批判 | ★ | 著者はランダムウォークを信じているので、テクニカルを完全否定している。 |
解りやすさ | ★★★★ | バリュー投資には難しい本が多いが、本書は一般人にもわかるように書いてある |
実行度 | ★★★ | 清算価値の計算が面倒だが、他は四季報があれば簡単。ただ福袋銘柄を探すとなると、四季報を眺めるのが趣味じゃないとつらいだろう |
生活適応 | ★★★★★ | タイトルのとおり、週一度でサラリーマンでも十分に可能 |
売り/ロスカット | ★★ | 割安でなくなったら売るとの事だが、具体的な記述、ロスカットに関してはなし |
若ハゲ影響度 | ★★★ | 割安株の探し方、判断の仕方、清算価値の計算と非常に役に立ちました |
本書はテクニカルを完全に否定している。
ファンダメンタルの書籍は数多いけれど「じゃあ我々はどういう株をかったらいいの?」
と言う質問にしっかり答えてくれる本は少ない。
たいてい労力・調査が大変であったり、巨大な投資金額を必要とする。
そのなかで我々にも可能なバリュー投資を示してくれる貴重な本だと想う。
また、著者は働きながらの投資を前提としており(著者自体もリーマン)、
今からバリュー投資をはじめようと想う人にとっては有益な本だろう。
ともかく他のバリュー投資本からくらべて、はるかに実践的である。
いままでバリュー投資をしようとして上手くいかなかった、正しい選択かどうか
確信が無かった人、そしてこれからバリュー投資をはじめる人は必ず読んで欲しい本である。
※ 小生のように、ファンダメンタルに詳しくなるために読むのも良いかもしれない。
著者は小生のもっとも信望する「カウンターゲーム」も薦めている。
指標
PER(株価収益率)<16
PBR(株価純資産倍率)<1.0
POE(株主資本比率)
PSR(株価売上高倍率) 株価/売上高 ※日本では無意味
配当利回り>1.0
「福袋の条件」
現貯金のほうが、時価総額より多い
有価証券・・・
不動産資産・・・
「探し方」
PBR<1.0
福袋条件にあてはまれば「割安」
清算価値を下回れば「格安」
清算価値(貸借対照表)
流動資産
現金・貯金・・・100
手形・売掛金・・・85
棚卸資産・・・50
固定資産
土地・・・70
その他・・・0
資産ー負債=清算価値
ファンド
(バリュー)
トゥウィーディー・ブラウン・グローバル・バリュー・ファンド
SG ターゲット・ジャパン・ファンド
さわかみファンド
(ロング&ショート)
アーカスジャパン エル/エスファンド (UFJつばさ証券)
スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド