハシゴしてほろ酔い気分になった彼は、酔い覚ましにぶらぶらと散歩を始めた。
小さな町なので、中心部を少し外れると建物もまばらになり、明かりといえば、ぽつぽつと灯っている街灯と月明かりだけになった。
しかし、普段都会で仕事をしている彼にとってはこうゆう雰囲気も悪くなく、気持ちよく散歩を続けたそうだ。
あても無く歩き回っていると、前方に明かりが見えてきた。
どうやら居酒屋のようだ。
「こんな辺鄙なところに飲み屋があるのか。酔いもさめてきたし、もう一杯いくか。」と、彼は店に向かって歩き出した。
しかし、店に近づくにつれ、なんともいえない妙な気分になってきたという。
店の中では何人かの人影が動いているのが見え、その中には子供もいるようだ。
だが、なんというか活気というものがまるで感じられず、近づけば近づくほど重苦しい気分になってくる。
結局、酒好きの彼には珍しく、その店の手前で引き返し、そのまま宿泊先のホテルに帰ったそうだ。

847 名前:居酒屋その2 投稿日:02/10/20 01:10
翌日、彼は次の仕事先へ向かうため、タクシーでホテルを後にした。
そのタクシーが、偶然彼の昨日の散歩コースを通ったそうだ。
やがて、あの妙な店がある場所に差し掛かったとき、彼は自分の目を疑った。
そこには居酒屋など影も形も無かったのだ。
彼は思わず運転手に「ねえ、そこに居酒屋があったと思ったんだけど?」と聞いた。
すると、「ああ、半年くらい前まではあったんだけど火事で焼けちゃったよ」。
運転手の話によると、その居酒屋は中年の夫婦が経営していたが、この不景気に加えて、さらに質の悪い業者に引っ掛かり、生活は相当苦しかったそうだ。
それで思い余った夫が店に火を放ち、妻と子を道ずれに心中したそうだ。
「子供はまだ小学生だったんだよ。かわいそうだよねえ」と運転手はため息混じりに呟いたが、彼はとても同情できる気分では無かった。

すると、自分が昨夜見た店は何だったのだ?
いや、もしあのまま店に入っていたら・・・

結局彼は、「酔っ払って幻覚でも見たのだろう」と無理やり思い込むことにしたそうだ。
 
大成建設の人が東南アジアに赴任した時の話。
ダムを作る時に邪魔になる大木を切り払ったら、妙な事が起こるようになった。
夜ベッドで寝ていると急に天井が近くなる、部屋の中がざわめく感じがする、電気が勝手に点く。
その時点で現地の交渉人から、切り払った大木が一種の墓地だったと聞かされてたんだけど、あまり気にしてなかったそうだ。

ある日、寝苦しくて真夜中に起き出してミネラルウォーターを飲んだんだと。
気付くと、子供の顔がカップの中から自分を見つめていた。
そこに至っても疲れのせいだと思ってたんだが、
消したTVの画面に白い影が何時も写る様になって、流石に気持ち悪くなって、
現地の坊さんに頼んで供養してもらったそうな。
 
雑談が続いているみたいなんで、このスキに書き込んでみます。
あんまり恐くないけど、一応体験談で個人的には洒落になんなかった話。

よく学校の怪談ってのがあるでしょ。うちの学校にもあったんです。
といっても構内ではなく、学校の近くにあったテニスコートなんですが。
うちの学校は校庭が狭くて十分な練習ができないので、テニスクラブは近くのコートを借りて練習していました。
そこのクラブハウスに若い女性の幽霊が出るという話が代々先輩から言い伝えられていした。
突然後ろから声を掛けられて、振り返ったら誰もいなかったとか、
トイレの鏡に恨めしそうな顔をした女の子の顔が映っていたとか、
まあよくあるタイプの話なので、私は最初はバカにして笑っていたんですが
一度だけその声を聞いてしまいました。
練習が終わって引き上げようとした時に突然背後で誰かが「痛いの!」と叫んだのですが
振り返ったらそこにはガランとしたロビーがあるだけで誰も居なかったんです。
(続きます)

907 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/21 08:28
すごくゾッとして、そのその場に居た友達にすがりついて今起きたことを説明しようとしたのですが
その友達や先輩に恐い顔で「何も言わないで!」と止められました。
その顔を見て、他の人も同じ声を聞いたのだと分かりました。
その後、妙にはしゃいだように、まるでお互い「何も無かったよね」って確認しあうようなハイテンションで
帰路につきました。今思い出すと妙なんですけど、本当に恐い時ってそんなふうになるもんなんですね。

私が卒業してから何年か経って、同窓会で先生から聞いた話なのですが、
そのクラブハウスが改修工事されることになりました。
ところが、入り口のコンクリート部分、タタキって言うんでしたっけ? それを剥がした時に
下から人骨が発見されたそうです。
体を丸めるようにして、横向きに埋めてあったそうで、
体を縛っていたと思われるロープの欠片らしきものも残っていたのだとか。
明らかに工事関係者が疑わしいわけですが、なにしろその建物が建てられたの30年以上前で
容疑者を見つけるのも難しいだろうし、そもそも時効が成立しているんじゃないか、みたいな話でした。

この話を聞いて、その殺された人は毎日体を沢山の人に踏みつけられていたのか
それじゃあ「痛い」って訴えたくもなるよねぇ、なんて
恐いような可哀想な複雑な気持ちになりました。
 
雑談が続いているみたいなんで、このスキに書き込んでみます。
あんまり恐くないけど、一応体験談で個人的には洒落になんなかった話。

よく学校の怪談ってのがあるでしょ。うちの学校にもあったんです。
といっても構内ではなく、学校の近くにあったテニスコートなんですが。
うちの学校は校庭が狭くて十分な練習ができないので、テニスクラブは近くのコートを借りて練習していました。
そこのクラブハウスに若い女性の幽霊が出るという話が代々先輩から言い伝えられていした。
突然後ろから声を掛けられて、振り返ったら誰もいなかったとか、
トイレの鏡に恨めしそうな顔をした女の子の顔が映っていたとか、
まあよくあるタイプの話なので、私は最初はバカにして笑っていたんですが
一度だけその声を聞いてしまいました。
練習が終わって引き上げようとした時に突然背後で誰かが「痛いの!」と叫んだのですが
振り返ったらそこにはガランとしたロビーがあるだけで誰も居なかったんです。
(続きます)

907 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/21 08:28
すごくゾッとして、そのその場に居た友達にすがりついて今起きたことを説明しようとしたのですが
その友達や先輩に恐い顔で「何も言わないで!」と止められました。
その顔を見て、他の人も同じ声を聞いたのだと分かりました。
その後、妙にはしゃいだように、まるでお互い「何も無かったよね」って確認しあうようなハイテンションで
帰路につきました。今思い出すと妙なんですけど、本当に恐い時ってそんなふうになるもんなんですね。

私が卒業してから何年か経って、同窓会で先生から聞いた話なのですが、
そのクラブハウスが改修工事されることになりました。
ところが、入り口のコンクリート部分、タタキって言うんでしたっけ? それを剥がした時に
下から人骨が発見されたそうです。
体を丸めるようにして、横向きに埋めてあったそうで、
体を縛っていたと思われるロープの欠片らしきものも残っていたのだとか。
明らかに工事関係者が疑わしいわけですが、なにしろその建物が建てられたの30年以上前で
容疑者を見つけるのも難しいだろうし、そもそも時効が成立しているんじゃないか、みたいな話でした。

この話を聞いて、その殺された人は毎日体を沢山の人に踏みつけられていたのか
それじゃあ「痛い」って訴えたくもなるよねぇ、なんて
恐いような可哀想な複雑な気持ちになりました。
 21名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:06
このスレのPart1にあったような夢の話ですが、
おれも同じようなことができる一人です。まあつまりは明晰夢を
見ることができるということですね。
寝ていて夢を見ないということはほとんどなく、そのうち三回に
一回ぐらいは確実に夢の中でこれが夢だと気づくことができます。
慣れて来るとある程度コントロールできるようになり、
誰でも思い描くような空を自由に飛んだり、意識した場所に
無条件にテレポートすることができるようになってきました。
おれの場合は子供の頃から夢の内容をほとんど記憶していて
一時期は夢日記のようなものまでつけていたことがあります。
どうしてそんなことをするのかというと、いわゆる既見感(デジャブ)
が起こったときにそれを記録していると、その内容を改めて
見かえしてみると単純に楽しいからです。
そしてそれと同時に、「やはり運命というものはあるんだな」と
実感していました。過去に見た夢が数ヶ月、もしくは何年か経って
実現するのだとしたら、それは変えられないことに思えるからです。

16 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:06
しかし、やはり不安なこともあります。明晰夢じゃない状態、つまり
普通に夢を現実だと思っている状態で自分自身が死ぬ、という夢を
見たときです。もし、これが同じ状況で既視感が起こったとしたら
それはもう変えられないからです。とても恐ろしく思えます。

そして前置きが長すぎましたが、今回はその明晰夢の中での話です。
今まで見た中であの出来事が一番不思議でした。それをお話します。
いつものように眠りにつき、そして夢の中に入っていきました。
その日は夢の始まりが唐突にビルのエレベーターの中のような場所
だったので、なんなくこれが夢だと気づけました。
(現実的で尚且つ自然な始まり方だと気づかないときが多いです)
エレベーターは動いたままでした。どうやら下に向かっているようです。
回数のボタンをみると14階まであり、B2のボタンが点滅していました。
どうやら地下2Fに向かっているようです。
「チン」という音ともに多少の振動があり、そしてエレベーターが停止しました。


18 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:07
ドアが開くとそこは普通の地下駐車場。少し薄暗く、でもどこにでも
あるような普通の駐車場でした。車もちらほらと止まっています。
明晰夢の状態なのでさっさと外に出て、好き勝手にやろうかとも
思いましたが、今回はその夢にもう少し便乗しようと思いました。
ただの気まぐれです。そして、そこに止まっている車を適当に選び
ドアを開けて(当然どの車もドアは開く)キーを回してエンジンを
かけました。そして普通に外に出てみました。
しかし自分がイメージがそうさせているのか、外に出ても明るさからも
まだ昼間だというのに道路に一台も車が走っていません。
人も歩いていませんでした。普段見る場合は大抵現実と同じように
人が行き来し、ゴミゴミとした街中が出てくるので、なんだか貸し切りの
ような良い気分でした。辺りは高いビル郡が建ち並ぶ都心の
オフィス街のような雰囲気。そのまま車を適当な方向に走らせ
のんびりとドライブを楽しんでしました。

19 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:08
そのまま車を走らせていると突然バス停のような場所に一人の女性が
立っていました。そして手を上げています。
今まで全く人が登場しなかったので、退屈ということもあり
これはいい機会とばかりにその女性の前に車を止めました。
すると当たり前のように普通に車に乗り込んできます。
その女性は綺麗めな顔立ち、髪がセミロングくらいでベージュ色の
スーツを着たほっそりとした印象の女性でした。
なんだか嬉しくなり。車を走らせて、声をかけてみました。
とりあえず第一声は「こんにちは。」と。
すると笑顔で「こんにちは。乗せてくれてどうもありがとう」と
答えてくれました。そしておれは続けて、
「えーと・・お名前は?」と少し照れくさそうに聞いてみました。
すると「わたしは○○っていいます。あなたは?」と
聞き返してきました。「おれはA。よろしく」とすぐに返答しました。
その後も車を走らせながら(どこに向かっているかはわからないが)
ありきたりな会話をしました。そして、ふと我に返り、一ついじわるな
質問をしてみることにしました。

20 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:09
A「えーとさ、ちょっと聞きたいんだけど…」
女性「え?なに?」
A「これってさ。あ、いやこれって言うのは今のこの状況」
女性「うん」
A「これがさ、夢だってもしかして気づいてる?」
女性「え!!」
A「どうしたの?」
女性「あなたもなの?私はてっきりAさんは私の夢に登場する単なる
登場人物だと思っていたのよ。ほんとに驚いたわ…」
A「え・・君もそうだったのか。驚いたよ…おれもそう思ってたから(笑」
女性「まさか、同じような人に会えるとは思わなかった。こんなことは
初めてだし」
A「おれも初めてだよ。ほんとまさかだね」
女性「・・ということはつまり、わたしとAさんの意識が繋がってるって
ことになるのかしら??」
A「多分そういうことだろうね。つまり現実でも会おうと思えば会えるって
ことになる」
女性「あははは。そうよね。おもしろそうだし、会ってみる?なにから教えたら
いいからしら。やっぱまずは電話番号かな?」
A「メモる物がないからちょっと不安だけど・・(笑 まあそうだね」
女性「私の電話番号は○○○よ。暗記してね(笑」
A「…うん。暗記した。たぶん大丈夫(笑」

21 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:13
A「それじゃ夢から醒めたら絶対するよ」
女性「うん、絶対ね」

とこんな感じで話をしました。この後からは残念ながらよく憶えていません。
しかし夢の中で電話番号を聞けるなんて思ってもいなかたったし、
そしてそれを正確に暗記していたが今考えてもすごいです。
それから夢から醒めて、すぐ直後にその番号を紙にメモしました。
そしてすぐにかけてしまいました。

22 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:18
トゥルルルルル…とコールが2回も鳴らないうちに・・
女の人の声「はい、もしもし??」と焦ったような感じの
女性の声がしました。
A「あの・・○○○さん??・・ですか?」
女性「え!!・・やっぱり。Aさんだよね?」
A「あ!!!!そうそう!Aです。A!」
女性「キャーーーーやっぱりぃ!!ほんとにほんとだったんだ!あの夢」
A「おーーー!すごいな。これ。ほんとに・・」
女性「ほんとに?これほんとに?現実だよねえ??」
A「うん、ほんとにほんとだったんだよ。ていうかそんな興奮しないで
少し落ちついて(笑」
女性「車に乗せてくれたAさんだよね?(笑」
A「うんうん、だからそうだって(笑」

23 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:21
そして、その後も話が弾み、やはり当然のように
会ってみようということになりました。
その日は平日だったので、すぐに会いたいという気持ちも
ありましたが、距離も少し離れていたし、なによりその
○○○さんは仕事が忙しいとのことで今度の日曜日にでも、
ということになったのです。

34 名前: ◆nWGcrqn3AM 投稿日:02/10/23 16:35
お待たせしました。つづきです。

そして三日後。その日曜日になりました。
それまでも毎晩電話をしていました。
また同じように夢の中で会ってみようなどと
話していましたが、その三日間はお互い明晰夢を見れず
それは叶いませんでした。
 
20年ほど前の実話です。

私の祖父が救急車で運ばれました。
もはや老衰と呼ばれる状態で、
入院したらそこで死を迎えるのは家族全員がわかっていました。

祖父は救急車で運ばれ入院したその日の夜に意識を取り戻しました。
祖父は私たちに、
「坊さんが10人並んでいてそれを一人ずつ撃ち殺していくんだが、
一人しか殺せなかった。」
と話しました。
どうやらそういう夢を見たようです。

119 名前:118 投稿日:02/10/25 03:57
その後祖父は意識を取り戻したり、昏睡状態に陥ったりを繰り返しました。
私たち家族は交代で祖父を見に行っていました。
そして入院してから1週間が過ぎました。
私が祖父の様子を見ていた時のことです。
祖父が目を開け口をもごもごさせ何か言っています。
私が耳を傾けると、
「坊さんが3人並んでいてそれを一人ずつ撃ち殺していくんだが、
一人しか殺せなかった。」
と繰り返し言っていました。
そのときは、坊さんの数が減っていることよりも、
変な夢を見るなあ、くらいに考えていました。

120 名前:118 投稿日:02/10/25 03:58
その二日後医師から、祖父の病状は峠を越えたという旨を伝えられました。
しかし、その夜祖父は亡くなりました。
祖父は恐らく最後の坊さんを撃ち殺したのだと思います。
祖父が自分の死期を感じ取っていたのか、
それともお迎えが来る予兆だったのかはわかりません。

おわり
 
友達から聞いた友達のおっぴじーさんの話です。
じーさんが若かったある日、息子(当時3、4歳?)が
「頭が痛い」と訴えてきたそうです。
そこでじーさんは、汽車に乗って隣り町の医者まで息子を連れて行きました。
医者に着いて見てもらったんですが、頭の痛みは原因不明。
そうこうしている内に息子は死んじゃったそうです(マジで)。
その時じーさんは医者に
「汽車の中では、あやしてるフリをしなさい」
と言われ、
その通りに汽車の中で息子の死体をあやしてるフリをして持ち帰ったそうです。
一緒に乗っていた人に「随分とおとなしい御子さんですね」と褒められたそうな。

死体は乗せられないんですね。
大学生の頃、友人宅で麻雀をしていました。
腹が空いたMと僕は、抜け番を利用して牛丼を食べに行こうと
僕の車で出かけました。
山道にさしかかった時にMは「止めてくれ」と言いました。
なぜかと尋ねると「山の魔物(悪霊と言っていたかも)から悪意を感じる。
このままではオレ達は二人とも死ぬ。」と言いだした。
Mが自称霊能者なのは知っていましたが、突如そんな不吉な事を言われて
腹が立った僕は「何故そんなことを言う!?そんなに言うんだったら
戻ってやるから、自分の原チャリで行けよ!」と怒鳴ると
Mは、今すぐに対決しなければならない、時間がない、と真摯に訴えるので
怒りより不安と恐怖で結局Mに折れてしまい、車を山道に止めて林の中へ
彼と一緒に入っていくことになりました。
夜釣り用に置いてあった小さな懐中電灯で細い道を照らしながら歩いていくと
とても古い家の廃墟がありました。半壊してどこからが草むらでどこからが
家の中なのかわからない程でした。
Mはスタスタと家の中へ入っていきましたが僕は外から彼を照らしていました
(恐ろしくてとてもついて行けませんでした)。


255 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/28 22:20
突然Mが叫びました。「殺すぞ!」「糞ども!」などの普段の大人しい彼からは
想像もできないほどの下品な言葉です。
依然、酷い言葉を吐きながら髪を振り乱して半狂乱で叫びつづけるM。
恐怖がピークに達したのはその後でした。
Mの声がどんどん男とは思えないほどの高い声になっていき、その言葉に
意味がなくなってきたのです。ただなにかの動物のようにキィキィ叫ぶように
なったと同時に、彼を置いて逃げました。
その足で家に帰って布団にもぐって朝まで電気をつけたまま震えていました。
朝から少し眠って昼くらいになった時に電話がありました。
麻雀をしていた友人からでした。途中で消えた私達を心配しての電話でした。
Mのことが気がかりだったの、昨夜のことを上手くごまかして聞くと
彼も家に帰っていたということでした。
たしかに山から彼の実家は2キロ程の距離ですがあんな状態で
どうやって帰ったのか気になったので彼を顔を合わせる授業がある日に
置き去りにした事を謝りつつ聞いてみようと思いました。
いまから思うと電話してでも聞くべきだったかもしれません。
3日後授業へ行くと彼はいませんでした。
前日に自室で喉を切り裂いて死んでいたそうです。
直接の死因は自分の血液による溺死だと噂で聞きました。
僕は自殺だと思いませんでした。なにかに殺されたんだと思いました。

理由をつけて彼の葬式にはいきませんでした。
いまでも悪夢を見ます。廃屋から彼のキィキィ叫ぶ音が耳について離れません。
今から10年ほど前、高校生の時に体験した話です。
私たちは修学旅行で、ある海に行きました。

グループ毎にホテルの部屋をあてがわれたのですが、
私のいたグループは、A、B、C、私という
メンバーで、みんながみんな、いわゆる不良でした。
夜になって、他のグループはみんな就寝しましたが、
当然私たちのグループがおとなしく眠るはずがありません。
結局女子の部屋に行こうなんていう流れになり、
その場も「いいねえ」という雰囲気になりました。
B「と言ってもうちのクラスの女最悪だから、他のクラスの女にしようや」
ということで私たちのクラスがいたホテルから
少し離れた場所に宿を取っていたクラスの女子の部屋に行くことになりました。
私たちはこのとき、Cが一切口をきいていなかったことに気づきませんでした。

288 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:09
前もって公衆電話からそのクラスの女子のポケベルに連絡をいれ、
入れるようにしておいてくれ、と伝えてから、
とりあえずホテルを抜け出しました。
ホテルの裏側は海岸で砂浜になっており、
私たちは月明かりで見えるほどの岸壁沿いを歩いて
目的のクラスのホテルに向かいました。

289 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:09
50メートルほど歩いた時だったでしょうか。

Cがぼそっと呟きました。
「ここは嫌な感じがする・・・・帰った方がいい」

彼は快活で、いつも笑いを振りまくような男だったのですが、
そのときの彼の声は今までに聞いたことがないほど、
真剣で思い口調でした。
さすがに一瞬私たちもドキッとしたのですが、
その動揺は、
「お前、霊感とかあんの?怖がってるだけじゃねえの?」
というAの言葉にかき消されました。
いや、みんなも意識的に消そうとしていたのでしょう、
その場が小さな笑い声で包まれました。

290 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:10
ところが、
「違う!そんなんじゃない。どうなっても知らないぞ!」
とCは強い口調で反発しました。
ただ私たちも、もう乗ってしまった流れを止めるわけにはいかず、
B「あほらしい。行くぞ」
という一言で歩を進めることにしました。
Cはそれからは黙って歩いていました。

100メートルくらい来た時でしょうか。
何十メートルか先の波打ち際に人影が見えました。
その人影はどうやら海を見ながら歩いている様子でした。
私たちは、教師が見回りをしているかもしれないと思い、
咄嗟に岸壁を背に身を屈めました。

その人影が波打ち際を歩き、徐々にその影が大きく見えてきました。
ただその人影は何か異様な雰囲気を漂わせていました。
やがてその姿がはっきりとした形になってきました。


292 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:20
その人影は長い髪の女性でした。
A「こんな時間に変だよな?」
私「ただの散歩じゃねえの?」
B「夢遊病とかじゃねえ?」
などと勝手なことを言っていたのですが、
私はふとCのことが気になりました。
彼の方を見ると、俯いて震えながら何やら言っています。
耳をそばだててみると、
「助けてください・・・、助けてください・・・」
と繰り返しているではありませんか。

女性は私たちの見える場所で海を見ながら、
つまり、私たちに背を向けて一旦立ち止まりました。

293 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:20
さすがに私もヤバイものなのではないか、という気持ちが強くなり、
みんなに帰らないかということを合図しました。
ただ、そんなことを聞くような連中ではありません。
とりあえず、その女性が通り過ぎるまで待機しようという
Bの合図もあって、とりあえず女性の様子を見守っていました。

すると突然、女性が大声で叫び、騒ぎ始めました。

294 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:21
「私の赤ちゃんを返せ!!私の赤ちゃんを返せ!!」


髪を振り乱すように騒いでいます。
私たちはさすがに怖くなり慌てましたが、
今ここで声を出して逃げ出すわけにはいきません。
少し気の触れた人かもしれませんし、
ともかく更に息を潜めてその様子を見守っていました。
何十秒、何分経ったかわかりませんが、
女性は海に向かって叫び狂っています。
そしてそれは突然のことでした。

295 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:23
女性は私たちの方に体の向きを変え、
突然走って私たちに向かってきたのです。

「お前らか!!お前らか!!」

恐らくそう言っていたと思います。
私たちは大慌てで逃げ出しました。
ところがCだけがその女性に向かって走り出したのです。
「おい、何やってるんだ!逃げろ!!」
そう言う私たちに見向きもせず、
Cは「うわーっ!」と叫び声を上げながら走っています。

正直私たちにCをかまっている余裕などありませんでした。
とにかく大急ぎで私たちは自分たちの部屋に戻りました。
各々が自らの身体を抱きかかえるようにし、
息を整え、震えを沈めようとしていました。

296 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:24
しばらく時間が過ぎましたが、Cはまだ帰って来ません。
幾分落ち着きを取り戻していた私たちは、さすがにCの事が心配になり、
誰が言うでもなく、先程の場所に戻ってみようということになりました。
護身用の武器を持って。

私たちは一団となって、恐る恐る現場の方に向かいました。
ところがその場所の方には全く人影が見えません。
不審に思った私たちは駆け出すようにその場所に行きましたが
やはり誰もいません。もちろんCもです。
辺りを調べてみましたが、やはり見つかりません。
困り果てた私たちは仕方なく教師に事情を話すため、
教師の部屋に向かうことにしました。

297 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:24
教師に一部始終を話しました。
ところが普段から素行が悪かった私たちの話など信用してくれるわけがありません。
埒があかないと思った私たちはとりあえず部屋に戻り、
Cの帰りを待ちました。
当然眠る者など誰もいません。
何時間経ったでしょうか。私たちはうとうとしていたようです。
その声で、私たちは目を覚ましました。

「おい!起きろ!!」

教師の声が私たちをたたき起こしました。
教師の顔を見た瞬間、私は最悪を予想しました。
そして的中したのでした・・・。

298 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:24
朝、釣り人が、Cの死体を発見したそうです。
Cは溺死ということでした。
ただ不審なのは、水の浅い場所で死んでいたことでした。
泳いで溺れて流されたわけではなく、足を砂浜の方に向け、
顔を沈めてその場所で死んでいたとしか思えないということなのです。
誰かに頭を抑えられて死んだように・・・・。

299 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:26
それから、私たちは各々違う進路を進みました。
Aは大阪Bは東京に就職、私は京都の大学に進学しました。
卒業から1年半ほど経った夏、ふたつめの不幸が訪れました。
Bが亡くなったのです。
海水浴に出かけ、泳いでいる時に波に飲まれて水死したということでした。
Bの葬式の後、Aと私は、
BとCの死を偶然で、結びつきのないものだと考えるようにしようと、
話し合いましたが、各々内心怯えきっていました。

300 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:29
それからは何もない日々が過ぎ、BとCの死も心の隅に追いやっていました。
卒業から5年経っていました。
Aは結婚し、女の子を一人もうけていました。
私は単位の関係で大学にまだいなくてはならず、学生生活を楽しんでいました。
そんなある日、私の家の電話が鳴りました。
それは聞き覚えのない男性の声でした。
そして驚くべき事を耳にしました。
「Aの妻の父です。A君が海で溺れて亡くなりました・・・」

301 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:30
Aは家族で、海水浴に行きました。
そこで、ボートに乗っていたのですが、
2歳になる娘さんが何かに呼ばれるように
海に転落したのです。そしてそれを助けるためにAが海に飛び込んだのですが、
娘さんが暴れるので思うようにいかなかったようです。
カナヅチの奥さんが周りに必死に助けを呼んだそうですが、
助けは間に合わず、Aと娘さんは亡くなったそうです。
奥さんもそのことが原因で精神を病んでしまわれました。

302 名前:新鋭 投稿日:02/10/30 07:31
あれから5年私の身にはまだ何も起きていません。
ただ、2歳になった娘の寝顔を見ると今でも思い出します。



「私の赤ちゃんを返せ!!私の赤ちゃんを返せ!!」
これはホント実話なんですが僕大阪のとある低所得者しかすめない?団地に母と住んでるんですがここって低所得者しかいないんで周りが中国人やら韓国人やらおじいちゃんおばあちゃんとかヤンキーとかばっかなんですよ。
14階建てなんですが周りにもそれくらいの団地はあるのにやたら自殺が多いし(3年に1,2回くらい)ちょっとこわいんですよね。
で今僕は20歳なんですがこれまで20年生きててここで遭遇した怖い話を全部書いちゃいますね。

357 名前:恐怖団地住人 投稿日:02/10/31 12:24
一つ目の話なんですがこれは11歳のころの話です。
それまで結構自殺とかあった見たいなんですが現場を見たのはこのときが初めてでした。
家でファミコンしてたらいきなりズドドーーーーーーンってすっごい音がしてなんだろうと思って廊下に出たら中庭にすごい体勢で倒れてるおにーさんがいました。
7階からちょろっと見たくらいで近所のおばさんに家に帰るように言われたんで帰ったんですがやけに自殺した人の顔が思い浮かぶんですよ。
7階から覗いただけなのになんで顔まではっきり頭の中に入ってくるのかなんだか不思議でした。

糸冬 了


359 名前:恐怖団地住人 投稿日:02/10/31 12:36
2つ目の話なんですがこっからの話が僕の中でホントに怖かった話です。

この団地、高齢の方が多いんですがその中でもやけに気になるおばあちゃんがいました。
いっつもどっか一箇所で一日ジーッとつったてて子供の時から気味悪がってました。

で僕が17歳になったころです。
このころになると友達と夜を明かしての遊びが楽しくて毎週土曜はどっかにとまったりしてました。
その週は僕の家で遊ぶことになったんですが夜2時ごろおなかがすいてきたんで買出しに行くことになりました。
ゲームでまけた誰か一人が行くことになって僕負けちゃったんです。

それでエレベーターのろうとしたんですがそのおばあちゃんがいたんです。
こっちに背を向けて壁に頭引っ付けてブツブツブツブツ行ってました。
気味悪いなぁなんておもいつつエレベーターに乗り即行でコンビニいってさっきのとは違うエレベーターに乗って帰りました。
そして朝四時ごろまた僕が買出しに行くことになったんですが・・・

さっきのエレベーターでおばあちゃんがまったく同じ姿勢でブツブツ言ってたんです・・・
今度はのれませんでした。

360 名前:恐怖団地住人 投稿日:02/10/31 12:44
次は3つめの話へ・・・

これは見たことないしほんとなら大変なことなんで詳しく書けないんですがここって片親の人が多いせいかヤンキーの人が多いんです。
そのヤンキーの人がまたここに住んでる中国人に対して結構ひどいことするんですね。

である日その中でもひどかったヤンキーの人が朝方に飛び降り自殺しちゃったんです。
昔から見たことある人で自殺なんてするのかな・・・なんて思ってたんですが同じ団地の幼馴染の女の子がこんな話をしてました。
そのちょっと前に10人くらいの中国人が集まってなんかしてたって・・・
中国人が殺したってのがもっぱらの噂です。

よく廊下で中国語で話してる人がいるんですが次は僕が狙われてるんじゃないかと心配になったりします。



362 名前:恐怖団地住人 投稿日:02/10/31 12:56
最後4つめ

僕の住む7階の廊下を一日中グルグル回ってるおじいちゃんがいるんです。(運動のため?)
夏休み家にいたときなんかいきなりドア開けて入ってきたことがあったり・・・(家を間違えたそうです)

まあ、そんなこともあったりであんまりいい印象はもってなかったんですが今年の初めからピタリとおじいちゃんが姿を見せなくなりました。
で今年の夏あたりからなんですがまたおじいちゃんの足音が聞こえるんです、夜中に・・・
ええ、聞き間違えたりしませんよ、いっつもきいてましたからで母にあそこのおじいちゃんは入院でもしてたのかと聞くと・・・
今年のはじめにとっくにしんでたそうです。
でもね、きこえるんです、昨日も一昨日も・・・
確かめる勇気はないんですがもしもいつかみたいにいきなりドアを開けられたら・・・
私は看護師なんですが、霊体験は一切ありません。しかし、一度だけ怖いことがあったんです。
10年ほど前、新人看護師と夜勤を組んで、といっても私自身もやっと夜勤のリーダーをとれるようになった頃だったんですが、22時頃、彼女が具合悪そうだったので声を掛けたんです。(1/5)


557 名前:私の体験じゃないのですが 投稿日:02/11/02 18:54
最初は喋りたがらなかったんですが、身体の不調はきちんと言ってくれと伝えたら、実は奇妙なものを見た。
消灯後30分経った頃に病棟ロビーにある柱の所に女性が立っていて、しかし、足元はよく見えなくて、ニヤッとしていて、見えていたのは少しの間で消えてしまった。という内容のことをなんとか話してくれました。(2/5)

558 名前:私の体験じゃないのですが 投稿日:02/11/02 18:56
私は正直言って、病院職員には変な噂を流したり、怖い話をして相手の反応を喜んだりするヒトがわりと居るので、ああ、この子もかとそういう目で見てしまいました。
しかし、新人であるし話す口調はたどたどしいし、表情も怯えた様子だったのでちょっと意地悪かなと思いながらその「幽霊」の背格好や髪型を尋ねてみました。
すると、半年ほど前にビニール袋をかぶってさらに頭から布団をかぶって自殺した女性と一致しました。(3/5)

559 名前:私の体験じゃないのですが 投稿日:02/11/02 18:56
本当に怖かったです。私が見たわけでないのに。
私はなんとか平静を装って、彼女に「少し休んでいなよ。勤めて間もないし、いろいろ覚えなきゃならないし、しかも夜勤って責任感じるからつらいんだよね」と言うのがやっとでした。
真相は今でも話していません。彼女は一昨年退職しました。これを書くのは相当な抵抗もあるのですが...というのも自殺する人はなんらかのサインを出すと言われています。彼女が自殺する夜、私が夜勤をしていました。(4/5)

560 名前:私の体験じゃないのですが 投稿日:02/11/02 18:57
彼女は消灯後にナースステーションの前を何度か往復して、私は気になって声を掛けたのですが、首をよわよわしく横に振り、なんでもないと病室へ帰っていきました。
その後の出来事だったんです。だから、私の責任でもあるんです。
サインを見逃しておきながら職場からはなんら責任を追及されることなく、今もおめおめ仕事を続けています。(5/5)

561 名前:私の体験じゃないのですが 投稿日:02/11/02 18:57
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
こういう場所に書いて良いものか迷ったんですが.....
これを読まれた方はどうか自殺された女性の冥福を祈ってくださるようお願いいたします。
もう10数年前の話なのですが。
当時私は花の女子高生で、良性の腫瘍を取り除く手術をするために、
2〜3週間ぐらい入院しました。
それが起こったのは、入院初日のことでした。

入院が始まり、身の整理を一通りやった後、
レントゲンやら尿検査やら血液検査やら検査まみれで
その日はぐったりしてしまいました。
9時消灯で電気が消えると言われたとき、
そんな時間で寝られるかぁ〜〜〜!と思いきや、
消灯と同時に高いびきで眠りこけました。

573 名前:555 投稿日:02/11/02 20:55
目が覚めたのは何時だったのか、私は覚えていません。
2人部屋の廊下側のベットで寝ていたのですが、
窓際のベットから話し声がうるさくて目が覚めたんです。
おぉ!幽霊か!と、正直期待したんです。
今考えれば馬鹿な考えだったのですが。
でも、それはなんて事はなく、テレビの音だったのです。
どこかのチャンネルでトークショーでもやっているかのような音でした。
話の内容までは聞こえてこず、何だか人のひそひそ声が静かな病室に
雑音のように聞こえて耳障りでした。
耳を押さえて背を向けて、そのまま寝てしまおうと思ったんです。
でも根っから夜行性の私。9時から寝たというのも災いして、全然眠くならないんです。
看護婦さんに言おうか。それとも私がカーテン開けて文句を言おうかと悩み、
でも入院初日から問題起こして問題児のレッテルを貼られるのもイヤなので、
今日は一日我慢して、これからもこれが続くようなら文句を言おうと心に決めました。
でも、やっぱりイヤなモノはイヤで、私は思わず思わせぶりな大きなため息を付いたんです。

574 名前:555 投稿日:02/11/02 20:56
その瞬間でした。
その隣のベットから「ククッ」と、押し殺したような笑い声が聞こえたんです。
うぁ!と思いました。テレビ見て笑ってるよ!と。
思わず文句を言ってやろうかとそのベットのある方のカーテンを睨み付けたとき。

カーテンが透けてテレビの明かりがチカチカと光る中、
隣のベットの主がベットから身を起こしたのが、影になって見えました。
その影が黒に近い赤いスリッパを履くのをカーテンの下から確認できました。
そのままトイレに行くのかと思ったら、
スリッパを履き、そのまま前に突進してくるのです。
ゆっくりゆっくりと。
滑るように一歩を踏み出し、本当にゆっくりと前に進んで来るんです。
前は、私と隣のベットの間には、境界線のように引かれているカーテンがあります。
そこに向かって、ゆっくりゆっくりと赤いスリッパが迫ってきます。

575 名前:555 投稿日:02/11/02 20:57
赤いスリッパの主はやがてカーテンに当たりました。
ふわっとその人にカーテンが張り付きます。
想像できますか?カーテンの凹凸で人の形がわかるのを。
背の高さはもとより、鼻の高さ、おでこの高さ、二つの胸の山、
身体全体の凹凸が、ぺったりと張り付いたカーテンを通じて見えるのです。
私がすでに恐怖に縛られ悲鳴すら上げられず、それ以上前に来ないでと、
思う暇すらなくその赤いスリッパの主を見上げていました。
赤いスリッパの主は進むのをやめました。
しかし今度は両手を真っ直ぐだんだんゆっくりと上に持ち上げていくのです。
カーテンはその両手にかかったまま、一緒に上へと持ち上げられていきます。
クリーム色で赤い水玉をあしらったネグリジェが徐々に下から見えてきました。
赤いスリッパの主は、真っ赤な前掛けを掛けて・・・・・

576 名前:555 投稿日:02/11/02 20:58
もう判っているでしょ?
その真っ赤なスリッパも、赤い水玉のネグリジェも、真っ赤な前掛けも、
全部血の色だったのです。
徐々に上げられる手は、私に向けられて、またゆっくりゆっくりと歩を進めて・・・

悲鳴・・・というよりも、金切り声を上げて失神しました。

次の日の朝、目が覚めたら別の個室の病室で寝ていました。
目が覚めた瞬間、すぐにナースコールを押しまくって、
みっともないのを通り越して看護婦さんに泣きつき、全部話ました。
その日から私は、今までいた2部屋からかなり離れた6人部屋に移動となり、
夜は睡眠薬、昼間は騒がしいおばちゃん達にホッっとさせてもらって、
無事入院完了できました。
結局、あの隣のベットで何があったのかは教えてくれませんでした。
でも笑いもせず、ちゃんと話を聞いてくれた看護婦さんは、
きっと何かを知っていたのでしょうね。

話は以上です。
本来なら、あの病室でむごったらしい死に方をした人がいて・・・と、
話すべきなのでしょうが、尻切れトンボのようで話が終わってしまい、
申し訳ないですが、これがすべてです。

577 名前:555 投稿日:02/11/02 20:59
追記するなら、寝る前には確かに隣ベットに人はいたのです。
普通のパジャマを着た、かなりのおばあちゃんだったはずなんですが。
ネグリジェなんか着せたら、それこそ怖そうな(w
カーテン越しのあの身体の凹凸。胸の高さを確認することが出来たので、
垂れていそうなおばあちゃんでは、あれはちょっと。
それと、入院した人なら分かると思うのですが、
カーテンはテレビぐらいの光はまっっったく通しません。
そんな薄いカーテンではなかったんです。
では、私が見た影は?と思いました。

以上です。長い話、失礼しました。
腹下して入院したときの話
とにかく酷くて点滴を1日中してたし、部屋にどんな人がいるかなんて確認できなかった
真夜中もトイレに行かなきゃならないので 熟睡できなくて、隣のベットのカーテンが
シャーと軽やかに開いて中から、おばあさんがためらわず私のベットへ歩いてきて「私はどうして
こんなところにいるんでしょうか?」 こわくてたまらず具合が悪いふりしてシカト決めてたら、
看護婦さんにつれて行かれちゃいました。2-3日たって歩き回れるようになった時
別人のようになったおばあさんを精神科病棟で発見...
2度とその病院に行ってません。下手な解団より恐いでしょ?


615 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/03 22:17
以前、内臓疾患で入院した時、6人部屋だったんだけど
そのうちの一人はボケたバーサンで(入院理由は足の骨折だそう)
夜中になるとプッツンしちゃって暴れて、窓ガラスを叩き割ってしまったり、
大声でサイフが無くなったと騒ぎ立てたりと、すごかった。

同じ部屋にもう一人バーサンがいたんだけど、その人は、
入院した時は足のケガで、ちゃんと自分で杖ついて病院に来たらしいんだけど、
入院してる間に脳がいかれて、私が入院した時には
もうほとんど植物人間状態だった。で、ごくごくたまーに、「ウー!」って
大きな声でうなるの・・・・ 夜中に突然やられると心臓に悪かったです。

でもって、隣のベッドの人は、某宗教の方で、毎朝4時半くらいに
起きて、ベッドの上で、お題目を唱え始めるの・・・毎日かかさず。

夜はバーサン、明け方は隣の宗教さんと、とても気の休まるヒマもなく、
そんな環境なのでストレスで私の症状は日ごとにどんどん悪化し・・・・
理由を知った親が、あわてて転院させてくれて生き延びられました。(T_T)
病院は、コワイとこです。
今、うちの会社が建っているところは、昔、宮崎勤が何かやってたところだそうだ。
ソースは守衛さん。彼らのネットワークと体験談は侮れない、らしい。
嬉しそうな顔して「また映ってたんだ」と言う。
「何が?」と聞けば「女の子」。
7月だったか、呼び止められて警備室でモニターを見せてもらった。
ある扉の前に、子供くらいの大きさの人型の白いモヤみたいな影が確かに映っている。
性別まではわからないが、なにしろ生放送だった。
場所を確認して一人で現場へ行った。
天井からぶら下がったカメラを確認して、影のいた扉のあたりを探すが何もない。
別に寒気もしないし、何の気配もしなかった。
警備室に戻ると先ほどのモニターから白い影は消えていた。
そのまま家に帰り、次の日から例の守衛さんが毎日話しかけてくるようになった。
「何もなかった?」「体は大丈夫?」興味津々という感じだ。
1ヶ月くらいして守衛さんが教えてくれた。
「あの後、あの女の子はアンタにくっついてたんだよ。
 でも、もう大丈夫みたいだね」
警備員のネットワークと体験談は侮れない。そりゃそーだよ。
ある意味、最前線でやりたい放題だもんな。
以前、鬼という話や蟲になった友人、神社に現れた狐などの話をアップしたものです。
今日は本当に私が経験した「憑かれた男」の話をしたいと思います。
実は私、某県で警察官をしています。
ある晩のことでした。
パトロール中の私に本署から
「駅前に酔っ払いがいて無駄に元気に暴れているから、ちゃっちゃとGOGO」
と指令が入り、言われたとおりすぐに行きました。
駅前に着いた私の目に飛び込んできたのは、
   身長190センチくらい
   肥満体
の大男が、
   上半身裸で
   甲高い奇声を上げながら
   ぼろぼろの靴1足を前に
イスラム教の祈りのような仕草を繰り返しているというものでした。

698 名前: 投稿日:02/11/06 01:16
私が勤務しているところは精神異常者が多く、また米軍基地があるということから、
私自身修羅場をかなり踏んできたつもりでしたが、
この男を目にしたときはさすがに戦慄しました。
とりあえず、この男をそのままにしてはおけないので保護と呼ばれる取り扱い
(ぶっちゃけた話、本署の房に入れて人に迷惑をかけさせないようにする)
をしようとしたのです。
しかし、その奇行を止めようとした私にその男は殴りかかって来ました。
まぁ、この程度なら慣れてるので別に問題もなく、
通常通り脇固めに取り、そのまま制圧しようとしたのですが、
   全く効きやしない
これ以上は折れるって行く角度まで持っていっても、痛がるそぶりも無く、
変な方向からでっかい拳でがんがん殴りつけてくるのです。
やむなく私は、両手で決めてるのに片腕1本で返されそうなのと、
暴れられると本人の腕がヤバイので脇固めを解きました。
いやはや、これまで私は何度も米軍人の酔っ払いと取っ組み合いしていたのですが、
その男のパワーと言ったらまさに規格外でした。

699 名前: 投稿日:02/11/06 01:16
いったん距離を置いたところ、男は取り巻いていた一般人に向かいだしました。
危険を感じた私は後ろからタックルをかけ、
俗に言われるバックマウントを取ってどうにか制圧したのです。
しかし、男の奇行はここからでした。
暴れるのを止めた男は、次に自分の口を指差し「うーうー」とうめき始めました。
まぁ、最初は無視ですな。
そうしましたら、男はよーよし人間の言葉をしゃべりました。
「みず・・・みず・・・」
なーにいってやがんだこのおっぺけぺい!
更に無視。しかし男はあきらめず。
人に物頼むときにその態度はなんだこのクズめ。
とは、周囲の野次馬の目もあり言えるわけも無くと。
はいはい。警察官とはかくもつらい立場なのです。

700 名前:のさま 投稿日:02/11/06 01:17
後輩に水入れたコップを取ってきてもらい、飲ませようとしたところ男の口から出てきた言葉は
「こぼせ」
は?なんですと?
「地面にこぼせ」
なんやかんやと押し問答の末、こちらが折れて水を地面にこぼす。
ハイハイ。やってくれました。
男は地面に四つん這いのまま
   じゅるじゅるじゅるーーーーーー
ええ、ええ。豪快に啜ってくれましたとも。きっちりラストはべろべろと地面を舐めてました。
一息着いた男が次に口にした言葉は
「お前死ぬぞ」
はい?なんですと?
「2年後死ぬぞ」
はいはい。いいからパトカーに乗りやがれ、この馬鹿。
心で思いつつ促す・・・わ。また暴れ始めた。
割愛しますが、この後パトカー内でも男は大暴れし、手錠をかけたり、
噛みついてくんのを肘を口の中に突っ込んで止めたりとかまあ色々と。
前半と後半で文体変わっちゃってるけど、もうどうでもいいわ。
長文ごめんねー。
んで一番洒落になんなかったのは、
最終的に鼻血やら何やら出すほど大暴れした男はC型肝炎持ちだったという。
ちなみにその事件から今4年後だったり。
んで、おわり〜。
終電近く地下鉄のホームの端で酔っぱらいが線路に向かってゲーゲーやり出した。
しばらく収まったみたいだったが突然大きく線路に頭を付きだし口から噴水のような
げろを延々と吐き出し始めた。気持ち悪かったがあまりにもすごいので見続けて
しまった。

タイミング悪くその時カーブの先から電車がホームに入ってくるとこだった。
ああっつと思った瞬間パーンという音とともにそいつのつきだした頭が砕ける音が
響くと同時にあごから上だけに砕けた頭の固まりが横の柱にぶち当たった。
黒い髪の付いた固まりが柱の根本にまるでスイカをぶち当てたよう崩れ落ち灰色
した脳が真っ赤な血とぐちゃちゃに散らばった。頭蓋骨が割れたヘルメットそっくりだった。

ううっーと思った瞬間、頭が下あごだけになった体が斜め前のホーム中央まで飛ば
されていった。同時にこれを見た客達からのすごい悲鳴がホーム中響き渡った。
その体は、こちらに砕けた頭を向けるような位置で止まっていた。下顎の歯と舌だけが
首にくっついた状態だった。喉に当たる穴から空気が血と混じってゴロゴロ音を出して
吹き出していた。体はまだ生きていたのだ。膝を立てたように転がっていた体は足を
床に何度も何度もこすりつけ、砕けた頭を中心に円を描くようにぐるぐる回転しだした。
あれほど身の毛がよだつ瞬間はなっかった。脳がないのに断末魔の苦しみから逃げ
るように・・・

何かの話で首を切り落とした鶏がそのまましばらく走り回る話を思い出してしまった。
人間でもあるんだ・・・

ふと柱を振り返ると砕けた頭から飛び出した目玉がまるで遙か向こうの自分の体を見つめ
ているように床に付着していた。

もう気が狂うと思うほど凍り付いた瞬間だった。これが列車事故の現実なんだと思った。
転載です

番組内で『笑福亭○瓶』が、
心霊体験のお便りを扱うコーナーがあり、
女子高生から一通の手紙と写真が送られてきた。
その写真には本人と友人が2人写っていました。
2人の友人は、写真に写っていない部位があり(足と腕)、
その写真を撮った後、2人は亡くなったそうです。
その2人の遺体は写真に写つらなかった部分が無くなっていました…
そして、本人は首が写っておらず、
「怖くて外出できません。」
と言う意味合いの手紙でした。
それを読んだ○瓶は、
「そんな事、あるはず無い!きっと偶然やっ!今から局に来い!」
と言いました。だが女子高生は中々了承せず、○瓶が、
「局からタクシーをよこすから、それなら安心やろ!」
と彼女を説得しスタジオにくる事になりました。
しかし…
いくら待っても彼女は現れず、結局放送時間も後わずかになりました。
しばらくして、担当のADが慌てて○瓶の控室にきて、
「彼女を乗せたタクシーが事故にあった!」
と告げにきました。
彼女の身に何が起きたのか…


745 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/11/06 17:05
VTR収録中電話でTV局に来る様に説得され、
彼女は母親同伴でTV局には着きました。
だが、タクシーから降りようとした時に、
暴走してきたバイクがタクシーに追突…
彼女は、首が切断され即死…
それを目の当たりにした母親が錯乱し、
自分の娘の返り血を大量に浴び、
スタジオへ、
○瓶に血だらけの手で掴みかかろうとしました。
しかし、スタッフに静止され、母親は、事故現場に戻り、
『切断された娘の首』を持ち再びスタジオへ…
あまりの異様な状態に誰も母親を止める事ができず…
公開放送だった為、観客は悲鳴を上げるだけ。
カメラは天井を写し続けたままCMに雪崩込みその時点で、
放送は終わったそうです。
その後、当然番組は打ち切りになり、
○瓶は責任を感じ活動を自粛したそうです。
何でもこの話は業界では禁句になってるそうです。
も忘れられない、友人の葬式での事...
友人は首を吊って自殺してたそうなんですが
彼女の母親が発見したものの娘の死を受け入れられず
3日間そのまま抱き続け、母親の職場の友人が気になり自宅へ
現場は酷い状態だったそうで、すぐに警察へ。
連絡を受け私達は通夜から行き、そのまま葬儀当日。
お経が始まり10分程のことでした、ガタガタ?ガタガタ?
前列の方に居た私達は『何っ?』場内もざわざわ..次の瞬間....。
『ガッタ−ン・・・』......!!
棺桶の蓋が落ち、死んでいる彼女の上半身が起き上がったんです。
葬儀場は一瞬にして奇声と混乱で、とても続けられる状態ではなくなりました。
私達もあまりの恐怖に動けずにいました。そんな中、母親だけが娘に駆け寄り
泣きながら彼女を抱きしめていました。その姿は可哀想と言うよりホラーでした。
体を洗い薄化粧をしたとは言え、突然起き上がった為髪は乱れ、左手は奇妙に前へ伸び
目までが開いていたんです。
その後、業者の人がまた遺体を暖め棺に戻し葬儀を始めましたが、
参列者はほとんど居ないまま寂しく、また起きるのでは?と恐怖を感じながら
焼香をし、花を添え棺に釘を打ち葬儀は無事終わりました。
火葬場でも大変でしたが、その子の母親は精神に異常をきたし今も入院しています。
毎年命日にお見舞いに行くのですが、クマのぬいぐるみを抱き、いつも話しかけています。
私の人生で一番恐いウソのような本当の話しです。
今も忘れられない葬儀です....。
 
医者の知り合いから聞いた話。まあ怖いのかって言われりゃ怖くないのかもしれんけど。

医学部では大抵2年か3年に解剖実習をするらしいんだが、まあ、簡単に言うとバラバラにしちゃうわけ。
当然分解したパーツは勝手に処分できないからバケツかなんかに入れて保管しておいて
最後に納棺するときにまた人間の形に組み直すんだって。
でも、その時に結構足らないパーツとかがあるらしいんだな。目が一個ないとか、胃がどっかいったとか。
シャレにならん例だと脳みそが無くなったなんて話もあるくらい。
管理はしっかりやってて窓も扉もちゃんとカギをかけるらしいんだが、それでも必ず何かしか無くなるんだと。
排水溝にも格子がかかってるから流れていったなんて事もないらしい。

・・・やっぱり誰かが盗んでいくのかねえ・・・?
10年以上前&彼自身も又聞きの話らしいから本当の所は分からん。でもありそうな話ではある。



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